つれづれ日記。
つれづれ日記。

2012年09月30日(日) 「裁きの後に顕れしものは」UP

sho-koさんからの頂き物です。

リザ・ルシオーラのティル・ナ・ノーグ版です。海のにーさんの本気と言いますか。こうしてみるとかっこいいなあ。
てぃるのぐ版だと海の親玉の息子さんということになってます。本編でもあまり変わらないような気がしますが。


さて、今日から10月。仕事もようやく一段落したのでぼちぼち執筆にもどらなければ。でも来週になれば里帰りしてきますが。

今後やりたいことといえば。

1.友達と会う
2.実家でまったり
3.「今宵、白雪の片隅で」の続き
4.伊織の出会い編の執筆。多分タイトルは「白花(シラハナ)への手紙」のままかと。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

言うだけは自由なのですが。できれば下書きだけでもちゃんと続けていきたいです。




『ティル・ナ・ノーグの唄』に参加させてもらいました。






過去日記
2005年09月30日(金) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,75UP
2004年09月30日(木) 主婦業
2003年09月30日(火) 我が家の料理

2012年09月18日(火) 「伊織(イオリ)の手紙 ― 海辺のとある一日より ―」その4UP。

伊織の海編これにて完結です。


前回のリザにーさんの時もそうですが、話の最後にティル・ナ・ノーグの唄のキャラクター立ち絵の台詞を使っています。今回、ようやく二人とも使ってあげることができてよかったよかった。
相方ことユータス・アルテニカくんの生みの親である宗像竜子さん曰く『ユータスさんが無駄にかっこよくて残念すぎる』だそうです(笑)。あれだけかっこいい行動起こしておきながら、言動が残念すぎるとか。でもそうであってこそのユータスくんのような気がします。

登場人物は同じなのに書き手によってこうも話の雰囲気が違うというのも企画ものならではですね。うん。すごい。


海編が終わったので、今度はにーさんの話を書く予定です。もうちょっとしたら伊織とユータスくんの出会い編も書きたいところです。と言いますかハリセンとにーさんのからみを……!


『ティル・ナ・ノーグの唄』に参加させてもらいました。






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2006年09月18日(月) 携帯版はじめました
2004年09月18日(土) なんとか40000いきました。
2003年09月18日(木) 友達って

2012年09月15日(土) アール・エドレッドの場合(仮)・おまけ

おまけ

(「ようやくたどり着いたか」)
「おかげさまでね」
 霊園の前で一人の男がたたずんでいた。
「来たことがあるなら教えてくれてもよかったじゃないか」
(「それではつまらないだろう」)
「つまる、つまらないの問題?」
 否。そこにいたのは一体の海霊(ワダツミ)と一体の精霊。
(「そういう問題だ」)
 もっともヒトの目から見れば人間の男が宙にむかってぶつぶつとつぶやいているようにしか見えない。口をとがらせるリザに帰結の精霊は諭すように応えた。
(「おまえはこの場所に来たかったのだろう? だったら自分の力でたどり着かなければ意味がないではないか」)
「そんな大袈裟なものでもないでしょ。そもそもこの大陸にたどり着くまで一体どれだけの年月を費やしたと思ってるんだ」
(「それに比べれば今回のことくらい、どうってことないではないか」)
「……まあね」
 あたりには誰もいない。夕暮れの墓地にたたずむのは男一人。
「やっとここまできたよ。テティス」
 目前の墓標にひざまづいて男がつぶやく。墓石にはこうかかれてあった。「テティス・ランゲージ。ここに眠る」と。
「ここにたどりついたのはつい最近なのに、墓まで作られてるとは思わなかった」
(「このあたりではちょっとした逸話になっているらしいからな。記念碑くらいあってもなんら不思議ではあるまい」)
 もっともここでは幽霊屋敷以外のなにものでもないがな。そう告げる精霊に苦笑して背負っていた水色の袋を地につける。取り出したのは銀色の笛。それは男が遠い昔に譲り受けたものだった。
(馬鹿の一つ覚えだな。もう少し味のあることをしてみてはどうだ?)
「ほっといてくれ」
 ふてて見せた後、リザは銀色のそれに唇をあわせる。
「……これが、オレ達の新しい逢瀬だ」

