2012年03月14日(水)  「れんらくちょうにまんがかいて」

先日、保育園での保護者会の後、同じクラスのお友だちの連絡帳を見せてもらって、驚いた。先生への連絡が「4コマ漫画」になっている!

朝たまを急かし立てながら、立ったまま「よくねました」などと走り書きしているわたしとは、かけている労力の差が歴然。見習わねばと思ったものの翌日からはまた立ち書き(ひどいときには園に着いてから立ち書き)を続けていたのだけど、ついに、

「たまちゃんも、れんらくちょうに、まんがかいて」

が出た。

「コボちゃん」にならって「たまちゃん」とタイトルをつけ、描いてみたのが、2月21日のこと。



漫画はそれっきり。三日坊主どころか一日坊主。それからしばらく経った3月2日の朝。わたしが描きそうにないので「たまちゃんがかく」と言い出した。

解読すると、1コマ目が「ほいくえんのかえり」、2コマ目が「きょうおままごとした」、3コマ目が「いえでもする」。ひとつの台詞が複数の吹き出しに分かれているのは、「まんがというのは、ふきだしがいくつかあるもの」だと思っていて、吹き出しありきのところに台詞を振り分けている様子。

10月からつけていたノートが終わり、新しいノートを買うと、その最後のページに今日の連絡を書いた。

1コマ目「ほいくえんのかえり」「きょうもままごとした」、2コマ目「いえでもする」「うん」、3コマ目「うがいてあらい」、3コマ目欄外に「いえにつきました」。

わたしが最初に書いたものをお手本にして、「保育園の帰り」と「家に帰ってから」にシーン分けしているところが微笑ましい。

「314こないだのひづけ」。このページに着く頃には過去のことになっているから、「こないだ」なのかもしれない。

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今日のtwitterより(下から上に時間が流れます)
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【たま語】洗い物をしながら、早く着替えなさいと背中向けてるたまを急かすと「もう、まま、いまたまちゃんがどうなってるか、わかってる?」どうなってるって、着替えてない状態でしょ?「たまちゃん、さびしいんだよ!」このパターン、意表突かれる。

【たま語】スープに卵落とす?と聞いたら「ひよこさんがないちゃう」。卵の中にひよこはいないと思ってるはずだけど、落とす→痛そう→泣いちゃうと連想したのか。

【たま語】原稿送信。よーし明日こそ確定申告するぞっ。「のりきだねー、まま」いや乗り気というか焦ってますよー。明後日までだと思ってたら明日までだったって今朝知ったので。

2011年03月14日(月)  何もできず、何かしたくて、ジタバタしてた(5週間前)
2009年03月14日(土)  はずむ春!保育園のお祝い会
2008年03月14日(金)  MCR第27回本公演『シナトラと猫』
2007年03月14日(水)  マタニティオレンジ93 マタニティビクスの恩師・菊地先生
2002年03月14日(木)  『風の絨毯』記者発表


2012年03月11日(日)  「無農薬で米作りから酒造りを楽しむ会」最終回

SKIPシティDシネマ映画祭で知り合った木村美砂さんの体験談を聞いて、「面白そう!」と申し込んだ無農薬で米作りから酒造りを楽しむ会

昨年6月の田植えに始まり、7月の草刈りと生き物観察、10月の稲刈り、11月の収穫祭と農場見学、12月の和紙の紙すき、2月の酒蔵見学と酒ラベル作り、と毎回楽しく埼玉県小川町に通い、今日はいよいよ最終回。



前回時間切れで宿題として持ち帰った酒ラベル。わが家が日頃お世話になっている人たちにお酒を贈ろう、ということで、友人たちの顔を思い浮かべながらラベルを作った。陶芸家のだんちゃんには、漢字の「土」をコラージュしたハートを。会津大好きな呑み鐵さんには、赤べこと線路を。三太君には、サンタクロース。大阪の福ちゃんには、福の字の中にもハートをちりばめた。

右上の「パパの」と書かれているものは、パパの作りかけの電車に、たまがちょうちょをつけたもの。どこまでが大人で、どこまでか5歳児かわからないほど、とけあっている。

無農薬のお米で作った「おがわの自然酒」(お酒にするのは晴雲酒蔵さんにおまかせ)と合体。


ラベル貼り班と二手に分かれて、もう一班は、甘酒作り。米麹に60度のお湯を混ぜて、8時間寝かしたらできあがり。魔法瓶に入れて持ち帰る。

最後は、晴雲酒蔵さんの蔵の二階の大広間で、懇親会。地元の材料を使ったおいしいお弁当と、霜里農場の無農薬大豆で作ったとびきりおいしいざる豆腐と、とん汁と、これでもかの自然酒をいただきながら、参加者による一言スピーチ。就農を考えている人も多く、参加者の意識の高さと好奇心の旺盛さにあらためて感心した。


途中から、米酒会の感想よりも「去年の今日(311)何をしていたか」発表大会に。

〈喫茶店でお茶をしていたら、揺れたので店を出た。コーヒーカップは床に落ちて割れているだろうと思って店に戻ると、落ちてはおらず、カップのコーヒーがこぼれ、皿に納まっていた〉

