消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1902年01月31日(金)

あくまでも仮定として
未来に飛び込むよりも
過去に押し込めることを
選択肢にとるなら
不安より安定
怖れより輝きが増すだろう
涙は浄化させる

未来は伸びゆく梢の先に
過去は地中に張る根の先に


1902年01月30日(木)

出たとこ勝負で
また別の道を探せばいいさ
それも結構面白い
道のない野も面白い
自分の歩いたところが道になるし
それもまた消えてゆく
戻る道も残らない

そういう宝探し
結構好きだったりする
ばばつかみだっていい
探すことは本来ときめき

スピード競争になるだけの
ゴールまで見通せる直線コースは
面白いだろうか

どれだけ早く着いたかより
どんなものを見てきたか
それが宝だと思う


1902年01月29日(水)

さあ、どうする
ねえ、どう決める
あなたの決断を知りたいわ

何にせよ結果待ちというのは
楽しいものです
怖さなんてない


1902年01月28日(火)

雨は全てを整えてくれる
何も言わず私の背中を押すように
私は土の上に立つ
準備は全てできている
隅々まで丁寧に
人の力はなんて小さいのだろう
昨日なかなか進まなかったことが
今日はいとも容易く
時間は晴れ晴れと消化されてゆく
何を置いても雨に応えたいと思う


1902年01月27日(月)

夢がなければ生きてゆけない
生きてゆく楽しみがない
生きる意味がわからなくなる

楽なのと 楽しいは 違う
生きてゆく楽しみは
夢をもって生きる楽しみ
苦労しながら工夫しながら


1902年01月26日(日)

良いことがありそうな気がしたのは
悪しきことの前兆
落ち込まないためのアップだったか
と思ったけれど
よくよく考えれば
天からの素晴らしい贈り物
自分からは切り出せず
流されて嘆き続けるだけだったかもしれないから


1902年01月25日(土)

ゼロへの魅力を断ち難い
失うのではなく
無への回帰

虚ではない

引き出しも本棚も
洋服箱も植木鉢も

無から始まる
無限が始まるという期待


1902年01月24日(金)

浅い話は面白くない
深みのある人がいい
澄んで深い泉がいい
いつも湧き出すのがいい
溢れ流れるのがいい
お天気とゴシップの雑談には付き合えない
私の時間は限り在る
とても大切なのです
その辺に捨て歩くのは嫌なのです
道を求める深い話を聞きたいのです
深刻というのとは違う
深くゆっくり考える ということ
心に深く澄んだ泉を持つということ


1902年01月23日(木)

人生は本当に長いのです
折り返すまでも折り返して後も
たくさんのことを試す時間は
たっぷりあるのです
焦ることはないのです

ひとつコトを貫かねばならぬという
価値観の時代ではないのです
一気に燃えて また次を求めてよいのです
そうして何時も燃えていられるなら
そういう生き方もありと思います

人生がいつも熱き思いに溢れることを願います
涙に沈まず別のフィールドを求める気持ち
地図を広げる時の新鮮な高鳴りを
いつも楽しめる人であれるよう願います

地図をたくさん広げて
いろんなことを確かめてみて

自分で地図を見られるようになったのだから


1902年01月22日(水)

小さなもの ささやかなものが好きだ
自己主張の強さは 苦しい
カサブランカも牡丹も苦手
米粒ほどでもちゃんと咲いてる花に驚嘆する

私だって捨てたものじゃないかも
キミだってまんざら悪くないかも
何気にうまくいくかも
宇宙の神様は 
ほんとは 誰にもプレゼントを用意してるはず

そんな気持ちにしてくれるから

きれいな種が拾えるといいね


1902年01月21日(火)

春に生まれて
春風のように軽やかで
きっとやわらかな気持ちを
かかえているのでしょう
少しばかり 有頂天になって
傷つき易いかもしれない
でも涙は振り飛ばしていくよね
いつも風が味方する
行きたい方に旅している
雲の上は明るいと信じきっているキミに
何も言うことはありません
幸せを信じられるひとは
何にもまして強いのだと思います
ずぶぬれになっても 
日向を歩けば乾くだろ 
と思っているのでしょうね
日向は必ずあるものね


1902年01月20日(月)

キミの中で何か動いたのなら
跳びこんで。
勘も大切かもしれない
出会いはあるかもしれない
失うものは今は無いなら
チャンスかもしれない
自分を吹っ切って
もう引き摺らないで
一人で動き出したキミに
驚きと少し眩しさと不安
健全の星の守護を祈ります
寒さの少し戻った朝
身を引き締め
未来は明るいと信じていよう


1902年01月19日(日)

カタがつくまで
決着がつくまで
きちんと結果がでるまで
着地できるまで
どこへも行けない
誰にも会えない
どこへも行かない
誰にも会わない


1902年01月18日(土)

その言葉返すわ
受け取りたくない
きっと私の中でくすぶり続ける
きっといつか苦しくなる
だから
あなたが捨ててください


1902年01月17日(金)

