2005年08月31日(水)  佳夏の誕生日

幼なじみの佳夏の誕生日は覚えやすく、忘れにくい。8月31日、夏休み最後の日。社会人になっても「夏休み最終日」のニュースを目にすると、ああ佳夏の誕生日、と反射的に思い出す。思い込みが激しく、思いのままに突っ走る佳夏には何かと驚かされたが、去年の春の突然の訃報には何より驚いた。いくらなんでもそれは反則ちゃう?というほどの衝撃に言葉を失った。

あれから2度目の佳夏の誕生日。いまだに実感が湧かないし、泣きそびれているけれど、佳夏のことは毎日のように思い出す。佳夏を偲ぶ会がきっかけになって持ち上がった小中学校の学年同窓会の日が2か月後に迫った。「佳夏の置き土産」と同級生は呼ぶ。偲ぶ会から一年あまりの間に、何人もの同級生と再会を果たし、学年が大きすぎて互いに知らなかった同級生とも知り合えた。「名簿見てたらね、佳夏ちゃん、クラスの同窓会委員になってたわ」。大阪にいる同級生から連絡が入る。佳夏はそういうつもりじゃなかっただろうけれど、今回の同窓会は彼女が言い出しっぺのようなものだ。同級生が集うサイトでは、「佳夏、誕生日おめでとう」の書き込みが続く。佳夏だけ若いままは許さへんでー。あんたも一緒に年取るんやでー。佳夏は美人だったので、このまま時が止まっては、ますます差が開いてしまう。

わたしはここ数日、偲ぶ会の日の日記の英訳と格闘していた。ベルリンの研究所での同僚たちが読みたがっているという。春にご両親を訪ねたときに「誕生日までに」と約束していたのを気にかけつつ後回しにしてしまっていた。訳しながら、また佳夏のことを考えた。家が隣同士の、まったく対照的な幼なじみ。去年再会した同級生の男の子は、佳夏とわたしを「太陽と月みたいやった」とたとえた。でも、太陽とはぐれた月は、自分の力で輝くしかない。佳夏と過ごした眩しすぎる日々を燃料にして。今のわたしは、太陽電池を積んだ月なのかなと思う。
2004年6月20日 日本一おしゃべりな幼なじみのヨシカのこと

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2004年08月31日(火)  東京ディズニーランド『ブレイジング・リズム』


2005年08月28日(日)  高円寺阿波踊り2日目

昨日とはコースを変え、今日も踊る。『花の木連』は杉並区長賞を受賞。打ち上げでは「すごーい」の歓声とともに「なんでー?」と驚きの声。自己紹介した新人の名前をコールし(わたしのときは「雅子」コール)、スピーチする人に「踊れコール」が沸き、最後は机を真ん中に寄せて、畳の上をぐるぐる阿波踊り。

こういう世界があるということ、そこに参加させてもらえたことが、とても面白かった。下は学生(連長をやっている早稲田の先生の研究室の学生たちが強制的に連れて来られる。でもけっこう楽しそう)から、上は半世紀年上と思われる方々まで、バラエティに富んだメンバー構成で、平均年齢は他の連よりも高めかもしれない。練習の準備体操では、あちこちから呻き声が上がった。練習と本番を合わせても、たった四日間の出来事だけど、いい夏を過ごさせてもらった。

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2004年08月28日(土)  『心は孤独なアトム』と谷川俊太郎


2005年08月27日(土)  高円寺阿波踊り1日目

猫又短歌仲間の宮崎美保子さんに誘われ、何事も経験、と飛び込んだ阿波踊りの世界。2回の練習を経て、今日めでたく高円寺阿波踊りデビュー。全部で60近いグループが参加だとかで、揃いの着物をまとった集団が居並ぶ様は圧巻。阿波踊りでは、グループを「連」と呼ぶ。とっさに思い浮かんだのが、「子ぎつねヘ連」。

わが『花の木連』は、新宿ゴールデン街の飲み屋『花の木』に集うお客さんたちが中心になって立ち上げ、来年で20周年。「踊った後のお酒が何よりも楽しみ」などとマイクで紹介されながら商店街を練り踊る。居酒屋に入り、テーブルの間を練り踊り、ビールをごちそうになる。お酒に酔って、拍手に酔って、ひさびさにアドレナリン大放出。疲れるほどに体が踊りたがる。衣装の着物のイラストは滝田ゆうさんの絵だそう。滝田さんも常連だったのだろうか。

