情報をもらった その辻の建物のかげ 植え込みの奥に 親子猫がいたと 通りをじっと見てたと
このあいだ 子猫の声を無性に聞きたかった矢先
いってみようかな
遠くにサイレンの音 火事なのかパトカーなのか よくわからなくて 窓を開けてみた
下弦の月がのぼり始めたところ 東に黄色い西瓜のように
雲がかかってぼやけても なお明るい
三すじほど流れる雲の合い間に いくつか秋の星が光っていた 遠そうだ ちかりとしたプラチナな白さで
秋の星座を久しく見ていなかったことに気づいた
転送しあって浮かれ騒ぎの 有頂天ホテルは 鷹男くん?
善良であるべきか 未熟な技術者となって 犯罪ではないちょっとした悪戯か KYなノーテンキ仕様で 単なる意趣返しか
こちらは鶴子
トッパセヨ デハナクテ トツニュウセヨ ガイイカナ イマハ
fade out という手もあるけれど フェードアウトなんて難しい 忽然と の方が楽だ きっと
意思ある夢の中で キミと過ごすひととき
同類ということばを やっと思い出した
それがこたえ
元気ならいいです どんな暮らしぶりかは いいです
荒れ果てた土地だった 枯れ草がところどころにかたまって
一面ならまだ救われるけれど
お年寄りといわないで 先パイと呼ぶCMがあった 学生たちによる作品とか 人生の先輩 渡る世間はみな先パイ とあった なるほど
思えばセンパイと呼びかけたことがない 上級生を呼ぶのはさん付けの校風にずっといた のちに自分は呼ばれても使えない センパ〜イなんて とても
フアンバカリデ イマユメヲモテナイカラ ユメユメタレタレノハナシガニガテ クルシイデス
ムショウニ コネコノコエヲキキタイトオモウ イタイケナテノヒラニノルホドノ フワリトカルイケイトダマホドノ ミートカニャー
イソガシクテネ イソガシクテ フリカエルジカンヲモタナカッタ ムカシノコト ムカシオモッタコト ムカシノヒトトキ トオイジカン スギタコト デモタシカニアッタオモイ ジブンノナカニウマレタオモイ オコシタコウドウ ナツカシイキモチデヒモトクコトバタチ ソウダヨネ ソンナコトモアッタンダヨネ ワスレタケレドタシカニアッタンダヨネ ジブンノヒトカケラ ココロノスミニオイヤッタコト フカクタタンダコト デモキットイトオシイ ソウイウジカンヲモツ コトバヲタドルノハソウイウコト
そっか 今頃になってわかるよ
わいわいにぎやかにお店するのが 好きだったんだよね? たくさんお客さんが来てくれて 元気よく過ぎてゆく時間が好きだったんだよね?
それは多分 あなたのお店の時間の過ぎ方だったんだ 独りの時間は別なものだったんだ
イマハ ドウデスカ?
うすぼんやり陰って 少し肌寒く 何の意欲も感じない つまらぬ日だ
ただその活気の無さが 鎮まりであり平穏であり 外は物静かな佇まい
物音の少ない日は 時はゆっくり刻まれる
この空 おぼろぐも というらしい
歯の治療一応終了 風邪で中断したので遅くなった
庭を2匹の黄蝶が仲良く舞っている ミモザを見に行くと 1匹が羽を閉じて下がっている しっかり固まるまで佇んでいるのだろう
色濃くなっているサナギがあと二つ 模様がしっかり見えてきている
生育中の若木はまだ花をつけない たくさんの葉は幼虫に食べられている 次の春はどうだろう
どちらかというと 花への期待より たくさんの羽化を待つような気持ち
昼前にミモザを見に行くと 黄蝶が2匹 羽を閉じてサナギにぶらさがっていた
午後にはもう飛び立っていて いくつかのサナギは空になっていた
あと少しは 色が濃くなって模様が見えていた じきに羽化するのだろう
一斉にではないけれど 次々に飛びたってゆくのだろう
明日はどうかな
SASUKEを見て 突破するという言葉を こころに付け足した
頑張ろうでも 乗り越えようでもなく 突破しようという思い
最近 ミスの背景に 思い込みの即断即決が 多くなったように思う
なぜすぐさまそう思い込んだのか 省みれば合点のいかぬ思い込み あと少し時間をおけば間違わなかったはず そういう失敗が並ぶ
コレって老化でせうか
真逆に位置する思いとして サスケを見て思ったこと
そうだ 突破する力は 突破しようという思いだ 逡巡なく行動する思いだ
最近躊躇いが多く その挙句やめてしまうことになる
サスケを好きなのは 突破しようとする勢い 瞬時のエネルギー
そう思っていた
そして ためらわず突破しようと思おう
でも 実際は思い込みの即断で 失敗することが増えている
コレを老化というのかも
サナギは6日ほどで羽化するらしい 見に行ったら2つは空になっていた 次々に飛び立ったのだろうか 1匹が庭中飛び回っていた 残りのサナギも順々に羽化するのだろうか 蝶の樹にはならないのかな
遠目には黄色くなった葉に見えた どこかから散り落ちたのが 引っかかっているように見えた
近寄ってよく見てびっくり 小さな三角の黄色っぽい葉は 葉と思ったのは モンキチョウ?のサナギだった 初めて見た
他の虫のサナギのように こんなところに と驚くような うまい隠れ方をするのでなく
まるでクリスマスツリーのオーナメントのように 大っぴらにヒラヒラと 集まらずあちこちに 葉と見まがうように揺れている それはそれで巧みな紛れ方なのだろう
ミモザはまだ若く今年旺盛な発育をした この冬はどんな姿になるのだろう この小さな美しい命たちはどなるのだろう あまりに不思議な光景に見入ってしまう
サナギは一斉に羽化するのだろうか 黄色の花咲く樹に 黄色の蝶が舞い遊ぶ 何か風水な景色に思えた
トリックやひっかけ 大好きだ 自分がひっかかるのが面白い 種明かしされて 驚き笑いあう 巧妙なほど してやられたり と してやったり の 満足顔が楽しい
けれど 詐欺は悪意の犯罪だ 楽しみとは別物だ 悪意に満ちた隠蔽も詐欺だ 国を治めることに 詐欺など許されない
そんなこと お遍路しなくてもわかるでしょ そんなに気晴らしが必要なのかね
秋はじまる
秋の大きな空だった 空というより 天空という感じだった
どこまでも青い きっと遠くまで澄みきっているから 広く感じる
スイートオリーブが みっしり花をつけているのが上から見えた 庭に出てそばまで行ってみる キンモクセイにおされてるけれど 頑張ってるね 色がやわらかでかわいい
秋のオシロイバナもすっきりしていて いい感じ
昼間はすじ雲が向きをそろえて流れていた 夕方になってひつじ雲が一面にうかんで 薔薇色に染まった
金木犀が香る辻道 神社の大鳥居から見る 社の奥の杜の上の大夕焼け 境内にはゆっくりと市の店じまいをしている人
夕焼け雲を見上げる至福 おだやかな気持ちで願った
降り出す前の重い気配 ドアを開けるとはっとわかる 始まった キンモクセイが咲き出した
鈴がふるように花をつけ 甘く通りに満ちる
垣根越しに 真っ白のジンジャーを一輪発見 それはおまけ
その思いは どんなことがあっても抑え込もうと思っている 言葉にすまいと固く思っている
たとえ嘘でも 未来を信じようと言い 希望を持とうと言い
だから 道が違うのです その道は通れない そうねあのとき分かれた虹とおなじ
もうすでに分かれた道 きみを護るだけの道
泣かないつもりだよ 誰にも
そうよ わたしは ちゃらんぽらんよ いきあたりばったり かくしはしない あざむこうともおもってない いつだってまっしょうじき ひたむきなのはとりえかも だますつもりはないけれど かってにおもいこまれてもこまるわ ちゃんとしたひとねって
でもよくしるひとはしっている ちゃらんぽらんだねって そこがいいそこがすきといってくれる そこがきがあうねって
ひたむきにちゃらんぽらんに わたしはいきてますよ
まだ少し熱っぽいので 夜気をさけて高窓をしめた 湯気のこもる中で湯に沈む この感覚が好きだ 静かな幸せ感だ 久々にゆったりとときが動く
三日臥せっているうちに 体内の流れが緩やかになった
思考も言葉も 求めることも吐き出すことも
急激にならず いとも平坦に流れる
熱が下がらず 体中痛くて寝込んでいた
灰色の狼の群れを見た
私たちは皆テントから出て 一番大きな火に集まった 夜が明けるまで囲んだ
灰褐色の狼たちは 柵の外に群れていた
隔てるものはその一重の柵
世界はこんなに接近し重なっているのだと 不思議な実感を覚えた
一晩中 互いがそれぞれの空間で彷徨う 何の触発も起こらず夜が明け 何事もなかったかのように 平らな草地が広がる 山々は遥かだ
月明かりの下で ゆったりと王者の風格をもつ毛並みだった 痩せたみすぼらしさなど微塵もなく
台風のあと急激に気温が下がって 今朝は寒いほど 9月が足早に去ってしまったような そんな気になる でももう一踏ん張り 熱い赤を 最後に咲かせてよ
機械一つ替わるだけで いろいろと分かった
今まで気づかずにいたこと 放置していたこと 腑に落ちないこと 新たな疑問
煩雑な設定と問い合わせを経て 至極シンプルになる
そうだ 道具はシンプルがいい 人が使うのだから 人の目となり手となるべきだ
ドラマで 見返してやるという台詞があった
それ 自分に使いたくなった
自分を見限った自分を見返す 自分を諦めた自分を見返す 見返して返り咲いてみせる
返り咲く って なんかイイね もう一度頑張れる気になるコトバ
黒いウワサの渦中にいる人は 自分より弱い立場の人をおさえつけて 偉そうに振舞うことで 自分の力を誇示しようとする というより大きく見せかけようとする きっと善良ではないのでしょう 案外小心劣等感かもしれません
善良なひとは 素の自分で 開き直ることなく後ろめたさなく 堂々としていられるでしょう
本当に偉いひとは控えめです それでもまわりの人々は おのずと頭をさげるものです
強さに憧れる人は彼を評価するかもしれない でも善良をよしとする人は彼を嫌います そこが評価の分かれ目なのです 私は キライです
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