消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1916年12月31日(日)

あなたに見せたいものがあって
ネットで探していた

みつけた場所に
偶然それもあった
というか必然かも
縁というより繋がり

だから大切にしようと思う
オトナ買いをしました
古き良き時代を


1916年12月30日(土)

妖精の中にたっぷり過ごして
何時間いたのだろうと思っても
そんなに時は経っていなかった
不思議な気がする

浦島太郎とかなら真逆なのに

カードや絵本や
ひっそり静かなときめきを
出してみたりしまってみたり


1916年12月29日(金)

寒さに凍えてしまった
冷たさに萎えてしまった
気持ちが熱くならないよ
何もせずに過ごした

冬眠しない生きものは
耐えるだけなんだね
身体を小さくまるくして
耳だけを研ぎ澄ませて
遠くの春の兆しを
いち早く聞きたくて

もうすぐだよ


1916年12月28日(木)

全豪男子シングルス 
ジョコビッチがナダルを抑えた
5:53 長すぎるとしかいえない
ハードな試合だった
タフ その一言
 
テニスのスポーツとしてのすごさを再認識
2人とも勝者 とはなれないんだねほんとに

コートに大の字になるのはいいけれど
シャツを脱ぎ捨てて吠えるのは好きじゃない
ベンチに戻って脱いでほしい
テニスプレーヤーだもんね

少し前はウィンブルドンしか見なかったし
フェデラーVSナダルにしか
目が行かなかったけれど
世界は動いている
4強はどこまで進むのだろう
いつ崩れるのだろう
これからもっと面白くなって
テニスの魅力を拡げてくれるだろう
楽しみが増えた


1916年12月27日(水)

やっと時間の束縛がなくなって
今日はなんてよくはかどったこと
いつまでも動ける
どれだけでも片付く
そんな労働が心地よかった
明日もこうでありますように


1916年12月26日(火)

TVでハバナのヘミングウェイの像を見た

彼が愛した地 お気に入りの店 
バーカウンターの左奥の定位置
丸イスに軽く腰掛け片腕をついた
当時のままのヘミングウェイが居る

ラフな服装の等身大の銅像は
ゆったりとカウンターにもたれかかって
楽しげに一杯やっている風情

かつてはロープで仕切られていたそうな
そこに像が置かれ仕切りは払われたそう
隣に腰掛けることもできる

こんなに粋な像 初めて見た

たいていは 
業績を称える碑とともに
礎の上にある立派な胸像だったり 
直立不動像だったりで
何の親しみも感じないものだ

なんかいいよね こういうの


1916年12月25日(月)

言うのはやめた
はっきり告げるのもやめた

かわりにプレッシャーをかけといた
少しは自分で感じ取れ
そういうこと


1916年12月24日(日)

だいじょうぶ

いいんじゃないですか?

人って変ってゆくものですから

この3つの言葉に反応した

久しぶりに
輝くきのこ達を見た


1916年12月23日(土)

その不思議な存在
その子の名前をなかなか思い出せなくて

ポプラだった

呼びやすくて
明るい響きだね

皆の手に託される angel

樹の名の poplar だと思っていたけれど
ひょっとして popular にかけた?


1916年12月22日(金)

突然ストレッチにはまる
今までは嫌いだった
言われても真面目にしなかった
トレーニング前のストレッチなんて
面倒だと思ってた
渋々だった 端折ったりした

でも今日
部屋にいて突然伸ばしたくなった
手伝ってももらう
あちこちしっかり伸ばす

気持ちよくてハマった
体が欲しているのだ

伸ばすってこういうことなんだな
今までのはカタチだけで
きちんと出来ていなかったのかもしれない


1916年12月21日(木)

荷をすべて置き
重力からの解放

誰の声も聞かず
雨音だけを感じて


1916年12月20日(水)

その時刻で停止した時計を
生々しく持ち続けていたけれど
過去のものになった気がする

重なった新たなことが
あまりに大きくて

吹っ切れた気がする

前へ進もう


1916年12月19日(火)

抜け落ちた記憶を
気にかけるのはもうよそう
確かめるのはやめにしよう
すべてを残すことはできない


1916年12月18日(月)

あなたを的にしたわけではない
受け取るのは私かもしれない
それはロシアンルーレット
悪意ではないの


1916年12月17日(日)

止まっていた時間を動かすのだ
田に最初の水を入れるように
するすると流れを作るのだ
体を動かし血を巡らせ
手帳を駆使し
期限をつくって


1916年12月16日(土)

毎年年末に手帳を何冊か買う
かわいい とか 
使い易そう とか
衝動買いで

結局新年1月の半ばで使っているのは1冊のみ
それも化粧品でもらったもの

カレンダーならあちこちに使えるけれど

来年こそ 余分なものは買わないぞ
そう思っているのに

その場になると
これを買い逃したら
あともういいのは無いかもと思ってしまう

その気持ちをどうするかです


1916年12月15日(金)

古い箱や扉をあけて
閉ざしていたものを開放する
隠さずにオープンにする
そこから何かが動き始める気がした

家具をかえてみようか


1916年12月14日(木)

