NM Syndrome

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2021年06月30日(水) 作家の秘められた人生

そろそろ息切れするかも。

このところ怒涛の読書量だったのがここへきて少し失速してきた。
読むことに飽きてきたというか疲れてきたというか。
知恵熱が出そう(笑)
これからは少々ペースが落ちそうだな。

そんな中「作家の秘められた人生」読了。
うーむ、これは感想の書きにくい話だ。
分量としてはそれほど長い話ではないのに盛り込まれたものが多すぎて。
ただその分展開が早く少々ご都合主義でも強引にラストまで突っ走るから面白いことは面白い。
小説や映画などからの引用も多く、特に今回は「本」や「作家」「書くこと」についての見解がとても興味深く印象深かった。
というか、それをずっと聞いていたかったかな。

ラストに関しては賛否両論になるのもわかる。
登場人物の一人が「作家は嘘つき」と言ってたとおりあのラストも嘘(フィクション)かもしれない。
ストーリーは複雑ではないのに構成が複雑だったと言うか。
あとこの人の悪い癖というかいきなり話が大きくなるところ。
今回も唐突にコソボ紛争が出てきてびっくりしたわ。
どこかに伏線あった?
しかもあんな物騒な土地で捜査能力があるわけでもない一介の作家が諸々の陰謀や犯罪を探り当てられると?
ちょっと無理あるなあ。
そのあたり説明っぽくなったのは残念。
でもそんなマイナス面を差し引いても面白かったし私は結構好きだった。
なんといっても島の風景が素晴らしい。
多分それだけで魅了されている。
あとは謎めいた作家フォウルズ。
これが人たらしで厄介で魅力的な人でね。
彼だけで持っていった感はあるな。

それにしてもラファエルは気の毒に.....。
あ、そうだ。
凄く気になったのは前回読んだブルックリンの少女の主人公がラファエルでその子供がテオだったのに今回も重要な役どころにラファエルとテオという名前を使ったこと。
そんなにお気に入りですか?
別人なのに前回の印象を引きずってしまって困りましたよもう。

あとこれは直接ストーリーに関係ない話だけども、やたら読み易いなあと思っていたら集英社文庫は文字が大きかったのね。
普段読み慣れているハヤカワや創元に比べると文字も大きく行間も広かった。
それだけでこんなに印象が違うんだなあ。


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伊波