雲間の朝日に想うこと


< 意志の強さが感じられますか >


ずっと、
ずっと、
永続的に続いて欲しいと。

確かに、
願う物だけれど。


飽く迄。

永遠に続く事など、
無いのだ。








其れならば。



一つの、
区切りとして。


切り替わる、
其の、
転換期を。

次へ繋がる歩みとして、
全うに、
迎えるべきで。





其の、
自分の意思を貫き通して。

時代の区切りを、
自ら、
望んだのかも知れない。












其処迄の、
絆を、
縒り逢わせて。

逝けるだろうか。



鋼の如き意志を、
強く、
心に秘めて。

進めるだろうか。













 「曾孫。」
 「抱かせてあげたかったね。」

 「うん。」

 「でも。
 「此の方が幸せな気もするね。」

 「そうだね。」






祖父の後を追う様に。

祖母が、
天に召された。









寄り添う。

七十年近く、
自身に宿し続けた意志を、
貫くかの様に。





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References
 Nov.05 2005, 「時の刻みに逆らえませんか」


2005年12月29日(木)


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History
2004年12月29日(水) 麻痺した味覚は甘いでしょうか
2003年12月29日(月) 感謝をしても良いでしょうか
2001年12月29日(土) 貴女を見ていてもいいですか



< 予想外過ぎたのでしょうか >


時間を費やし、
想いを費やし。

念入りに、
念入りに、
創り上げた物には。


其の、
完成した形以上に。

其処へ、
宿り具わる存在が、
在る筈だから。





其の分だけ。

眼前の日常とは、
懸け離れて了うのだろうか。











自身の予測や、
周囲の環境から。

離れれば、
離れる程。





其の対象を、
認識する為に。


視覚も、
聴覚も、
全ての意識や神経残らず、
集中する機能が。

発動して了うから。









生憎。




感情や、
身体は。

一瞬、
動きを止めるのだ。














 「嬉しくないの?!」

 「いや・・・」

 「いらないの?!」

 「そうじゃなくて・・・」










出掛けに。

姫は突然、
弁当を手渡した。


2005年12月28日(水)


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History
2003年12月28日(日) 説得出来るでしょうか



< 単なる嫌がらせでしょうか >


冷気と、
熱気と。

対極の存在が、
隣り遭わせに成る時。


其の、
境界線には。

一瞬に、
諍いを避ける勾配が、
備えられるから。





互いが傷付け、
或いは、
傷付けられる事を。

極力、
抑制可能なのだ。









けれども。


其処に、
振動と言う擾乱を、
加え続ければ。





備えは、
常に崩され続け。


温度差に耐え切れず。

其の身は、
悲鳴を上げて了うだろう。












其れ故に。




距離を、
多少大きめに採って。

此の身を、
沈めて行ったのに。






 「小坊主!」
 「何で離れて入るのよ!」


姫は。

怒気混じりの声を、
上げた。

















 「もしかして熱いの?」

 「熱いに決まってんだろ!」


 「付いて無いから分からないんだもん♪」

 「分かるだろ!!」











少し熱めに沸かした、
風呂へ。

冷えた身体を、
沈めると。





俺の象徴を。

態と姫は、
引っ張って揺らすのだ。





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References
 Jun.20 2005, 「愛着の続く場所なのでしょうか」
 Aug.26 2005, 「収集癖の一つでしょうか」


2005年12月27日(火)


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History
2004年12月27日(月) 決して忘れぬ雄ですか
2002年12月27日(金) もう一度笑っても良いですか
2001年12月27日(木) 去年と同じ想いでしたか



