2008年01月18日(金)  またやります万葉ラブ

去年審査員を務めた脚本コンクール「第1回 万葉ラブストーリー募集」。先週のメイキングに続いて、受賞した3本のドラマ化作品が本日放送され(いずれもNHK奈良ローカル)、その中で、「第2回」募集の告知がされた。試行錯誤の第1回には予想を上回る応募数と質の作品が寄せられ、授賞式とドラマ完成披露試写を兼ねたイベントも成功。これならいけるという手応えが次回開催につながったようで、審査に関わった一人としてうれしい。貢席を認められて(?)わたしも井筒和幸監督、万葉学者の上野誠先生とともに審査員を続投させていただくことになった。

応募要項など詳しくはこちら。平成20年5月9日(金)必着なので時間はたっぷり。春の奈良にシナリオハンティングに出かけるのもいいかもしれない。第一回募集では結構な数の応募者が奈良まで足を運んだとか。シナリオ講座では口すっぱく言ったけれど、書いたばかりの初稿を応募するのではなく、まずは自分で読み返して誤字脱字チェック、一晩寝かせて(パンを発酵させるように)読み直して「本当に面白い?」を検証、さらにまわりの何人かに読んでもらい(できれば世代や性別の違う人たち)、そこで出された感想を吟味して反映……という推敲を経て、自分としてはもう直すところが見当たらないという「これでどうだ」稿をぶつけてほしい。見ず知らずの人が書いたものでも、「これでどうだ」と「こんなもんかな」の違いは見抜けてしまう。

2007年01月18日(木)  マタニティオレンジ60 赤ちゃん探偵ドラマ
2006年01月18日(水)  『子ぎつねヘレン』公開まであと60日
2002年01月18日(金)  ショーシャンクの空に


2008年01月17日(木)  マタニティオレンジ221 薬を飲ませるべきか

保育園を二日休ませて平熱に戻ったので登園させると、検温で37.8度と出た。38度を超えると返品となるのだが、「これは超えそうですね」と言われ、案の定、二時間もしないうちに「お迎えに来てください」と電話があった。熱は38.5度。治したつもりが悪化させてしまった。

一昨日小児科で薬をもらったのだが、飲ませていなかった。少し前に新聞で「熱や鼻水は体がウイルスと闘うために出るもの。薬で無理に抑えるのはよくない」と書いてあるのを読んで、なるほどと思ったのだ。だが、保育園の看護師さんにその話をすると、「長引かせると、こじらせたり、中耳炎になったりします。中耳炎になれば、抗生剤をひと月飲むことになります」と言われ、それも困ると思い直す。

結局、薬を飲ませることにしたのだけれど、できれば、薬に頼らない体になってほしい。効くということは、体にもそれなりの負担をかけていると思われる。小さいうちから薬に慣れさせるのも、体が自分で治そうとする力を弱めてしまう気がする。

2007年01月17日(水)  夢のお告げ!? 小さな鳥の物語
2003年01月17日(金)  Lunettes du juraの眼鏡
2002年01月17日(木)  HAPPY


2008年01月15日(火)  マタニティオレンジ220 わんわん

加湿器を買い、これでわが家は風邪知らずと思った矢先、娘のたまが発熱。どうなっているのだ、ベンタ君。医者に診せ、保育園を休ませ、家で見ることに。熱のせいで機嫌が悪いので、手こずる。昼寝もしてくれないし、起きている間はぐずりっぱなし。それでも「おしりかじり虫」のビデオを見せるとなんとか持つので、かけては巻き戻しを繰り返す。しかし、2分に1回の巻き戻しは大変。

もう少し長持ちするビデオはないかと棚を探ると、出産祝いでもらったアメリカの子ども向けショーのライブ録画が出てきた。恐竜の着ぐるみキャラクターたちが仲間の誕生日にサプライズパーティーを企画するという内容で、会場に集まった親子たちもそのパーティーに招待されているという設定。おしりかじり虫ほど食いつきはよくないけれど、歌やダンスのシーンになると身を乗り出す。ときどき会場にカメラが向けられ、思い思いに体を動かしている子どもたちが映るのだが、その動きを一生懸命に真似るのが微笑ましい。

恐竜キャラクターショーのビデオが終わり、他になかったかなとさらにビデオ棚を探って、いいものを見つけた。映画『クイール』のビデオ。『マリと子犬の物語』の新聞広告を指差して「わんわん! わんわん!」と大興奮していたぐらいだから、これには食いつくに違いない。「わんわん」はたまが「ママ」「マンマ」「バイバイ」の次ぐらいに覚えた言葉。散歩中の犬にすれ違うと「わんわん」と手を振り、怖がらずになでたりする。戌年だから!?