 真夜中にやさしい笛の音がひびく。
 それはかつての少年と少女が語り合ったうたかたの夢。






過去日記
2004年09月15日(水) EGはこうして作られる・その2

2012年09月14日(金) 「伊織(イオリ)の手紙 ― 海辺のとある一日より ―」その3UP。

なんとか更新できました。

最近は『小説家になろう』のほうに先に投稿させてもらっているので本サイトの投稿は若干おくれぎみになってます。
海での一日・伊織編の第三話です。彼女はやってることは地味ですが真面目にやるのがいいところ? 
本編で言ってるように泳ぎ自体は父親からしこまれているので平気なのですが、人を抱えてとなると話は別。難しいところですね。

あと一話で終わる予定なのでぼちぼち書いていこうと思います。


そして忘れてならないのがこちら。本当にすばらしいです。
現在参加させてもらっている企画ティル・ナ・ノーグの唄における作品なのですが無理をいって自サイトにも掲載させてもらいました。そのうち伊織のイラストもUPする予定です。
自分の中で学生時代に書いたファンタジーがSHFHで。にーさんはその時から登場してました。『怪しげな予言者・もしくは行商人』みたいな感じで書いていたんですが二転三転して現在はこんな状況に。なにげに彼視点で話を書き始めたのってつい最近だし。



伊織もリザのお話もまだまだ続きますのでおつきあいいただけると幸いです。
と言いますか、まともな男性キャラってなんで書けないんだろう自分(涙)。




『ティル・ナ・ノーグの唄』に参加させてもらいました。






過去日記
2005年09月14日(水) 近況というか独り言
2004年09月14日(火) 「家族写真」第二話UP

2012年09月13日(木) アール・エドレッドの場合(仮)・15

「それで結局どうなったんだ?」
 興味津々といった体の友人にアールは肩をすくめてみせた。
「なんにも。もう一度霊園を尋ねてみてももぬけのからだったし」
 風にのって聞こえてきたのは笛の音のみ。実はこれはこれで「ヒトを偲んで音を奏でる幽霊」とかいったらいけるのかもしれない。
 明らかにヒトの形をしておきながら、その道の先々ではヒトならざぬ出来事ばかりおこる。かといって幽霊や怨霊の類でもない魔か不思議な存在。
「じゃあおまえの追跡劇もこれでおしまいってことか」
「まさか」
 不気味な存在ではある。だがそれだけだ。
「危険な目に遭ったとか言ってなかったか?」
「あった。すっげえ怖かった」
「ならーー」
「それはそれ、これはこれだ」
 そもそも面白いネタほど危険と隣り合わせなのだ。こんな上物のネタ、放っておけるわけがない。
「待ってろよ。今にさいっこうの記事を書いてみせるからな!」
 グラスを片手に握り拳。どうやらアールの知的好奇心はまだまだおさまりそうにない。


 だが、彼は知らない。
 ヒトではなく精霊や幽霊でもなく。世の中にはそれ以外の存在があるということを。






過去日記
2004年09月13日(月) EGはこうして作られる
2003年09月13日(土) ありがとう

2012年09月12日(水) アール・エドレッドの場合(仮)・14

「ここに、何のようがあるんだ?」
「知りあいが眠ってるんだ」
 そう言って笑った青年のおもざしは、アールが今まで見た中で一番さみしそうで。
「とても古くて、とても大切な人が」
「それって――」
(リーシェ、あれ!)
 アールと人ではない者の声が重なる。
(「おお。そなたは以前の興ごとにつきあってくれた少女だな」)
 上から下まで白ずくめの可憐な少女。二人には見覚えがあった。あれはいつの日だったか。劇場で夜な夜なむせびなく少女の幽霊騒ぎがあった日のことだった。なかば成り行きで除霊を行うことになった幽霊の少女。その彼女が二人の目前にいる。
(「今度はあやつを道案内してくれたのか。霊を言う。こやつの相手はさぞ骨がおれただろう」)
「なんて言ってるんだ?」
「彼は幽霊なのですか?」
(「違う。だが人間でもない」)
「それは一体――」
(「今はそっとしておいてくれ。あやつにとっては久方の逢瀬だからな」)
 そう言ってふわりと姿を消す。後に残ったのは墓の前にたたずむ男のみ。
「ありがとう。おかげで助かったよ」
 水色の袋からさらに小さな包みをとりだすと二人に手渡す。本当はもっとちゃんとしたお礼ができればよかったんだけど。申し訳なさそうにつぶやく青年にリーシェは首を横にふった。
 深々と頭をさげると青年は笛を手に霊園の奥深くに姿を消す。
「私が案内できるのはここまでみたいです」
「え? でもまだ俺、話が終わって――」
「大丈夫だと思います。彼は逃げも隠れもしませんから」

