雲間の朝日に想うこと


< 鋭いからこその棘では無いのですか >


海胆も、
針鼠も。

其の棘の数々は、
飽く迄、
自身を護る為に獲得した術なのだ。




自身を、
個として確立しようと、
努力した結果。

必然的に、
硬度や、
攻撃性が備わるのであって。



其れは。

覚悟の上で強く生きて来た証拠に、
他ならない。







其れ故に。

事ある毎に、
鋭い棘が口を吐いて了うのであって。



備わった棘は、
簡単に生え替わる代物では無いのだ。















多少の棘が刺さった位で、
背を向ける想いは。

其の言葉の数々で、
折れてしまう想いは。


想いを語る資格も無い。





誰かと共に歩く事に、
臆病に成る事は。


やむを得ない事なのだから。




其の棘が柔らかく成る迄、
刺されなきゃ。

其の身体には、
触れられないでしょう?















 「何で強く言っちゃうのかな。」
 「そのつもりはないのに。」


姫は、
そう零すけれど。








自然に出る棘だからこそ、
意味が在って。


そして其れは、
姫の強さ其の物なのだと、
想うのだ。


2005年02月13日(日)


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History
2004年02月13日(金) 弁解の為の縛めでしょうか
2003年02月13日(木) 素直な肌で抱き合えますか





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