商店街のおもちゃ屋の向こうで
立ち話を始めたお母さんから離れ
まだよちよち歩きの男の子が
おもちゃ屋の前を素通りして
隣の金物・大工道具屋にひょこひょこと入っていった

きょろきょろしながら
あれこれ触りながら
どんどん奥へ入ってゆく
お母さんがあわてて追いかけている

未来の日本男児よ
カラフルなキャラもの玩具より
本物の金属の輝きに惹かれるなんて
大工道具に興味津々だなんて
キミは有望株だ
そこに並んでいるいろんな道具達は
日本のものづくりを支えてきたんだよ
キミもがんばってね


1916年12月13日(水)

その店のセレクトが好きで
長年お気に入りだった小さなブティック
営業が午前中のみになっていた
開店がゆっくりめだから
ほとんど閉まっている
やっと開いているのを見たけれど
品揃えががらっと変って
好みではなくなった
オーナーがかわったのかもしれない
もう利用することはないだろう
とても残念です
シオドキってことかな


1916年12月12日(火)

生きることは、祝うこと。

お酒のCMでそんな言葉を見た
       (さつま白波LIFE編)

ここのところ
心から祝いをしていない気がする
自分のことでも そうでなくても
面倒だったり お義理だったり
形式的にしているだけ


そうだねそうだそうだった
祝いは喜びをみつけ楽しむことだ
だから祝いは生きている証だ

祝いをしよう心から
小さい祝いをたくさんたくさんしよう
祝い続けよう そう決めた

哀しむために生きているのではないのだ
辛いときこそ祝いをしよう
祝いながら生きてゆこう


1916年12月11日(月)

目元口元がやわらぐと
顔が軽やかに動く気がする

顔が軽いと
からだも軽い気がする

眉間にシワ寄せ硬い顔
苛々アタマは
重いと分かった


1916年12月10日(日)

ダンスやコーラスのグループでなく
女子チアリーディングのチーム
そう思っていたけれど

やっぱりそうだと
確信します
アスリートなブカツ
団体競技なのだと思う

だから金メダルを目指す
目標がはっきりしている

仲間内ではどうであれ
公の場で
言葉遣いのきちんとしている子たちは
見ていて気持ちいい
がんばれと思う
連覇めざせよ って


1916年12月09日(土)

わたしの
目元口元のこわばりが
ほどけて消えた

ゆるんだように感じる
とけたように感じる
自然のやわらかさに戻った気がする

きみのちいさなえがおで


1916年12月08日(金)

少し加減して
まるくして
あなたの安堵

ゆったりとした
きみの笑顔

見つけたそのいすは
満足でしたか


1916年12月07日(木)

大方を吐き出して
あとはあなた次第


1916年12月06日(水)

決着をつけて歩き出すという
花吹雪が舞うという
片づけを済ませ
骸を遺し
復活も想定内で


1916年12月05日(火)

天井高く白く満ちる湯気の中で
湯船に身を沈める

流れる悠久の時に身をゆだねる
そんなカンカクだった
前は

今は違う
時の止まった空間
その中に私だけが息をしている



部屋にいても
すべてのものが何事もなく止まっている
私だけが動いている
そんなカンカク
 
私のまわりに
時の流れがない


1916年12月04日(月)

新しい年がやってくる という
新しい年を迎える という
気持ちがあらたまる という

でもね 今年は少し違ってね

気持ちをあらためる


1916年12月03日(日)

花紺の明るさに暮れてゆく空
西の空のすそはまだ金色

一粒大きな星が輝いている
そしてほっそり二日ほどの月が
並んで輝く

きっとジュピター と思っていたら
調べるとそれは金星で
シリウスかと思っていたのが
ジュピターだった

金星(明星)って
ほんとに大きいな

しずかな空の片隅に
もうすぐ沈む

散歩から戻っていたきみを呼んだ
散歩中はまだ見えなかったろうから


1916年12月02日(土)

雪が降り出した
真っ白な大粒の粉雪
WhiteXmasにはほんの少し遅れたけれど

昨日の事件はもう流そう
そのサンタ店員の接客に
イラッとしたのも
不愉快に思ったのも
ただ私の虫の居所が悪かっただけ
そうしよう

責めるのはやめよう

真っ白の雪は
そんなおまじない


1916年12月01日(金)

少子化の世だから
小さなひと達はターゲット
怖ろしいほど至れり尽くせり
手厚い保護を受けて育つ
それではダメだと自然派が息巻いて
これまた素晴らしくお膳立てされたアウトドア体験
おかしい 変だ

本当のソト体験はもっと不便なものだ
不便の中で我慢や達成感を得るものだ

保育園の園児たちが
半袖半ズボン裸足で園庭を駆け回っているのが見えた
ショッピングモールで
大人顔負けのファーファッションに身を包む子を見た

小さな人たちの
どんな力が伸び何が育つのか
それは未知数だけれど

大人の責任は
目的地に運ぶことではなく
自分の足で歩かせることにあると思う
目的地はいつだって変更可であるはず




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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