 でも、迷いはするだろ。
 胸中でつぶやきつつも、少年と少女は霊園を後にした。






過去日記
2004年09月12日(日) 顔文字について考えてみた
2003年09月12日(金) 今だけ

2012年09月11日(火) アール・エドレッドの場合(仮)・13

「こちらに行けば大丈夫だと思います」
 ついてきてくださいと少女は歩みをすすめる。
「たぶん、魔力のせいだと思います」
「魔力が暴走しているってこと?」
「『魔力』と呼んでいいものかはわかりませんが」
「じゃあ君のいう『霊力』ってもの?」
「そう呼んでいいものか……」
 そう言って傍らにいる浄化の精霊に視線をうつすと、精霊はふるふると少女の影にかくれたまま首を横にふる。
「とてつもなくおおきな『何か』が満ちているみたいです。あなたの体には大きすぎて、通常の人間には無害でもそうでない者にとっては脅威となってしまう」
「それってさあ、コップが小さすぎて水が今にもあふれ出しそうってこと?」
「それに近い状態です。もしかしたら逆かもしれませんが」
 魔力なり霊力なり、とにかくとてつもないチカラに体が押し潰れそうになっているということか。
「あれ? こんどはどっちに曲がるんだっけ」
 ……こいつが?
「こっちです」
 きっと魔法使いには自分にはあずかり知らぬ領域があるのだろう。そう納得するとアールと青年、少女は歩き出した。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「ここかい?」
「そうです」
 青年の問いに少女はうなずきを返す。
「ここが霊園」
 ティル・ナ・ノーグ北西に位置する場所。それこそが青年の、リザ・ルシオーラの探し求めた場所だった。もっとも霊園と呼ぶよりも悪魔の巣窟と称したほうがしっくりきそうな感じではあるが。
 リザ・ルシオーラ。やはり目の前の青年は幽霊なのだろうか。






過去日記
2005年09月11日(日) サイト改装
2004年09月11日(土) 正しいはがきの書き方?
2003年09月11日(木) 病院に行く

2012年09月10日(月) 「伊織(イオリ)の手紙 ― 海辺のとある一日より ―」その2UP。

間がたってしまいました。


夏休みというか海編のイオリバージョン第二話です。←長い

イオリはなんと言いますか体型については非情に残念なので。周りのスタイルが良すぎると言う話もありますけど。
ユリシーズさんはタチバナナツメさんから
ソハヤさんは設定タチバナナツメさん・ビジュアルイラスト麻葉紗綾 さんからお借りしました。

そしてこの企画、昨日をもちまして第二段階に移行となりました。おおまかな設定などは終了ですが年内はまだまだ続くのでこれからものんびりゆったり書いていこうと思います。

と言いますか皆様絵も文章もすばらしいものばかりで。自分も皆わらないとなあ。




『ティル・ナ・ノーグの唄』に参加させてもらいました。






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2006年09月10日(日) スチームボーイ
2005年09月10日(土) 最近のぞいてるサイト
2004年09月10日(金) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,21UP

2012年09月09日(日) 仕事メモ「レクリエーション・まとめ」連想ゲーム

<使用したもの>
・ホワイトボード 大・小
・ボード用のペン

<結果>
・円にならべて2チームの予定が男性チーム・女性チームに分かれることに。
・テーブルは撤去せずに半分で別れるとよかったかも「○○さんチーム」「○○さんチーム」とか。
・お題(正解)を見せて連想する言葉を言ってもらう
→正解を真っ先に言われてしまったので急遽、正解にまつわる言葉を多く言った方が勝ちということに。
「白」「緑」など色のお題の方が答えやすかった。点数は言った数の分だけ追加。


次回はさいころころがしてもらって、出た数字の数の言葉などをいってもらってもいいかも。
6→6文字の言葉 とか。
もう一つのさいころを使って○のつく言葉でも可。

1→『あ』のつく言葉とか。






過去日記
2007年09月09日(日) 近況報告
2006年09月09日(土) 十五少年漂流記。その2
2005年09月09日(金) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,72UP
2004年09月09日(木) 「佐藤さん家の日常」その2UP
2003年09月09日(火) 救急の日

2012年09月08日(土) 仕事メモ「レクでやってみたいこと」あたまの体操

http://yamatocogame.blog63.fc2.com/blog-entry-11.html


要は文章の中から上・下・右・左を何回言ったか、何回向いたかが確認できればいいのかな。
時間があれば他の文章も考えてみたいところです。




とりあえずメモ書き。

・連想ゲームは一人一人言っていくのではなく、一つの言葉につき思いつく言葉を言ってもらってもいいかも?

