消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1913年07月31日(木)

お年寄りには
淡い色のささやかな花は目に留まらないらしい

派手で大きくて山盛りの花を見に
連れ立ってゆく

露店の花屋で買い求めるのも
大きくて原色の花苗
花屋もよく知っていて
お年寄りの通りにはそういう苗を並べている


1913年07月30日(水)

街路樹のハナミズキが咲き出した
純白と先にほのかなうすピンクのが好き
ふんわり花を纏った木の下を通る時
花嫁になったような気持ち
世界がやわらかく明るい


1913年07月29日(火)

秘かに己だけコトを済ませ
皆が騒ぎ出す時には
素知らぬ顔をしている

そういう人なんだ


1913年07月28日(月)

生き急ぐな
死に急ぐな
駆け登るな

逝くときは逝く
人はそういうものだ


1913年07月27日(日)

アナタモ
アナタノリョウシンニトッテ
タカラダッタトイウコトヲ
ワスレテイマシタ

タカラ ダッタノデスネ

ソウオモエレバ
ココロヤサシクナレマス

タカラトシテ イツクシマレタコドモタチハ
ソウワルクハナラナイモノデス

オオカタノヨキシミンデアレルノデス


1913年07月26日(土)

お好み焼きでパーティー
ケジメをつける
一週間がんばれるかな
火曜日というのは
ヘンかもしれないけれど


1913年07月25日(金)

ピンクのライラックがふわふわと揺れる
植えて何年待ったかな
少し大きくなって花数が増えた
やっとライラックらしくなった
正面のガラス越しに綺麗な絵になった
少し紫がかっているので
桜より明るい なんとしても愉しげだ


1913年07月24日(木)

ガウラの夢に漂い
ガウラの夢は散り
ガウラの夢ふたたび
すこやかに


1913年07月23日(水)

お印は白樺

白樺かぁ・・
白樺なんだ・・

わたしも持ってる
形見の白樺・・

生きてる形見
守護神で語らいの友


1913年07月22日(火)

出たばかりの大きな満月が
正面に見えた
オレンジ色で
周りも後光のようにオレンジに包まれていた
オレンジというよりレンガ色のように
赤味を帯びていた


1913年07月21日(月)

庭に桜が舞い込んでくるのを見た
あぁもうそんな季節なのだ

何をしていたのかなぁ
長かった

白樺の葉はもう展開している
元気にまじめにたくさん緑

小さな桜たちもたくさん花をつけて
気付かぬうちにローズのグラジオラスが咲いていた

タチツボスミレも威勢よく株を大きくして
色んな野菫がそこかしこにとりどりの紫で

知らぬ間に春が行き過ぎてゆく
知らぬのは私だけで

宴はしないが
遅まきながら春に合流できそう
そう思える

やっと抜け出た気がする


1913年07月20日(日)

あざといと思っていたけれど
本名を公にして勝負をかけてるのは
プロへの野望と自信
その気迫はちょっと見直してあげる


1913年07月19日(土)

レスラーのように歩いてみた
どかんどかんと丸太の足のように
でもやっぱりどこか変だと思った


1913年07月18日(金)

誠実
今の日本に必要なもの
大人たちが失ったもの忘れた言葉
小さいひとたちに手本を示せなくなって
若者が道を見失う踏み外す迷子になる
誠実な心根あらば互いに分かり合える
そのことを教えてゆかねばならぬのに


1913年07月17日(木)

想像力の豊かな子どもたちが
よい未来を創ってゆくのではないだろうか
一つの山の頂へ丘の向こうへ野原の先へ
海辺にそって街をぬけて
辿ってゆくのはどんな道?何の道?
想像をふくらませ夢を繋ぎながら
いろんな道を描きながら語る
みんなで描く道は
なんと多種多様であることか
そして互いの道をいっしょに楽しみ育む
それって地球世界の要素と思う
それぞれの道を認めながら
一緒に歩ける道を
子どもたちに委ねてはどうか
小さな人たちのパワーは
画一的な大人たちより
はじけていると思う


1913年07月16日(水)

二つは夢と散った 
どこか流れ作業的
お馴染み力 というものかもしれない


1913年07月15日(火)

あおい夕闇の高い位置に金の月
皿のかたち 船のかたち
まだ明るさが残っているからか
そんな高さに細い月があることが
不思議な感じだった
もっと低い所の月と思っていた


