雲間の朝日に想うこと


< 値段の分からぬ雄でしょうか >


其の甘味は。


快楽を揺り動かす物質の、
偽薬として。

自身をも、
酔わせて終うから。




其の主眼が。

時に、
副次的な理由に入れ替わったとしても。


然程、
不思議では無いのだけれど。









例え、
一瞬でも。



想いを濃縮し、
僅か一片に宿る熱量に、
封じて贈る。

其の、
凝縮された想いが、
在るのなら。






甘美な香味は。


十二分に。

人を酔わせる事が、
出来るのだ。






















 「一日早いんだけれど。」
 「良い?」

 「ありがと。」
 「甘い物食べたくなったんでしょ?」

 「分かった?」


姫の、
食欲を満たす為の、
贈り物でも。





 「去年高かったのに喜ばなかったから。」
 「今年は安いやつだよ。」

 「はいはい。」
 「何れ食べるの?」


例え、
価値の劣る贈り物でも。
















其処に、
想い遣る言葉が在るだけで。





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References
 Feb.14 2006, 「味覚が狂っただけでしょうか」







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2007年02月13日(火)


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History
2006年02月13日(月) 勢力争いでしょうか
2005年02月13日(日) 鋭いからこその棘では無いのですか
2004年02月13日(金) 弁解の為の縛めでしょうか
2003年02月13日(木) 素直な肌で抱き合えますか





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