という話が、なぜかいちばん印象に残った。

主催者の皆さんの話も、印象的だった。わたしが生まれた頃から小川町で有機農法に取り組んでおられる金子美登さんは「有機農法は、勇気のいる農法でした」とシャレで笑いを誘ったが、笑い飛ばせるまでには、とても長く苦しい道のりだったのではないかと思う。米を買い取ることで農家を支える「買い支え」という言葉を初めて知った。買い支えする支援者に恵まれ、何とか続けて来れているという。

久保昌太郎和紙工房の若き和紙職人、久保さんの話も、良かった。有機農法がどうやったら広まるのか、と考えてみた久保さんは、野菜を手に取って、「どこから来たのかい? どう食べてほしいのかい?」と対話する時間を持つことが大事なのでは、というシンプルな考えに至った。これから野菜を買うときに、この言葉を思い出してみたい。

帰り道、収穫祭を機に仲良くなった音楽家の小室ひろさんに、小川名物の大きなおまんじゅうを買っていただき、ますます小川町が大好きになって、東京に戻った。


米酒会、ほんとにすばらしいワークショップです。機会があれば、ぜひ。

2011年03月11日(金)  ティータイムに激震(1か月前)
2010年03月11日(木)  子守話112「おおさかじいじとマクドナルドへいく」
2009年03月11日(水)  辞書のご近所さん
2008年03月11日(火)  マタニティオレンジ251 一日一万アッハ(aH)
2007年03月11日(日)  『のど自慢』チャンピオン大会
2005年03月11日(金)  絶対王様公演『やわらかい脚立』
2004年03月11日(木)  岩村匠さんと再会
2002年03月11日(月)  漫画『軍鶏』


2012年03月07日(水)  おじゃる丸スペシャル「銀河がマロを呼んでいる」試写



11月の頭に脱稿した今井雅子初の長編アニメ脚本、おじゃる丸スペシャル「銀河がマロを呼んでいる〜ふたりのねがい星」。大地丙太郎監督が怒濤の勢いでコンテを描き、正月返上で作画し、2月中旬のアフレコのときは、色はついているけれど動いていない絵や、まだ色がついていない絵があちこちに。

今回はCGを多用していることもあり、全部に色がついて動いたのは、今日の試写の前日の真夜中だったそう。

ほんと、アニメって時間と労力がかかるものなのですね。

本編54分はもちろん知っている話だし、アフレコでも観ているのだけど、絵が完成し、音楽が合わさり、効果音も加わり、いっそう厚く深くなって、いろんな意味でぐぐっと来た。伝えたかったことがより伝わってきたし、9月に声をかけられてから物語を積み上げていった頃を懐かしく思い出したりして。

星野源さんの主題歌を聴きながら、わが子(脚本)の成長した姿に目頭を熱くしていると、続く6分のドキュメンタリー。おじゃるが被災地の子どもたちを訪ねた模様を紹介したもので、たまと同い年ぐらいの子どもたちがきらきらした目でそれぞれの願いごとを披露する。緩めたまま締め忘れた目元の蛇口に涙が押し寄せた。

「願いごとがある」ことが、チカラになる。

そんなことを書きながら思っていた。実際、台詞にも起こしてみたけれど、それは言葉で表すのではなく、作品から受け止めてもらえたら、ということになった。それを、このドキュメンタリーの子どもたちは、小さな体をいっぱい使って訴えかけていた。

本編を見る方、どうか、その後のドキュメンタリーまで見届けてください。本編で伝えたかったことが、より深く届くはず。

ところで、ドキュメンタリー映像の冒頭で宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の絵本が何冊か大写しになるが、これは、わたしの義父が私蔵しているもの。義父が賢治さんの弟の清六さんと親交があり、今も花巻の宮沢家と親しくしている関係で、わたしも賢治さんゆかりの方々とおつきあいをさせてもらっている。

2003年に賢治祭を訪ねたときに挨拶をする機会があり、「花巻の空気に触れて、物語の種が降ってきました。いつかこの種を花咲かせたい」と話した(>>>2003年09月21日(日)  花巻く宮澤賢治の故郷 その2)。今回「おじゃる丸を銀河鉄道の夜で」というお話が来たとき、導かれたようなご縁を感じて、ぜひと二つ返事で引き受けた。

娘のたまが今おじゃる丸と同い年というのも、なにかのご縁。

日頃から「書き鉄」を自認していることも、これまたご縁。

そして、こんなご縁が積み重なった作品は、気持ちよく進む。

そんな話を記者会見でもした。おじゃる丸とカズマにも会えて、感激。


放送はNHK Eテレで3/20(火・祝)18-19時。あらすじはおじゃる丸スペシャルページ、おじゃる丸(平日18時からEテレで放送。1話10分)の予習はおじゃる丸公式サイトにて。

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2012年03月04日(日)  雛祭りらしいこと

あったかいお茶と和菓子を持って、お散歩コースの小石川植物園へ。



和菓子は、雛人形の里で知られる鴻巣のもの。雛祭りの和菓子も充実。


昨夜いただいた、こちらの桜餅も、ほどよい甘さが絶妙で、また食べたい味。


雛祭りの主役、5歳児たまは、「扇流し」を見て「うめぼし」と読んでいました。「し」しか合ってないじゃんと突っ込んだのだけど、桜色の花びらの扇流しは、桜ではなく、梅の一種だそうで、「梅干し」はいいとこ突いてる。

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