< 満ちれば余計に沈むでしょうか >


鋭利で在れば在る程。

対象や、
意図は、
鮮明に切り取られるけれど。


其の鋭さは。

時に、
身を切り刻む。




一方で。



緩やかで在れば在る程。

緩衝剤に包まる肌触りは、
心地好いけれど。


ともすれば。

応答の鈍さや、
優柔不断さを、
伴うのだ。











其れ故に。



個対個の、
組み合わせに応じて。

適切な時定数が、
必ず、
存在する筈なのに。




何故に。


好まぬ時定数を、
採用するのだろう。







僅か一分で、
聖夜を祝うなら。

画面に映し出される、
御題への解答に。


 「私はストレートな方が良いなぁ。」


姫は、
確かにそう応えた。




















 「俺は何方かと言えば回り諄いよね。」
 「何で好きなの?」

 「温かいから。」


自信に満ちた、
姫の返答は。




其の分だけ。

俺の自信を、
余計に奪って行く。


2005年12月25日(日)


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History
2004年12月25日(土) 魅せぬ秘密は何処に在りますか
2003年12月25日(木) 雰囲気すら味わえぬ聖夜ですか
2002年12月25日(水) 不思議な御縁と言えるでしょうか
2001年12月25日(火) 俺の匂いは残っていますか



< 善悪は二の次でしょうか >


獲るか、
採るか。

其の背景が、
此の身に、
色濃く宿る故か。


其れとも。


個々を超えた能力を、
欲する時に。

自然と生じる、
本能的な行動故か。




同一と言う言葉は。

確かに、
自身の背を、
強く押すのだけれど。











飽く迄。


個に在る価値基準を、
尊重し。

基準の似通った個を、
同一と、
見なして居るだけで。




唯、
闇雲に。

個より、
多が、
優れる訳では無いのだ。














 「同じだね!」


姫の、
其の言葉は。


自身を、
絡め取る物で在って。


断じて、
背を押す物では無い。
















 「松居一代と船越英一郎の所も。」
 「一緒なんだよ!」

 「何が?」

 「船越英一郎が家で仕事していると。」
 「『ねんねん!』『ねんねん!』って。」
 「松居一代が添い寝させるんだってよ!」




得意気に。

自分の正当性を、
姫は、
主張するけれど。





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References
 Aug.12 2005, 「胎児が言わせる言葉でしょうか」
 Aug.13 2005, 「拍子が乱れて居るのでしょうか」


2005年12月23日(金)


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History
2004年12月23日(木) 雄々しい姿の内側を視て居ますか
2003年12月23日(火) 未来では無く目の前が見えますか
2002年12月23日(月) 少しは力が付きましたか
2001年12月23日(日) まだ信じてもらえませんか



< 視線を逸らす訳が在るのでしょうか >


一つ、
一つ、
記された問いは。


飽く迄。

状態や危険度を、
把握する為で。




決して。


互いの、
想いの確かさを。

調査する問いでは、
無いのだけれど。









何故に。



自身の振る舞いを。

一つ、
一つ、
顧みて了うのだろうか。











凛として。

揺らぐ事の無い筈の、
信念に。




何ら。

恥じる事など、
無いのに。














 「夫は協力的ですか。」
 「『はい』と『いいえ』だって。」
 「いいえにしてみる?」


何時もの、
悪戯心で輝きを増した、
姫の瞳に。






 「そう想うなら。」
 「いいえにしたら?」


余裕ぶった、
言葉を吐きながらも。


少しだけ。

自身の視線が泳いだ事に、
気付く。











産科の待合室で、
質問紙に、
答える時間が。

自棄に長かった。


2005年12月22日(木)


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History
2004年12月22日(水) 滞る想い故に増幅するでしょうか
2003年12月22日(月) 一つ一つを大切に出来ていますか



< 快適には成りませんか >


自身に注ぐ光が。

一つ、
一つ、
失われ行く様に。


自身の羽根が。

一つ、
一つ、
もがれ行く様に。



意思如何に因らず、
強制的に、
縄張を失うとしたら。





日々。

そんな想いを抱く事など、
皆無だけれど。









好むとも、
好まざるとも。

現実に、
狭められつつ在る、
世界を。


目の当たりにすれば。



少しは。

自身の今に、
感謝を抱くのだろうか。














僅かでも。

世界の狭まりを、
堰き止めたかっただけなのに。




側面を、
視点を、
入れ替えれば。

世界は狭まるのだ。












 「これでますます。」
 「家庭内別居が進んじゃうね・・・」


姫は。

俺とは違う視線で、
事を観る。













横に成らざるを得ない姫が、
退屈しない様にと。

寝室の、
テレビの線を、
繋いだ心算だったんだけれどな。


2005年12月20日(火)


