2005年09月29日(木)  レストランJ→カフェ・プラハ→レストラン・キノシタ

今日締め切りのシナリオを昨日のうちに送って(シナリオを送るといえば、コンクール時代は郵便、デビューしてしばらくはFAX、今はメール)、今日は人に会う日。

まず、「コピーライター出身で脚本家になった関西人」仲間の川上徹也さんと表参道のレストランJでランチ。境遇が似ていて共通の知り合いも何人かいるので話題に事欠かない。仕事先には聞けない言えないあんなことこんなことを言い合い、笑い飛ばす。「独立記念におごります」のお言葉に甘えてご馳走になる。お礼代わりに、川上さんの次回作『フェイス イン フェイス』は絶対観ます。

明治神宮前からひさしぶりの代々木上原へ。『ジェニファ 涙石の恋』を製作したプロダクション・ウィルコを訪ね、プロデューサーの佐々木亜希子さんと1年ぶりに再会。いい味出してる近所のカフェへ。『プラハ(praha)』という名前だけど、子どもの頃通った大阪のお好み焼き屋を思い出した。佐々木さんがプロデュースした『イン・ザ・プール』『亀は意外と速く泳ぐ』の話や「CM業界の人って独特じゃありません?」話で盛り上がる。「三枝健起監督と仕事をした脚本家は、その後ブレイクするんですよ」と佐々木さん。そのジンクス、のっかりましょう。

小田急線でふた駅戻って参宮橋へ、のはずが「次は終点新宿〜」のロマンスカーに乗ってしまい、各停で出直す。先月会社を辞めたT嬢、四年ほど前に辞めたK嬢、さらに四年ほど前に辞めたA嬢と「予約の取れない店」レストラン・キノシタで再会。シェフのおまかせコースを注文すると、次から次へと皿が運ばれてくる。盛り付けも味付けも一皿入魂。見て感動。味わって感動。感動のあまり、全部紹介しちゃいましょう。会社の懐かしいあの人この人の名前を片っ端から挙げてしゃべり続けてもカロリー消化が追いつかず、最後の肉は食べきれず無念。でもデザートは別腹。最後に店を出たわたしたちの姿が小さくなるまで木下和彦オーナーシェフと店員さんたちが見送ってくれたのが印象に残った。
【前菜】 一皿目のキッシュと二皿目のカルパッチョ。キッシュはワンホール出されても平らげる自信あり。
【フォアグラ】 あれ、隣の人とお皿が違う。焼いたものとテリーヌ。二人で二つの味をシェアする形。

【魚とスープ】 ムール貝。鮑。冷製スープ。ひとつひとつ感激の味。

【肉料理】 二品を二人でシェア。すでに胃は満室。あとひと部屋ほしい。

【デザート】 口直しのシャーベットで終わりと思ったら、さらにお好きなデザートを。わたしはヨーグルトのロールケーキ、隣のT嬢は桃のコンポート。

2002年09月29日(日)  『パニックルーム』→餃子スタジアム→出社の長い日曜日


2005年09月28日(水)  『Spirit of Wood. Spirit of Metal(平成職人の挑戦)』

益田祐美子さんの作る映画は東京国際映画祭に縁がある。『風の絨毯』に続いて手がけたドキュメンタリー映画『平成職人の挑戦』が第3回文化記録映画賞なるものを受賞したのを記念して、第18回東京国際映画祭で公式上映されることが決定。
東京国際映画祭『平成職人の挑戦』
日時 :2005年10月28日(金)13時30分上映開始
会場:東急文化村(渋谷)内「ル・シネマ」(入場無料)
★上映前に三國連太郎氏と乾弘明監督、出演者を代表して中田金太氏の舞台挨拶を予定。

で、国際映画祭で上映するからには、と急遽完成した英語版の試写に行ってきた。場所は文京区春日駅すぐの文化シャッター本社二階にあるBXホール。お隣で鑑賞したシーボニアメンズクラブの田邊勉社長いわく「この座席は出し入れできるようですね。さすがシャッターの会社です」。うちから歩いて20分の距離にこんな立派なホールがあったとは。

日本語版の三國連太郎さんのナレーションが吹き替えに、職人さんたちの台詞が字幕になっている。元の日本語ナレーション(乾弘明監督と構成の釜沢安季子さん)がすばらしいので、訳しても言葉が美しい。ナレーターのRobert Belgrade氏はミュージシャンだそうで、英雄ものの伝説を読み聞かせるような味わい深い語り口は、伝統を伝える平成職人の物語に打ってつけ。東京国際映画祭での海外からのお客さまの反応が楽しみ。日本の観客には日本語版と英語版の両方を味わってもらえたら面白いのでは。

