NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
今週も仰天なしか・・・・・。 しばらく中居の顔を見てないなあ。 元気そうなのはわかっているけど早く通常に戻って欲しい。 ここ数日で一気に2冊読み終わった。 暇だから、というのもあるがルメートルは200ページほどの中編で薄い本だし陰陽師は単行本でこちらは文字は大きめ、文字数は少ないからあっという間だ。 非常にリーダビリティが高かった初読み作家ルメートル。 どうやら元々は結構グロい表現の多い作家らしいが「わが母なるロージー」は中編だからかそこはあっさり。 今はディープな話を読みたくはないのでそこは良かった。 カミーユ・ヴェルーヴェン警部3部作の番外編だけど他を未読でも特に困りはしなかった。 というのもこれは爆弾魔であるジャンと母の関係が主軸だと思うから。 この歪んだ関係性は最初から見て取れるのでミステリーとは呼べないかもしれない。 ジャンが死者を出さないように爆弾を仕掛けていることがわかれば彼の最終目的は予測がつくというものだ。 淡々と時間は進んでいく。 カミーユ警部と母との関係性はここでは少ししかわからないけど、それを踏まえてのジャンとロージーなのかなと思ったり。 短いから物足りないといえば物足りないだろう。 私は結構好きな話だけども。 ただ、どうにかできなかったのか、という思いは残る。 ジャンの人生はこうなるしかなかったのだろうか。 どこかで道を違えることはできなかったのか........。 一転、こちらは純和風。 夢枕獏「陰陽師 水龍の巻」 秋に読むにはぴったりだ。 (梅が咲いたとか言ってるから季節は春だったり虫の声が夏の終わりだったりで多分秋ではない) 今回は多分これに尽きる。 「博雅よ、無垢は、時に罪だ・・・・・」 博雅という楽の神に愛された男は結構傍迷惑ないい漢なのだ。 自覚のない天才ほど始末に負えないものはない。 鬼も暗殺者も神すら博雅の楽の音に惹かれずにはいられない。 博雅の吹く龍笛・葉二(はふたつ)を聞いてみたいなあ。 特に月の美しい夜に。 博雅に呪(シュ)の話をしたがる晴明と呪の話を嫌がる博雅のやり取りにいつもふふふっと笑ってしまう。 2人が簀の子の上で盃を傾けているだけでいい。 月と庭と虫の声と風と笛の音。 しばらく陰陽師にハマるかも。
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