消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1909年12月31日(金)

何度言っても伝わらない
どう言えば分かってくれる?

束縛されていないのに
しがみついているのはあなた
握り締めたその手を緩めるのは
自分の意思だけだ

こころの鍵をゆるめる感性を
失ったのはあなた自身
ひとのせいにしている間は
救われない


1909年12月30日(木)

きのう 
爽やかなのに遠くに入道雲を見た
おーっと思って なんかやたら働いた
でもね 今日は残念だ
降りそうで降らない空が気に入らない
あまり働かなかった気がする


1909年12月29日(水)

それって男の3連チャン
リュウイチ テツオ マサヒロ か
それとも秘かにジョニーかも


1909年12月28日(火)

エコな暮らしって
不必要な音をたてない暮らし
必要以上の音をたてないってことかも
多分静かに暮らせばそうなるし
人の心もそうなってゆく
ものの使い方に表われる


1909年12月27日(月)

玄関先に深紅の薔薇と白や薄紫の花菖蒲が
隣り合って咲いている家の前を通る
幾度通っても違和感がある


1909年12月26日(日)

キーワード10時から
だから10時まで


1909年12月25日(土)

忘れてしまえばよいのです
時間をこの手に戻して

あなたの過去を消して
あなたの存在を消して
小さな接点だけを世界に残して
あなたの望むように

でも 私の記憶を消せないのです


1909年12月24日(金)

それはずっと順調に動いていたので
澱みなく進むイノチのようで
刻み続ける動きを当たり前に受け止めて
止まればどこかしら調子悪いのだと考え
そのうちにまた思い出したように動き出すと思い
動かし続けるイトナミの存在を忘れていた

もう壊れちゃってるんだね

どうにも動かないんだから
もういらない
そう教えようか?


1909年12月23日(木)

こんなに爽やかな日は 五月にもなかった
ほんとうに気持ちいい日
こんな日は 何でもできそう
どんな仕事も引き受けます


1909年12月22日(水)

ユーウツな気持ちって 誰にだってある
小さなユーウツも大きな憂鬱も
重い頭痛の種もある

ユーウツになったらイコール鬱(病)って決めるな
ユーウツな気分から誰だって出たいし
かかる時間はそれぞれなんだけれど
すぐビョーキにしたがるな
キブンと思えばいいでショ

薬にたよるな
薬は君を助けないよ
救ってくれるのは 神の恵み

サプリや薬に頼らずに
命あるたべものに感謝して
神の恵みを感じるとき
自分の生かされている意味を知る
人に何を与えることが出来るのか考えることが出来る

人からもらおうとばかりせず
人に与えることを考えてください
それが生かされている意味です

今にも死にたい
私の悲鳴を聞いてよ
私に声をかけてよ
私を励ましてよ 
言葉をチョーダイって
そう言いながら 
実は今日すごく幸せなことしてきましたって言われても

なんていうか
勝手だなと思う

ウツ ウツ と騒ぐ君には
私はノーテンキに見えるのでしょう
鈍感に映るのでしょうね
自分だけ感受性が鋭いと思っているのでしょう

それならそれでいいよ
なら、もっといいことにもその感受性を向けてよ
人が見逃す小さな幸せをこぼさず拾ってよ
そして周りに配ってよ

君のメガネは下半分しか見えていない
暗く重い部分しか
明るい部分も見えるよう
上半分のくすみを取りなよ

半分しか見えないメガネでモノを見て
偉そうに言わないでほしい


1909年12月21日(火)

優しい店に出会いました
手にとって優しさに触れたくなる
袖を通して優しさに包まれたくなる
そんな品物が皆かぐわしい

やさしい気持ちで針仕事をしたくなる
そんな布たちもおいてある

気負わない針仕事は
自分も優しさに包まれる
小さな一針一針は絆を強くする
そういうことを思い出させてくれる店でした

いい店だった
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1909年12月20日(月)

街には静かな佇まいが必要だ
どんなに中心の町でも
競い合っている看板は
街を壊すだけに見える
人の眼を奪い合う競争より
楽しませてくれる看板にならないか
立ち止まって眺めていたい
看板のギャラリーのようにならないか
看板の素敵度ランキングできないか
マイスターのプレートのように
人々が憧れを持って眺める芸術のような
街の顔にならないか


1909年12月19日(日)

本当は嘆いて泣きたいことがある
大きな声ではなく はらはらと涙落として
でも 泣かないと決めたから泣かない

けれどキミに会えば泣いてしまう
泣ける人だから
受け止めてくれるから
何も隠さず押さえ込まず全て出させてくれるから
本当の自分の気持ちを
伏せていたものを思い出してしまうから