「赤」
だったら「信号」「トマト」「ポスト」「いちご」とか。

・1チーム五人形式。相手チームに正解を当ててもらう。
 一人目で正解したら50点、二人目だったら40点とか。最後までこたえることができなかったら周りの人に正解を当ててもらうとか
・時間が余りそうだったら「あたまの体操」をやってもらうのもありかも
・正解ワードを複数考えておく必要あり。
・正解を書く小さいホワイトボードを用意してもいいかも。






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2006年09月08日(金) 「EVER GREEN」10−4UP
2005年09月08日(木) 文章を書かない理由
2004年09月08日(水) 中間報告 ・ 五回目

2012年09月07日(金) 仕事メモ ・レクリエーション その1

その1。連想ゲーム

準備するもの
出題する言葉 

人数 10人以上

1.あらかじめグループを決めておき、チームごとにならぶ。2チームくらい?
2.チームで一人リーダーを決めておく
3.はじめの言葉をリーダー(先頭の人)に伝える。大元の正解なので他の人には聞こえないように!

 例「赤」 

4.はじめの言葉を聞いて連想するものを3番目の人に伝える。制限時間をつくってもいいかも

 例 赤→「トマト」

5.二番目の人から聞いた言葉から連想するものを3番目の人に伝える。
 同様に最後まで続けていき、最後の人が答えを発表。より正解に近い答えをだせたチームが勝ち。

 「トマト」→「野菜」

発表の時に先頭から順番に言った言葉を発表してもらっても可。



http://yamatocogame.blog63.fc2.com/blog-entry-38.html






過去日記
2004年09月07日(火) 台風 その二
2003年09月07日(日) 「桜の下で」UP

2012年09月06日(木) 仕事メモ「レクリエーションでやったこと」魚釣り編

レクリエーションとは
仕事・勉学などの疲れをいやし、心身の活力を養うための休養・娯楽。リクリエーション。レクレーション。


前回やったもの

<魚釣り>
・色塗りサイトでお魚をプリントアウト。そのあと徹底的に色塗り。
・塗った物をはさみで気って段ボールに貼り付けてカッター、はさみで切り取る
・クリップをつけてできあがり
・釣り竿は施設にできてたものを使用。釣り竿にたこ糸と磁石くっつけてあります。ビニールテープでぐるぐる。
・魚の裏にマジックで点数を書く。今回はマイナスも作りました
・青のビニールシートもあるとよし

<実施方法>
・青のビニールシート(海に見立てる)を広げ、その中に魚を広げる
・四隅に椅子を準備。四人に釣り竿を渡す
・練習をした後に開始。魚が全部なくなるまで釣ってもらう
・つり終わったら裏に書かれた点数を計算。釣った数が多いから高得点とはかぎりません
・点数をボードに記入。一番得点の高い人が優勝
・今回は一ゲームにつき四人、全体の時間は一時間を想定してやりました。


http://kids-nurie.com/

使用した物
・塗り絵を印刷した紙
・クレヨン
・カッター
・のり
・マジック
・はさみ
・クリップ(特大)
・釣り竿(糸、磁石、ビニールテープ)
・計算機(得点の計算)
・ホワイトボード・マジック(点数書き用) 






