雲間の朝日に想うこと


< 呪縛の様な御礼でしょうか >


例え、
仮初めの姿で在ったとしても。

其処へ、
想いの鼎を委ねるから。



其の輪を欲し。

自身に、
結わえるのだけれど。







其れは。

自身を縛り付ける約目も、
担うから。





自動的に。


自らを制約する、
呪縛迄も。

自身へ包含する事に、
他ならない。













其れ故に。






自由を得る為の、
其の存在にとっては。


恐らくは。

邪魔物以外の何物でも無いのだ。






















聖なる洋菓子の、
返礼に。


 「指輪が欲しい。」
 「何時か本物を貰える迄。」


あの子は、
想いが具現化された形を希い。









返す刀で。


 「本当に欲しがってたと想ってるの?」
 「あははははは。」
 「呪いでしか無いよね。」


其の存在が。

あの子の言の葉を、
否定する。



















あの子は。


 「指輪は呪いでも何でも無くて。」
 「単純に唯嬉しかったよ。」


そう補うけれど。




其の存在も。

飽く迄、
あの子の想いの一部に、
違いないよね。





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References
 Mar.25 2014, 「真の主従は逆なのでしょうか」
 Feb.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」







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2015年03月30日(月)


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History
2006年03月30日(木) 思い出す物で良いのでしょうか
2005年03月30日(水) 不純な動機でしょうか
2004年03月30日(火) 何処が好きと言えますか



< 真の主従は逆なのでしょうか >


自身に積まれた、
其の負荷を。

少しでも、
緩和し逃す為に。


其の姿は、
容創られたのだから。





其処に、
一部を預け。

自身は、
身軽に為れる筈なのに。












何故に。



其の身が、
負荷を一手に引き受けて。


容創られた一部が。

其の身体を、
羽ばたかせるのだろう。

















或いは。









抑も。

主と従を違えて誤ったのが、
解で。



本当は。

眼前に視えるのは、
飽く迄、
派生した姿なのかも知れない。























 「辛い事も酷い事も全部自分で受け止めて。」
 「其れ以外の自由な部分が欲しくて私を作ったの。」

 「そっか。」

 「だから私は自由にする。」
 「あの子が欲しかった自由を満喫するの。」


其の存在は。

自身の理由を楯に、
殊更、
奔放な振る舞いに固執する。







自身が、
上位だと言わんばかりに。





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References
 Mar.04 2015, 「底無しの深度に踏み入れてませんか」
 Feb.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」







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2015年03月25日(水)


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History
2009年03月25日(水) 委ねぬ信頼は在るのでしょうか
2007年03月25日(日) 望む変化は何の為ですか
2006年03月25日(土) 糸は切れたのでしょうか
2005年03月25日(金) 隠した悪さが在るのでしょうか
2002年03月25日(月) 俺の想いに重さを感じますか



< 何方が増しな時間でしょうか >


其処に、
明確な意図や意思や役割が、
賦与された上で。

其の姿は、
顕されるのだから。



其の場に応じて、
互いを、
入れ替えたとしても。

何ら、
不可思議では無いのだけれど。











其れでも。





個の差異に、
極めて忠実に振る舞う、
明ら様な姿は。




少し滑稽で。

少し微笑ましい。



























月の痛みを、
少しでも誤魔化す為に。


 「あのね。」
 「痛い時は出て来なく無い?」

 「うん。」
 「痛いのはあなた担当って言ってたよ。」

 「もう一人・・・」


あの子は、
呆れ半分の言の葉で、
気を紛らわす。


















頭痛や、
腹痛に、
酷く苛まれる刻は。

少しでも治まって欲しいと、
切に、
切に、
希うのだけれど。






其の刻だけは。



安心して。


あの子の存在のみに、
向き逢える。





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References
 Feb.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」







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2015年03月14日(土)


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History
2011年03月14日(月) 色気の無い味気でしょうか
2007年03月14日(水) 尻尾が見えて居たのでしょうか
2006年03月14日(火) 埋まらぬ溝を暗示するのでしょうか
2005年03月14日(月) 無言は想いに成り得ぬでしょうか
2004年03月14日(日) 必要の無い格好良さでしょうか
2002年03月14日(木) 挑んでも良いですか
2001年03月14日(水) もう少し待ってみますか



< 舌舐めずりして狙って居ますか >


想いの在処を。

丁寧に、
丁寧に、
追尾出来て居た筈なのに。


ふわりと、
其の軌道を外され。

生じた隙間へ、
極めて厚い壁を捻じ込まれる。









針の上を歩く様な緊張感は。

別段、
苦では無いのだけれど。






僅かに踏み外した、
其の刻を。

正確に捕らえて応じる、
手際の良さと、
強かさに。




踏み外した、
僅かな歩容の乱れを。

捉えて返す、
其の反動の大きさに。




怯み。

そして、
呆れて了う。






















俺の揺らぎで、
あの子を縛り上げては。







 「あはははは。」
 「もうあげるって言われましたけれど?」


鬼の首を獲ったかの様に。

其の存在は、
叫び、
闊歩し始める。




















違うか。



針の上を、
必死に歩いて居るのは。


飽く迄、
あの子だよね。





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References
 Mar.02 2015, 「信じぬ事が信じる事でしょうか」
 Feb.22 2015, 「私は誰でしょうか」







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2015年03月09日(月)


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History
2013年03月09日(土) 重心に足り得る想いでしょうか
2004年03月09日(火) 記念日がそんなに悲しい日でしょうか
2003年03月09日(日) 相手を想うとは何なのだろうか
2001年03月09日(金) 相思相愛だったのか



