2006年08月16日(水)  売れ行き好調『子ぎつねヘレン』DVD

8月30日にリリースされる『子ぎつねヘレン』DVDの見本版が届く。「立派になったなあ」と誇らしい気持ちで送り出した3月18日の全国公開から、間もなく5か月。手乗りサイズになって帰ってきたヘレンに、あらためて愛おしさとうれしさがこみあげる。でも、パッケージのどこにもクレジットがなくてショック。これまでの作品のDVDには入ってたのに……。今回は作品の大きさに今井雅子のネームバリューが追いついてないということですね。ヘレンで大きくしてもらったようなものだし。

おかげさまでセールスは好調。一家に一枚、子ぎつねヘレン。予約割引のある今のうちにぜひどうぞ。amazonなら25%OFF。DVDは¥3,465→¥2,599、パペットパックは¥5,460→¥4,095(税込み)に。

2005年08月16日(火)  いいにおいのお芝居『おじいちゃんの夏』
2004年08月16日(月)  伊豆高原のアンダティバリゾート
2003年08月16日(土)  6人で400才
2002年08月16日(金)  持ち込み企画


2006年08月12日(土)  土曜ミッドナイトドラマ『快感職人』

7月8日からオンエアがはじまった初挑戦の連ドラ『快感職人』(テレビ朝日 毎週土曜25;25〜55)。全10話のうち7・8話(脚本は佐藤久美子さん。これまた面白いです)を除く8話分を書かせてもらい、今週ようやく最終話が決定稿になった。5月の終わりに話が来て、1話を書き始めたのが6月の頭。1話30分×8話分とはいえ、まるまる二か月かかっている。それでも映画に比べたら、びっくりするスピード。脚本を刷ってからオンエアされるまでにひと月もかからないなんて。

CMとタイトルバック、エンディングを除くと、ストーリーにかけられる時間は20分ちょっと。その中に盛り込むテーマとメッセージを決め、ドラマを作っていく。一話完結のペース配分は大事だけど、毎回同じパターンだと飽きられる。お約束の「癒し」にどうアプローチしていくか考える作業は新鮮で、面白くて、勉強になった。映画のホン作りとは違う筋肉を使う感じ。仕事するメディアや相手が変わると、気づかされることがいっぱいある。

印刷所から脚本が届く封筒には「今井雅子様 快感職人」とでかでかと書かれていて、自分が「快感職人」になった気分。わたしの指先から紡いだエピソードが観ている人を少しでも「いい気持ち」にできたらうれしい。

オンエアがはじまってひと月半。放送のなかった週が2回あり、今夜でようやく4話終了。CMがどのタイミングで入るかも見たいので、今のところリアルタイムでキャッチしているけど、オンエア時間も流動的で来週の第5話は25時55分から。5話にはとくに思い入れがあるので、夜更かししている人はぜひ観てください。

2005年08月12日(金)  宮崎あおいちゃんの『星の王子さま』
2002年08月12日(月)  お笑い犬トトの思い出


2006年08月06日(日)  アシナガバチの巣

ベランダの鉢植えに水をやっていて、二日前には気づかなかった蜂の巣を発見。子どもの頃は近所の家の軒下に蜂の巣が出来ては大騒ぎしたけど、大人になってからこんなに間近で見た事はなくてギョッとする。

友人たちに相談すると「ハチのことなら役所に聞け」。これって常識?区役所のサイトを見ると「スズメバチの巣に関しては区で除去しますが、他は自分でやってください」とあり。マーブル模様のスズメバチの巣とシャワーヘッド状のアシナガバチの巣の見分け方が出ている。うちに出現したのはスズメバチではなくアシナガバチの巣だとわかるが、「アシナガバチ」を調べてみると、「スズメバチ科アシナガバチ族」となっていて、やはり不安になる。「よっぽど刺激しない限り攻撃してこない」らしく、「害虫も食べてくれる」ので、「できるだけ駆除しないであげましょう」とあちこちのサイトで擁護されている一方で、「万が一刺されたらショック死することも」と物騒なことも書いている。

とりあえず、しばらく様子を見ることに。水やりのとき、巣と五十センチの距離まで手が近づいてドキドキするが、蜂たちは仕事に没頭しているのか、こちらを見向きもしない。窓を開けていても入ってこない。今のところ平和は保たれている。秋になれば自然にいなくなるそうだし、このままLet it bee...!?