英語タイトルは二転三転し、『Spirit of Wood. Spirit of Metal』に決着したそう。木や鉄といった材料に魂を吹き込む職人の仕事ぶりを言い当てていて、とてもいいと思う。ナレーション翻訳を担当したDr. Kevin Short氏の書いたプレスリリースをご紹介。
Spirit of Wood
Spirit of Metal
Traditional Artisans in Heisei Japan

Takayama City is located in Gifu Prefecture、around the very center of Honshu, Japan’s largest island. The Takayama Festival is regarded as one of the three most beautiful festivals in all of Japan. During the festival, lavishly decorated festival floats are pushed and pulled in procession through the town streets. The twenty-three traditional floats were all crafted during the years of the Tokugawa Shogunate (1600-1868). These historic floats are still repaired and maintained by the artisans of the Festival Float Association, but no new floats had been built since 1868.

Kinta Nakada, a Takayama entrepreneur and President of Hida Garden Stone, feared that the traditional culture of the artisans would disappear. He also knew that the artisans wanted very much to build a new float from scratch, and decided to personally fund the project. Eight new floats were crafted, the most spectacular of which was the ‘Kintokidai’. Kinda’s vision called for creation of a float that was both traditional in construction but at the same time somehow fresh and new. To realize this dream he called on a team of Japan’s most skilled and experienced traditional artisans, not only from Takayama, but from all over the country. The team was led by architect and project coordinator Akio Nakada and master carpenter Akira Hachino, and included Japan’s top traditional carpenters, wood-carvers, engravers, metal-workers, blacksmiths, lacquerers, and karakuri-ningyo mechanical doll carvers.

Step by step, and piece by piece, this documentary follows the construction of the ‘Kintokidai` festival float. Mixed in with images of Takayama’s beautiful natural and cultural landscapes, we see traditional artisans at work with their beloved tools. We hear them talk about the demanding nature of their tasks, and the pressure to excel, but also about the pride and confidence they have in their skills, and the satisfaction they get from a job well done. We also see young apprentices struggling to follow in the footsteps of their fathers and mentors: an auspicious sign for the future.

The Takayama festival floats, as well as the traditional skill and spirit of the artisans that craft them, are part of a great cultural heritage that easily transcends the boundaries of Japan, and touches the hearts of people the world over.

Writers:Akiko Kamasawa・Hiroaki Inui
English Narration and Subtitles:Dr. Kevin Short
Translation Assistant:Robyn Dranfield               
English Narration performed by Robert Belgrade

2005年2月17日(木) 魔女田さんの新作『平成職人の挑戦』

2002年09月28日(土)  料理の腕前


2005年09月27日(火)  串駒『蔵元を囲む会 十四代・南部美人・東洋美人』

銘酒処『串駒』の蔵元を囲む会に3か月連続参加。先月と同じくご近所仲間のT氏とその大学時代の友人T2君とH君にH君の彼女のW嬢が加わる。皆さん勤め人なのにあの手この手で七時開宴に駆けつける。折り紙研究会出身のT2君、今宵の作品はかたつむり。わたしの小学校時代からのあだ名はマイマイ。

同じテーブルに居合わせた証券マン氏と部下嬢、常連の鉄道マンY君を交えた8人で、なぜか鉄道ネタで盛り上がる。駅名がラップになったMOTOR MANというCDがあるとか、東京の交通博物館がなくなり、大宮に大きいのができるとか。車内販売の売り子をしていたW嬢は「新人いびりは『白桃』(重いのに売れない)」と激白。「桃売って来い!」と送り出されるらしい。有楽町のうたごえ喫茶『ローレライ』が行きつけという証券マン氏が『フニクリフニクラ』を披露すると、T氏は「これ、イタリアの登山鉄道のCMソングなんですよー」と身もだえして大喜び。

今夜もお酒、食事ともに大満足。けっこう昔から飲んでいる南部美人株式会社 南部美人)、今年になって串駒で出会った十四代(高木酒造株式会社)、はじめて飲んだ東洋美人(株式会社澄川酒造場)。イケメン蔵元トリオの説明を聞きながら、楽しく飲み比べ。同じ酒米で作っても味がまったく違うのが面白い。「ひやおろし」とは9月10月頃においしくなるようひと夏寝かせたお酒だそう。初耳だと思っていたら、帰り道、いつも通りがかる居酒屋の前に「ひやおろし」の貼り紙を発見。見過ごしていた言葉だった。


