消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1904年10月31日(月)

勇気を奮い起こす
たぶん人はその繰り返しで生きている
赤ちゃんだって 最初の勇気を振り絞る日がある
今日できなくても
もう一度やってみようと思う日が必ずくる
その時が本当の熟したタイミングだと思う
しり込みしてしまうのは 
勇気がないのではなく 神が止めたから
人が早く勇気を示さねばと焦る理由の真価を問われているだけ


1904年10月30日(日)

自分で管理できないものは手放すしかない
そういうことだと思う
半年の命と思えば 選別できる
決断という勢いある力で


1904年10月29日(土)

近くなれそうな気がしたけれど 残念です
同じかと思ったけれど少し違ったみたいです
貴殿は小生派 言葉に無駄がない
人柄は大きいけれど やわらかくない
そういうの硬派っていうのかなぁ


1904年10月28日(金)

自分のリズムを思い出した時
今 自分のリズムの中にいると実感する時
気持ちは満ち足りて平和になる
生活の色合いも 選ぶ言葉も
みなリズムだと思う

たった一つの言葉でも
自然にふいと口をついて
でも心の底から出てきたと感じる時
自分のリズムで生きているとわかる
平和で満ち足りた気持ちになる


1904年10月27日(木)

なんだかね れんげ畑へ行きたい
ポスターを見ました
れんげ祭りというもの
ただ自由に入っていいというだけのイベント
それでもきっと満員でしょうね

そうじゃなくって
車で郊外を走ると突然見える心浮き立つ平面
その傍に立ちたい


1904年10月26日(水)

ここまで来て ふと 誰に会いたかったのだろうと思う
誰がいるわけでもない 誰に会えるわけでもない
誰に会いたいわけでもない なのにここへ足を向ける
もう誰もいなくなって久しいのに
ここで見かけるかもしれない と 心のどこか奥で願うのかもしれない
テーブルも椅子もMENUもそのまま
メンバーだけが入れ替わってゆく


1904年10月25日(火)

悪さをして失った時間は
二度と決して得られない
生み出すことはできない


1904年10月24日(月)

好きとか嫌いとかでなく
分かるとか分からないとかでなく
新鮮な驚きや諦めや そういう気持ちをもらう

自分にないものをたくさんキミに見た
人はそれぞれ違うことをキミから教わった

だからキミはかけがえないのです


1904年10月23日(日)

しばらく意見は述べません
見て見つけて考えてそれを話しても
見ず見つけず考えない人には届かないとわかったから
声ばかり高くなるのは もう嫌だから
だから 沈黙します
自分で見つけて考えてください


1904年10月22日(土)

前向きにとか プラス思考でとか
自分で自分を認めるとか

そういうこととは別だと思うよ
自分を正当化するというのは

謙虚さなく突き進むのは
方向がずれてゆくよ


1904年10月21日(金)

遠い日に
オヌシ(なかなか)ヤルナ と
悪戯っぽい目をして君が言った
その言葉が嬉しくて
いつもそう言われたくて
頑張る私がいた
今でも


1904年10月20日(木)

そこにいるあなたは あなたではなく
あなたが動かすマリオネット
あなたが与えたキャラで動く

私が見ていたあなたは あなたではなく
あなたが動かすマリオネット
とっても上手にお辞儀する

あなたではないあなたに
あなた姿のマリオネットに
ずっと話し掛けていたということ


1904年10月19日(水)

形式ばった一連の事柄が終わって
やっとしずかな気持ち

人は形式に集い形式に参加し
形式に遊んで疲れたという
形式でなければ楽しいはずなのに

知らぬ間に花が散ってしまったよ
何のための時間だったのだろう
猛烈に仕事したい気持ち


1904年10月18日(火)

春の通り雨のように
あかるくこまやかで
おおきなおともたてず
だれをもきずつけず
やさしいにおいをのこして
ほかになにものこさず
しあわせなきもちを
おもいださせてくれる
そんなのがいい


1904年10月17日(月)

そのひとのこと
引っ掛かっていたこと すっと解けたような気がする
理解しかねていたこと 解ったような気がする

誌面デビュー或いはTVデビューという野望を持っているのかも
カリスマ主婦といわれることを目指しているのかも と思えたから

センスある美人だと思う
スタイルも年齢にすれば悪くはないと思う
ビジュアル的にはOKだと思う
情熱的で芸術的で進歩的な思想の持ち主らしい
何かにいつも燃えるタチでのめりこむタチ
色んなものにハートを注ぎ続けて生きてきたみたい
人生に少しの波乱も作ってみたりした
言葉も小粋に使う それに艶っぽい
何に関しても都会的で洒落ていることが基準
泥臭くもっさりしてるなんできない
顔を少しだけのぞかせて見せるのが好き
勉強していることをアピールするのに余念がない
既にどこかで艶っぽい話などを執筆していても
不思議じゃない感じ

やっぱりそのひとは深紅の薔薇
だから私は疲れるのだとわかった


1904年10月16日(日)

