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このところ秋とは思えない暑さだったけれど、雨が降った今日はヒンヤリ。 いや、すこぶる寒い。 これが本来の秋。 オレンジ色の柿が実っているのを見ると更に秋の風情。 日本の原風景だなあ。 このところ読み終わった本。 まずはエドモンド・ハミルトンのキャプテンフューチャーシリーズのリブートであるアレン・スティール「キャプテン・フューチャー最初の事件」 うーんうーんうーん。 カークをカートと呼ぶのは違和感あっても何とか慣れたけど、何しろまだ二十歳前後の若造だから世間知らずでちょっとおバカさん。 これには本当に慣れなかった。 しかしハミルトンにはなかった細かい設定や丁寧な心情の変化は良い。 お話しが悪いわけじゃない。 ということは過去作品に囚われている私が悪いわけだ。 は〜。 昔大好きだった作品はなかなか忘れられないけどこれはこれで良いことにしよう。 次はきっと気に入ると思う・・・・・よ? もう一冊はポール・アダムの「ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器」 友人から借りた本でなぜかシリーズ物の3冊目。 その前を読んでいないけど特に困ることはない。 ただ途中ノルウェーのガイド本みたいになってしまって(いや、私は好きだけど)ストーリーが停滞してしまったのは残念。 ヴァイオリンや民族楽器ハルダンゲル・フィドルの話、ノルウェーの音楽家たちなど面白い蘊蓄がたくさん。 かつて訪れたことがあるソグネフィヨルドとかベルゲンとかイメージがつきやすくノルウェーに行きたくなってしまった。 音楽や楽器、美術品などは特殊なジャンルになるのでこれは貴重なシリーズだ。 残り2冊借りようっと。 で、今は博物館惑星シリーズの2作目「不見(みず)の月」(菅浩江著)をあと2篇残したところ。 1作目を読んだのは遥か昔なので内容を覚えていないのに「凄く良かった、凄く好き」という記憶だけはずっとある。 そのていで読み始めたら持っていた印象と違ってなかなか進まなかった。 こんなだったっけ? とにかく主人公に絡むヒロイン(多分)尚美がギスギスしてつっかかってばかりいることに疲れてしまって。 心が擦り切れた。 ただ最初の「黒い四角形」をクリアすればその後は案外サクサク進んでいく。 美とは何か、という命題は壮大で難しく正解などないのだろう。 その中でもミュージカルをテーマにした「お開きはまだ」は少女マンガのような展開でわかりやすかった。 でも好きなのは「手回しオルガン」「オパールと詐欺師」かな、今のところ。 菅浩江はどこか昔の少女マンガみたいな空気がある。 だから好きなのかも。
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