左から東洋美人、南部美人、南部美人の仕込み水。仕込み水をチェイサ-にお酒を飲むのがオツ。
【お酒】
◆愛山飲みくらべ
1 十四代
2 南部美人
3 東洋美人
◆純米吟醸飲みくらべ
4 十四代 龍の落とし子
5 南部美人 ひやおろし
6 東洋美人 ひやおろし



【お食事】
1 ダダ茶豆
2 ナスとキノコのテリーヌ
3 ダイゴの酒盗和え
4 お刺身(魚三種と自家製はんぺん)
5 南部せんべい汁
6 じゅん菜酢の物
7 地どりタタキ
8 トマトサラダ
9 珍味四種盛り
(あき津の明太子・ゴボウのハリハリ・ニシンの山椒漬)
10 秋刀魚の棒寿司といぶりがっこ



【デザート】
11 自家製日本酒ボンボン三種
(十四代・南部美人・東洋美人)

禁断の味。


2005年8月7日(日) 串駒『蔵元を囲む会 始禄 小左衛門』
2005年7月7日(木) 串駒『蔵元を囲む会 天明(曙酒造) 七夕の宴』

2003年09月27日(土)  ハロルド・ピンターの「料理昇降機(THE DUMB WAITER)」
2002年09月27日(金)  MONSTER FILMS


2005年09月26日(月)  『東京タワー』(リリー・フランキー)でオカンを想う

朝から大阪の実家に電話をしているが、誰も出ない。出ないと気になってまたかけるが、やはり出ない。そんな行動に出たのは、わが家の留守番電話に残されていた見知らぬ女性のメッセージ。「山梨のお母さんでーす。元気ですか?お電話くださーい」。お母さん、残念ながら、お子さんからの電話は来なさそうです。うちの電話には着信番号記録機能もなく、間違い電話を知らせてあげることもできない。山梨のどこかで電話を待っている優しい声のお母さんのことを想像していたら、しばらく会っていない大阪の母の声が聞きたくなった。

同じ留守電が入っていたとして、ひと月前に同じ行動を取ったかというと、わからない。その違いは、リリー・フランキーの『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』を読んだこと。アマゾンでの売り上げランキングはひと桁をキープ、本屋では平積みが面積みになっていて、会う人ごとに「読んだ?」「泣いた?」と聞かれる。かなり期待して読みにかかったのだが、その期待を軽く上回る面白さ。言葉遣い、キャラクター、エピソード、登場する何もかもがとても愛おしい。みんなが通り過ぎてしまうような日常の小さな出来事や、寝て起きたら忘れてしまいそうな心の微妙な動きをひとつひとつ拾い上げる視点が、優しくてあたたかい。副題通り作者リリー氏とオカンの物語で、ときどき別居中のオトンが登場し、彼らを取り巻く親戚や友人たちが現れる。自分の知っているあの人この人の顔、記憶の底に眠っていたあんなことこんなことが行間から浮かんでくる。わたしは自分の子ども時代のオカン、オトンを思い返しながら読んだ。

本の中では「親との別れ」が大きな泣かせどころになっている。誰もが向き合う運命にあるこの恐怖をわたしはまだ体験していない。大阪の両親も東京の義父母もアメリカのホストペアレンツも健在で、大阪のオトンオカンにいたっては入院したこともない。集団食中毒を出した弁当を三個食べてもおなかをこわさなかったオトン(三人前平らげた胃袋にも呆れる)、ディズニーランド行き夜行バスに乗って東京観劇に乗り込むオカン。二人の健康を通り越した頑強さに甘えて、わたしは里帰りもさぼりがちになっている。

