NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
他の本を読んで印象が薄れないうちにメモ。 上巻の初めの方で違和感を持った人がやっぱりパードレだった。 パードレの病んだ心情が気持ち悪いしおぞましい。 これはミステリーというかサスペンス? 特に下巻で人が死に過ぎ暴力盛りだくさん、コロンバ(美人でガタイの良い警察官)タフすぎ既に5回くらい死んでても不思議じゃない。 苛烈、という言葉がとてもよく似合う。 上巻で嫌な奴の筆頭だった腰巾着サンティーニが家庭人でいいお父さんで最後は頼りになる有能な警察官だったのは嬉しかった。 サンティーニいい漢と印象が真逆に変わる。 そのサンティーニに容赦ない言葉のナイフを突き刺すコロンバの気の強さが清々しい(笑) ダンテはね、もうね、本当によく頑張った。 頑張ったよダンテ。 弱っちいけどへなちょこだけどすっかり囚われの姫というかヒロインだなダンテ(笑) とはいえラスト1行はなんなの? ダンテって誰? 記憶を書き換えられて25年以上生きてきた人生って・・・・。 大戦時まで遡る事件の闇はちょっと世界が大きくなりすぎて失速しないか不安になったけど上手く着地したと思う。 何より今でもありそうなと思わせるところがリアルで怖い。 ただそれをメインにされるとこの二人のキャラ立ちは強すぎると思うのでそこは外れて欲しいなあと思う次第。 次巻どうなるのかな。 ダンテをいつも助けてくれる弁護士さんとはどういう関係なんだろう。 彼はなんでもやってくれる。 同い年くらいか? 仕事上の関係だけにしては親身だなあ。 他の感想を読むとコロンバが何度も美人と書かれるのが興を削ぐとあったけど私は逆だ。 イタリア美人は日本のように少女趣味じゃないから大柄で迫力あって多分口も目も大きくがっちりしてる筈。 その長い脚で男性の股間を蹴り上げたり頭突きしたりドーベルマンに嚙みつかれても、肉を切らせて骨を断つ?精神で殺したり。 まあダイ・ハード並みにタフじゃないとやっていけないから美人くらい何よと思う(笑) そんな彼女がダンテがいないとダメだと言い放つところがかっこ良くて。 でも恋愛感情はなさげ? ダンテ片思い? いやまだわからない。 全く恋愛度がないのもいいんだけどね。 エピローグ前でダンテの父ヴェッレとダンテの関係が修復したのは嬉しかった。 本当の親子ではない。 書き換えられた記憶によってダンテはずっとそう思っていたけど父ヴェッレは自分の息子ではないことがわかっていた。 でも親子としてずっと過ごしてきたのだ。 その25年が無にならなくて良かった。 ヴェッレの利己的打算的な葛藤もまた人間らしくていい。 で、ダンテは誰なんだろう。 次巻以降はそこがテーマになるのかしら?
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