< 反対を選べば極大値ですか >


予測と、
現実と。

飽く迄、
其の差分を検知して、
応じるから。





其の解が。

決して、
負に為らぬ様に。


極小値へと。

自身を、
誘って置くのだけれど。

















最悪を、
想定して置く事と。

希望を、
棄てて終う事は。


果たして。

同義なのだろうか。
























あの子は。

殊更、
悲観的な夢を視ては。



 「何処かのQ&Aに投稿してたの。」
 「手に負えないって。」

 「相談するにしたってさ。」
 「一応此れでも医者には繋がりの在る人よ?」



 「手に負えない時は。」
 「見捨てて良いんだからね。」

 「馬鹿言ってないで。」
 「そろそろ寝なさい。」



無理矢理。

現実を、
其処に近付けようとする。




















そうね。





其の言の葉と、
正反対の答えを選び続ければ。

あの子の希う形が、
此処に現れるね。






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2015年03月05日(木)


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History
2007年03月05日(月) 誰の真似の心算でしょうか
2006年03月05日(日) 想いも喰われて終うのでしょうか
2005年03月05日(土) 効果の問題では無いのでしょうか
2003年03月05日(水) 我慢もお遊びに変えませんか
2001年03月05日(月) ちゃんと楽しんでいますか



< 底無しの深度に踏み入れてませんか >


其の存在を。

認識する事と、
意識する事と、
固執する事と。


其れ其れに、
似て非なる物だろうか。

其れとも、
然したる差異は無いのだろうか。








恐らくは。

紙一重の、
僅かな違いで在るが故に。



其処に深入りする事が、
禁忌と、
されて居るのだ。






















自身を、
把握する事は。

自身の武器を得る様に、
映るけれど。











飽く迄。

其れは、
自身で差配する刻に限るので在って。





主体が、
自身の手から離れた刻には。

何の益も無い。

























 「解離の発症パターンとも違うし。」
 「パーソナリティとも違うでしょ?」


あの子は、
自身を整理して。





 「何で生まれちゃったのかなぁ。」
 「前から居たのかなぁ。」


あの子で在ってあの子で無い、
其の存在を。

理解しようと試みる。

















俺はね。

其の答えを探すのは、
止めたんだ。


深入りすると。

多分、
緩衝役を熟せないから。





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References
 Feb.22 2015, 「私は誰でしょうか」
 Oct.22 2003, 「何を残して消えたのですか」







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2015年03月04日(水)


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History
2006年03月04日(土) 幅の存在を忘れて終いましたか
2004年03月04日(木) 先導を買って出てくれるのか
2001年03月04日(日) これは嫉妬と違いますか



< 信じぬ事が信じる事でしょうか >


何が正しいのか。

何が誤りなのか。

其れは、
判らないのだけれど。




其の絡繰りの理解は。


少なくとも。

言の葉の、
其の意味や意図への路を、
拡げてくれる。


















自身の身体を護る為に容造られた筈の、
其の存在が。

不要と断ずる対象を、
危うくし。



結果惑い揺らいだ其の対象に、
惑い揺らされる事で。

其の容が、
危うくされるので在って。








其の存在への、
敵意も、
嫌忌も。

不必要な要素なのか。



























 「別々に歩んだ方が良いかも知れないね。」
 「自我を捨てるのが一番だと思います。」


あの子から届く言の葉。



















違うね。




其の言の葉を。


あの子か、
否か。

先ず、
弁別する事が必要だったんだね。





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References
 Feb.17 2015, 「夜中の海は止めませんか」
 Feb.22 2015, 「今の私は何方でしょうか」
 Mar.01 2015, 「扉は閉じずに居てくれますか」







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2015年03月02日(月)


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History
2013年03月02日(土) 次は無い湯煙でしょうか
2005年03月02日(水) 想いの前に常識は無いのですか
2002年03月02日(土) 貴女の事だけ考えさせてくれませんか
2001年03月02日(金) 画面に匂いでも付いていたか



< 扉は閉じずに居てくれますか >


一度も、
触れずに居ただけで。

其の自覚が、
在ったのだろうか。


其れとも。

飽く迄、
与り知らぬ範囲に於いてのみ、
存在し得るのか。




其れは。

分からないけれど。












夜半の眠りを避け、
眠る事を極端に怖れる、
其の由は。

恐らくは、
其の存在を封じて置く為で。




眠っても、
熟睡を得られぬ、
其の由は。

眠りと入れ替わりで、
其の存在が、
躍って居る為なのだろう。



















或いは。

俺の眼前にも、
居たのかも知れない。





気付かぬ内に。
























今の処。


 「復活〜。」
 「寝せるのに大変だったわ。」
 「まさかあの檻から出てくるとは。」



沈黙と共に出現する、
其の存在は。

俺との窓を、
開けて有って。















今の処。



 「入れ物無くなると私も困るからね。」


あの子を、
壊して了う様な振る舞いには。

消極的で居てくれるけれど。





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References
 Feb.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」
 Feb.22 2015, 「私は誰でしょうか」







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2015年03月01日(日)


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History
2014年03月01日(土) 矛盾に満ちた死に方でしょうか
2006年03月01日(水) 糸を結えた証拠では無いのですか
2005年03月01日(火) 祝うのが当たり前でしょうか
2003年03月01日(土) これが神が与え賜う褒美ですか
2002年03月01日(金) 今日がそんなに守りたい日ですか
2001年03月01日(木) 日記はおのこもするものですか





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