でも、一度だけ、「オカンが死んでまう!」の恐怖に震えたことがあった。家のガレージに車を停めて降りた母をドアの間にはさんだまま、サイドブレーキをかけていなかった車がずるずると滑りだした。後ろはガレージの壁で、ドアはそれ以上開かない。車は重力に引っ張られてガレージの緩やかな坂をじりじりと下り、母を締め付ける。サンドイッチの具状態の母が「誰が呼んできて!」と叫んだ。近所の家を手当たり次第ピンポンし、「お母さんを助けてください!」と訴えるうちに涙は止まらなくて、お母さん死んだらどうしようどうしようと悪い想像はどんどん膨らみ、家々から飛び出したおっちゃんおばちゃんが車を押し戻し、母とドアの間に隙間を作る間もビービー泣いた。しかし、母は思いのほかあっさりと救出され、「痛い痛い」と死にそうな声を出していた割には骨にひびも入ってなさそうで、「病院いったほうがええんちゃう?」と心配するご近所さんをよそに「近商行ってくるわ」とケロッと言い、さっきまで凶器だった車に乗り込んだ。この世の終わりみたいに泣いたわたしはおさまりがつかず、「ウソでもええから救急車呼んでくれたらええのに」と奇跡の生還者を乗せて遠ざかるファミリアをうらめしく見送った。小学校2、3年の頃のできごと。

2004年09月26日(日)  新木場車両基地 メトロ大集合!撮影会
2003年09月26日(金)  映画の秋
2002年09月26日(木)  ジャンバラヤ
2001年09月26日(水)  パコダテ人ロケ4 キーワード:涙


2005年09月24日(土)  DVDプレーヤーがやってきた

干物パーティーに来た映画と鉄道を愛するご近所仲間のT氏が「おみやげです」と提げてきたのはDVDプレーヤー。いまだにパソコンでDVD鑑賞しているのを知って「あると便利ですよ」と買ってきてくれた。「ポイントで買えるぐらい安かったんで」とのことだが恐縮。「これからは私のおすすめ作品をジャンジャン見てくださいね」と必須科目の成瀬巳喜男監督の『流れる』と『インファナル・アフェア』のオマケつき。『流れる』から入門して成瀬作品を、インファナルは1を皮切りに2、3を見なさいということらしい。「でも成瀬はフィルムセンターで観るのがいいですよ」と500円玉を握らせるT氏は、わたしに映画道を教えこむあしながおじさん化している。

おみやげの二本を後回しにし(ごめんなさいT氏)、まずは借りていた四本を見る。こけら落としならぬ発泡スチロール落としにふさわしいラインナップ。

イギリスの片田舎のおかたい婦人会の淑女たち(といってもいいお年)が資金集めのためにヌードカレンダーのモデルになったという実話を基にした『カレンダー・ガールズ』は、あまりに気に入って3回続けて鑑賞。大胆な脚色かと思ったら、かなり事実に基づいていることにもびっくり。(くわしくは作品サイトへ)。メイキングを観てから本編を観ると、いっそう味わい深い。


花とアリス』も、とてもよかった。光の使い方がとても印象的。高校時代のあのきらきらした感じ、ひりひりした感じがよく出ていた。鈴木杏×蒼井優の組み合わせ、よいですね。『子ぎつねへレン』で写真家でもある獣医・矢島を演じる大沢たかおさん、フォトグラファー役で出演。

東京原発』は、月刊シナリオに掲載されていた脚本がすごく面白かった。笑って怖くなって原子力発電所の勉強にもなる。さらに通をめざすなら、作品サイトノベライズ本も。『パコダテ人』でまもる父ちゃん役の徳井優さん、東京都知事の側近・及川特別秘書役で登場。

男と女』(1966)はダバダバダーのテーマでおなじみのカンヌ映画祭パルムドール受賞作。連れ合いを亡くした男と女が恋に落ちる。それだけのことなんだけど、とてもチャーミング。レストランに入った二人が「何か注文しないとまずいよ」となり、ギャルソンを呼び止めた男が注文するのは「Chambre(部屋)」。未亡人役のアヌーク・エーメの美しさにも、ため息。メイキングでのクロード・ルルーシュ監督のコメントも面白い。「お金がなくて屋外はカラー。屋内は白黒」「カメラの音がうるさいのでなるべく役者から遠ざけてロングで撮った」といった止むを得ない状況が、独特の味を醸す結果になったよう。