お疲れ様の乾杯は、踊りに行った居酒屋『黒船』にて。他の連も来ていて、踊りあり三味線あり。なぜ高円寺で阿波踊り?という疑問はさておき、東京に来てはじめて、祭りを見る人から参加する人になった気分は、やみつきの予感。

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2004年08月27日(金)  汐汲坂(しおくみざか)ガーデン
2002年08月27日(火)  虹の向こう


2005年08月26日(金)  『道成寺一幕』→『螢光 TOKYO』

森下のベニサン・ピットにてtpt公演vol.52『道成寺一幕』を観る。観劇の友の余語先生は能にも詳しく、「能の道成寺では鐘の中に男が閉じ込められる」と話されていたが、三島由紀夫作の戯曲は「箪笥の中に男を閉じ込める」話。ベッドも入り、中から鍵もかかる広大な箪笥のオークション。だがその箪笥はいわくつき。因縁をつけにきた女を演じるのが中嶋朋子さん。
tpt vol.52「道成寺一幕」 ベニサン・ピット

作:三島由紀夫 
演出:トーマス・オリバー・ニーハウス
美術:松岡泉 照明:笠原俊幸 音響:長野朋美
衣装:原まさみ ヘア&メイク:鎌田直樹
舞台監督:増田裕幸/久保勲生
出演:中嶋朋子/塩野谷正幸/千葉哲也
   大浦みずき/池下重大/植野葉子 他

六本木に移動し、博報堂から独立したてっしー(手島領)がCMプランナーの前田康二さんと立ち上げた『螢光 TOKYO』のパーティーへ。谷山雅計さん(この人の書くコピー、好き)の『谷山広告』と同じフロアに事務所を構えたことから、「谷螢」という名のジョイントパーティーになっていた。

競合代理店にいたてっしーとは、98年のカンヌ広告祭で知り合い、一昨年パタヤのアドフェストで再会。生茶のCMなどメジャーキャンペーンを手がける一方、宮崎あおいちゃんが出演したリップスライムのPVを演出したり、最近ではJAM FILMSも撮ったり(『NEW HORIZON』という作品)。あっちを向いてもこっちを向いても、広告関係者やら映像関係者やら見知った顔や一方的に存じ上げている顔が。会場で落ち合った元同僚のY姉いわく「ひさしぶりだなー。業界が束になってかかってる感じ」とは言い得て妙。

メゾネットの事務所はドラマや映画で描かれる「めいっぱいかっこよくしたクリエイティブ・ブティック」の上を行くオッシャレーな空間。打ち合わせの椅子はスケルトン。お行儀よく並ぶマックのまわりはすっきり。独立したとはいえ代わり映えのしない食卓で資料の雪崩と闘いながらパソコン打ってるわたしとは、何たる差。今をときめくクリエイターは、やることなすことかっちょいいのでありました。

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2004年08月26日(木)  土井たか子さんと『ジャンヌ・ダルク』を観る
2003年08月26日(火)  アフロ(A26)
2002年08月26日(月)  『ロシアは今日も荒れ模様』(米原万里)


2005年08月25日(木)  『クライマーズ・ハイ』(横山秀夫)

人にすすめられた本にはハズレがない。「いいよいいよ」とあちこちですすめられた『クライマーズ・ハイ』(横山秀夫)をついに読む。喫茶店でぼたぼた落涙してしまった『半落ち』に涙度は及ばないものの、やはり何度も涙を誘われた。職場でも家庭でも人間関係がしっくりいかない不器用な新聞記者が悩み、惑い、毎日降りかかる出来事に答えを出していく。そのもどかしさや苛立ちを定着させる言葉が実に的確。地の文は歯切れよく無駄がなく、それでいて状況が目に浮かぶ。新聞記者として勤めていた実体験、20年前の御巣鷹山の日航機事故という史実を踏まえた小説なので、ノンフィクションを読んでいるような気持ちにもとらわれた。「死」に慣らされる怖さ。過去の事件を勲章にし、その残光にすがる悲しさ。読者よりも社内を向いてしまう組織……。連日の報道の陰に葛藤する記者や新聞社員の姿があると想像すると、当たり前のように届けられ、紙面を埋めている新聞に、情報以上の重みを感じてしまう。「新聞紙ではなく新聞を作りたい」という言葉が心に残った。

