消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1907年08月31日(土)

謙遜なんかじゃないでしょ
ほんとは強調してみたのでしょ
でもイヤミ
だから
あおってみただけです
どう思っているのかなと思って
替えはしないと思うけど


1907年08月30日(金)

遠くにどんと音がきこえた
ベランダに出ると
向こうの屋根の合間から
花火があがっていた
ずっと見とれていた
外の風が心地よかった
大きく開いて落ちながら
菊の花びらのようになって
ゆっくり消えてゆくのがすきだ


1907年08月29日(木)

あるがままに受けいれて
やわらかく生きよう

きみがいつも言っている
あるがままに受けいれる
夜 その言葉を考えながら歩いた
朝 ひらめきがあった
天のご褒美と思った
上手くいったと思ったけれど
一日たって失敗に流れた
そうだね 仕方ないと思えた
納得のいくだけしたから
これでもう終わり
それが結論 すっきり分かる
その気づきが あるがままに受けいれるということ


1907年08月28日(水)

絡んだ洗濯物を引っ張っても
なかなか取れない
ゆるやかに大まかにほぐしているうち
ある時するすると抜ける

強引に進めばいいというわけでもない

天はいつでも 
気づきを用意してくれていると思う
守護神というひとりに一人の神


1907年08月27日(火)

少しゆっくり歩こう
きりきりして ぎすぎすして
ふわりとした気持ちを忘れてた

シャボン玉 揺れる花
あれこれ見ながらゆっくり歩く
そんな自分の好きを忘れてた
好きはとりえということ忘れてた

有益な結論ばかり急いで
風にあそぶようなやわらかさと軽さを忘れてた
大無駄は 無駄じゃない

神は気づかせてくれる存在
ついてゆくだけの存在ではない


1907年08月26日(月)

甘えようか
悪あがきしようか
スマートにあきらめようか
前へ出ようか


1907年08月25日(日)

原因は何だったんだろう
その原因は何だったんだろう
またその原因は何だったんだろう
突きつめてゆくと
きりきりと効率ばかり考えていたと気づく


1907年08月24日(土)

大きな失敗
判断を誤った
あと2、3年 ひきずるだろう
あなたの所為にしてはいけないと
わかっているけれど


1907年08月23日(金)

ラインがつながってない
セットアップがすんでない
まだスタートまでいかないから
頭の中がぐるぐるする

いつまでも
そんな状態っていやだね
ひととひとも

すかっと済めば
おおいにパンクするぞという気持ち

窓辺で星をさがせるかもしれない
梅雨は明けたから

富士山で流星群を見たい
栗鼠のくる宿に泊まりたい


1907年08月22日(木)

こころが疲れてる
遊べないで固くなってる
だから断定の言葉ばかり

ゆるやかにあなたへ伝える言葉が
うかばない


1907年08月21日(水)

夕方また合歓の花の匂いをつかまえた
南国のココナッツの香りのような
濃厚な甘さを想いだす匂い
咲きこぼれたばかりの 
まだ瑞々しい蕊がぴんとまっすぐな花から
あふれていた
ずっと不思議な気持ちだったけれど
解決できた


1907年08月20日(火)

意味なく歩いていても何かを目敏く見つける
勝手知ったる庭のように

いつも入って歩いていれば
自ずと情報は手に入る

その時だけ 闇雲に突然飛び込んでも
役立つものが手に入るとは限らない
欲しいものを得られるとは限らない

人が意味なく集まっているように見えても
それはそれで有意義なのかもしれない


1907年08月19日(月)

行く所なんて無くて
だから ただふらふらしているだけ
そんな暮らし

何を見たいか 何を飲みたいか
適当に考えて あっさり決めて
そんな暮らし

つまらなそうなたのしそうな
ねぇ君、どっちさ??


