消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1907年03月31日(日)

見失っているもの
だいじにする気持ち

すきとかきらいではなく
もったいないとかそんとくではなく

だいじにする という気持ち
ものであれひとであれ 

命令や強制や指導によらず
かたちではなく
こころにあるもの

自ずと添える手もかける言葉も違って
すべてに気持ちがゆっくりついてゆく

いそがず
だいじにする気持ちが
自分のこころを潤す と


1907年03月30日(土)

きっと急激に暑くなる
途中できっと戸惑うだろう
今の私は対応できない
大きな変化を越えられない
靜かに陰でうずくまって
夜が降りるのを待つだけ
汗することを好きだったのに
動かずじっとしている
だらしないサポーター


1907年03月29日(金)

皮膚感覚についてゆく
気温も湿度も光も風も
一日の始まり
今日の仕事を選ぶ


1907年03月28日(木)

あなたが買おうとしている辞書は
どんな言葉がのっているのでしょうか
今のあなたに役立つコトバ ありますか


1907年03月27日(水)

つめたいミディトマトと
つめたい豆腐は
優しい食べものだと思う
堅苦しいことはいらない
すなおに受け入れられる
こころが疲れているのだと


1907年03月26日(火)

渇ききった土に弱々しげに強かに
生き長らえてゆく草たち それがどうした
わたしは雨にも風にも旱にも負けたのだよ
勝ち誇るものを持ち合わせない
赤い虫がいや


1907年03月25日(月)

惰性ならもうやめて

気の流れでないのなら
エネルギーが動かぬのなら

賑わうところが中心とは限らないよ


1907年03月24日(日)

哀しいときはスケジュールを三つにしよう
何かが済まなくとも
心に空きができない
いつも次を考えられる


1907年03月23日(土)

あなたが本当に張り切っているのならいいけれど
哀しみのひとに見えて辛い
言葉にしてはいけないから
わたしも哀しみのひとになる

どうなるのだろう辛いね
不安という哀しみもあるのだね
久しく忘れていた

頑張ればなんとかなると思ってきたけれど
どうにもできないこともあったと


1907年03月22日(金)

どうもできない
ひとのかなしさがわかるのは
自分のかなしみより
哀しい

自分のかなしさなら過食できる
ひとのかなしみには拒食になる
そして胃が痛む


1907年03月21日(木)

連絡を待っているのではない
返事を期待しているのでもない
ただ 当然の流れが止まるのが訝しいだけ
それはどこか中途半端
何が始めでどこが終わりか解らない


1907年03月20日(水)

小さな気持ちをひとつずつ
ていねいに片付けて
チョコクッキーのアイスクリームを食べた
冷たくて口が痺れるけれど
頭の中がすっきりする
それは心のエネルギーにかわる


1907年03月19日(火)

五月晴れもなく梅雨空へ向かうのだろうか
そんな空 この国ではないような

季節の変わりめがなければ
この国のうれしさに届かない

何もかも色が冴えない
気持ちの切り替えもうまくいかない


1907年03月18日(月)

あなたにできることはなんだろう
あなたがみとめてもらえることはなにだろう
じぶんをまげることはないけれど
いこじにがんこすぎるのもいけない
やわらかにうちとけて
ひとにこころひらいてください
あなたのにんげんりょくがためされる


1907年03月17日(日)

ごちゃごちゃに溢れ出て収拾がつかない
どこから手をつけるかも思いつかずに
ふと気づくとあちこちに空のままの引き出し


1907年03月16日(土)

不可思議に繋がる言葉は
言霊の沈まぬ足あと

貴方が誰で私がだれか
つながりもなく


1907年03月15日(金)

白のミニデンドロ
来年のことはもういいので
たくさん切ってきた
セッコクとの交配らしい
小振りで端正、香りがいい
芯に淡い明るいグリーンが入って清々しい
二株は其処にちいさな淡い紅をさす
何かを受け継いでいるのでしょう
少し俯きかげんでふわりとして
清らかで柔らかな
ジューンブライドのブーケのようです
ふっと香りに面をあげて
目が合うたびに幸せな気持ちになる