1913年07月14日(月)

スイセンというネーミングのタブレット
でも色も香りもマッチしてなくて
昔行ったどこか温泉の懐かしさの香り
なんだったかなぁ
どこだったかなぁ そんな感じ
ただあっさりなだけで
入浴剤特有の濃厚さはない
好きなときもあるし
つまらないときもある

今日はつまらなかった


1913年07月13日(日)

昔大きな種類のチューリップを植えた
背丈が高くがっちり型 花も大きい
つぼみはふっくらと掌におさまる
かもめの卵ってこんなかなと思う
白が一番好きだった
石鹸のような白だった
庭のその一角 チューリップというより
百合の軍団みたいに見えた

今は小さくて可愛いのが流行り
がっちり型を見かけない
来年植えてみようかな
世界観が変わるかも


1913年07月12日(土)

風も雨も小鳥の声も
往来の音もない静かな午前
一人居に安堵する
自分の鼓動を自覚する

静寂の中で
血は巡り騒ぎ沸き立つものだ
何をしようか
何ができるか
何をすればよいのか

美しい手帳の復活もアリとするか


1913年07月11日(金)

今年の杏の花は
ああ杏だと思う間なく
見上げる枝先の明るい青空を見る間なく
散ってしまった
木蓮もそうだった

慌てて咲かせてすぐ嵐
ひどい春だった
春はあったのかな
あたたかな光を感じて嬉しくなる
そんなちいさな春はあったかな
私が臥せって庭に出なかっただけかな
世間ではきちんと春だったのかな

来年はうんと春をたのしもう
体を鍛えて

昨日走った道のどこかの玄関先の
桃のあたりがすごく春だった
桃と思ったけど


1913年07月10日(木)

ラナンキュラスがいい
この頃のは本当に色がきれい
甘くて優しくてうっとりさせる
薔薇より八重のアネモネより繊細だと思う
たぶん花びらの薄さというか透け感
透明感とはちょっと違って
輝き感というか

ころんと整った蕾が開くとき
芍薬のように大仰でなくて
可愛いなと思う

前は大嫌いだった
赤とか黄とか原色しか知らなかった頃
まるでおかしな造花みたい と思っていたから


1913年07月09日(水)

2点応募した
一気に書き上げて
少し推敲
どうなるかなぁ
出したことが気持ちの整理
君へのエール


1913年07月08日(火)

せっかく開いた白木蓮たち
花をたくさんつけていたのに
小夏日和なあたたかさと強い雨嵐で
無残な姿になった
茶色くだれてたくさん散った
今年は残念です
でもこんなに温暖化してゆくと
これからもこんな春が多くなるのだろうね
花粉症になったし 
春庭の設えを少し考え直さなくてはね


1913年07月07日(月)

咳がとまらない
本当に花粉症で咳って出るの?
この薬で効くの?
藪じゃないんですか
効いてる気がしないんですけど


1913年07月06日(日)

今日はありがとう
きてくれて
ちょっと嬉しいです
こっそりでも
眼が合うだけで
横顔見るだけで
姿を見かけただけで
あったかい気持ち


1913年07月05日(土)

今日のお湯は真っ青のつるっつる
もう少し深く座ろうと動いたら
おしりと背中がつるりとすべって
あわや沈
フチに手をかけたらまたつるり
久々のスリリング

でも気持ちいいお湯
つるっつる


1913年07月04日(金)

日常の生活がリハビリになるとしても
全部は元通りにはなっていない
あちこち違和感だらけ
それでも随分フツーになった
長かったなあ
ここまでほんとに長かった
リハビリって本当に根気のいることだね


1913年07月03日(木)

寂しい人なんですね
ほんとうに 寂しい人なんですね
気の毒ですね
自分を飾り続けねば生きられないひとは
自分だけは美しくしておきたいひとは
自分の本性をみとめられないひとは


1913年07月02日(水)

今の時季
咲き誇る庭でなく
咲き出だす庭
それぞれのカレンダーで
蕾をあたため始める


1913年07月01日(火)

小夏日和と言いたいほど

久しぶりに
炭酸でないミントブルーのお風呂

春が終わったような気になる
のんびり湯でなくさささ湯が気持ちいい
夏バージョン




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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