1907年08月18日(日)

匙を投げるひとと
匙を曲げるひとがいて
わたしはもとに戻す役


1907年08月17日(土)

時間が足りなかったのではないのだ
情報が足らなかったのだ
時間は算出できたのだ
研究不足だったのだ

と わかった


1907年08月16日(金)

人が何かを始めるときには意思が在る
何かが始まるのではなく
いつ始めるか どう始めるか
なのに私はキミの意思を
コントロールしようとしたのかもしれない
どう転んでもキミは自分で決めるひとだのにね


1907年08月15日(木)

年齢を忘れたかのような
貴方の好奇心とエネルギーに驚かされる
そして周りが活気をもらっていることを感じる
少しばかり破天荒な人だとは思うけれど


1907年08月14日(水)

空の色も雲の高さも
すっかり入れ替わって
はっきり夏だと感じる

大袈裟に身体を動かして
環境のあちこちを動かして
何かを変化させたいと
身体の内から欲してくる


1907年08月13日(火)

不思議だ
思い違いだったのかもしれない
あの初めての甘い香りを
探し当てて 合歓の花だと思ったこと
そばへ寄っても その時は確かに匂ってたこと

でもそれ以後 毎日傍へ寄ってみても
周りをうろうろしてみても
全然匂わない

時刻とか気温とか あるんだろうか
もう一度 確かめたい匂いなのに
ほんとうに いい匂いだったのに

夢を見たような気持ち


1907年08月12日(月)

夕方 空が
何時もより すかっと明るく大きくなっていた
高いところに白い小さな雲が広がって
秋のようだった
空に淡い紫とピンクが入り混じり
ルノアールのようだった
夕日なのにただ白っぽく眩しく輝いていて
もう雨はこないと思った


1907年08月11日(日)

十日ほどずっと調べ事をして
やっと結論が出たのに
最後の詰めが甘かったです
考えが及ばなかったわたしのミスです
多少の損をしました
成り行き上 仕方ないけれど
ちと口惜しい

時間は余裕を見なければ
ギリギリは最後に疲れのツケがくるってこと
カシコクナッタヨ


1907年08月10日(土)

会いたくないし話したくもない人なのに
ばったり出会う
後ろから不意に声をかけられた
出会う率はとても低いのに
年にニ度くらい不意打ちされる

時間がないふうに挨拶して
ほとんど言葉を交わさず
そそくさとすり抜けた

周囲と何でも勝ち負けを考える人だから
きっとまた自分の勝ちとか私の負けとか思ってるんでしょうね
あなたに話しかけられたくないと顔に出した私の負けだと

だから話したくない
何かを自慢したい時だけ長々と人に声をかける人とは


1907年08月09日(金)

なんだろう
非常に疲れた 涙が出る

君の強情ひとりよがりジコチュウ井戸蛙ノーテンキ
苦労知らず世間知らず

そんなのは一人で生きてゆける力とは別次元だ

呆れかえる


1907年08月08日(木)

ネムノキはぐんぐん大きくなっています
すくすく葉を広げています
来年はもう 
間近で花を見ることはできないかも知れない
それでも高く伸びてほしい
ネムノキらしいネムノキになって
夢のような花をたくさんのせてほしい


1907年08月07日(水)

あなたの知らぬ間にそのドアを傷つけたのは
風のせいだけれど悪いのは私です
あんな突風が吹きぬける場所と思いもよらなかった
手を離してしまった私です


1907年08月06日(火)

レンズの向こうを
そういう切り取り方はあなた好み
その路線でずっといくのでしょうね

でも私はついてゆけない
はっとする最初の驚きは
いつまでもは続かない
その形がずっと並び続くなら
私は息がつまってしまう

時には緊張のほどけた景色を一枚
いれてほしいと思うのです
真正面に立ってじっと覗いていたくなるような
色のない霧の中のように手探りしたくなる景色を


1907年08月05日(月)

蝋燭の炎も 月の影も
花のいろも 野の実りも
ただひとつじっと見つめて
そこに命を見ていたひとの
穏かなこころ


1907年08月04日(日)

ふたりは
対極の思考だから
刺激にはなるけれど
安らぎにはなりえない
ただ気になるだけ


1907年08月03日(土)

配置がなかなか決まらない
やり直してばかり

強い色は明るいところへ
重い色は暗いところへ
それでやっと落ち着いた


1907年08月02日(金)

君がそう見るなら
それはそれでいいこと
わたしには関係ないこと
けれど
わたしも決める
自分ではなかなか進めないから
便乗する
それでお互いクロスせずにすむ
きっとねじれの位置のまま
きっと気持ちは楽になる


1907年08月01日(木)

風の影 という言葉を見かけた
書籍の広告

内容は知らない

ただ なんて不思議な響きの言葉だろうと思った
あるはずなのに見えないものだ
見えないけれど あるものだ




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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