予想通り、『クイール』に大喜び。とくに冒頭の子犬がたくさん出てくるシーンでは「わんわん」を連呼。わたしもストーリーに関係なく、「次にいつ犬が出てくるか」という目で見てしまう。そう言えば、『子ぎつねへレン』も、小さな子どもたちは動物鑑賞映画として楽しんでいた様子。次はへレンのビデオを見せてみよう。くまのプーさんを指差して「わんわん」と言うたまは、へレンを見ても「わんわん」と言うのだろうな。

2007年01月15日(月)  マタニティオレンジ59 人間ドライヤー
2005年01月15日(土)  ノンストップ『Mr.インクレディブル』
2004年01月15日(木)  谷川俊太郎さんと賢作さんの「朝のリレー」
2003年01月15日(水)  ひつじの国 ひつじの年
2002年01月15日(火)  ノベライズ


2008年01月14日(月)  出前のちお取り寄せイタリアン

高熱でダウンした先週、買い物にも行けず、料理する気力もなく、はじめて出前を取ることにした。以前チラシを見て気になっていたイタリアン宅配でランチのパスタセット(サラダとフォカッチャつき)とシーザーサラダ(配達可能価格にするために追加)を注文したところ、思いのほかおいしく、パスタが伸びていないことにも感激。気を良くして翌日は別なイタリアン宅配でパスタのランチとミニピザを注文したのだが、こちらは麺がすっかり伸びて、いただけなかった。

イタリアン出前を二日続けて、「こんなときのために、冷凍庫にイタリアンの在庫を置いておけばいいのだ」と気づいて思い出したのが、以前、食べログのお取り寄せグルメで見て気になっていたイルホウレンソウ。生パスタを得意とするオンラインイタリアンレストランで、おいしいお取り寄せパンを探していたときにフォカッチャで高得点をマークしているこのお店を知った。そのフォカッチャに合うラザニアをはじめ、絶品パスタソースがそろっているという。

同じお金を払うなら、おいしいものを買おうではないか、と早速サイトへ行ってみると、年始ということもあり、ほとんどが売り切れ。これは人気の証、とますます気になる。おめあてのフォカッチャとラザニアを確保し、ジターナというこの店定番のトマトソースとジェノベーゼを購入。初回は3500円以上の購入で1000円引きの特典を受けられる。

到着したメニューのうち、フォカッチャと「エミリア風ラザニア」と「生ハムと松の実のジェノバソース」を今日のお昼に食べてみると、膨らみきった期待にしっかり応えてくれるおいしさ。飲食店の評価は店の雰囲気や店員の対応に左右されるけれど、お取り寄せの場合は味に評価が集中するので、口コミと実体験のブレが少ない気がする。

写真では、まわりに散らしたベビーリーフに隠れてしまっているけれど、ジェノベーゼは松の実の粒がしっかり感じられるソースがよくからむ自家製ペンネ(美味!)に生ハムとたっぷりのすりおろしパルミジャーノ・レッジャーノがついていて、食べ応え十分。にんにくとオリーブオイルが効いているフォカッチャは、評判通りラザニアとの相性抜群。このラザニアがまた、ラザニア好きのわたしをうならせる味。二十年前、留学先のイタリア系ホストマザーが作るラザニア(エッグプラント=なすと呼んでいた)に出会って以来、あちこちで食べ歩いたけれど、不動の第一位、Momの作るラザニアに迫る衝撃的なおいしさ。これはまた食べたくなる。

ラザニアが900円、ジェノベーゼが一人前900円、フォカッチャが二つで240円といった価格設定。さらに送料780円(7500円以上購入の場合は無料)がプラスされるので、レストランで食べるのに比べて割安とは言えず、ランチで考えれば割高の感がある。けれど、小さい子どもがいるわが家には、気がねのいらない自宅で手軽に本格イタリアンを楽しめるのがありがたい。誕生日に買い物すると送料が無料になるそうなので、また来月お店を訪ねて、ちょっとした贅沢を味わってみようと思う。

2007年01月14日(日)  innerchild vol.12『アメノクニ/フルコトフミ』
2004年01月14日(水)  泣けました、「半落ち」(横山秀夫)
2002年01月14日(月)  災い転じて


2008年01月13日(日)  ずんぐりむっくりドイツの加湿機

ついに加湿器を買った。年末からダンナが「朝起きるとのどが痛い」と訴えていたのだけれど、なかなか買いに行く暇がなく、年始にビックカメラに行くと、種類がありすぎて、値段も数千円から数万円までまちまちで、選びきれず、そうしている間に、娘のたまとわたしが一回ずつ熱を出した。ピューッと上がってスーッと下がったので、喉から来た風邪かと思われる。これはやはり加湿器が必要だとあわてて調べたところ、わが家のような結露が激しい家ではスチーム式だと「過湿」になってしまうことがわかった。気化式と呼ばれるタイプはほどよく加湿してくれる上に、熱い蒸気が出ないので小さい子どもがいる家にも安心らしい。

気化式は外国製のものがいくつか出ていて、どれも数万円と値段は張るのだが、健康はお金では買えない。有給休暇のないフリーランス業は丈夫な体が資本である。これにしようと決めかけた機種のレビューを読んでいると、「掃除が大変」「小まめに手入れしないとカビが生える」とある。加湿してほどよくうるおった室内は、カビにとっても住みやすい環境になってしまう。掃除もままならぬわが家に置けば、確実にカビ天国となってしまう。

迷った目に飛び込んだのが「空気清浄しながら加湿」するというドイツのベンタ社の加湿器。「手入れは簡単」「故障しようがない頑丈でシンプルな構造」などのレビューに安心し、これに決めた。


20畳まで加湿、12畳まで空気清浄というタイプを購入。昨日到着して早速使っている。なるほど、水入りの箱(写真左)にモーター入りの箱をかぶせるだけの超シンプルな構造。汚れた空気を吸いこんでは、水で洗ってきれいな空気とうるおいを送りだす仕組み。ミーレの掃除機しかり、ドイツの製品には、地味で無骨だけれどいい仕事をする職人のような印象がある。わたしには違いはよくわからないけれど、今朝目覚めたダンナが「喉が痛くない」と言ったので、ベンタ君、しっかり働いている様子。

2007年01月13日(土)  味付けおまかせ羅臼のこんぶ茶
2003年01月13日(月)  成人の日
2002年01月13日(日)  ごちそう


2008年01月12日(土)  boofoowooの服

運命の相手とは、場所を変え、時を変え、何度でも出会ってしまう。去年そんな出会いをしたのが、boofoowooの服。最初に知ったのはショッピングモールにある子供服のお店。きれいきれいなおりこうさんしていない古着っぽいデザインが目を引いた。それからというもの、友人の出産祝いを買うために子供服売り場を歩いていると、向こうからここにいるよと手を振るように目に飛び込んでくる。遊び心と主張があって、わたしがよく着ているEL RODEOの服にも通じる面白さがある。

去年の秋、打ち合わせへ向かおうと東銀座界隈を歩いていたら、にぎやかな色があふれるショーウィンドウがわたしを呼んでいて、惹かれるままに店に入って、「あ、あのブランドだ!」とうれしくなった。子供服のブランドだけど、わたしが着られる150センチ、160センチの大人サイズがあることもわかり、長袖のTシャツを買った。

12月に大阪に帰ったときには、最寄駅の高島屋に入っているお店に行った。子どもに着せるにはちょっといいお値段なので、娘のたまの普段着には手が出ないけれど、3足千円の靴下を発見。お値段も柄もかわいい上に、赤ちゃん靴下にはおなじみの足裏の滑り止めが足跡模様になっている芸の細かさ。脱げにくい長め丈(短いと、いつの間にか手を伸ばして脱いでしまい、行方不明になる)なのも気に入った。

そして今日、打ち合わせ帰りにまた銀座店をのぞくと、セール中。大人サイズのものをいくつか試着したところ、150センチのコート(黒地に色とりどりのボタン。色とりどりの毛糸ファーつき)とTシャツはパッツンパッツンだったのに、なぜか140センチのパーカーはぎりぎり入り、連れて帰る。30%オフで、5000円でおつりが来た。銀色のマーカーで落書きしたような太陽ときのこがたのしげ、めでたげ。

2007年01月12日(金)  『半島を出よ』(村上龍)
2002年01月12日(土)  アボルファズル・ジャリリ 


2008年01月11日(金)  民営化・日本郵便のヒット作

郵政事業が民営化されて初めての年賀状。配達スピードに飛躍が見られるかと期待したけれど、年内に出した賀状が一週間近く旅して届き、さらに「あて所に尋ねあたりません」のスタンプを押された出戻り組みが往復の長旅を終えて今頃わが家に舞い戻ってきている。あて先不明組のうち何枚かはこちらに届いた賀状で調べがつくので、正しい住所を記した封筒に入れて送り直す。それにちょうどいい切手を郵便局で見つけた。十名の書家が思い思いに「ねずみ」の字を書で表現した「干支文字切手」。筆で書かれた文字部分がエンボスになっていて、うれしくてつい手触りを確かめてしまう。これは民営化・日本郵便のヒット作だ!と思ったら、平成16年から年末に発売されているそうで、子年版が四回目だそう。ゆうびんホームページで記念切手を通信番売していることも今回はじめて知ったけれど、これも民営化前からだろうか。

日本郵便が打ち出した新しいものといえば、一億枚刷ったのに1400万枚しか売れなかった「カーボンオフセット年賀状」の話題を新聞で何度か見かけた。地球温暖化防止に貢献するための5円の寄付金つき年賀状で、カーボンオフセットとは排出した二酸化炭素を相殺するという意味合いらしいが、趣旨が理解されにくかったのが苦戦した理由のよう。カーボンといえば紙、オフセットといえば印刷を連想してしまうわたしは、年賀状の用紙の種類だと思ってしまった。売れ残った8600万枚は溶かして再利用するのだろうか。それに伴い発生する二酸化炭素の量が気になる。

2007年01月11日(木)  マタニティオレンジ58 フライングパンツ
2006年01月11日(水)  Salyuさんの『風に乗る船』
2003年01月11日(土)  おっと!ホットサンド
2002年01月11日(金)  親孝行


2008年01月10日(木)  マタニティオレンジ219 「かわいい」が聞きたくて

保育園のお迎えのとき、「たまちゃん、やっぱり女の子ですねえ」と保育士さんがしみじみと言った。一歳上の教室に遊びに行ったときのこと、そこの女の子が三角巾を頭に巻いたのを保育士さんが「かわいい」とほめた。それを見たたまは、三角巾を探し出し、自分も頭に巻こうとしたという。あれを巻けばかわいいと言ってもらえると思い、真似しようとしたのだ。かわいいという言葉に反応するところが女の子ねと保育士さんは感心していた。

「かわいい」がほめ言葉ってことはちゃんとわかっていて、どうしたら言ってもらえるか考える。一歳児にも乙女心はあるんだなあとしみじみする。それにしても、何やってたって「かわいい」と言われて、人生でいちばん「かわいい」を頂戴する一歳児(わたしだって一歳の頃は言われたはずだ!)でさえ「かわいい」と言わせる努力を惜しまないのだから、ぼさぼさ頭とのびのびトレーナーで開き直っている母も見習わなくては。三十路女にだって乙女心はある。いや、今やすっかり言われることがなくなったからこそ「かわいい」を聞きたい気持ちは一歳児に負けてないのだけど、三角巾かぶったって、「かわいい」とはならないのが悲しいところ。

2007年01月10日(水)  マタニティオレンジ57 鏡っ子たまちゃんとダスキンちゃん
2005年01月10日(月)  オペラシアターこんにゃく座『森は生きている』
2004年01月10日(土)  ラブリー「ニモ」!


2008年01月09日(水)  マタニティオレンジ218 ミキハウスの服

とても気に入って、洗濯しては着せている長袖がある。人からもよく「どこの服?」と聞かれるのだが、「ミキハウス」と答えると意外がられる。MIKIHOUSEがでかでかと主張するトレーナーのイメージを持っている人は、筆記体のm.h.の刺繍のさりげなさに驚く。お祝いでもミキハウスの服をいただいたが、どれもかわいくて丈夫。とくに、おさがりで回ってきたものを見ると、何度洗濯してもへたらない頼もしさがよくわかる。

学生時代、就職活動でミキハウスを受けていた。広告業界志望だったのに、なぜ受けたのか動機は覚えていない。ファッションに興味はあったけれど、ここの服がとくに好きというわけではなかった。軽い気持ちで資料請求したのだろうか。一回目の試験でMIKIHOUSEのロゴが入った缶ペンケースが配られた。二回目がバインダー、三回目が水着と試験を一段階上がるごとにお土産がいいものになった。バインダーは今でも使っているけれどペンケースと水着は誰かにあげたのだったか。「ミキハウスって、ええ会社やで」と母親に言ったら「そら、あんたらが将来お客さんになるんやから」と笑われた。

他にペンをもらったような記憶もあるのだが、三回か四回の試験を経て社長面接となった。大会議室のロの字に組んだテーブルを女子学生二十人ぐらいが取り囲み、ロのてっぺんに社長の木村氏が座り、二つ質問をした。一つは忘れたけれど、もう一つは「いま読んでいる雑誌」で、わたしは「公募ガイド」と答えた。木村社長はリアカーを引いて売り歩いた時代から育ててきた会社への思い入れを語った。その会社を一緒に育てる人材を見つけるために時間をかけ、心をこめて面接している、その誠意と情熱が伝わってきた。

