2007年01月13日(土)  味付けおまかせ羅臼のこんぶ茶

冬といえば鍋。今夜訪ねてくる友人が「鍋にしたい」と言うのも当然の流れ。だけど、レパートリーが極端に少ないわたしはご近所仲間のキョウコちゃんに「どうしたらいい?」とSOS相談。「鶏肉と水菜の鍋はどう?」とアドバイスをもらう。鶏と塩と昆布でだしを取り、柚胡椒で食べるのだという。シンプルなだけに、いい材料を使えばうまくいきそうな予感。「坂の下に鳥の専門店あるでしょ。あそこで買ったら?」という助言に従うと、打ってつけの鍋用鶏肉があった。骨がついていないので、だしがあまり出ないかもしれない。と思ったら、濃厚なスープが取れそうな鶏がらを発見。専門店なのに鶏がら二本と肉500グラムで745円とお値段は良心的。

圧力鍋のレシピ集を参考に、まず鶏がらスープを作る。鶏がらをぬるま湯で洗い、熱湯でくさみを取り、くず野菜(長ネギの青い部分と人参の端っこを使った)とお酒少々と水800ccでぐつぐつ煮る。出来上がったスープを卓上用鍋に移し、なくなっては足すことにする。「塩と昆布」で味付けということで、「そうだ、あれを使おう」と思い出したのが、羅臼漁業協同組合の「こんぶ茶」。あさりの吸い物も鯛の潮汁も、これで仕上げれば素材の味を引き立てた上品な味つけになる。読みは当たり、鶏のうまみと昆布と塩がいい具合に溶け合い、我ながら上出来。それでいて柚胡椒が入る余地を残しているのも見事で、一同「うまい」「おいしい」を連発しながら平らげる。具は鶏肉、水菜の他に豆腐、長ネギ、しいたけ、えのき。野菜のエキスもにじみ出て、締めの雑炊も絶品。

羅臼のこんぶ茶はダンナが仕事先の方からいただいたもの。「茶」と名乗るからには本職はお茶で、お湯を注げばおいしいこんぶ茶の出来上がりなのだが、微妙で繊細な味付けに天才ぶりを発揮し、お茶漬けも料亭の味わいに。これがわが家に現れて以来、覚束ない料理の腕前を補って余りある活躍を見せてくれている。妻が大喜びしまして、とダンナが先方に伝えたところ、さらに追加でどっさりいただき、催促したようになってしまった。毎日のように使うので、そろそろ在庫が尽きてきたが、漁協のサイトでも買えることがわかってひと安心。ひと袋70グラムが357円。これはお値打ち。

2003年01月13日(月)  成人の日
2002年01月13日(日)  ごちそう

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