桜の祭りは浮かれる人と沈む人と
桜の色に笑む人と悲しむ人と
桜の下で安らぐ人と胸騒ぐ人と
それはいつまでも同化しない
このことに関しては交わらない
胸の底にもつものが変わらないから


1902年01月16日(木)

明るい未来を見たいのです
暗い淵をのぞくつもりはないのです
天窓は空を見る
嵐の向こうの光をみつける
厚い雲から差し込む虹色の先を


1902年01月15日(水)

不思議な日がある
次々に言葉にぶつかる日
こんなに知り合いはいなかったはずと思うほど
何故か胸に響く言葉に出合う日
懐かしい言葉も辛い言葉もあって
哀しい気持ちがふくれてくる
わたしには関係ないこと
でも気もちがふさぐ
無口になる
やっぱり言葉をかけるのはやめようと思う


1902年01月14日(火)

このへやの明かりを灯すと
ほら あちらからは
黄色いランプの光とわかるの
それは夜空に優しいと思います
あそこに暖かい部屋があると
誰かが 思ってくれるなら
とても嬉しいのだけれど
月のようには照らせない


1902年01月13日(月)

掴まえた星は青くて
銀色の光がまっすぐに
わたしの窓におりてくる
月より冴え冴えと

それは誰にも分けられない
誰を呼んで見せることもかなわない
心の中


1902年01月12日(日)

キミらしくないようで実にキミらしい
やっぱり涙を見せた
自分で決めたことだから自分の生き方だから
泣くことないのに
泣くつもりなかったでしょうに
張り詰めた気持ちがきっとゆるんだ
それでいいんだと思う
新しい気持ちがきっと満ちてくる

応援しているから


1902年01月11日(土)

うちには犬がいるんですけど
道を歩く猫を呼んでみる
でもたいてい知らん顔か逃げていく
猫ってそんなヤツだね

子猫を抱いたことがあるんですけど
なんて小さいんでしょうね
犬の暖かさを重く感じてしまうほど
なんて軽いんでしょうね
ちいさな風のうずまきを受け取ったようだった


1902年01月10日(金)

顔をあわせる勇気はないから
ここにいます
陰で祈っています
きっと言葉はとどかないから
前はそういうことが哀しかったけれど
もう慣れました
プチ家出は専売特許
ふらっと風になってみても
いつかは南風にのる
わたしのへやは ほらあの窓


1902年01月09日(木)

春の気配にうちふるえる人は
幸せを待ち望んでいるのでしょうね
秋の気配におののく人は
幸せを失くすのが怖いのでしょうね
夏がきたって 冬がきたって
人は十分耐える覚悟ができているのに


1902年01月08日(水)

月を見て夜を更かしても
それはひととき
全てのものは止められない
何もかもただ移ろいでゆく

人の気持ちだけが
重く止まったままでいられるのだから
いつまでも好きなだけ止まっていられるのだから
自由にすればよいのだ

周りからとやかく言いはしない
一番の人らしさであろうから
生き方が止まったのでなくて
まさに生きてる証だから
ゆっくり止まっていればいいよ


1902年01月07日(火)

ある日 キミは全て自分で決着する
何の相談もなく
一言は教えてほしかったけれど
側に支えてくれる人がいたのなら
幸せが始まるのかもしれない


1902年01月06日(月)

そんなふうに嘆くことはないのに
部屋の狭さなど気にしていないのに
いつも花を届けてくれる人がいるから
この部屋は明るくて素敵
よい風が吹き込んでくるし

知ってる?
空からの風なんだよ


1902年01月05日(日)

ある日潮の香りがとどく
金色のミモザあふれる日も近い
光が絶え間なく降り注ぎ
部屋の住人は長く留守をする


1902年01月04日(土)

天窓が好きなのは
覗かなければ何も見えないから
そこにぽかんとした空間だけがある
私の見たいものだけを窓を開いて見渡せる
高い位置から屋根の向こうを見晴らせる
それは知らないひとの生活の向こう
誰かがその下で人生を謳う
泣いてる人もいるだろうね
恋する人もいるだろうね
何のつながりも無い人たちがいて
街にぬくもりがある
さざめきがある
猫の忍び足に小鳥が飛び立つ


1902年01月03日(金)

そうなんだ
それでいいんだ
カーテンを開けて空を見よ
開け放たれた窓より
使者は来たる


1902年01月02日(木)

幸せを探す
幸せになれることを探す
幸せになれる気持ちを探す

安らいでいられることが私には 幸せ
耐えることでさえ安らぎならば

戦いも勝利も望まない
勝利の歓喜は幸せだろうか
敗北の涙の裏側

勝ち進む力より
静かに留まる力を


1902年01月01日(水)

消えてしまいそうに小さなことは 一粒の言葉に
       
      天窓を開け 
  
      健やかな風に届ける


ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう
       
      小さなことを書き続ける
  
      消えてゆく小さなことを連ねる

      この胸に重ねる




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

* * * * * * * * * * * *        
* * * * * * * * * * * *        

− ささやかに −          

*  **  ***  ****        

日付は通し番号として記しています         


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