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いつの間にか冬至になっていた。 ついこの前「冬至っていつだっけかなあ」と思ったばかり........のような気がする。 この日を境に少しづつ日が長くなり春へと続いていくとなれば、ある種の一区切りを感じるのもむべなるかな。 そも、古い中国(周代)では冬至が新年にあたっていたそうだ。 一陽来復。 wikiによれば「冬至を意味し、新年の到来、悪い事が続いた後で幸運に向かう事、陰気が極まった後に冬至を境に陽気に向かう事を意味」するらしい。 それを信じたい今日この頃です。 いや全く。 そんな中、太田忠司の「鬼哭洞事件」を読了した。 なんていうか、とてもいい本だったな。 今はやりのどんでん返しもなければ煽情的で陰惨なシーンもない。 感情をかき回されることもなくしみじみと俊介君の行く末を見守りたくなる。 繊細で優しい俊介君があまり傷つくことがないよう願いつつ、でも野上さんがいるからきっと大丈夫とも思う。 そんな優しい気持ちになれた良作だった。 ミステリとしてはそんなに捻りもないけれど神楽についての謎など印象的な話もある。 少々癖アリの烏丸氏が気に入るか気に入らないかは人により分かれそうだ。 私は今作限りではどちらともいえないけども。 さて次はどうしよう。 伊吹亜門の「幻月と探偵」は入り口から面白いけどきな臭い(ので今の気分にはちょっとヘヴィかも) 間にラノベ挟もうかしら。 それとも一気にマッキンティのダフィを読むか。 うーん、気分はラノベかな?
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