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History
2004年12月20日(月) 記念日は他者でも育つのですか



< 何気無い感謝を忘れて居ませんか >


突出した、
技術や能力を以て。

初めて、
為し得る形に対しては。


感嘆や、
尊敬や、
嫉妬や、
感謝や、
数々の想いを。

其処に産み出す事が、
容易だけれど。





極々簡単で、
日常に、
在り触れた形には。


想いを、
宿し行く作業を。

時に、
失念して了う。











けれども。



日常の、
在り触れた形を。

自身が、
維持出来ぬ時。




やっと、
其の重要性に気付き。


感謝を想わずには、
居られなく成るのだろうか。















 「ありがとう。」


唯の、
買い物の御礼に。

満面の笑顔を添え、
玄関先で、
出迎える姫に。




 「ん?」
 「肉と野菜買って来ただけじゃん。」


姫の、
気力や体力が。

俺の認識より、
明らかに低い事を知る。















多分、
其の笑顔は。


肉や、
野菜では無く。

菓子麺麭に向けられた笑顔に、
違いないのだけれど。


2005年12月19日(月)


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History
2004年12月19日(日) 中身には何の意味も無いのでしょうか
2003年12月19日(金) 想いを遮るのが想いでしょうか
2002年12月19日(木) 何時か天罰が下りますか



< 何処の景色だったのでしょうか >


窓外から聞こえた、
呻き声に。

慌てて、
視線を向けた時には。



灰の混じった、
白い霞みに。


視界が、
奪われた後だった。







自身を、
削ぎ落とす様な。

表層を走る、
鋭い痛み。


本来は、
柔和な筈の。

叩き付ける様な、
白い羽毛。




想う、
想わざるに因らず。



抗う間も無く視界を奪った、
薄暗い、
冬の景色へ。

辿り着く。













何故に、
今頃なのだ。

何故に今頃、
其処へ、
行き着くのだ。





想いと言う、
まやかしの詞を楯に。

自身が、
軽々しく進んだ道程は。


深く、
深く、
修復不能な迄の軌跡を。

無責任に、
抉って来たんだ。













何度も、
何度も、
浮上する此の痛みなど。


貴女や、
小さな彼に降り掛かる、
痛みに比せば。

僅かだけれど。



俺自身の、
成長を証すかの様に。

徐々に、
増強されて居るのは、
気のせいだろうか。








暴風と、
一瞬にして生じた、
銀世界。


此の地とは思えぬ、
冬の嵐は。


貴女の土地の、
其れでした。





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References
 Oct.21 2005, 「取り憑く様に舞う気でしょうか」


2005年12月18日(日)


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History
2004年12月18日(土) 優劣の問題ですか
2003年12月18日(木) 掘らずに想いで包めますか
2001年12月18日(火) どこまでが本音ですか



< 歪みを吐いては駄目でしょうか >


深く埋め込まれて居る、
防衛機能は。


自身の、
意思如きに差配されず。

危機に応じて、
素直に、
身体を揺り動かすから。




眼前の危機は。

互いの深層を、
過度に、
意識させるけれど。











逆に。

危機が、
一時的で在る可能性や。


或いは。

自身の注意で、
危機を回避出来る可能性が、
提示された事で。







張り詰めて居た防衛機能の、
撤退と。

同時に生じた、
我と称する意思の表出が。



一瞬の気の緩みと、
一瞬の心の甘えを、
創り上げて終ったのかも知れない。
















僅かながらも、
棘の在る、
俺の振る舞いに。

刺されて破裂する、
風船の様に。







 「退院しない方が良かった。」
 「その方が小坊主が優しかった。」


久しぶりに、
人の香が漂う筈の、
寝床の中で。

姫は、
泣き出した。













退院した所で。

決して、
姫の不安定が、
改善した訳では無いのだ。




身体も。

そして、
心の方も。


2005年12月16日(金)


