2004年09月10日(金)  原始焼『七代目寅』in English?

■今年3月、パタヤで開催されたアドフェストで意気投合したChristianと「一度飲もうよ」の約束をようやく実現。彼はデンマーク人で、去年コペンハーゲンから東京に来てオフィスを構え、広告制作の仕事をしている。単身で外国の広告業界に乗り込んで仕事を取っていくというのはなかなか大変なことだと想像するけど、今のところ順調のよう。いつ会っても楽しそうだし前向きだし、日本の現場でも重宝されるキャラクターなのかもしれない。酒の肴はもっぱら広告の話。Christianにとっては日本の事情を、わたしにとっては海外の事情を知る機会となった。英訳されていない『ブレーン・ストーミング・ティーン』を読めないChristianのために内容をかいつまんで話すと、「高校生をブレーンにするというのはフィクションか現実に起きていることなのか」に興味津々。初稿を書いた6年前は現実にあるとは思っていなかったけど、今は高校生の意見を商品開発に取り入れたり、高校生のオピニオンリーダーに情報発信させたりするマーケティングが本格的に行われている、と説明。まわりと同じだと安心する(まわりと違うと不安)日本人にブームを起こすには、その世代のリーダーが広告塔になるのが手っ取り早いのかなと話す。海外の話では、カンヌ広告祭の権利(スポンサーシップのこと?)をイギリスの出版社(『SHOTS』という最先端のCMを集めたリールも発行)が買ったので、来年のカンヌ広告祭は何か変わるかもと噂しあう。カンヌ広告祭は参加費がバカ高いので、「他の開催地にするのもあり」「でも、あの場所はすばらしい」「だけど、まわりに観光の誘惑が多すぎて、誰も会場の中にいない」「パタヤのように何もないところのほうが勉強のためにはいい」などと勝手に候補地選び。■普段めったに使わないので、わたしの英語はかなり錆び付いている。広告の話は比較的単語が出てくるのだけど、行った店が囲炉裏で魚を豪快に焼く「原始焼」を売り物にしていて、メニューの説明に難儀した。まず「原始焼」を訳すために原始時代って何だっけと思い出そうとするが、単語が出てこない。ice ageは氷河期だし。「The age when people wear nothing and chase elephants for food」と辞書調に表現すると、「Stone age?」。石器時代≒原始時代で、ま、いっか。マンモス≒象も厳密には違うけど、通じればno problem。転じて「原始焼」はpremitiveでwildなgrillなのよと説明すると、なんとか納得の様子。次にそびえる壁は、「今日の魚」。8種類ほどあったのだが、鮭しかわからない。「Salmon and other fish」と誤魔化す。そして「南瓜のコロッケ」。コロッケはフランス語だったっけ。「fried mashed pumpkin」、衣がついてないけど、with dressじゃないし……。「じゃが饅頭のヴィシソワーズ」は「potato dambling in cold soup」、「名物 揚げ芋」は「their best, fried sweet potato」で乗り切るが、「山芋のすりおろし」は???「sliced Japanese white potato」だとすりおろせてないんだけど。楽勝メニューは「トマトとチキンのサラダ(tomato and chiken salad)」だけ。なんとか食事を終え、Christianも大満足。ほっとして店を出るときにもらった名刺は、すべて日本語。「七代目寅」という店名は「7th generation, Tiger」、ほんまかいな。

2002年09月10日(火)  大槻ケンヂ本

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