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2004年08月25日(水)  アテネオリンピックと今井雅子
2003年08月25日(月)  冷凍マイナス18号
2002年08月25日(日) 1日1万


2005年08月23日(火)  たっぷり3時間『もとの黙阿弥』

新橋演舞場にて、『もとの黙阿弥』を観る。時は明治。父親に結婚を決められた令嬢と姉に結婚を決められた男爵家の跡取りが、縁談相手と鹿鳴館でダンスをする羽目に。指南を求めて駆け込んだ先は、よりによって同じ場所、興業停止を食らっているつぶれかけの芝居小屋・大和座。「自分の目で結婚相手を見極めたい」令嬢と跡取りが、それぞれ従者と入れ替わったことから糸がねじれて大混乱。果たしてこの縁談、うまくまとまるのか……というあらすじからして笑いとドキドキを期待できるお話。

6時開演、間に30分、15分の休憩を挟み、終了は10時前。幕が上がっているのがたっぷり3時間、だけど退屈するヒマなし。ホンはよく練られているし、役者さんは達者だし、音楽はジャカジャカ(楽隊役が生演奏)、踊りはあるし、花道から自転車や馬車が登場するし、屋台車は行き交うし、舞台セットは回るし、これでもかと楽しませてくれる。劇中で上演される劇(オペレッタ風、芝居小屋風、新劇風)もオマケではなくしっかり作り込まれていて完成度が高く、一粒で何度でもおいしい。舞台装置の豪華さにも目を見張るが、着物あり洋装ありの衣装を観ているのがとにかく楽しい。風呂敷や新聞紙で作った舞踏会用ドレスは秀逸。一緒に見に行ったアサミちゃんと2幕が終わった時点で「ハッピーエンドに持っていくんだろうね」と予想したのだが、甘すぎないラストに、かえって余韻が残った。

河辺隆次……筒井 道隆
長崎屋お琴……田畑 智子
久松菊雄……柳家 花緑
船山お繁……横山 めぐみ
河辺賀津子……池畑 慎之介
長崎屋新五郎……辻 萬長
坂東飛太郎……村田 雄浩
坂東飛鶴……高畑 淳子

作……井上 ひさし
演出……木村 光一
製作……松竹


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2004年08月23日(月)  江戸川乱歩と大衆の20世紀展


2005年08月16日(火)  いいにおいのお芝居『おじいちゃんの夏』

パコダテ人で古田はるお(大泉洋)の愛娘・まゆを演じた前原星良ちゃんとママより「麗ちゃんのお芝居行かない?」のお誘い。まゆちゃんが「ママになってほしい」と願う保育園の文子先生役だった粟田麗ちゃんは、今でも星良ちゃんにとっては大好きな憧れのお姉さん。というわけで、新宿紀伊国屋サザンシアターにてG2プロデュース『おじいちゃんの夏』。G2さんのお芝居は、友人・宮村陽子がいた劇団MOTHERで観ていて大好きだった。会話のテンポが良くて、しっかり笑えて、ほろりと来て、観客を引き込むのがうまく、途中でだれた覚えがない。親子で楽しめることを意識した『おじいちゃんの夏』は、おばあちゃんに先立たれ、息子夫婦とその一人娘・あゆみと暮らすじいちゃんが引き起こす、ひと夏の小さな騒動を綴った物語。ハートウォーミングな家族の話になっているけれど、笑いも満載で真面目になりすぎないところがG2作品。

