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文章の変な癖さえ飲み込んでしまえばやっぱり好きな作風だ。 ホロヴィッツのような悪意もなく、コージーのようなほんわかしたボヤッとした感じでもなく端整なと言ってもいい英国らしいミステリー。 「小路の奥の死(エリー・グリフィス)」 主人公はインド系移民の警部で自分のアイデンティティはしっかり持っているから、それが時折ネガティブな要素になって内心で愚痴ったりもする。 女性で有色人種でレズビアンという今時のキャラ造形。 ただそこまで色濃くはない。 この作家の特徴かもしれないけど全体的にどぎつくはなくさらりと流せるところは好感が持てる。 「感じが良い」作品だ。 ジル・ペイトン・ウォルシュにも通じるかもしれない。 本の帯の惹句にある「意外な犯人に、驚愕」は言い過ぎ。 大体途中でこの人かなと予想が立つ。 ただ、この人好きだなと思っていた人に感情移入して読んでいたので途中ちょっとハラハラしてしまった。 良かったよ、最後上手くいって。 この二人もまた出てきたら嬉しいかもしれない。 そうそう、前作に出ていた愉快な3人組は探偵事務所を開業したらしく次作では活躍しそうでそれも嬉しい。 そもそもハービンダー・カーシリーズと言われているけれど、話を引っ張っていく人は毎回違う人だし、 ハービンダーがそこまで活躍する感じはなかったから愉快な3人組がメインで引っ張っていっても何の問題もない気がする。 早くまた会えることを願って。
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