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やっぱり好きだ「星旅少年」 前巻は303の過去の話で激重だったから今巻のいつもの旅の話は殊更に身に沁みる。 ぽかりと小さな灯が胸に灯るような、ちょっぴり痛みを感じるような、気づかぬうちにほろりと泣いてしまうような。 そんな小さくてささやかで宝物のようなお話が詰まっている。 花火のような郵便灯を上げると郵便屋さんが集荷に来てくれる「郵便灯」と マザーコンピューターが調子が悪くなるとどこに行くかわからなくなる「無人迷子バス」がいい。 手紙ってちょっと怖いっていう303の気持ち少しわかる気がする。 相手を思って書くけど、相手が見えないからその気持ちが空回りしそうで。 郵便公社のフィー先輩は、手紙を届けるんじゃなく手紙に乗った気持ちを届けるのが仕事だという。 「あなたの怖さも私たちが預かります。相手に届くまで私たちが一緒にいます」 こんなふうに言えるお仕事いいなあ。 303は可愛い。 可愛いけど誰よりも長く生きている大人だ。 いつか帰ってこなくなるのかもしれない。 でも。 「ずっとここにいなくてもいいから、誰かの隣で笑っててよ」
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