雲間の朝日に想うこと


< もう一度笑っても良いですか >


次々に言葉を並べる時。
何か言い訳めいた言葉が並ぶ時。


貴女は必死かも知れないけれど、
俺は一段と楽しい気分になる。

貴女は懸命かも知れないけれど、
俺は笑いが止まらない。








貴女は俺の在宅を確認して来た。


 「荷物送っても大丈夫?」

 「不在でも再配達で受け取るから平気だよ。」
 「まだ実家には帰らないよ。」


俺は数日なら家に居る事を、
貴女に教えた。








貴女から贈られて来た荷物を、
三日遅れで受け取る。


 「飲み食いしながら開けない方が良いよ。」
 「もう見ないで捨てちゃって良いから。」
 「笑わないでよ!」


受話器の向こうの貴女にそう伝えると、
ますます貴女は言葉を増やし、
俺は不信感と同時に、
やっと貴女の真意に辿り着けた。



 「もしかして丁度で届くように贈ってくれたの?」















遅れて届いた聖夜。

俺を驚かそうとして、
俺を喜ばそうとして、
貴女は何も言わないから。


遅れて届いたツリー。

貴女の家と同じ飾りと、
一晩だけしか過ごせないんじゃ、
少し寂しいから。













暫くの間、
枕元に置いておきます。




年明けに此処に戻って来て、
もう一度枕元のツリーを見て。

もう一度笑っても良いでしょう?


2002年12月27日(金)


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2001年12月27日(木) 去年と同じ想いでしたか





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