2005年08月06日(土)  下垣真希 平和のリサイタル『命かがやいて』
2004年08月06日(金)  シナリオ『父と暮らせば』
2002年08月06日(火)  『絶後の記録〜広島原子爆弾の手記』


2006年08月04日(金)  プレタポルテ#1『ドアをあけると……』

わたし好みのお芝居をプロデュースしては招待してくださるG-upの赤沼かがみさんと第三舞台出身の演出の板垣恭一さんと制作の橋本早苗さんの三人が立ち上げた海外戯曲を中心に上演するユニット・プレタポルテ(洋物+既成戯曲を言い得た、いいネーミング)。その第一回公演に選ばれたのは喜劇の天才アラン・エイクボーン(Alan Ayckbourn)の『ドアをあけると……』(Communicating Doors)。開幕前に配られた相関図を見ると、ドアを開けるたびに時代が20年ずつ(1986年、2006年、2026年)飛ぶとあり、なんだか複雑そうでついていけるかなぁと心配に。でも、幕が開いてみると、今がいつの時代なのか混乱させられることは一度もなく、むしろ時間を行き来するたびに明らかになる事実にハラハラドキドキさせられ、どんどん体が前のめりになってしまった。ドアの向こうに何が待ち受けるのか、先が読めない展開。15分の休憩を挟んで二時間半の上演時間を長いと感じさせない。これで終わりと思ったら、ラストに用意されていた感動的なオマケにもびっくり。スリルとサスペンスを味わった後に気持ちよく泣かせてもらう。実に面白いホンとすばらしい演出とキャストで、鮮烈なデビューを飾ったプレタポルテ。どんな二着目、三着目を見せてくれるのか楽しみ。

プレタポルテ#1『ドアをあけると……』
作者:Alan Ayckbourn(アラン・エイクボーン)
訳者:出戸一幸
演出:板垣恭一
出演:円城寺あや 森若香織 岡本麻弥 水下きよし 朝倉伸二 郷本直也
会場:シアターVアカサカ

2002年08月04日(日)  キンダー・フィルム・フェスティバルで『パコダテ人』


2006年08月03日(木)  子どもの城+ネルケプランニング『南国プールの熱い砂』

子どもの城の円形劇場にて『南国プールの熱い砂』を観る。昨年5月、劇団「KAKUTA」が上演した同作を今回はこどもの城とネルケプランニングが新たにプロデュースとのこと。小学校の恩師の死を偲び、かつてのクラスメートたちが臨海学校で訪れたリゾートホテルに集まる。再会を喜び、思い出話に花が咲く中で少しずつ明かされていく過去、秘密、本音……。去年小学校の同窓会をやったばかりなので、「そうそう、話しているうちに思い出すんだよねえ」と共感。キャストは皆さんキャラが立ってたけど、小手伸也さんの存在感(立派な体格のせいもあるけど)にいちばん目が行ってしまう。

劇場の丸さを活かして、足浴ができるぐらいの小さなプールと敷き詰められた白い砂を取り囲む形で客席。出演者は水着姿で若さと水と砂をはじけさせ、思いがけずリゾート気分も味わえた。リゾートと名のつくところにはしばらく行ってないし、水着なんて何年も着ていない。二度と着ないと思われるビキニは最近下着代わり(ワンピースからちらっと見えても、これなら平気)になっている。舞台のリゾートで満足しちゃってて、いいんだろか。

南国プールの熱い砂
【作・演出】桑原裕子 
【出演】渋谷琴乃 小橋めぐみ 伊達暁(阿佐ヶ谷スパイダース) 笹峯あい 小手伸也(innerchild) 宮下今日子(サードステージ) 平沼紀久(劇団方南ぐみ) 原扶貴子(KAKUTA) 成清正紀(KAKUTA) 川久保拓司 横山真二(KAKUTA) 吉田晋一(カムカムミニキーナ) 桑原裕子(KAKUTA

2005年08月03日(水)  『三枝成彰2005 2つの幻』@サントリーホール
2002年08月03日(土)  青森映画祭から木造(きづくり)メロン


2006年07月04日(火)  2年ぶりのお財布交代

前回財布を買ったのは、2004年の3月。タイのパタヤで行われたアドフェストの帰り、バンコクのショッピングモールで買い求めたMADE IN CHINAのピンクの財布は250バーツ(約750円)だった。それから2年あまり。「あなたらしい財布ねー」の声が「年季入ってるねー」に取って代わられてから久しいが、なかなか気に入った後釜が見つからず、薄汚れ、ポケットがはがれ、ボタンが取れかけてもしぶとく使い続けていた。高級品なら5年10年と使い続けて味が出るのだろうけれど、さすがに750円の財布はそれなりにしか持たない。

でも、ついに今日、新宿マルイで運命的な出会い。怪しげなハートがひしめくtsumori chisatoの新作に一目惚れして連れて帰る。お値段は、マルイのエポスカードの優待月割引で10%オフになって約15000円。先代のなんと20倍。単純計算だと40年持つ!わけはないけど、こんなにストライクゾーンにはまる財布にはなかなか巡りあえそうにないので、大切に使おう。でも、白だし起毛素材だし、とっても汚れそう。「防水スプレーをかけると持ちますよ」と店員さんに言われ、早速防水。