劇中の食事で本物のカレーが登場し、前から4列目で見ていたわたしは、「劇場でカレーのにおい」を初体験。続いて、サイフォンコーヒーも本物。後ろの席までにおいが届いたかどうかわからないけど、「においの出る芝居」って新しいなと感心。そして、線香花火もこれまた本物。においと記憶は強く結びついているそうで、花火のにおいは遠い夏の思い出につながっている。「真昼の花火のように、大切なものは見えなくてもそこにある」というメッセージは、『星の王子さま』の「大切なものは目に見えない」をより具体的に表現したようで、すんなり胸に落ちた。9月2日(金)〜4日(日)は大阪ビジネスパーク円形ホール(MIDシアター改め)、7〜9日は北海道公演(7日・深川市文化交流ホール 8日・たきかわホール 9日・まなみーる岩見沢市民会館)。

作・演出 G2
おじいちゃん 小須田康人
あゆみ・おばあちゃん 武藤晃子
 (TEAM 発砲・B・ZIN)
お父さん 廣川三憲(ナイロン100℃)
お母さん 佐藤真弓(猫のホテル)
同級生 高木珠里(ドーナツもぐもぐクラブ)
同級生 小野ゆたか(bird's-eye biew)
やくざ 及川直紀(リリパットアーミー供
先生 粟田麗
お嬢 小沢真珠
音楽・アコーディオン演奏 佐藤史郎


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2004年08月16日(月)  伊豆高原のアンダティバリゾート
2003年08月16日(土)  6人で400才
2002年08月16日(金)  持ち込み企画


2005年08月13日(土)  西村由紀江さんの『ふんわりぴあの vol.7』

作品に関わるたびに新しい人に知り合えるのは、とても楽しい。映画『子ぎつねヘレン』もまた、ドキドキする出会いを運んでくれている。脚本を書くようになって、会いたいと思う人に会える機会が増えたけれど、ヘレンの音楽を担当されるのが西村由紀江さんだと聞いて、「ついに来た」と小躍りした。5年ほど前、何気なくつけたテレビで西村さんのドキュメンタリーをやっていて、たたずまいやメロディの美しさに引き込まれ、脚本を書き始めたばかりだったわたしは、いつか作品に曲をつけてもらえる日が来るのかなあと想像した。番組には『粉雪のピアニスト』というかわいらしいタイトルがついていて、以来、テレビや新聞で見かけると、「粉雪の人だ」とうれしくなっていた。

その西村さんがロケ地網走を訪ねる日が、ちょうどわたしの網走見学のタイミングに重なった(記念にいただいたCD『しあわせのかたち』のサインを見ると、6月19日の出来事。デビュー20周年を記念して立ち上げた公式サイトのエッセーページにもロケ地訪問の様子が綴られている)。「作品のイメージをつかみたくて、まいりました」と現れた西村さんは、ロケセットのひとつひとつを見ては「まあ」とか「へえ」とか感嘆詞をこぼし、秘密基地を探検する少女みたいに無邪気に瞳を輝かせていた。「脚本の今井です」と思いきって声をかけると、「泣きました。脚本読んで、ぽろぽろと。でも、あまりに入り込んでいて、泣いていることに気づいたのは、読み終わってからなんですよ」。お会いできただけでも感激なのに、ありがたいお言葉。後日、西村さんから「“脚本家”というと、もう少し堅いイメージを持っていたので(ピアニストも同じように思われるのですが)、今井さんのやわらかい雰囲気に、心が和みました」とメールが届いたが、わたしは西村さんの前で、骨抜きふにゃふにゃになっていたのかもしれない。粉雪の番組は「情熱大陸」だったそう。

西村さんが毎年お盆の季節に続けているLIVE『ふんわりぴあの』にお邪魔する。会場は六本木にあるスイートベイジル139。食事やドリンクを楽しみながら音楽を楽しめるライブハウス。チケットは、あっという間に完売したそう。拍手で迎えられた西村さんは、ふんわりぴあののテーマ『ふんわり』を披露し、挨拶。曲に込めた思いを聞いてから曲を聴くと、頭の中でイメージが膨らむ。脚本家が文字で物語を紡ぐように、作曲家は音符で物語を紡いでいるのだと思う。作曲しているときに感じたことや裏話をもっと掘り下げて聞いてみたい気持ちになった。