裁判? ? ?
参加したくないです
わからないです
法律を勉強していない人間に任せていいのでしょうか
おかしな方向に流されないのでしょうか
どこまで重視されるのでしょうか
体裁をつけるだけに呼ばれて
その後悪夢にうなされ続けたら
誰が責任を取ってくれるのでしょうか
本職以上の日給を支払ってください


1904年10月15日(土)

この頃
死というものに怖れがなくなった
自分を殺しはしないけれど
死ぬことも平気
痛くても我慢する
治療などいらない
昔の人のように苦しんで悲しみながら死ぬ
そういう死がいい
そんな気持ちになっている

平均寿命が高すぎる
ベッドでTUBEにつながれて
生きている実感のない意識で生かされるのは
何のためだろう
その意味がわからないから


1904年10月14日(金)

どう生きてゆこうか
許そうと思ったり
頑なになったり
無口になります
もう声を張り上げることは無い
伝えようと思っても
伝わらないとわかったから


1904年10月13日(木)

何も聞かない
新しいことを始めたならそれでいい
私もそうしようと思っているから
お互いに何も聞かず
皆それぞれ何かを始め出す
そんな時期


1904年10月12日(水)

どうするつもり
そのままのそれっきり
周りの出方を待っているだけ
あなたが始めたことなのに
誰かのためだと思っているの
ぼやきながら責任をいい
任務と言いながら苛立って

すべてに?をつけて送ります


1904年10月11日(火)

3日間続いた作業やっと完了 気分いい
犬と遊ぶ
勝手に生えてきて咲いてる花って 
なんか可愛い 雑草だけど

初めて見るのがあって 
グレコマっていうのに似てる気がした
調べてみても園芸の斑入り葉の写真ばかりで
普通の葉の 花の写真が少ない

どこから来たのか不思議だけれど
花も葉も茎の雰囲気もけっこう可愛い
丈夫で広がりそうだけれど かまわないよ


1904年10月10日(月)

この間から 気になっていた
戸口の傍でふわっといい香りがする
甘いようなやわらかな
でもなにか分からなかった
辺りのどの花も違う
どこから流れてくるのか考えてみても
近所にも思いつかない

今日やっとわかった
樹下の春蘭だった
いくつも花をあげて静かに香っていた
花は随分前から咲き出していたけれど
そんな風に香ることは知らなかった

その花姿らしい香り
そっとしておきたい香りです
山でも香るのでしょうね


1904年10月09日(日)

自分のものを出し惜しみする人を
ケチというのだと思う
自分からものが出て行くことが
きっとイヤなんでしょうね

お金とは限らない
時間も能力も道具も労力も智恵も情けも

無いから出せないのではなく
少ししかないから少ししか出せないのではなく

ひとのものを当てにして
自分のものを出し惜しみする人

そんなひとに手を貸す気はない
自分を底からさらけ出してるのに足りない人にこそ
手を貸したいよ


1904年10月08日(土)

So long
So long
So long

やっとわかった そういうことね
それは訣別
あなたの中で

何度引っ張り出しても
意味を持たないことが分かったから
新しい何かを始めるために


1904年10月07日(金)

破壊を思う人は
守るべきもの 守りたいものを持たないのでしょう

それを不幸せなこととは言い切れないけれど
幸せな気持ちではないでしょう


1904年10月06日(木)

冬物は殆どクリーニングを済ませたけれど
寒い日もあるのでまだ残している一枚
薄手で軽くて 柔らかで暖かで 手放せない
上質だけれど古くなったので普段着にしたセーター

袖口を何度も濡らしてしまう
もうゆるくなって すぐ落ちてくるのに

他愛無く同じ過ちを繰り返し
馬鹿だなぁ と 自分で思う


1904年10月05日(水)

歌手も知らない 
曲名も知らない
でも聞いたことのあるような気のする歌
胸の奥底を揺さぶるような声の響き

暗い海の靜かなうねりにたゆとうような
時おり大きくうねってどーんと浜に打ち寄せるような
砂に残る白い泡のひくのを見ているような

歌詞もよく聞き取れないのに
揺さぶられて涙が出た
100円ショップの店内BGMで!
歌唱力ってこういうことだろうね


1904年10月04日(火)

そんなこんなで とてもよく動いたので
体が軽い気がする
モーツァルトがいいようです
犬も落ち着くようです


1904年10月03日(月)

陽射しが暖かくなって 
明るくなって長くなって天気がいい
こんなに仕事がはかどるなんて
いくつ こなしただろうか
誰かのだったはずのものまで
種々たっぷり
それでも疲れたとも思わないで
まだ他の新しいことさえできそうです
気力に満ちている


1904年10月02日(日)

欲しかったのは静けさ
でも寂しい静けさではなく
満ち足りた静けさです
乳色をして牧場を閉じ込める朝霧のように
時間すら止める静けさです
あとで濡れた草を踏んでどこまで行こうか
野苺を見つけられるだろうか
そんなことを想う時間がたっぷりある静けさです
焼きたてのパンとあたたかなミルクがいい


1904年10月01日(土)

希望 という言葉を 胸の隅に覚えておく
打ち砕かれて希望の欠片もない最低状態になっても
希望をもとうという思いを起こせるならば
針の穴ほどの遠くの光も
まっすぐに足元までくる




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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