2002年09月24日(火)  アメリカ土産の「Targetスーパー」のカード
2001年09月24日(月)  『パコダテ人』ロケ2 キーワード:対決 


2005年09月23日(金)  今日は秋分の日

会社を辞めて2か月、有休消化を含めると4か月も家にいるのに、諸々の手続きが全然終わっていない。あちこちから振り込め督促が届き出したので、9月中に片付けてしまおう、と朝から区役所に電話し続けるが、応答なし。まったくなっとらん、とぼやき、会社で年金を積み立てていた損保会社に電話すると「本日は受付しておりません」のアナウンス。平日は8時までって書いてるじゃん!と電話番号を記載してある封筒を見て突っ込み、その下にある「日・祝日を除く」を見て、はたと気づく。今日、9月23日は祝日。そういや「今週は3日しか働かなくていい」と会社員の友人たちが小躍りしていたっけ。なっとらんのは、わたしの曜日感覚だった。今朝着指定で松竹にゆうパックを送りつけてしまった。誰か受け取れただろうか。

会社に行かなくなって曜日感覚が見事に欠落した。時間感覚も麻痺しつつある。12時前から誰とランチに行こうかそわそわすることがなくなり、下手すると3時まで気づかなかったりする。パソコンに向かってカタカタ打っている間は、現実世界とは違う速さで時が流れるのだろうか。

映画の脚本を一本直し、DVDを2本観て、昨日もらった演劇チラシの束に目を通し(走る荒川線車内を舞台に上演されるという『ENDRESS LANE』が気になる。ENDRESSがENDLESSの誤植じゃないのかどうかも気になる)、図書館で借りた本を読んでいたら夕方になった。外苑前まで出かけて散歩。トラットリア・ペコラが別なレストランに、和食のまつおかが別な和食になり、かめやまロウソクのキャンドルハウス青山も移転。会社から徒歩圏にあり、よくぶらぶらしていたエリアなのに、ここでもうらしま太郎気分を味わう。

ひさしぶりに観たテレビ『超感動スペシャル!生命遺産……広末涼子が神木隆之介と目撃する“人類奇跡のチカラ”』にタイトル通り超感動。人間ってすごいなあ。

2001年09月23日(日)  『パコダテ人』ロケ1 キーワード:事件


2005年09月22日(木)  innerchild vol.10『遙<ニライ>』

「よかった」が何度も口をついて出てしまう芝居に出会えた日は幸せ。今年5月にオープンした吉祥寺シアターの真新しい木の匂いを抜けて外に出る間も、近くのもんじゃ焼き屋に着いてからも、一緒に観に行ったアサミちゃんと「よかったねえ」「いやほんとよかった」としみじみ言い合った。

G-upの赤沼かがみさんから案内をいただくまで、インナーチャイルドという劇団は知らなかったが、幕が開けた瞬間から引き込まれっぱなしだった。スクリーンに投影される文字が「芸」しているところ(言葉遣いはもちろんタイポグラフィーもとても洗練されている)、シンプルだけどセンスのいい衣装や舞台装置や小道具、音や照明の効かせどころ、役者の資質と魅力、すべてが予想以上。デザイナーのアサミちゃんは「チラシもいい紙だったし、デザインワークのクオリティ高いよねえ」と唸っていた。

何より感心したのが脚本。2時間の上演を長いと思わせない。沖縄とアイヌの言葉の共通点が投げかけられ、はるか南と北に離れた二つの土地の不思議なつながりを紐解く形で物語は進む。そこに介在するのは沖縄の異界伝説「ニライカナイ」。これはアイヌ語で解釈すると「根の下・空の上」となるらしい。そんな世界は本当にあるのか、どこにあるのか。もしかしたら沖縄の世界とアイヌの世界は、互いにとってのニライカナイであり、黄泉の国・天上の国であるかもしれないと思わせるラストに温かい余韻を感じた。

ところで、出演者の一人が先月事故で他界したことを、事前に訪ねた劇団のサイトで知った。一緒に舞台に立ちたがっていた彼女、希世(清田幸希)さんへの追悼の意を込めて、あえてチラシやポスターに名前を残したという。この作品の公演中に誕生日と四十九日を迎えた若い女優をこんな形で知ることになるとは。物語の内容にも祈りを感じられた。演じ手の思いがこもっていたせいだろうか。