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History
2004年12月16日(木) 物足りない呼び掛けでしたか
2001年12月16日(日) 想いの強さは同じですか



< 握った手を離せるのですか >


丹念に、
丹念に、
小骨を探り当て。

慎重に、
慎重に、
取り除く様に。



極々微細な、
対象を。

一つ、
一つ、
探り当てては。


其の可能性を、
消去する。






緊迫した作業が、
進められて居た筈なのに。








僅か、
二つの言葉で。


其の作業が。

然したる緊張も無い、
戯れに、
聞こえて了うのだ。















 「今から握るの上手になったら。」
 「困っちゃうよね♪」


未来の、
雄を弄ぶ姿の様に。

姫は、
態と言い回す。
















画面の先の。

其の、
小さな手は。






 「お、臍の緒握ってるな。」
 「今に苦しくなって離すぞ。」
 「ほら。」



必死に、
意思表示を繰り返した。


2005年12月14日(水)


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History
2004年12月14日(火) 少しだけ猶予期間を創りますか
2003年12月14日(日) 静かにしみ入る想いですか



< 若い雄が好みでしょうか >


高度な情報処理を、
担う領域が。

下位の領域と比して、
遅れて、
成熟し行くから。




其の動作は。

決して、
意思を伴う訳では無くて。



飽く迄。

抑制の利かぬ振る舞いに、
過ぎないのだけれど。







抑制や、
調節を、
受けずに振る舞う、
其の領域は。


同時に。

より、
本能的な振る舞いを、
司るのだ。











其れ故に。





自身の欲求に、
より近い範囲で。

其の行動が、
生じて居る事が。



何らかの意思を、
有して居るかの様に。


感じられるのかも知れない。













修練を兼ねた、
医学生の面接を終え。

病室に戻った姫は。



 「若いハンサムおにぃちゃんが相手だったから。」
 「小坊主娘大喜び!」
 「興奮して蹴りまくってるよ!!(爆)」


興奮して、
文を寄越した。










やっぱり、
姫の娘だよ。





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References
 Dec.12 2005, 「素直に喜んで平気でしょうか」


2005年12月13日(火)


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History
2004年12月13日(月) 強い意識の象徴ですか
2003年12月13日(土) 杞憂と一言で片付けるのですか
2002年12月13日(金) 接する距離は教われませんか
2001年12月13日(木) ぜいたくな疑問ですか



< 素直に喜んで平気でしょうか >


身に纏う衣や、
或いは、
生きる糧が。

此の身に具わった時に。


初めて。

人として、
ふみ行うべき作法や、
言行の度を、
弁え得る様に。





其の存在に。

決定的に作用しかねない、
異常は。


付帯する、
数々の歓喜を。

全て、
封印して了うけれど。










切に願い続ける、
唯一の条件が。

此の手に、
舞い降りてくれるのなら。




寧ろ。

其の歓喜を、
全て投げ捨てる事など、
厭う気も無い。











望みを、
贅沢を。

持っては成らぬ気がして。



反論し掛けた、
自身の口に。

慌てて蓋をした。













 「どうしよう。」
 「小坊主に性格そっくりなのに・・・」

 「何でだよ。」

 「お腹のなかにいるときから。」
 「股を開いてるんだよ♪」

 「洒落に成らないから止めてくれ・・・」




其の姿は。

決して俺では無く、
紛れも無く、
姫の娘で在る証明だけれど。











無事なら。

其れだけで良い。





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References
 Oct.31 2005, 「二つの色の何方でしょうか」
 Sep.28 2005, 「印象が変化しては居ないでしょうか」


