消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1914年03月31日(火)

柄に一目惚れで 
シックな布を衝動買いした
何を作ろうかと布を見ていたら
豚さんお粥鍋に専用カバーをかけてあげたくなった

応用でも汎用でもなく
専用を作るというのは良いかも知れぬ
何にでも使える便利 でなく
そのためだけにその価値を与えるのが
手作りの愛の込め方かも知れぬ
ぬくもりの意味かも知れぬ

今までと真逆の思い

ミニスカーフや薄い大判ハンカチ、渋いバンダナ
ナチュラルなコットン地、和柄お弁当包み
色柄の好きな布をふわりとかけていただけの小さな調理家電たち
秋の小さな時間に針仕事して
きみたちに楽しいものを作ってあげるよ

ちょっとわくわくする


1914年03月30日(月)

ただ待つという時間の
とても疲れたこと

実りも成果も不安と同じで
疲れ果てて眠ってしまった

目覚めは力に満ちるだろうか
新しい思いに立てるだろうか


1914年03月29日(日)

困っている人にはすっと手を貸す方です
でも出来るのに人頼みする人には
手伝わない
やり方を説明して離れる
それはアナタの仕事でしょ
出来ることは自分でしましょう


1914年03月28日(土)

ヒガンバナと
ジャスミンホワイトプリンセスを届けた
お彼岸といっても
もう人影はまばらになりましたね


1914年03月27日(金)

何度伝えればわかるのだ
わたしのエネルギーは眠りからだと

妨げるものには対抗する
それぞれ生活があるのだ

自分の生活は自分で守る 迷惑はかけない
自分の生活は自分で守れ 迷惑をかけるな


1914年03月26日(木)

センニンソウの蕾の開き方が
とてもかわいい
とがった細長い蕾がほどける時
花びらの4枚のうち向き合った2枚が先にほどけ
あとの2枚が先がついたまままるで
バレリーナが両手を上にあげて
ポーズをとっているように
中のしべを見せて隙間をあけている
先の2枚は衣装のように
つながった2枚は腕のように
白がなお引き立つ
その後残りも開いて4枚になる
花弁というより そう見えるがくかもしれない

そして咲き終わって
雪のようにはらはらと散ってしまった
種は出来るのだろうか
クレマチスのような種だろうか


1914年03月25日(水)

来客といっても
取り立てて楽しいわけでもなく
ただ時をやり過ごしただけ
せわしなさだけ残って


1914年03月24日(火)

その一言に唖然とした
腹立たしさもあって愕然とした

でもそれも眼からウロコ
私は私の時間を大切にすればいい
ひとの時間に合わせずにすむ
元通りに戻るだけ
したいことをすればいい
自分の仕事をできるのだ

振り回されて疲れ果てていたから
どうにもならなくなっていたから
力尽きそうだったから
天の導きかも知れぬ


1914年03月23日(月)

木星がずっといる
落ち着いた光
気持ちの静まる光
そうだ 守護星だったかも
ふと思ったけれど
調べるとうお座は海王星だった
でも海王星が発見されるまでは
木星だったそうな
今でも少しはかかるそうな
そうかそれでなぜかしっとり懐かしい気持ち


1914年03月22日(日)

去年植えたスイートオリーブ
この夏 元気に育った
ちらほら花をつけ始めて
白であることに気づいた
去年ほんの少し咲いた時は
少し黄色みを帯びていると思っていた

甘い香りをさせている
四季咲きモクセイとあったけれど
金木犀よりやわらかな心地よい甘さ
柊よりまろやか
そんなに遠くまでは香らない気がする


1914年03月21日(土)

緊張が一つとけて
今朝 鏡の中の自分の顔が
やさしくなっている気がした

晴々とではないけれど
少しやわらかく軽くなって

人間のからだの仕組みの
合理的で不思議な部分を見た気がする
いとも簡単に人は反応し順応し逆らって
生きているのだと

きっときみもそうなのだ


1914年03月20日(金)

動けば何かが動く
小さな一歩でも何かを動かせる
そうだよね

キミの笑顔が物語る

小さな路線の山裾には
秋の実りが広がっていた
平らに刈られた芝のように
平らな黄色の絨毯のように
何枚もの田んぼがあった
ヒガンバナのかたまりが随処に
お社は重たげで
真っ白な鷲もいて
のどかな沿線を
どこまでも揺られて

時間は何かを流し去って
とても長いときを経たように
苦しかったことは薄らいで
少しの光を得たかもしれない

ふたりで小さな旅をした


1914年03月19日(木)

何もかも
手からこぼれてしまうのかもしれない

生活を改めねば

改めよう
できるかな
がんばらねば
がんばろう

どうぞ明日はうまく運びますように

祈るしかないのです
祈るしか

何も力が残っていないのです


1914年03月18日(水)

庭のヒガンバナが一輪開いていた
真っ赤な花火
あと次々に開くだろう

庭のはお彼岸とずれる時も多いのに
今年はばっちりお彼岸に花が並びそうだ


1914年03月17日(火)

自分の重大事項で頭がいっぱい胸がいっぱい
でも他人にとってはどうでもよいこと
世の中そういうことだらけでしょ
そこのところわきまえないとね
辛くなるだけ


1914年03月16日(月)

動けよ動け
不安をおして動け
行動を起こせば何かがまわる
不安を不安のまま残すな
その手で消しながら進め
悪い結果でも受け止めればいいだけのこと
震えながら息をとめて受け止めればいいだけのこと
だから怖れをおして行動せよ