毎年恒例という「涼しくなるメドレー」、今年は「映画音楽メドレー」。背筋ゾクゾクのホラー映画『エクソシスト』のテーマで冷却というわけ。スペシャルゲストは岡本真夜さん。西村さんが作曲したドラマ『ママはアイドル』の挿入曲を高校生時代に耳コピ(=耳でコピー)していたという岡本さん、月日はめぐって西村さんの番組で対面し、昨年サッカー場で再会した直後にお仕事で再会し、今回のゲスト出演となったよう。『Alone』『Remember Me』といったせつないナンバーをしっとり歌い上げ、さすがうまいと気持ちよく酔っていたら、「いつもはもっと歌えるんです」。とても緊張されていたそう。これも恒例という「楽器に挑戦」コーナーでウクレレに挑んだ西村さんの伴奏で、ピアノの腕前も披露。岡本さんといえば『Tomorrow』を聴きたいなあと思っていたら、アンコールで登場。

わたしにとってのいちばんのサプライズは、『子ぎつねヘレン』のテーマ曲を聴けたこと。特報予告の映像を紹介し、先日ラッシュ試写を観たときのエピソードを話す西村さん。「思いついたメロディをメモできるように小さな明かりを灯した机を用意してもらったんですが、涙が止まらなくて大変でした」と左手で涙をぬぐい、右手でペンを動かす仕草。「脚本を書いた今井雅子さんも、今日どこかで聴いてくれていると思います」とわたしの名前が飛び出して、びっくり。そして、葛西誉仁さん率いる野生班が撮ったキタキツネの映像を流しながら、できたてほやほやのヘレンのテーマを披露。ちょっぴりせつないけれど悲しくない、風が草をなでるような、心のやさしい部分をくすぐるようなメロディ。音痴なので、歌って再現できないのが残念。松竹音楽出版の方やプロデューサーも駆けつけ、会場入口には松竹と共同テレビからの立派なお花が。西村さんにもスタッフ一同にも愛されてます、子ぎつねヘレン。

西村由紀江『ふんわりぴあの vol.7』 スイートベイジル139

M1.ふんわり…〜しあわせのかたち
M2.笑顔に会えたら
M3.手紙
M4.あなたに最高のしあわせを
M5.涼しくなる映画メドレー
   (ムーンリバー〜サウンド・オブ・サイレンス〜いそしぎ〜エクソシスト〜追憶)
M6.Alone(ゲスト:岡本真夜さんオリジナル)
M7.楽器に挑戦コーナー『80日間世界一周』(映画音楽) 
   ウクレレ:西村さん ピアノ:岡本さん
M8.バードランドの子守歌(ジャズ、スタンダード)
M9.いとしい人よ(岡本さんオリジナル)
M10.子ぎつねヘレン
M11.どうして
M12.風に向かって
M13.星と話す夜
アンコール 誕生〜Tomorrow(岡本さんオリジナル)


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2005年08月12日(金)  宮崎あおいちゃんの『星の王子さま』

パコダテ人』でヒロイン日野ひかるを演じた宮崎あおいちゃんが17才で主演の舞台を踏んだミュージカル『星の王子さま』の2年ぶりの再演を初台の新国立劇場にて鑑賞。2年という時間をしっかり栄養に変えたなあと感心するほど、台詞が力強くなり、前回よりずっと心の奥に届いた。台本はほとんど変わってないはずなので、言葉の表情が豊かになったのだと思う。前回も思ったけれど、あおいちゃんの王子さまがとても天真爛漫で無邪気で、楽しそうに舞台を跳ね回る姿を見ているだけで微笑ましくなってしまう。あれは演技というより自分で持っているものなんだろうな。

前回いちばん感動したのはキツネのシーンで、今回もROLLYの歌に泣かされた。この人の『ロッキーホラーショー』を3回観に行ったほどのファン。カーテンコールで舌を出す仕草もお茶目だった。王様(ブラザー・トム)の「観客つかみ力」にも拍手。ヘビ役の森山開次さんの人間離れした身体表現力にはびっくりした。骨がないような、くねくねした動きは、「ヘビを演じる人間」ではなく、ヘビ。プロフィールを見ると、ダンサーとのこと。

一緒に行った元同僚アートディレクターのE君は、凝った舞台美術や衣装がとても面白かったよう。楽屋を訪ね、約1年ぶりのあおいちゃんに挨拶。朝ドラ女優のオーラも加わって、ますます元気。