2005年12月12日(月)


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History
2004年12月12日(日) 片側のみに延ばせぬ想いでしょうか
2003年12月12日(金) 待ち草臥れて居ませんか
2001年12月12日(水) 恋人に戻れましたか



< 肖れるでしょうか >


切磋琢磨は。

戦友との、
共有された時間は。




強く、
自身に働きかけて。

予想以上に、
自身を、
高め行くから。




きっと。


其の場の、
神秘的な力は。

予想以上に、
濃度の高い物なのだろう。









自身と同じ境遇の、
戦友が。

無事に、
一つの闘いを終えた時。



他ならぬ、
自分自身が。

経験を積んだ様に、
感じ取られるのかも知れない。















不安を打ち消す様に。

そして、
自分の得た能力を、
確かめる様に。





 「お向かい。」
 「産まれたみたいよ!」

 「本当?!」
 「良かったね!!」



消灯間際の文が。

携帯の窓を、
鮮やかに染めた。











純粋な、
応援だけでは無く、



肖りたいと。

必死に、
祈って居たのだろうか。






同室の女性が。

六時間掛けて、
無事、
母親に成った。


2005年12月10日(土)


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History
2004年12月10日(金) 敵故に理解が早いのでしょうか
2003年12月10日(水) 虫が良過ぎる言葉でしょうか



< 個々の味も深まるでしょうか >


透明で、
無機質の中へ。

様々な彩りを、
加え行けば。



一つ、
一つ、
染み出した色が、
協調し。

深み在る極上の味わいへと、
変化を遂げるけれど。






其の、
一つ一つは。



内側から、
自己主張を繰り返し。


決して、
消えた訳では無いのだ。










恐らくは。




融け逢った個は、
其の味覚に、
深みを加える一方で。


融けた個の存在を、
決して、
見失わぬ様にと。


想いを宿した、
言葉だったのだろう。














 「世帯合併した方が良い?」
 「やっぱやめとくべき?」


妙に輝きを増した、
姫の瞳と。

妙な意思表示に困惑する、
窓口の担当者に。




変わらぬ、
お互いを感じて。

思わず、
苦笑した。











一足す一は、
二にも、
三にも、
出来るけれど。



加えずに、
一で居る事も。


願わくば、
忘れる事の無い様に。





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References
 Dec.07 2005, 「保険の欲しい婚姻でしょうか」


2005年12月08日(木)


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History
2004年12月08日(水) 暴発の前に気付けますか
2001年12月08日(土) 気になり始めているのですか



< 保険の欲しい婚姻でしょうか >


産まれた直後から。

徐々に、
徐々に、
様々な色彩で染められ。


純粋な形は、
其の専門性を高め行くけれど。




同時に、
高まった特異性は。

後戻りを、
困難にするのだ。






其れ故に。



新たな容器を備え、
其処に、
骨を埋める行為は。

慎重に、
進められるのだけれど。








飽く迄。

押し売りの一環と、
変わらぬと。



そう、
表現したのだろうか。













自身の証明書を、
忘れた俺に。




届けの受理と。
確認の通知が届く旨と。

そして、
異議が在れば届け出る様にと。



担当が口にした。













 「嫌になったら。」
 「クーリングオフ出来るってことだよ?」


嬉しそうに、
姫は、
俺の顔を見るけれど。











此の婚姻届に、
異議を言えるとしたら。

其れは、
通知を受け取る俺だけなのにね。


2005年12月07日(水)


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History
2004年12月07日(火) 二人切りの夢も離別の詩なのですか
2003年12月07日(日) 用事は其れだけでしょうか
2002年12月07日(土) ちゃんと買えましたか