きっと一晩泣くと思う
だから会えない
会う約束はできない


1909年12月18日(土)

しずかな紫陽花
山あじさい
ひたむきに でも ひとりで楽しげに

決して暗くない


1909年12月17日(金)

私は窓をのぞくひとです
風が聞こえると
雨音がすると
雷が鳴ると
小鳥が囀ると
犬がなくと
ずべて外と繋がる所
だから窓をのぞくのです
いつも ひょいと


1909年12月16日(木)

忘れていたわけではないし
寧ろずっと気にかけていた

あなたが望むように
忘れようともしたけれど


1909年12月15日(水)

見知らぬような 懐かしいような
綺麗な囀りにはっとする
ベランダに出てみると
高く飛び回っているのは燕だった
ああ君か もうそんな季節になってたんだね


1909年12月14日(火)

風呂の湯温を下げてみた
湯がふくらんでゆれている気がした
身体が柔らかくなった気がした
シャワー湯温も下げた

夏の終わりの夕方の屋外プール
人がほとんどいない
片側サイドは横からまぶしくて
反対サイドはベンチの辺りに少し翳った風が吹く
ぽかりと背浮きをして空を見上げていると
雲が流れる 水音だけ聞こえる しずかだ

毎日2000ほど泳いだあの夏
あの水のゆるやかなアタリを思い出す


1909年12月13日(月)

かき集めたものの
頭の中が整理できなくて
結局 引き出しにしまい込む
明日 整理シマス


1909年12月12日(日)

気が済んだので
もういいんです

どう流れようと
私が立ち入る問題ではないから

それがアナタの意思だと思う

世界に対して決めたこと


1909年12月11日(土)

風がぴたりと止まった
何も動かない
合歓の花さえ そよがない
ダチュラの白を見ていて思い出した
そうだ今年は夕顔がない
やっぱり植えよう


1909年12月10日(金)

ピンクの合歓の花が咲き出した
心なしか色が淡い
まだ早いのか それとも年々そうなるのか

白もまた一つ開いた
不思議 まるい けさらんぱさらんだ
ピンクは冠のように上に向いて開いているのに

ダチュラもひとつ咲いていた

ラッシュで夏に入ってゆく


1909年12月09日(木)

魂だけ抜け出てしまったのか
殻を脱ぎ捨てたのか


1909年12月08日(水)

今日こそ
決着をつけよう

カショクノテンに
見切りをつけて


1909年12月07日(火)

こころのよりどころでした
不安なときふと思い出して
いつも心を持ち直せました
大先輩で同志で心の師でした
最後の言葉を交わすことなく逝かれたのですね
でもたくさんの書かれた言葉を
丁寧に一人ひとりにいつも心を配ってくださった
その言葉を大切にしています
おふたりで春野に旅立つなんて
こんなに素敵な話は聞いたことがありません
今エベレストに立っておられるかもしれませんね

今の私へのメッセージと思いました
暗い気持ちでいてはいけない と
ひたむきに暮らせ と

行いも言葉遣いも
いつも手本としていました

いつまでも心にもっています


1909年12月06日(月)

強くたっぷりの雨の後を知っている
それは重い言葉のように
もう飛び立つことなく
眠りの中に消えるだけ


1909年12月05日(日)

青い花も白い花もそろそろ終わる
小さな種をつけたまま
刈り取られて また
次の花にかわるのでしょうね
珈琲一杯の会話の間に


1909年12月04日(土)

繊細さ
淑やかさ
奥ゆかしさ 
奥深さ
広さ
落ち着き
秘めた強さ

求めたのは 動かぬ偶像

輝きは アクティブに


1909年12月03日(金)

君は 自分には失うものが無いから
死んでもかまわない と言う

忘れている
君に失うものは無くとも
周りは君を失うということを


1909年12月02日(木)

原点にかえることを想う
回帰でなく回顧
知恵や進化や進歩といった
ひたすら前へ前へ進むことは
精神的にはゆとりから離れるばかりのような気がする
原点のシンプルさを思い起こしてみれば
思いのほか素晴らしい
十分以上だ


1909年12月01日(水)

天候のおかげでただゆるゆると一日過ごした
何もしなかった気がする
外へ一歩も出なかった
そんな時間を感謝する
気になることだけ解決して
あくせくすることから離れた一日
静かに満ちたものを感じる
明日はそれを還元しようと思う
感謝をもって

哀しみの中から抜け出せる気がする
ありがたい気持ち
何かのかたちで返したい




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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