2005年07月04日(月)  今井雅之さんの『The Winds of God〜零のかなたへ〜』
2003年07月04日(金)  ピザハット漫才「ハーブリッチと三種のトマト」
2002年07月04日(木)  わたしがオバサンになった日
2000年07月04日(火)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/28)


2006年07月02日(日)  メイク・ア・ウィッシュの大野さん

一年前まで勤めていた広告会社マッキャンエリクソンにはプレゼンテーションの名手がたくさんいた。でも、会社勤めをした12年余りで最も引き込まれたのは、「メイク・ア・ウィッシュの大野さん」のプレゼンだった。会社のワールドワイドの100周年を記念して、日本でも何かやろうとなったとき、難病とたたかう子どもたちの夢をかなえる非営利のボランティア団体メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンの活動を支援することになったのだが、その説明会で話をされたのが事務局長の大野寿子さん。夢をかなえる瞬間の緊張感と一緒に見守る人々の表情や空模様まで豊かに描き出す表現力、信念に基づいて行動している人ならではの説得力に、百戦錬磨のプレゼン名手たちは「あの人が相手だったら競合プレゼンに負ける」と舌を巻いた。

その大野さんの名調子が本になった。タイトルはずばり『メイク・ア・ウィッシュの大野さん』。大野さんが実現に携わった夢のいくつかが紹介されているが、活字も肉声に負けず劣らず力強い。amazonのボランティア・カテゴリーでは売り上げNO.1を記録したそう。著者プロフィールを見ると、学生時代に「劇団四季付属の演劇研究所で芝居に明け暮れる」とある。ただものではない度胸と引力は舞台で培われたのか、と納得。

大野さんの話を直接聞いてみたい、という人は、ぜひ近日開催の講演会へ。こちらもタイトルは『メイク・ア・ウィッシュの大野さん』。
NPO法人日本コーチ協会神奈川チャプター分科会
ごきげんネットワーク主催
■第1部 講演会「メイク・ア・ウィッシュの大野さん」 
(第2部として15:00からストレスケア「笑おう! ほぐそう!心と体!」を開催)
■日時 2006年7月17日(海の日) 12:30〜14:30
■会場 横浜にぎわい座 のげシャーレ
■参加費(※参加費から1人300円をメイク・ア・ウィッシュに寄付)
 ごきげんネットワーク会員   1,000円 (小学生500円) 
 JCAK会員         1,500円 (小学生750円)
 一般             2,000円 (小学生1,500円)
■申込・詳細はこちら

2002年12月11日(水) Make a Wish

2005年07月02日(土)  今日はハートを飾る日
2004年07月02日(金)  劇団←女主人から最も離れて座る公演『Kyo-Iku?』


2006年06月30日(金)  中国語版『子ぎつねヘレンの10のおくりもの』

子ぎつねヘレンの10のおくりもの』の中国語版が届く。田中伸介さんの絵本『しあわせのはね』『きんいろのはね』は台湾でのフェアに作者が招かれるほどの人気(羽根を着けた犬が空港で出迎えたとか)で、『子ぎつね10のおくりもの』が出てすぐに台湾の出版社格林文化(GRIMM PRESS)から「ぜひ中国語版を」と話が舞い込んだそう。

エンボス加工(お金かかってます)されたタイトルは『子狐十贈物』ではなく『生命奇蹟子狐狸』。中国語では狐は「狐狸」。では狸は? 

中身はもちろん全部漢字。日本語版と読み比べると面白い。「ヘレン」は「海倫」、「子ぎつねヘレン」は「子狐狸海倫」となる。「ぼくは 友だちがいなくて ひとりぼっちだった」は「我孤零零一個人,没有朋友」、「137まいの写真」は「137張照片」、「ゆめを見るっていうまほうがあった」は「有『作夢』的魔法」、「これが ○こめの おくりもの」は「這是海倫的第○個禮物」、「毎日が ヘレンからのおくりもの」は「毎天都是海倫給的禮物」……。句読点(句点は「、」ではなく「,」)は枡の右上ではなく中央に打たれる。品よく並ぶ漢字を眺めていると、きれいな訳なのだろうと思える。台湾のほか、香港、マカオでも販売されるそう。

絵本を読んだ人から「英語版を出すなら訳させて」「韓国語版はないの?」「イランの人にも読ませたい」といったありがたい声が寄せられている。他の言葉の絵本も形になるとうれしい。

2002年06月30日(日)  FM COCOLOで『パコダテ人』宣伝
2001年06月30日(土)  2001年6月のおきらくレシピ
2000年06月30日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/28)


2006年06月28日(水)  ロナウジーニョとロナウドは別人?