『星の王子さま』 新国立劇場

【STAFF】
原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
訳:内藤 濯(岩波書店刊)/Editions GALLIMARD(1946)
演出:白井晃
脚本・作詞:能祖将夫
作曲・音楽監督:宮川彬良
振付:近藤良平(コンドルズ)

【CAST】
星の王子さま:宮崎あおい
飛行士:岡田浩暉
王様:ブラザートム
キツネ&うぬぼれ男:ROLLY
地理学者:松澤一之
実業家:内田紳一郎
点燈夫:宮川浩
呑み助:福本伸一
天文学者:田子裕史
ヘビ:森山開次
バラ:安寿ミラ


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2002年08月12日(月)  お笑い犬トトの思い出


2005年08月11日(木)  『子ぎつねヘレン』チラシ第1号

■『子ぎつねヘレン』の予告編第1弾にあたる特報が7月下旬から劇場上映されているのに合わせて、特報チラシもお目見え。第1弾はグリーンの大地とヘレンがキービジュアル。松竹から何枚かもらったので、並べて「ヘレンがいっぱい」ごっこ。来年春の公開まで半年以上あるので、予告編もチラシもいろんなバージョンが生まれそう。特報は7/26にオープンした『子ぎつねヘレン』サイトでも見られます。

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2003年08月11日(月)  伊豆高原
2002年08月11日(日)  ヤクルトVS横浜


2005年08月08日(月)  虫食いワンピース救済法

観た映画にすぐに感化されてしまうわたし。部屋を片付けていて洋服の地層から掘り当てたベージュのワンピース(元同僚のお姉さまにいただいたまま放置)に虫食いを発見したとき、とっさに「ハートを縫いつけよう」と思ったのは、遅ればせながら先日ようやくDVDで観た『下妻物語』の影響。ヒロインの桃子(深田恭子)がお気に入りのボンネットに見つけた虫食いを見事な刺繍でかがり、芸術品に変えてしまうシーンがある。「ベージュには赤だ」と眠っている赤い布を探すと、5年ほど着ていないブラウスを発見。新聞切り抜きバサミでチョキチョキ切ってチクチク縫って、出来上がり。端をかがるような手の込んだことはできないので、切りっぱなし縫い目ぐにゃぐにゃ、ほつれるにまかせろ状態。桃子嬢とは天と地の差。でも、このハートワンピース、今どこに行っても人気者。「虫食い隠しなんです」と明かしたときの相手の反応も楽しめて、会話のきっかけとしても大活躍。

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2004年08月08日(日)  ミヤケマイ展『お茶の時間』
2002年08月08日(木)  War Game(ウォー・ゲーム)


2005年08月07日(日)  串駒『蔵元を囲む会 始禄 小左衛門』

月に1回、お酒の造り手さんを招いて作品であるお酒を飲むという会を開いている地元の居酒屋『串駒』。先月はじめて参加したらとても楽しかったので、今月の『始禄 小左衛門』の会にも参加。少人数の飲み仲間グループが飲んでいるうちに打ち解けていくという雰囲気。鉄道と映画を愛するご近所仲間のT氏とその学友二人とわたしの四人でテーブルの端を陣取り、よく食べ、よく飲み、よくしゃべる。初対面のT氏の学友さんは、どちらも大柄で、飲んでも飲んでも酔わない。「この人、指一本で銀行のオンライン止められます」とT氏に紹介されたH氏は「いえいえ」と謙遜して、「指二本で」。終末医療専門というT2氏(この人もイニシャルがT)は、折り紙研究会にいたとかで、わたしの持っていたブックカバーを蛙に変身させた。「発表会では、黒と緑の紙を使って、おたまじゃくしから蛙までの変遷を展示したりしていました」。先月の会で出会った鉄道会社のY君が乱入して、にぎやかなお酒に。

いちばんの醍醐味は、蔵元さん自らお酌しながらお酒造りのエピソードやお酒造りにかける意気込みを話してくれること。お酒のことを語る蔵元さんはとても楽しそうで、お話を聞いて飲むと、お酒がいっそうおいしく感じられる。岐阜の蔵元さんで、会社名は中島醸造株式会社(岐阜県瑞浪市土岐町7181-1)。ワイン酵母で造ったという「忘れっぽい天使」はワインのようで日本酒のようで面白い味わい。