社長面接で内定が出たのだったか結論は持ち越されたのだったか。百貨店に入っているお店で実習する機会があり、わたしも出るはずだったのだが、広告会社の試験日とぶつかってしまった。電話ではなく本社に出向いて断りを入れたのは、木村社長が「男子学生は犬のようで、内定を断るときも誠意を見せてくれる。だが、女子学生は猫のようで、興味がよそに移った途端冷たくなる」と言ったことを覚えていたからだった。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」を練習する実習生の声が届くテーブルで採用担当の女性と向き合い、ここまで自分を選んでくれたことへの感謝と、でも自分はやっぱり広告をつくる仕事がしたいことを告げた。「自分が行きたい道へ進むのがいちばん」と女性は笑顔で送り出してくれ、大好きなままミキハウスという会社にさよならをした。

就職を決めた広告会社で配属されたチームは偶然にもミキハウスの広告を手がけていた。わたしのコピーは書いても書いても採用されず、プレゼン用のボード貼りを手伝ったり、撮影に使う小道具のケーキを注文したり、雑用ばかりだったけれど、うれしいつながりだった。それから十年あまり経って、母の予言通り、ミキハウスを贈ったり贈られたりする一人の母親になった。社長さん、お元気かな、と洗濯物を畳みながら思い出している。

2007年01月09日(火)  マタニティオレンジ56 男の人が歌う子守歌
2004年01月09日(金)  ヨシミン(井野上豊)
2002年01月09日(水)  見えなかったB


2008年01月08日(火)  整骨院のウキちゃん2 首都得意なんです編

熱は治まり、内側からえぐられるようだった腰の痛みも和らいだ。喉の痛みが若干出てきたけれど、食欲もあるし、気力も回復。小学校の頃によくできた「熱の花」(という呼び方は一般的だろうか)が鼻の下に出現。高熱が出ると水ぶくれのようなものが現れる。昔は家に「熱の花」とマジックで書いたチューブの塗り薬があったけれど、今は何を塗ればいいのか分からず、とりあえず放置しておく。

後に残った持病の腰痛が軽く感じるものの整骨院へ。12月28日に行ったきりで、一週間以上も間が空いてしまった。「痛みがひどいあまりに熱が出たのかと思ったら逆で、熱のせいで痛みが出てました」と昨日一昨日の悲惨な状況を報告すると、「炎症は体の弱っている部分を攻撃するんです」と今日の担当のウキちゃん。そういえば、以前ウキちゃんのことを日記に書いたのが好評で、続編を希望する声もあるので、「ウキちゃん最近面白いこと言いました?」と聞いたら、「あたし最近面白いこと言ってませんよ」と真面目に答える。本人が面白いことを言っている自覚がないところにウキちゃんの面白さがあるのだったと思い出し、同じ質問を院長にぶつけてみると、「首都の話は聞きました?」と院長。

ある日、「あたし、首都得意なんですよ」と院長に勝負を挑んできたウキちゃん。早速、オーストラリアの首都を「シドニー」と答えた院長を鼻で笑い、「キャンベラ」と勝ち誇ったが、「シドニーはアメリカっすよ」とつけ加え、首都以外は弱いことが露呈。さらに、「じゃあアメリカの首都はどこなんだよ」と院長がムキになると「ニューヨーク」と自信満々に答え、首都はさほど強くはない、とくにアメリカは大いに弱いことが明らかに。「首都と言えば、俺の友人、ブラジルの首都をアマゾンって答えたんだよね」と院長が言うと、ウキちゃんは多少自信なさそうに「サルサじゃないですか」。「サルサって何?」と院長に突っ込まれ、「っぽいかなって」。ウキちゃん、それは首都じゃなくてイメージでしょう。「そうそう、わたしの友だちで、タイの首都のバンコクをバンという国と勘違いしてる子がいて、バン国に入ってからタイに入るって言ってた」と会社時代の同僚デザイナーのエピソードを話したら、「え? タイの首都ってフィリピンじゃないんですか」。小学校時代は首都暗記のエースだったというウキちゃん、キャンベラを知っていることしかわからなかった。

2007年11月6日 整骨院のウキちゃん

2007年01月08日(月)  マタニティオレンジ55 ランドセルの紳士
2006年01月08日(日)  『ブレスト〜女子高生、10億円の賭け!』放送
2003年01月08日(水)  ベトナム料理
2002年01月08日(火)  Georg Jensen

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