雲間の朝日に想うこと


< 付纏いと変わりませんか >


飽く迄、
其れは紙一重で在って。

受け容れる側の想いの有無で、
一意的に定まる。





其れ故に。




例え、
何れ程の積み重ねを、
経たとしても。

其の過去の、
欠落した現状に於いては。


此れは。

狂信的に、
想いを叩き付け続ける輩と、
同類に過ぎない。
















一方的な、
其の振る舞いを。

避けずに受け留める、
配慮に。


俺は、
甘え過ぎだろうか。



















久しぶりに目覚めた、
あの子は。


 「毎日メールくれているんだね。」
 「ありがとう。」


謝意と。


 「やっぱり変な感じ。」
 「どうしても付き合ってたんだって思えない。」


至極当然の現実を、
贈り返した。























其れが、
互いの接着剤ならば。


出来る限り永く。

其の脳裏に、
在り続けて欲しいと希う。












 「私の病気を私自らが教えたんだったら。」
 「本当悪いことしたなって思う。」


あの子の、
其の想いさえ。

俺には、
勿体ないよ。





----------
References
 Feb.08 2017, 「鍵の在処は忘れないのですか」
 Feb.07 2017, 「忘れる刻限が来たのでしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2017年02月23日(木)


----------
History
2004年02月23日(月) 夢でも会話が出来たのでしょうか
2003年02月23日(日) 俺の幸せは不安ですか



< 俺には宿せぬ本能でしょうか >


自身の、
其の意識と感覚とが。

環境の示す状況と、
常に一致する訳でも無く。


自身の、
其の主観や生理が。

常に、
客観と連動する訳でも無い。




其れ故に。




自己認識の解離や、
個々の諍いが。

比較的頻繁に、
生じるので在って。


決して、
不可思議な事では無いのだ。

















何より。


例え、
記憶が失われたとしても。

身体に刻まれてた証が、
其の反応なのだ。



唯、
繋がらぬだけで。




























あの子は。


 「不思議。」
 「涙がぼろぼろ流れる。」


自身の反応を、
持て余しながら。




 「酷いなぁ私。」
 「何も覚えてない。」
 「色々失格だね。」


自身を責め続ける。
















ゆっくり、
想い出して繋げば良い。







時機を伺い。

転換点には、
必ず存在を主張する、
其の姿を。



ちゃんと。

本能に、
宿して在ったのだから。






----------
References
 Feb.13 2017, 「護って貰えますか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2017年02月14日(火)


----------
History
2011年02月14日(月) 壁が在るから逢わさるのでしょうか
2009年02月14日(土) 中身が在れば良いのでしょうか
2008年02月14日(木) 高価な物では無いのでしょうか
2006年02月14日(火) 味覚が狂っただけでしょうか
2005年02月14日(月) 揺らぎが減って居るのでしょうか
2003年02月14日(金) 勝る物が有りますか



< 護って貰えますか >


其の記憶が、
欠落するとしても。

其の感覚は、
保たれるのだろうか。



其の機能を、
忘れて居たとしても。

其の刺激が、
想い出させるのだろうか。






想像する事すらも。

持たぬ者には、
難しいのだけれど。












少なくとも。

持つ者に、
真摯に向き逢い続けた、
其の想いを。


一つ、
一つ。

言の葉を選ぶ、
縁に据える。
























あの子は。


 「私の消えた五年の記憶の中に。」
 「子供が絡む事があった?」
 「何か大事な事を忘れているのかも。」


俺には見えぬ、
幼児の姿に気づき。






 「女の子でしょ?俺との子。」
 「残念だけれど産まれて来られなかった。」
 「八月十四日が誕生日で。」
 「命日で。」
 「そして病気が分かった日だよ。」


選んだ言の葉を、
文にして。

孵した。























月が、
満ちて居るから。


きっと。

其の力が、
強まって居るんだね。





----------
References
 Feb.28 2015, 「現世への寄す処でしょうか」
 Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」
 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
 Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2017年02月13日(月)


----------
History
2016年02月13日(土) 浮かんだ自身は死に神でしょうか
2007年02月13日(火) 値段の分からぬ雄でしょうか
2006年02月13日(月) 勢力争いでしょうか
2005年02月13日(日) 鋭いからこその棘では無いのですか
2004年02月13日(金) 弁解の為の縛めでしょうか
2003年02月13日(木) 素直な肌で抱き合えますか