【お酒】
1小左衛門にごり
2小左衛門 雄町45%純米大吟醸
3小左衛門 山田40%純米大吟醸
4直汲 美山錦小左衛門純米吟醸
5直汲 八反錦小左衛門純米吟醸
6始禄 忘れっぽい天使 60%純米
★(おまけ)中島醸造 蔵作り梅酒

【お食事】
1胡麻豆腐 
2秋刀魚のテリーヌ 
3あさり小左衛門仕立て 
4ユウガオと穴子の白焼き 
5馬刺しとコーネ・地鶏胸肉のあぶり刺し
6味噌煮込みおでん 
7じゅん菜酢の物
8地鶏と夏野菜の甘酢和え 
9トマトサラダ
10 珍味3種盛り
 (いしり枝豆・あき津の明太子・谷中生姜)


2005年7月7日(木) 串駒『蔵元を囲む会 天明(曙酒造) 七夕の宴』

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2004年08月07日(土)  ご近所の会・一時帰国同窓会
2002年08月07日(水)  ティファニー


2005年08月06日(土)  下垣真希 平和のリサイタル『命かがやいて』

2月に『風の絨毯』プロデューサー・魔女田さん(益田祐美子)との合同誕生会を開いてもらったときに、会場となったシーボニアメンズクラブの田邊勉社長が「とにかく泣ける歌手がいるんです。8月にリサイタルやるのでぜひ!」と教えてくれたのが、下垣真希さん。田邊社長の口調があまりに力強くて熱いので、わたしと魔女田さんはその場で「行きます!」。

あっという間に、あれから約半年。シーボニアメンズクラブのランチバイキング(食事もデザートも充実。ワインも飲み放題で満足。ラウンジなので座席もゆったりしていて、おすすめ)で腹ごしらえし、浜離宮朝日ホールへ。全席自由のため、開場時間にはすでに長蛇の列。万雷の拍手で迎えられた下垣さんは、5分遅れての開演をお詫びするとともに、「その分、心をこめて、歌のメッセージをお届けしたいと思います」。

包み込むようなやさしい声音、単語の実をひとつひとつ大切に摘み取るような丁寧で美しい言葉遣いに人柄がにじむ。話す声同様、歌声もとても耳に心地よく、言葉がしっかりと届く。構成の妙だと感心するが、歌の前後の語りが歌をいっそう輝かせる。

『欲しがりません勝つまでは』の作曲家・海沼実が、「戦争が終わったら、子どもたちに歌のごちそうを」と『みかんの花咲く丘』を作曲したと聞けば、何度も耳に親しんだ歌が違った響き方をする。オペレッタ『メリー・ウィドウ』を作曲したレハールが「妻がユダヤ人だったのにナチスの追及を逃れられたのは、『メリー・ウィドウ』がヒトラーのお気に入りだったから」というエピソードも興味深い。音楽は映画やドラマを盛り上げるが、語りもまた音楽をドラマティックにする。

今日は、広島に原爆が投下されて60年目となる原爆記念日。「平和のリサイタル『命かがいやいて』」と銘打っているように、語りはどれも平和の祈りに通じ、「命をかがやかせて生きる大切さ」を訴えかける。それがまったく押し付けがましさを感じさせず、清らかな水のように自然にしみ入ってくるのは、やはり声の力なのだろうか。ラジオドラマのナレーションをお願いするとしたら、どんな話がいいだろうなどと想像する。

平和へのメッセージが加速するのは後半。下垣さんは旧長崎医大の学生だった叔父を長崎の原爆で亡くしている。被爆した叔父が「どこにそんな力が残っていたのか、その夜、故郷・島根にたどり着いた」という語りの後で歌われるのが、『浜辺の歌』。その叔父は『長崎の鐘』の原作者・永井隆博士の元に下宿していた。妻を亡くし、自らも死の淵に立たされた博士が幼子を遺す不安を綴った詩「この子を残して」の朗読が流れ、病の床についた博士が渾身の力で仰向けになって書いた「平和を」の揮毫が投影され、締めくくりの歌はサトウハチロー作詞の『長崎の鐘』。

アンコールに応えての『アメイジング・グレイス』も「奴隷貿易に従事していた男が悔い改めたときに生まれた詩。人は、いつからでも生まれ変われる」というメッセージとあいまって、感動ひとしお。

田邊社長はじめ熱心なファンが引きもきらない下垣さんは、命かがやいてを自ら実践しているような人。訪ねた楽屋でも元気いっぱいキラキラ、初対面のわたしを見て、「まあ、益田さんのお嬢さん?」と20才も若く勘違い。ますますファンになりました。

2005年02月23日(水)  飛騨牛パワー合同誕生会

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2004年08月06日(金)  シナリオ『父と暮らせば』
2002年08月06日(火)  『絶後の記録〜広島原子爆弾の手記』


2005年08月03日(水)  『三枝成彰2005 2つの幻』@サントリーホール

三枝成彰氏が19、20、21歳のときに作曲した幻の作品と39歳のときに作曲した幻のシンセサイザーミサを披露するというコンサートを体験する。映画やドラマの音楽も手がけられていて高名だが、『ジェニファ 涙石の恋』の三枝健起監督のお兄さんで、よく話を聞いていた。読売新聞夕刊に連載されていた作曲家・池辺晋一郎氏のコラム『耳の渚』(読み物としてとても面白かった)にも登場(三枝氏は芸大の一年先輩だそう)されていたのも記憶に新しく、六本木男声合唱団で指導を受けているというナルミヤ会長からのご案内に飛びついた。■はじめて足を踏み入れたサントリーホールは、場所柄そうなのか、今夜の演目のせいなのか、とてもセレブな雰囲気。美しく着飾った紳士淑女が「お世話になっております」「家内です」「はじめまして」と紹介しあう場面があちこちで繰り広げられている。日本にもこういう社交界はちゃんとあるんだ、と驚きながら、『月刊シナリオ』ひろげて開演を待つわたし。配られたパンフレットには「ipodに自分の全作品の曲を入れ、久しぶりに若い頃に聞いた曲を聴いてみたところ、その幾つかを我ながら良い作品だと思い、今この時期に再演しておかなければ、永遠に埋没してしまうと思いました」と三枝氏の言葉。チェコのユダヤ人の子どもたちが書いた詩にメロディをつけたもの(前半掘法頭に懐中電灯をつけた6人が通路を動きながら声だけでメロディを紡ぐマドリガル(前半検法▲轡鵐札汽ぅ供爾留藾佞帽腓錣擦椴昭蠅鵬中電灯を持った黒服男たちが「人間照明」を演じるラジエーションミサ(後半)などとバラエティに富んだ展開。音楽とパフォーマンスを掛け合わせたような感じでで、普段クラシックコンサートに行き慣れないわたしには、斬新な印象。■何より興味深かったのは、曲間の三枝氏のお話。批評家たちの皮肉交じりのレビューを紹介したり、「映画やドラマの音楽をやると、純音楽からの風当たりが強くなる」「収入の9割はオペラ上演などの持ち出しにあてられる」「飲み歩いているが、自分で飲むときは焼酎だけ。高いワインはご馳走されるときしか飲まない」「自宅にいるときはほとんど徹夜で5時に寝る生活。血圧が250を超えたので4時に寝るようになった」といった本音トークに親しみを覚えた。残念だったのは、途中で退席する人が目立ったこと。忙しい関係者が何とか時間を作って顔を見せたものの最後まで居られなかったのかもしれないが、気持ちをそがれるのが惜しかった。

【前半】
機〔擺標渊伝婉福疎莪豎攵蓮1961年 19歳)
供仝抗攣予伝佞里燭瓩離離凜Д譽奪董1962年 20歳)
掘.罐瀬笋裡海弔寮院1963年 21歳)
  1.蝶 2.オルガに 3.夕日の中で
検]酸爾里燭瓩離泪疋螢ル (1970年 28歳)

【後半】
機.薀献─璽轡腑鵐潺機1981年 39歳)
1. Kyrie / 2. Gloria / 3. Credo / 4. Sanctus / 5. Benedictus / 6. Agn us Dei


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2002年08月03日(土)  青森映画祭から木造(きづくり)メロン



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