消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1922年07月01日(土)

雨にけぶる街を電車で抜ける
こんな景色は久方ぶり

山並みもけぶり
川上の中州もけぶり

サギをよく見かける川辺も
生い茂る夏草ごとけぶっていた

知らない町に来たような
遠く旅してきたような

新しい自分がいるような
旧い自分がいるような

不思議な景色だった




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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