NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
今年は風が強いのだろうか。 なんだか毎日毎日強風が吹き荒れている気がする。 が、もしかしたら去年も同じことを言っていたかもしれない。 風が強くてキリキリと寒いからか、夜なのに外が相当明るい。 銀盤のような冴え冴えとした月が満月ではないけど美しく、ずっと見ていたいと思うがそれは風邪の元になりそうだからやめておこう。 冬の夜空は本当に美しいね。 最近凄く素敵なマンガを買った。 ネットで試し読みしてこれは絶対紙本だと思ったものの案外お高い本だから迷ったのだ。 でも青がとても綺麗でね。 インクも青だから全てが青い。 「星旅少年」(坂月さかな) 元々イラストレーターさんらしい。 SFなのかファンタジーなのか境界は曖昧だ。 ただ「青」が内包するものがここにはたんとある。 寂寥と広がりと深さとひんやりとした優しさ。 謎めいてきらめいて静かでノスタルジック。 滅びへと緩やかに向かっている世界と記憶し保存していくことを仕事としている303のいるこの世界観全てが好きだ。 言葉にすると陳腐になってしまいそうだから言わない。 謎はたくさんあるけれど、全てが解き明かされなくてもそれでいい。 「夜天図書館」に住みたいなあ。 一生いられるなここ。 「おふとんモノレール」このネーミングセンス! 銀河鉄道999より庶民的。 「海の読書灯」 海の記憶か。 美しくて切ない。 「天使」のタイトルが2篇。 505と303の出会いとそれからは本当に大切なものが何かわかる。 後半の「〈天使〉」は哀しいね、なのか良かったね、なのかわからない読後感。 でも好き。 何より好きなのは303の「ふっふっふ」だ。 夜、静かに過ぎる時間と共に読むと良い。 何かを思い出し振り返るのもいい。
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