1907年03月14日(木)

頭がずっと痛い
片側が詰まった痛さ
いや正確には前半分
つまりは頭の1/4が痛い
ナニモデキナイ
ねそべることもできない


1907年03月13日(水)

子どもの使いじゃあるまいし
目的はわかっているのだから
あとは自分で行動してください
其処でとるべき行動は考えればわかるはず
脳細胞活性化キャンペーン張りたまえ


1907年03月12日(火)

風が吹きすぎるのも困りもの
夜からずっと荒れ続けてる
庭がなんだか滅茶苦茶だ
いろんな枝が好き勝手に向きを変えてしまった
まだ止まないので直せない
いろんな仕事もはかどらない
雨より面倒かもしれない


1907年03月11日(月)

君はもう十分に頑張ったと思うよ
だから自由にすればいいよ
自分で呪縛をといて
そして自分で決めること
どちらに向かって歩き始めるのか


1907年03月10日(日)

訊いてはいけないことと思う
ひとを傷つけないように
だから口にせず
靜かに待っていようと思う


1907年03月09日(土)

紫蘭もキソケイも
なぜか今年は花が少なくてがっかり
でもスイカズラがこんもりとたくさん咲いている
熊蜂がぶんぶんしているので
ミツを吸ったことはないけれど
香りが満ちて風が運ぶ
しあわせになる大好きな香り
部屋にいてはっとする


1907年03月08日(金)

大きな岩を転がすように
やっと最初の押し出し
さぁこれでリズムができる
あとはころころ続ければいい
苔がつかないように


1907年03月07日(木)

ウジスジョウ云々より
人としての品格

生まれ持ったもの以上に
生きてきた道が養う
生き方が育てる

教育の基本はそういうことじゃないですか?
偉いセンセイたちは言葉尻ばかり云々してますが
皆さんの受けてきた教育で 品格は備わりましたか?


1907年03月06日(水)

どこかで
細い金属の棒が軽やかに触れ合うような
風鈴らしき音がする
ひりひりとなく小鳥の声がする
風物詩という言葉を思い出した


1907年03月05日(火)

ゆるやかに新緑を切りとってゆくカーブのように
大まかなラインを描くスタイルに変えてみようか
それとも小さなカールを重ねてみようか
夏束ねの涼しさと潔さを思い起こして


1907年03月04日(月)

まだ小さな命でも はっきり人のかたちになっているのだと
病院が写真をくれたと 言っていた
その子は自分が胎内にいるときからの記録を
残してもらっているのだね
大きくなってそれを見て
生命の力の不思議を知るのだね
自分のことに気づくよりずっと前から
頑張ってちゃんと生きてきたことに


1907年03月03日(日)

ひとを信じることができて ひとから信じてもらえて
信じあえること それがしあわせ 

信頼されるひと になる 
それがおとなになってゆくこと
自分に誇りを持ってこそ 誇りに思ってもらえる

どんなに成功者に見えても
信頼を裏切っているひとは 幸せは得られないと思う
逆も真 真の信頼関係に生きている人はしあわせだと思う

信頼という言葉の意味を理解できる年頃から
精神的おとなへの道が始まるように思う

ちいさいひとへは 
信頼関係の喜びと安心を
積み重ねさせてあげなければいけないのだと思う


1907年03月02日(土)

細かな雨の日は けっこう外は靜かだったりする
人通りが絶え ものの動く気配がなく
私だけの時間があり余るほどあるような錯覚
何からも追い立てられないような
こんな時間が続くのも悪くはない気がする


1907年03月01日(金)

光と風と熱量のアンバランスな日が続く
あのやわらかな新緑の映る川は
きれいな水をたっぷりと運んでいるだろうか
生き物はからだの何%かは水で成り立っている
ひとはきれいな水をもっと求めてよいはずだと思う




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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