< 別腹が塞がって居るのですか >


類似性など、
何処にも見当たらぬ、
異なる、
二つの刺激が。


時に。

ほぼ同一の応答を、
誘発するから。





其の因の、
見極めには。

より、
気遣いを要するのだけれど。








環境は。

其の確率を、
変化し得るから。



より、
高められた筈の、
確率へ。

判断は、
惹き付けられるのだ。










 「お腹痛い・・・」



眼前の、
其の言葉に。


狼狽が。

いとも簡単に、
突出する。













強い張りに耐えかね、
顔を顰める姫に。










 「食べ過ぎだよ。」


そう、
一言呟いた。









俺には、
其処迄の余裕なんて、
無いのに。


2005年12月05日(月)


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History
2004年12月05日(日) 知らないのは俺だけでしょうか
2003年12月05日(金) 躊躇の理由を考えないのですか
2001年12月05日(水) 貴女を奪っても良いですか



< 不要になった紙切れでしょうか >


並ぶ木を伐り、
繁る草を刈り。

一つ、
一つ、
歩を進めた証が。


何処迄、
意味を持ち。

何れ程、
能力を潜めるのだろうか。




其の歩みを。

過信も、
軽視も、
しては成らぬけれど。










進んだ証が。
選んだ証が。

一つ、
不要に成った、
其の事実は。



同時に。

歩みが進み、
風向きが変化した事を、
指し示すのだ。











二人の間柄も。



そして。

姫の、
秘める想いの内でも。














 「え?」
 「離婚の日なんて書くの?」

 「当たり前でしょ・・・」

 「離婚届なんて、この前捨てちゃったよ!」
 「ごみ出しちゃった?!」










無論、
物理的にも。

勿論、
心構えの上でも。




独り立ちした、
記念の紙切れは。

やっと、
不要に成るんだね。





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References
 May.08 2004, 「知らないふりは許されますか」


2005年12月04日(日)


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History
2003年12月04日(木) 祝宴に何を映したのでしょうか
2002年12月04日(水) 貴女の色まであと何日ですか
2001年12月04日(火) そろそろ言いたい事は言い合えませんか



< 手足を縛って居るのでしょうか >


其処に、
境界線を定め。

縄張りを、
規定する事は。



一方で。

翼をもぎ盗る様な行為に、
他ならないから。






唯一本の線をも。

其処に、
描く事無く。


其の歩みに、
委ねて、
進んで来たけれど。










風の流れに、
身を任せ。

想いの儘、
地図を、
拡げ行く事は。




身に在るべき筈の、
責任を。

時に、
迷子にさせて終うのだろうか。











自身の望みや、
欲や、
意思よりも。

自重こそ。


優先されるべきと、
想うのだ。



其の対象は。

決して、
望みや欲や意思を、
表現出来ぬ存在なのだから。
















 「入院。」
 「決まってしまった。」


姫が突き付けられた、
現実は。

当然の報いで。






そして。

寧ろ、
幸運だった気がして了う。





----------
References
 Nov.28 2005, 「気紛れなだけでしょうか」


2005年12月02日(金)


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History
2004年12月02日(木) 何を意味する一文字でしょうか



< 鎹を理由に貶めるのですか >


幾重にも、
幾重にも。

縒り逢わせて来たから。



其の太さが、
閾値を超えた時。


初めて。


一歩先へ進む事が、
適ったのだ。






其れ故に。





局所的な綻び如きに、
裂かれる程、
柔では無い筈の。


耐力へ。



唯、
少し寄り掛かれば。

其れで良い。














 「縁がなくなっちゃうよ。」
 「小坊主と一緒にいる理由が。」
 「なくなっちゃうよ。」


鎹が、
全てを差配するかの様に。

悲嘆に暮れる、
姫を。



赤子をあやす様に、
抱き締めた。











本当に、
子供みたいだなと。

秘かに、
笑みを零しつつ。





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References
 Nov.28 2005, 「気紛れなだけでしょうか」


2005年12月01日(木)


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History
2004年12月01日(水) 月明かりだったのでしょうか
2003年12月01日(月) 姿を隠したのでは無いのですか
2002年12月01日(日) 何も考えずに逢えませんか
2001年12月01日(土) 正直に言えないのは俺の方か





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小坊主
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