|
NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
すっごい久々にハインラインの地球の緑の丘を読みたくなって再読。 短編だからすぐに読める。 このノスタルジックでオーソドックスな古き良きSFはやっぱり好きだなあ。 古典的といえば捻りもなく古典的(1947年発表) ジェット機関士のライスリングが事故で盲目になり、仕事ができなくなった後も船に乗り続け酒壜片手に星々を渡り歩きながら詩を残していく。 最後までジェット機関士で詩人で宇宙船乗り(スペースマン)だったライスリング。 後に偉大な吟遊詩人と謳われるが、それ以上でもそれ以下でもないただのジェット機関士。 最後まで職務を全うしたジェット機関士。 そんな男の生涯だ。 大昔に読んだ時は詩人リースリングだった気がするなあ。 でも新訳版だとライスリングになっているから慣れるまでなかなかしっくりこなくて困った。 この作品はタイトルが全て、と言ったら言い過ぎか。 ただ「地球」と「緑の丘」をくっつけただけなのにそこには胸にくるような郷愁がある。 地球人だけが理解できる郷愁が。 今時こんな話を書くSF作家もいないだろう。 リアリティもサイエンスもない。 でも、そこには宇宙があって地球を離れて暮らす人々がいて、帰りたい、帰れないと思いを馳せる人々がいて、それでも宇宙へ出ていく人々がいて。 自分のSFの原点みたいなものだ。 そこには萩尾望都とか竹宮恵子とかもいたんだけど。 なんか、竹宮の短編とか読みたくなってきた。 どこへ仕舞いこんだかな。
|