劇場で配られた挨拶文によると、「土産」という言葉はアイヌ語の「ミアンゲ(=身をあげる)」が語源だと言われているという。命は何かをこの世に残して旅立っていくというメッセージも深くしみこんだ。沖縄やアイヌの言葉についてもずいぶん勉強されたのではないかと思う。沖縄の村では「サホ」「ヒカリ」と呼ばれていた登場人物がアイヌの村に流れ着いて「サポ」「ピカリ」となる。パコダテ人を観た北海道の方から「アイヌ語ではパピプペポの音を多用する」と教えられたことを思い出した。

innerchild vol.10『遙<ニライ>』
吉祥寺シアター
作・演出:小手伸也

海部クシラ/レプンカムイ:古澤龍児 
久高ハル:石村実伽
東方イクマ:小手伸也
外間ネーチュ:今村佳岳(カムカムミニキーナ)
外間ユタ:小椋あずき
西表ナサキ:森岡弘一郎(無名塾)
西表サホ/サポ:笠井里美 
南風原テッタ:児島功一(劇団ショーマ)
南風原チユ/チュプ:根岸絵美
北谷ムクオ:池内直樹(SUPER★GRAPPLER) 
北谷シマ/コシマッ:金子恵
パクシル:土屋雄 
ニセウ:宍倉靖二 
エトプ:岩龍 
ヌマウシ:櫻井無樹(千夜二夜)
アトゥイ/海部(旧姓・久高)カナ:石川カナエ 
ピカリ・イレシパハポ/東方ヒカリ:中谷千絵(天然工房)
海見キヨ/ホトゥケ・フチ:菊岡理紗 
葦原ヤマト:三宅法仁  

2003年09月22日(月)  花巻く宮澤賢治の故郷 その3


2005年09月18日(日)  和歌山・串本の干物

和歌山・串本という町から干物がどっさり届いた。送ってくださったのは地元で小学校教諭をされていた久保先生。義父と宮澤賢治研究つながりで親しくされている先生が教えていた学校にすばらしい実話があり、これを何らかの方法で世の中に広く知ってもらえないだろうかと相談されたので、ニュースやドキュメンタリーやドラマの制作関係者に当たってみた。結果的には「ニュースやドキュメンタリーにするには時間が経ち過ぎていて旬ではない。ドラマにするには原作がないと話が通りにくい」というもので、あまりお役には立てなかったのだが、丁寧なお礼状と干物が送られてきたのだった。

義父母宅に半分おすそ分けしたものの、小さな冷蔵庫には納まりきらず、急遽干物パーティーを開くことに。午後2時、ご近所仲間のT氏とM嬢に電話すると、来てもらえることになり、大掃除開始。いらない資料とゴミと埃と格闘すること5時間、長らく見ていなかった床が姿を現した頃、T氏とM嬢が到着。ハウスダストが原因のくしゃみ止めで飲んだ鼻炎カプセルにワインが加わり、いきなり夢見心地。

干物のおいしさに目覚めたのは、一昨年ご近所仲間で行った下田旅行。絶妙な塩加減の「万宝」という干物屋で、こんなにうまいものだったのかーと驚いた。「串本の干物もこれまたうまいね」と舌鼓。「そういやあの近くにトルコの記念館があって、わざわざ行ったんだよね」とM嬢。昔あの辺りで座礁したトルコの船を地元の猟師が助け、その逸話はトルコの教科書にも載っていて、現地の日本贔屓の大きな理由になっているのだとか。

先日はじめての女の子を出産したK夫妻もちょこっと立ち寄ってくれ、赤ちゃんをお披露目。つきあいは2年になるのに、家があまりに汚いためにご近所仲間を家に招いたことはなかったが、干物のおかげで強行突破できてしまった。人が集まってくれる家って、いいものだなあと思う。

2004年09月18日(土)  愛以外は証明できる宇宙飛行士
2003年09月18日(木)  夢も人もつながる映画『夢追いかけて』
2002年09月18日(水)  月刊ドラマ


2005年09月16日(金)  棚橋荘七個展 A+Tアート青山 横山KAN事務所

今日の午後は予定が目白押し。映画の打ち合わせを終えて、会社の先輩アートディレクターで、仕事仲間というより飲み仲間だった棚橋荘七さんの初個展へ。会社関係の人たちが立て続けに訪れ、プチ同窓会状態。木版画家の道を進み始めた棚橋さんをはじめ、皆さん独立組。「実はわたしも脚本に専念するため7月に辞めました」と報告。

会社員時代から彫り溜めた作品に新作を加えた約30点を展示。材料の「木」をモチーフにする発想がユニーク。「芋版みたいに押せばいいんじゃないの?」と言った人がいるとか。GINZA ESTにて23日(日)まで。11〜19時(最終日は17時)。ちなみに「棚橋荘七」で検索するとゴルフ大会の結果しかヒットしなかった。「木版画 棚橋荘七」のヒット数が増えますように。