< 何れ程蓋を重ねさせたでしょうか >


何れ程、
積み重ね来た礎でも。


至る経緯が、
総て削除されて了えば。

朧朧たる、
逃げ水にしか為らぬから。





転々と。

想いは、
彷徨い始めるけれど。












言い換えれば。







何度も飲み込み、
幾度も封じ。

無理矢理に捩じ曲げて来た、
其の想いの核が。


嘗ての輝きを取り戻す事と、
同義なのか。



























あの子は。


 「本当に私と付き合っていたのなら。」
 「私と別れて下さい。」


二人の時間を見失い。

至極真っ当な言の葉を、
呟きながら。















 「ねぇねぇ?」
 「うちらって付き合ってる時って仲良かった?」
 「らぶらぶ?」


ずっと昔。

良く目にして居た、
少し奔放で、
少し舌っ足らずな其の姿を。


垣間見せた。





















きっと。

きっと、
こんな風に振る舞える様な場所を。






俺は。

創ってあげなきゃいけなかったんだ。





----------
References
 Sep.30 2011, 「試練では無いのでしょうか」
 Sep.19 2011, 「何を求めて逢うべきでしょうか」
 Aug.02 2004, 「挑発の応えに成り得る質でしたか」
 Jan.14 2004, 「偽りの返信でしょうか」
 Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2017年02月12日(日)


----------
History
2016年02月12日(金) 望まぬ目先を謀るのですか
2008年02月12日(火) 交わさぬ想いは育つでしょうか
2006年02月12日(日) 新しい物に限るのでしょうか
2003年02月12日(水) 中を透かして見られるのですか



< 鍵の在処は忘れないのですか >


其れが、
機能的な減弱に因る、
不可避の反応でも。

或いは、
苦痛から回避する為の、
敢えての遮断でも。



途切れた記憶は。

一つの、
応えに他ならない。







けれども。


其れが、
意志の与り知らぬ範囲で、
為された事ならば。

抗う縁も、
其処に在って良いから。











一つだけ。

其の鍵を、
預かって居るのだ。




無論。

使わずに済む事を、
希いながら。























あの子は。


 「知らない人ばかりなんだけれど。」
 「前から知ってるみたいな会話してくるんだよ。」


慎重に、
周囲の様子を把握し。






 「今日は先生達と面談が組まれたんだけれど。」

 「先生達に記憶が飛んだ事も伝えてね。」

 「そっか。」
 「だから心療内科も精神科も来るのか。」


俺の贈る其の鍵に、
瞬時に応じて。

何が起きたかを覚る。


















知ってるよ。

そう答えられる程に、
傍に居れば。


幾度も想いを失う、
其の必要も。

無くなるのだろうか。

















 「ってことは。」
 「私が入院して繋がれている理由も」
 「私以上に知っているのかな?」


あの子の、
其の問いに応える事は。


多分。

預かった鍵の範疇を、
逸脱して了うね。





----------
References
 Feb.07 2017, 「忘れる刻限が来たのでしょうか」

 Nov.05 2015, 「望みを叶えたのでしょうか」
 Dec.02 2015, 「半信半疑のお帰りでしょうか」

 Feb.17 2015, 「夜中の海は止めませんか」
 Feb.22 2015, 「私は誰でしょうか」
 Fed.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」

 Jul.11 2014, 「想い入れの深いお帰りでしょうか」
 Jul.04 2014, 「命を賭した挑発なのでしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2017年02月08日(水)


----------
History
2006年02月08日(水) 御褒美を得られぬのでしょうか
2005年02月08日(火) 想い遣りの無さを競う気ですか
2004年02月08日(日) 自分の得手を武器にしませんか



< 忘れる刻限が来たのでしょうか >


何時か。


其の期日が、
明確に定まらないだけで。

其の存在は、
明確に定まって居るのだ。







其れ故に。



未だ来ぬ様にと、
猶予を願いながらも。


今も迫って居るで在ろう、
其の刻を。

唯、
待って居る。






















到頭、
刻限が来たのだろうか。

或いは、
一過性の事に過ぎないのか。




其れとも。


再び、
自身の一部に封をして。

別の人格を、
切り離したのだろうか。



















あの子は。


 「小坊主ちゃん久しぶり〜。」
 「送る相手間違えてない?」


少し桃色が漂う言の葉の、
其の贈り先が。

別の対象への贈り物では無いかと、
注意を促し。







 「小坊主ちゃんは今何やってるの?」
 「私は起きたらなぜか入院中。」


同時に。

意識から、
自身の境遇さえも見失った。



















僅か三日前の、
其の想いも。

一瞬で、
消えて終うんだね。





----------
References
 Sep.11 2016, 「欠片を繋げば忘れませんか」
 Sep.24 2014, 「消えて保てる想いでしょうか」







↑Enpituの投票ボタン(おまけ情報付)


2017年02月07日(火)


----------
History
2007年02月07日(水) 不得手は理由じゃ無いのでしょうか
2006年02月07日(火) 既に闘って居るのでしょうか
2005年02月07日(月) 研鑽の足りぬ鍵でしょうか
2004年02月07日(土) 向きを入れ替えて見ませんか
2003年02月07日(金) 迷いの嵩は減らせないのか
2002年02月07日(木) 良い所はなかったですか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL