消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1909年02月28日(日)

怖いもの見たさとか興味本位とかでなく
あるいは そう言われたとしても
自分の眼で見て確かめるというのは
大切だと思う
推測だけでは自分の殻を破れない
殻からまず一歩 出てみることが大事だ

恐る恐るでいいから
物陰からそっとでいいから
飛び込まなくていいから
まずは見ることが大切だ

案外 安堵することが多いものだ
見ずに不安をふくらませているよりずっと良かったと


1909年02月27日(土)

花粉が飛び始める
目も鼻もひどくやられるから
眼科の世話になる
薬に助けられる
でも
眠くて仕事にならない
帳の中にいるようです


1909年02月26日(金)

源流を辿り 
湧き清水を汲めば
許せる

妖精谷の村も
やわらかに
積木絵のうさぎと
十ひら


1909年02月25日(木)

アート気取りの空間は
邪魔物を排除したカンバスのように
何の気配も残していない
ツカレルネ
ひとの息遣いを感じない空間は
命が吹き込まれていないように思う
ただモノがあるだけだ


1909年02月24日(水)

外に出るとあたたかで
心地よい風に誘われて
自転車で少し離れたベーカリーまで行ってみた
お目当てのベーグルは売り切れで
いちじくパンにした
焼きたてのオレンジ紅茶パンが
春らしかった


1909年02月23日(火)

スイートピーがとてもよく香ります
いつもの桃の花、菜の花、だけじゃつまらないので
ふんわりいろいろ足してみました
その辺り やわらかで明るいです


1909年02月22日(月)

表だ裏だ嘘だ真だと騒いで
二つの気持ちを分離同時進行させて
自分で悩みをつくりあげてゆくキミ
そしてそこから解放してと訴える

それって外面だけの自分
本当の気持ちを自分でさぐらないで
救われるはずがない

ひとりになりたいのか
それがいやなのか
どちらか選べ

人に翻弄されているのでなく
自分でうろうろしているだけの
コウモリだ

周りが悪いのでなく
ふたつ両面を美しく飾ろうとするキミ自身だ
そんな頁は閉じてしまえ
美しく悩むなんてウソだと思う
悩んでいる芝居に陶酔しているだけ
本当の深い悩みは人前にさらけるには
きっと美しくない
両面仕立てになどできるはずがない

飾り立てたお悩み頁を捨てられない限り
キミは解放されないと思う

もし両面を融合させるなら
ほんとうのキミになって
解放されると思う


1909年02月21日(日)

あなたは居なくて
たぶん仕事でしょうね
忙しくしているあなたを
少しさびしく
少し羨む


1909年02月20日(土)

本当のところはよく知らないけれど
イメージだけ強く持つ ということがある

pureでnaturalで健やかで
芯では筋が通ってて
力一杯な人だろうな と
イメージさせる
人間の天然を感じさせる
人というものの体温を感じさせる
人の息も涙もあたたかいものとわかる

もしそれが職業的演技だとしても
そう感じさせない自然さ
くるくると魅力的なひと
フツーに面白そうなひと
篠原涼子というひと
昔から大好きだった

はじけるのも暗いのも
ほのぼのするのも硬いのも
すんなり自然で芝居に変な癖が無い
どんな変身をしてもはまり役に見える
無理なくなりきれる
違和感を感じない

ますます好き


1909年02月19日(金)

昨日は大風大雨
夜中ずっと荒れていた
今日はずんと冷え込んできた
月が青白く高い
明星が大きく輝いている
すごく冬宵なんだけれど
でもどこか光の明るさがやわらかだ
空が春の宵の藍色だ


1909年02月18日(木)

作業機械に巻き込まれて
両手が義手となった人の談話を読んだ
義手となってわかったことは
感動は心に受け入れる状態ができてこそ
感謝の気持ちがあってこそ味わえるという
そして今 毎日が感動の連続という
日に何度も幸せを感じるときが訪れるという
無くした手の贈り物という

自分の道を
悔いてはならぬ
振り向いてはならぬ
今の倖せを
見逃してはならぬ
倖せは自分でつかむもの という

手を失う前も強い人だったから
強い生き方をできるのだろうね
弱い人ならダメージに勝てないと思う

私ならきっと
何度も振り返るのだろうな
でも後ろにも温かなエネルギーはあると思います


1909年02月17日(水)

残り福は消えたけれど
失せもの出づ で
流れが変わる
それでも五色が愛しくて


1909年02月16日(火)

人の本質というものは
垣間見えるものだ
垣間見るものだ

自己PRほど胡散臭いものはない
そう思ってる
だからあなたの言葉は信じない


1909年02月15日(月)

移動するまで中を予測できない闇の空間には
賭けて飛び込む勇気も時には必要だ
それしかないのに
それを忘れている
外で迷うだけでは始まらないこともある
チャンスを逃すこともある


1909年02月14日(日)

自転車で通りすがり
ふわっといい香りに包まれた
それは柊南天のようだった
光の中にこぼれる黄色
たわわに咲いていた
明日もう一度通ってみよう


1909年02月13日(土)

こちらがすべきことで動くなら
最高のことを目指します
そちらがすべきことを肩代わりするなら
そこまでする気は起こりません
それ自然でしょう?
それとも責められますか?

悪いけれどどうしても
心情的にそうなります
仕方ないと思います
その代わり
できることでできるだけをしているつもりです
ウソの気持ちは入っていない
納得できることで しています


1909年02月12日(金)

温かいのでしょうか
COOL なんでしょうか
変温ですか恒温ですか
タイプなんて関係あるでしょうか
人をグループ化するなど

自分で言ってるだけでしょう?
自分に都合のいいように

でもやっぱり
何を好きかは大きな関わり


1909年02月11日(木)

知っているようで
忘れてしまっていて
その香りを何か分からず通っていた
梅でもないしと思っていた
でもブロック塀をまわって香る強さ
何だっけと思っていた

今日 それは沈丁花とわかった
うちの庭からは消えて久しい
数本あったのに虫にやられて
以後植えられていない
無くともよいと思われてそのままだ
でもやっぱりこの季節のこの香りは
ほしいかな


1909年02月10日(水)

闇に一瞬の白い尾を残し
ペパーミントの確かさ


1909年02月09日(火)

心に邪念のないその行いを
善だと話しかけた老女
仙人かと思った


1909年02月08日(月)

なるようになる
なるようにしかならない
案ずるより産むが易し
進むしかない


1909年02月07日(日)

もう後戻りできません
ぺんたごんで
けじめをつける


1909年02月06日(土)

そこはあんぐらな空間だった
空気など無いようで
息をできなかった


1909年02月05日(金)

打てば響く
それを確かめに行く
おなかの底に受け止める
体中で受け止める
それを確かめに行ってくる


1909年02月04日(木)

オーチャードスロープを
忘れてしまった
貴女がいたのは
遠い昔になった


1909年02月03日(水)

お湯の中にいると
湯気の中にいると
ぼんやりと揺らめきを眺めていると
気持ちがとけて和らいでゆく
ほんとうの気持ち を考える
それまでの気持ちは薄らいで
ひとはいつからでも優しい気持ちになれる
そう思う


1909年02月02日(火)

人を喜ばせるのが損と思うヒトを
ケチだと思う


1909年02月01日(月)

没頭できるって すごいこと
でも少し怖いこと
顔がきっとそうなっている
笑っていることなどありはしないから




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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