消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1915年11月30日(火)

目覚ましにメロディーアラームを追加
ジュピターが まあまあか
何個あっても意味ないのだけれど


1915年11月29日(月)

こだわる気持ちがあるうちは
まだ死に急ぎはしないだろう

どうでもよくなったら
死に向かって歩いている


1915年11月28日(日)

節分の日のTVで
幼稚園の豆まきを流していた

ナマハゲみたいな鬼さんたちが
長い髪を振り乱して
保育室で子どもたちを追いかけていた

女の子なんかは本気で怖がって
豆まきどころでなく
パニックになって泣いていた
おかあさんの言うこと聞きますとか言って

そこまでする必要あるのかな
ちょっと違うような気がした

本来 厄除け
邪気を中へ入れないように
オニハソト 入ってくるな と
豆をまけばいいのでしょ
オニさんは園庭を走り回っていればいいのに

ナマハゲとは違うと思う
豆まきは怖い体験でなく
福を呼ぶための嬉しい行事であってほしい


1915年11月27日(土)

灼熱の下で乞う夕立でなく
ただやわらかな雨が恋しい

あまりに乾ききって
旱のようで
寒旱なんて言葉があるかなと思ってしまう
調べたら本当にあって びっくりした
無知だなと苦笑
冬旱 とかいろいろあって
日本語はいいな
冬の季語はどれも透き通った感じできれい

雨がふるといいな
春に近づくのだろうな

雪のない街中の思い
のんきでごめんなさい
そのかわり夏は暑すぎです


1915年11月26日(金)

最近
考えれば分かりそうなことなのに
考えずすぐさま行動に出る失敗が多い
すぐ気づくのだけれど暴挙です

これって
老化というのだろうか

くわばらくわばら


1915年11月25日(木)

ブロック塀にジョウビタキが来た
尾を振っている
庭木の間を移ってゆく
時おり見える橙色がきれい
雌だと思う

夕方 細道の石畳にセキレイが2羽
ちょんちょん歩いていた
寒いけれど ずっと追跡
広い駐車場を歩き回って
道路に出て少し散歩
飛び立って庭を抜けた

なんだかうれしい
春が兆す 
生きものを見るとそんな気持ちになる


1915年11月24日(水)

そういえばこの前から
スーパーの切り花売り場に
菜の花と青麦のセットが出ていた
チューリップに並んで

書こうと思って忘れていた

これが出ると
節分お雛様ああ春だと思う
豪華なセットより
このセットいつも気持ちが輝く
その辺りがきらめいて見える
ぱっと目に入る


1915年11月23日(火)

二月になった
はじまりだ
終わりで始まりだ
新しく何かを変えて生きてゆく
光も空気もきらめいて眩い


1915年11月22日(月)

一週間応援要請されて
あわただしく疲れて
晴れて猛然と買い物したら
失敗ばかり
何の役にも立たない
ばかだね
当分買わない


1915年11月21日(日)

選手が並んでいて
順々にメダルを授与していく
そういう表彰と思ってた

卒業証書を受けとるように
選手が順々にカップをもらいにいくのが
面白かった

だから選手の顔より
授与する人の顔ばかり映ってた


1915年11月20日(土)

ひやっとした
レアものを傷つけたかと思った
占いや運試しを断とうと思った
でもセーフだった
赦された気がした


1915年11月19日(金)

気づかれずに
置いていかれそうになった小さな子が
ふんぎゃあーと泣いた

気づかれて
ごめんねと抱きしめられて
泣き止んでいた

小さくてもわかるんだね


1915年11月18日(木)

助っ人に赴いた道すがら
紅梅が3輪 開いていた
他はみな固い蕾
せっかちなのか早合点なのか
高枝で寒そうに陽をあびていた


1915年11月17日(水)

つまりは
国そのものの評価が落ちたと同じ
そしてこれからも
ジリ貧に下がっていくということ
誰のせいなんですか
疎い だけで済むことですか
そんな言葉が出るなんて呆れる
期待した国民が馬鹿 ということかな
疎いのならやめてくれ です
疎くない人にかわってくれ 
道を譲れ です


1915年11月16日(火)

大きいものたちが次々崩れる中
一番小さいきみが頑張っているね
元気に輝いているね


1915年11月15日(月)

ほんのちょっと迂闊だった
それで膨大な時間を費やした
片手が入るだけの小さな箱の中で
細かなメンテを続ける
自分のうっかりミスからだから
全部自分の責任
延々と作業してやっと終了
半日を使って

ばかなことをした


1915年11月14日(日)

