雲間の朝日に想うこと


< 挑んでも良いですか >


貴女が俺に見せたくなかった顔。
貴女が俺に隠しておきたかった顔。


 「ごめんね」
 「見たくなかったよね」


そう言う貴女の髪を撫でながら、
そう言う貴女に否定の言葉を投げかける。


 「違うよ」



貴女が消し忘れてしまった顔を、
俺は偶然見たんじゃない。
俺は確信的にこの顔を見たんだ。

今更この顔を見た所で、
俺は引いたりするもんか。
俺は怯んだりするものか。




敵意。

俺はコイツだけには負けない。
俺はコイツから貴女を奪ってやる。



今此処にいるのは・・・
深い交わりの中で、
初めて譫言の様に俺の名前を呼んだ貴女。

今此処にいるのは・・・
脈打つ俺に反応して、
無意識に俺を締め付けてた貴女。

今目の前にいるのは・・・
俺しか知らない貴女。
コイツの知らない貴女。




最後のキスは、
決してお礼のキスではない。

最後のキスは、
決して別れのキスでもない。


宣戦布告。


2002年03月14日(木)


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2001年03月14日(水) もう少し待ってみますか





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