日本が予選リーグで敗退しても、世の中は依然ワールドカップで盛り上がり、会う人ごとに寝不足を訴えている。8年前、ワールドカップ開催中のフランスにいながら、テレビでさえも観戦しなかったわたしのサッカー熱はかなり低いけれど、それでも会社勤めているときはまだよかった。会議室が観戦場となり、同僚の話題がワールドカップ一色になるので、疎いわたしの耳にも情報がシュートされ、それなりの知識を得ることができた。

会社を辞めてはじめて迎えた今回のワールドカップ、「ロナウジージョとロナウドって別人なんですね」と言い出し、周囲をあきれさせた上に、「ロナウジージョじゃなくてロナウジーニョ」と正され、「顔が全然違う。ロナウジーニョはセゾンカードのCM出てる人」と親切に教えてもらった。ロナウジーニョのあだ名がロナウドだと勘違いしていたのだけど、「ロナウジーニョは小さなロナウド」という意味で、同じチームに二人ロナウドがいたので、後輩ロナウドがロナウジーニョとなったらしいので、半分は当たっている。

そして先日、自宅でアルゼンチンの試合を観ているダンナに、「このサポーターのおじさん、よくテレビ映るねー。何度も見るから顔覚えちゃった」と話しかけたら、「あのー。この人、マラドーナなんですけど……」と呆れられた。名前は知っていたけど、「神様」って呼ばれてた人じゃなかったっけ? 観客席でシャツを振り回すおちゃめなあのおじさんが……!?

こんなわたしがサッカー通になるには、サッカー映画かドラマの仕事が舞い込み、書くために勉強と取材をするしかない。でも、そんな日は来ないような気がする。

2002年06月28日(金)  シンデレラが出会った魔女の靴


2006年05月19日(金)  鴻上尚史さんと「恋愛」対談

第三舞台の劇作家・演出家の鴻上尚史さんと「恋愛」について対談。今月30日から再演される『恋愛戯曲』の劇場パンフレット用。という展開になったのは、数年前、2001年の初演版戯曲を元に映画版脚本を作るというお仕事をご一緒したから。「“美人”脚本家が主人公の話、やってみる?」とプロデューサーに声をかけられ、「わたしにぴったりではありませんか」と喜んで引き受けた。SPA!の「ドンキホーテのピアス」連載を毎号愛読していたわたしにとっては、鴻上さんとお仕事できるだけで光栄。脱線だらけの打ち合わせも笑いっぱなしで楽しい仕事だった。

肝心の映画化の話はしばらく停止(停滞)中ではあるけれど、鴻上さんもプロデューサーも「いつかは」と根気強く温めている中での今回の再演。映画版脚本から取り入れたアイデアやセリフもあるとのこと。対談では「作品について、恋愛について、脚本家という職業、書く喜びと苦しみについてざっくばらんに話してください」ということで、稽古を終えたばかりの鴻上さんと近況報告を交えてトーク。恋愛や脚本とは関係のないところで話が盛り上がってしまったけど、お話はあいかわらず面白かった。二時間半のおしゃべりのどこが使われるのか、わたしも楽しみ。観劇される方はパンフをぜひお求めくださいませ。

KOKAMI@network第8弾『恋愛戯曲』
[東京公演]
5月30日(火)〜6月11日(日)
池袋・サンシャイン劇場
[大阪公演]
6月16日(金)〜17日(土)
大阪厚生年金会館芸術ホール
[北海道公演] 
6月21日(水)釧路市生涯学習センター
6月23日(金)幕別町百年記念ホール
6月25日(日)深川市文化交流ホール
6月27日(火)あさひサンライズホール
6月29日(木)30日(金)札幌市教育文化会館

『恋愛戯曲』は「脚本家の書いている脚本の中に、脚本家志望の主婦が登場し、その主婦の書く脚本に脚本家が登場する」という三層構造。映像にすると美術や衣裳やヘアメイクで三つの世界をわかりやすく差別化できる反面、ライティングの切り替えだけでディテールは観客の想像力に委ねる演劇よりもそれぞれの世界観を限定してしまう。でも、三つの世界の作り込みがしっかりできれば、映像ならではの面白いものになるのではと思う(鴻上さん曰く「主婦の世界にはテーブルに醤油がある、なんていうのも、舞台だと場面転換のたびに出し入れできないので難しい」)。『父と暮せば』『サマータイムマシン・ブルース』のように戯曲から映画化されて成功している作品も続いているし、今回の再演で「映像で観たい」という声が大きくなりますように。

2005年05月19日(木)  鬼界浩己事務所公演『グレートエスケープ』
1979年05月19日(土)  4年2組日記 大きなこぶ

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