表参道に移動し、ジュエリーデザイナーの宮崎美保子さんのお得意先の斉藤文徳氏が企画された和食器店A+T アート青山へ。南青山プラースの中にあるファブリックのお店starvery(スターベリー)の1階スペースにオープン。和食器の伝統をカジュアルに楽しんでもらいたいというコンセプトのようで、洋食を盛り付けても似合いそうな器も。美保子さんにくっついているだけで、ウェルカムドリンクのシャンパン、岐阜の栗菓子(お店の名前を失念。栗度が高くて、とてもおいしかった)、お土産のお箸と箸置きなどいろいろいただく。斉藤氏は先日行った荻窪の北京遊膳料理人の斉藤氏のお兄さんで、「和菓子のカフェもやりたいんですよ」とのこと。「ぜひ!」とお願いする。

美保子さんと神楽坂に移動し、阿波踊り仲間の横山さんの建築事務所へ。ホワイトボードで隠したキッチンに消えては手料理を持って戻ってくる。しじみのワイン蒸しにはじまり、イカやら絶妙な焼き加減の牛肉やら。「事務所でこれだけのものは出ないよ」と胸を張る横山氏に「事務所料理の最高峰ですよー」と褒めながらワインが進む。

2003年09月16日(火)  『冷凍マイナス18号』キャンペーン開始


2005年09月11日(日)  ZAKUROの2階のZAM ZAM

小学校の同級生の亜紀ちゃんが心理学の学会のため上京してきたので、同僚さんたちも巻き込んで日暮里のZAKURO(ザクロ)へ。去年益田祐美子さんに教えてもらったこのお店、穴場かと思ったらかなり人気のお店らしく、予約の電話を入れると「地下はいっぱいだから2階でもいい?」。

行ってみると、2階はZAMZAMという名前で「トルコ&ウズベキスタン料理」となっている。ZAKUROの「トルコ&ペルシャ料理」との味の違いはわからず、店の雰囲気も似た印象。前に行ったときにあまりの陽気さに驚いたイラン人マスターが今夜も元気いっぱいおもてなし。あのテンションで2階と地下を往復しているのだろうか。そういえば電話したとき「イキナリ3人辞めちゃって大変ダヨー」と内情を漏らしていた。

2000円の食べきれないコースを注文。メニューも安いがお酒もびっくりなお値段。ワイン一杯400円。しかもグラスになみなみ。茶色い系の食べ物が次々と皿が運ばれてくるが、まわりのテーブルに行ったものがこちらに来なかったり、「あげパン、まずひとつねー」と持ってきたきり後の揚げパンは来なかったり、ペルシャお得意のいい加減さも味。亜紀ちよゃんも同僚さんたちも異文化体験を堪能した様子。デザートはナッツ。

コースについてきた水タバコを初めて体験。フレーバーが23種類あるそうで、わがテーブルはマンダリン味。タバコというより空気ガムみたい。強制的に着せられた民族衣装ベストは、スパッツとコーディネイトような色。

2004年09月11日(土)  感動の涙が止まらない映画『虹をつかむステージ』
2003年09月11日(木)  9.11に『戦場のピアニスト』を観る


2005年09月10日(土)  『チャーリーとチョコレート工場』初日

『WILLY WONKA AND THE CHOCOLATE FACTORY』を映画化した1971年の『夢のチョコレート工場』はわたしのいちばん好きな映画。その作品の2005年版、『チャーリーとチョコレート工場』がティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で実現すると聞いたときから待ちに待った初日。丸の内のピカデリーは満員御礼。

オープニングのクレジットタイトルをはじめ随所に2005年版ならではの技術と意気込みを感じる。ティム・バートンらしく原作の毒をより強化し、ウォンカのキャラクターを膨らませてトラウマを足しているところが71年版との大きな違い。71年版になかったエピソードやインサート映像も遊び心たっぷりで楽しめる。ウンパ・ルンパのダンスもパワーアップ。オスメント君系の顔立ちのチャーリー少年も愛くるしい。だけど、わたしは70年代の最先端が描いたファンタジーに、より夢を感じる。いちばん好きな映画、71年版チョコレート工場の1位は揺るがなかった。

ところで、『ブレーン・ストーミング・ティーン(Brain Storming Teens)』の「チョコレート」の章に『夢のチョコレート工場』が登場する。書いていたときは再び映画になるとは想像してなかったけれど、今日観た2005年版の中でチャーリーが「Sorry we are late. We were brain storming(遅くなってごめん。話し合っていたんだ)」と言うシーンがあり、にやりとなった。