動けばまわる
何かがまわる

一つ小さな答えを得る
まだ結果は出ていない という答え
ソレハ
クビガ スコシ ツナガッタ トイウコト
チイサナ キボウモ アリウル トイウコト


1914年03月15日(日)

シンコクにはしない
でもシンケンにしてよ

流れに流されるままでなく
自分で進んでよ

君自身のことなんだから
不安は解消する努力をしてよ

あきらめないで
行動を起こしてよ


1914年03月14日(土)

どうして今頃になって
たくさん手からこぼれ落ちるのだろう
今までそんなに固執してこなかったのに
今になって失うのだろう

失うなら
もっと早くに失いたかった
今頃になって
悲し過ぎる


1914年03月13日(金)

蟋蟀コオロギの声がしんみりとしてきた
慌てるふうでもなく
頑張るふうでもなく
淡々としずかにひそやかになった
何もかももうわかった僧のように
ものしずかなお勤めのように

さびしくかなしくなる
とても豊穣の秋の心地ではない


1914年03月12日(木)

今日はしずかに暮らした
本当にしずかに暮らした
ほとんど動かなかった
しずかにしていると
かなしみが満ちてきた


1914年03月11日(水)

連絡来ないし
はずれたかな
ま しょうがないか
それはそれなりに楽でもあるけれど
もう一度参加したかった


1914年03月10日(火)

肌寒いほどの朝の空気に
シジュウカラの囀りがきこえた
ぴーんとひびいてくる
空気が澄んでいる気がする
しばらくして庭に遊びに来た
あちこちの枝に飛び歩いている
うれしいね
久しぶりな気がしたけれど
ほんとは居たのか
それとも山に戻っていたのか
夏の間は蝉の声ばかり聞いていたから
気づかなかった


1914年03月09日(月)

イチロー選手 すごいね
9年というのは長い
本当に長い年月

偉業というのは
精神が支えるものだとわかる


1914年03月08日(日)

私の挑戦を受けてください
私が隠しているものを盗み出してください
そういう書をいくつも見てきた
そこに難解という語がつけられて
ひもとくことに時間が費やされて
そして辿ってゆくのは己の心の中
道は己の中にあり迷うのは己の中
人は自分の中から抜けられない

書の中にあるのは他人の道
書の中に自分の外へ出る道はない


1914年03月07日(土)

確実に秋の声をきくと
心のどこかでもう冬支度を気にしている
秋を愉しむゆとりをなくして
そんなに駆け足な気持ち
どうしたジブン何を焦っている
ゆっくり生きようよ
気にしないで生きようよ
きみの人生に幸あれと祈りつ



ばかであれることはしあわせだ
いちずになれることはしあわせだ
かけひきもけいさんもなく
まっすぐでいられることはしあわせだ
じぶんのかんせいにしょうじきにすすむみち
ばかとついてもしあわせだ


1914年03月06日(金)

またジンジャーリリーを切ってきた
ピュアという言葉しか思い浮かばない
このまばゆい白が好き
開いたときの真珠質のような光沢
いのちの輝きだと思う
香りに酔う


1914年03月05日(木)

庭をゆっくり回っていたら
ヒガンバナの蕾がつんつん出てきていた

一昨日気づかなかった
昨日は雨で出なかった

秋だ秋だ秋だ いいね


1914年03月04日(水)

お風呂上がりに部屋を歩いていて
ふと感じた
背が高くなっているような気がした
目線が高いところにある感じ

背が伸びるなんてことはないから
背筋が伸びているというのか
背中が真っ直ぐな感じ
体の芯がぴんと細くなってる感じ

今日何かしたかな
何もしてない

何もしないことがいいのか
下を向いてることが少なかったということか
今朝ゆっくり寝たからか


1914年03月03日(火)

ひとにとって一番難しい作業だろうね
自分をなだめる ということ

方向を変え進もう なら
エネルギーをそそげばいける

でもエネルギーを落とし抑え
そのあとの方向はなく
そこにうずくまるだけ臥すだけという
あまりに実り無い作業だ

なだめるしかない事態そのものが
哀しい


でもきっと
温存したエネルギーを何かに使える
そのときがくる

そう思おうよ


1914年03月02日(月)

外に出ると
空は高く爽やかな水色で
白いすじ雲が一面に流れて
絵に描いたような秋の空だった

その1時間ほど後に
空はまだうす青い中
空じゅうの雲がみな 薔薇色に染まった

綺麗な夕空になった
クールな風が気持ちがいい
秋の始まりはうれしい

そしてすぐに
東の方の雲から色褪せていった
空は少し翳り始め
夕暮れがはじまった

夜は
快晴の夜というのだろうか
月も星もはっきりと
気持ちのいい秋の夜空だった



太陽のおやすみの投げkissのような
花嫁のbouquet toss のような

雲が一斉に薔薇色に輝くひと時に
いつも会えるわけではないから
会えた日は幸せな気持ちになる

今日あったこと全てが
よいことだったように思える


1914年03月01日(日)

空につながる海原を見渡す丘があった
岩の入り江を見下ろす丘があった
草地のひろがる丘があった
四方の山並みを見晴らす丘があった

聞こえるのは吹きくる風の音
聞こえるのは渡りゆく風の音

私は風の中に立ち
風は私を通り抜ける

そこに居てクロスする
私の中に 音だけが残る




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

* * * * * * * * * * * *        
* * * * * * * * * * * *        

− ささやかに −          

*  **  ***  ****        

日付は通し番号として記しています         


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