ほんとうは 内弁慶だったのかな
それともお行儀のいい八方美人だったのかな
きみのその辛口でないソフトなコメントに
新鮮な驚きをもっています


1915年11月13日(土)

半年ほど箱のままだったキット二つ
やっと作成

面白かったけれど
ねじが多かったよ

被写体を見失うのが面白かった
顕微鏡状態って まさにそう


1915年11月12日(金)

二通の便りが同時に届く
時は流れているのだなと思う
知らぬうちに波は寄せてもくるのだな
安堵というものを運んで


そしてもう一つの安堵
喜んでくれてる声
楽しんで使ってください


1915年11月11日(木)

小さな不安はぬぐえぬまま
大きくもならない
時が流れ薄れてゆくのだろう
どうでもよいことに変わってゆくのだろう
過去の記憶の一粒になるのだ

やるだけのことはやった
そういう自己満足で


1915年11月10日(水)

キャッツなアイの
pinkの服のぴょんぴょんは
ワルツを聞かせる

青い服の少女は俯き
ただじっと押し黙る
何度覗き込んでも
口を結んで

そうだ
贈り物は前倒し
ご褒美も出会いも
スピードは重みを増す


1915年11月09日(火)

なんだかちょっと和やかな気分
DVDが面白かった
名前だけ知ってた映画

その当時そのタイトルの文字はよく見かけた
でも自分では興味もなくストーリーも知らない
記憶から消えていた

人が借りてきて見てるのを
途中から横で見ていたら
可笑しくて愉快でなんか気分良くなった

役者さんたち皆実力派
舞台を見るようで
でも芝居してると感じさせない
しっかりキャラの通った なりきりハイテンション
小さな世界のことなのにそう感じさせない
テンポは速いのに案外ゆったりした心遣い
ドタバタギャグでないハイセンスな可笑しさ

誰も悪くはないよ
誰も悪くはないよ
結末は優しくあたたかい

エンディングでタイトルを知った
えっ あの映画なの
こんなハナシだったの?!

かなり驚いて
でも愉快だった

自分からチョイスすることは一生無かったろう
縁というものの不思議
知るという縁


1915年11月08日(月)

読み込んだ本から手放す

読んでいない真新しい本ばかり残る

人生の痕跡を消す作業になる


1915年11月07日(日)

ものにこだわりを持つと
熱いこだわりもある
小さいけれど譲れない頑ななこだわりもある

人に対しても自分に対しても
そうなのかもしれない

こだわらないやわらかな生き方を
選ぶこともできるのに


1915年11月06日(土)

手紙を書いた
今まで伏せていたこと
全部書いた
初めて伝えた

ポストに入れて

夜 鏡に映った顔が晴れやかに見えた


1915年11月05日(金)

そうだ 結果待ちがあるのだ
あの人は元気だろうか
それを案じているのだ
返事を待っているのだ

服喪の知らせがいくつかあった
おどろくほど若い人たち

人はいつどうなるかわからない
そういう脱力感

人はみな生まれた時から
死に向かって歩いているのだ
わかっているけれど

しっかり自分で歩いて赴きたい
でもそれは叶うのだろうか

ゴールは遠いのかすぐなのか突然なのか
何をしても同じかもしれない

ゴールに飛び込んだ人たちは
苦しかったのか安堵したのか

またしても届いた一枚に
ぼんやりしている


1915年11月04日(木)

なにかどこか ぼんやりしている
シャッキリしない感じ
風邪でもないし
眠いというのでもなく
疲れた感もないけれど
背骨がホネでないような

何も考えずに居る
外はぼんやりとした曇り景色
何をしたいわけでもない
懸案事項も忘れている
あるはずなのに


1915年11月03日(水)

一日ぼんやりとしていた
何もしなかったわけではないけれど
何かをしようという気もなく
自分に対して心を閉じていた
貝のように押し黙っていた気がする
ただじっと座っていた


1915年11月02日(火)

没頭する
それが一番自分にあったストレス解消法

つまらぬことでもいいの
たくさんの食器を洗ったり
丹念に落ち葉を集めたり
ピザの折込を何枚も比べたり

くだらないことでもいいの
知りたいことをどこまでも追って
ネット検索し続けたり

そのあとのスカッと感がいいんだよ


1915年11月01日(月)

惰性のまま断ち切れずにあるもの
それは本当に必要なものだろうか
白紙撤回で困るだろうか
後悔するのだろうか

無の境地で一角を崩せば
案外うまく運ぶのかもしれない
すべて崩し得るのかもしれない




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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