映画と現実のコラボと言えば、実在するネスレ系列のお菓子ブランドWonkaでは、映画に連動して「GOLDEN TICKET」キャンペーンを実施中。5人の子どもたちにちなんだ5つの豪華賞品を用意。チョコレート工場見学はないけど、ゲーム好きのMIKE TEAVEE賞はビデオアニメスタジオ見学。
2004年2月13日 ウィーリー・ウォンカのチョコレート工場

2004年09月10日(金)  原始焼『七代目寅』in English?
2002年09月10日(火)  大槻ケンヂ本


2005年09月09日(金)  アンティークボタンの指輪

猫又短歌と阿波踊り仲間の宮崎美保子さんのジュエリーブランド、T'sの展示会へ。前回の展示会でどうしようか迷ったアンティークボタンの四角い指輪を買う。ただ今、いまいまさこカフェのギャラリーに指輪のページを準備中。
2005年3月13日 宮崎美保子さんの四角い指輪

展示会に来ていた人たちで、荻窪駅近くにある北京遊膳へ。山の上ホテルのシェフだった方が開いたお店だとかで、気取りのないお店なのに一流の味。テーブルを囲んだ五人はアート関係、ファッション関係の女性がそろい、皆さんわたしより世代が上なのに、感度の若いこと若いこと。逆にわたしは、生まれる前のファッションネタにもジェネレーションギャップなく食いつき、「ほんとは同じぐらいの年なんじゃないの?」とからかわれる。話が尽きずに流れたBar switchは階段を上がった二階、隠れ家のような雰囲気。


2005年09月08日(木)  文芸社パンフレットの取材

ブレーン・ストーミング・ティーン』(いまいまさこ著)を出版した文芸社のパンフレットに登場することになり、撮影とインタビューを受ける。刊行一年半経った今も「不思議な売れ方」をしているそうで、本と作者の売り込みに力を入れてくれることになったよう。

雲ひとつない新宿の空の下での撮影を終え、インタビュー。ライターの植村垣有さんが熱心に相槌を打ってくれるので調子に乗ってしまい、1ページの原稿用に1時間しゃべる。「パンフ以外でも使えないですかね」と植村さん。

写真は後列左からパンフに登場するもう一人、『心霊探偵八雲シリーズの著者・神永学さん、パンフ制作を担当するフロンティア・クリエイションの企画・制作部、坂部功治さん(堺市出身)と稲葉悦夫さん。前列左から文芸社広報部の朽木未来さんと足立潮さん、植村さん。カメラマンの三浦健司さんはひと足先に帰られていた。

2004年09月08日(水)  東銀座の『台湾海鮮』
2003年09月08日(月)  「すて奥」作戦


2005年09月05日(月)  あたり前田のクラッカーと551蓬莱

このところ立て続けにお邪魔したお宅がどこもステキだったので、ひるがえって荒れ放題のわが家を反省し、大掃除。ゴザ状態にのさばっている新聞の整理にとりかかる。旅情を誘われる場所あり、気のきいた言い回しあり、大爆笑の実話あり、何かに使えそうな職業あり、わたしにも作れそうなレシピあり。必要な記事をジョキジョキ切り抜いて、残骸を古新聞に出していく。

大阪の食べ物ネタを2つ仕入れる。ひとつは、朝日be『ことばの旅人』(なんと2004年11月6日付)より。あの「あたり前田のクラッカー」で有名な前田製菓が創業の1918年当時からわが故郷、大阪府堺市にあるという事実。同社がスポンサーをしていたテレビドラマ『てなもんや三度笠』で藤田まこと扮する「あんかけの時次郎」の決め台詞が「あたり前田のクラッカー」だったのだとか。サイトのとぼけた味わいが商品に合っている。

もうひとつは、つい先日9月3日の朝日be『キミの名は』にて、大好物の『551蓬莱』の名前の由来を発見。「蓬莱」は中国語で「桃源郷」の意味だが、もっと親しみやすい店名を探していた創業者が当時の本店の電話番号の末尾3桁を取り、「ここがいちばん」の語呂も合わせて「551」を頭につけたのだとか。わたしは「551の蓬莱」と覚えていたけど、正式名称は「の」抜きのよう。こちらは今年創業60周年。

2004年09月05日(日)  映画女優 高峰秀子『チョコレートと兵隊』

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