過去日記
2004年09月06日(月) ゲーム状況
2003年09月06日(土) SHFH8−1

2012年09月05日(水) アール・エドレッドの場合(仮)・12

「どこにいってたんだい?」
 不思議そうな顔をする男に曖昧な返事をしてアールはもどってきた。
「道を尋ねてきたんだ。俺一人だと心許なくてさ」
「ここの近くって言ってなかったっけ」
「それでも念には念を、だ。だから、ほら」
 そういって指し示したのは一人の人間の少女だった。黒髪に知力の灯る緑の瞳。
「リーシェです。よろしくお願いします」
 そういって少女はぺこりと頭を下げる。
「オレはリザ。よろしく頼むよ」
 藍色の髪の男が少女と握手を交わし、
「君もよろしくね」
 少女の隣に向かって右手を差し出す。だが、アールの視界にはリーシェ以外何も映らない。
「何かいるのか?」
 期待を込めて尋ねてみるとうーん、という声とともに苦笑された。ついでまだうまくコントロールできてないみたいだという意味不明の言動。では手を差し出された少女のほうをかえりみると。
「クレン、どうしたの?」
(あのヒト、怖い)
「怖そうには見えないけど」
(魔力がけたはずれだ。広くて、大きくて、まるでーー)
「うわっ! またバナナの皮が!!」
「……全然、そんなふうには見えないけど」
(気をつけて)
 そんな会話が繰り広げられているともしるはずもなく。目の前の二人に首をかしげるばかりのアールだった。
「墓地、ですか?」
 本来の目的にもどりリーシェが尋ねる。
「こいつ、極度の方向音痴なんだ。俺も知ってるはずなんだけどなかなかたどりつけない」
「そんなことが……」






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2006年09月05日(火) 筋肉痛の日々
2005年09月05日(月) 台風です
2004年09月05日(日) 少女漫画について
2003年09月05日(金) 「EVER GREEN」3−7UP 

2012年09月04日(火) アール・エドレッドの場合(仮)・11

「いい加減にしなさい。小僧」
 なんなんだこの状況。
「あの方を誰だと思っているのです」
 わからないからこうして調べていたのに。
「貴様のような人間の子供が近づくこともままならないのですよ? 身の程をわきまえなさい」
 神経を総動員させて現状把握につとめる。男性とも女性ともつかぬ中性的な声。 
「慈悲をもって忠告したというのに」
 淡々と口上をのべる様は聞いたものを戦慄させてしまうような。そうか、さっき頭の中に響いたのはこの声だったのか。納得すると同時に少年の中でとある感情が浮かび上がった。
「ふざけんな!」
 それは怒り。
「なんで見ず知らずの奴に指図されなきゃいけねえんだよ!」
 強引に腕をふりほどいて身構える。反撃にでられると思わなかったのか、声の主は一瞬だけひるんだ。
「それに身の程がどうとかしらねえけどよ、それはあんたじゃなくてあいつ自身が決めることだろ!」
 きっと相手を見つめなおして……アールは思わず動きをとめてしまう。
「精霊の祝福……」
 なるほど、そういうことですかと女性が槍をおさめる。そう、声の主は女性だった。
 腰までとどく銀色の髪にモノクル(片眼鏡)から光るまなざしは冷酷そのものだ。
「あの方を捜してみればこのようなことになっているとは」
 目を疑うばかりの絶世の美女。
 のはずだが、言動と手にした武器が余計に恐ろしさを際立たせている。
「あちらからの恩恵を受けているのならこれ以上の手出しはできませんね」
 もっとも、女性からの敵意はかろうじておさまったようだが。
「立ち去りなさい」
 声をかけるよりも早く、目前に槍を突き付けられて。アールは一も二もなく逃げ出した。






過去日記
2004年09月04日(土) 「佐藤さん家の日常」その1UP
2003年09月04日(木) 衝動書き

2012年09月03日(月) アール・エドレッドの場合(仮)・10

 検証その1.すり抜けることはできるか
 
 手はつかむことができた。もしかしたらと体当たりをしてみれば、
「おおっと、つまづいたーー!」
 思いきり頭からぶつかった。大丈夫かい? と心配そうな顔でのぞきこまれた。

 検証その2。怖い話は大丈夫か
「知ってるか? 劇場にはすすり泣く少女の幽霊がでたんだ」
「へえ。おもしろい話もあるもんだね。どんな子だったんだい?」
「可憐な少女って感じだったな」
「……それって、上から下まで白づくめだったりする?」
「そうそう。って、よくわかったな」
「いや、ちょっと……」
 そこでなぜか遠い目をされる。どうやらわけありのようだ。
 
 検証その3。物事に反応できるか
「おおっと、手が滑ったーーー!」
 近くにあった小石を投げてみる。小石はそのまま男の頭にーー
 キインッ!
 何か固いものにぶつかる音がした後、粉々に粉砕された。
「ん? 何かあったかい?」
「……なんでもない」
 今、何かぶつからなかったか!?
 検証その4。さっきの音はなんだったのか
「危ない!」
 通りがかった建物から植木鉢が落下する。これは予測不可能な事態だ。検証している場合じゃない。押し倒してでも助けないとーー
「うわっ!」
 キイイン!
 男が転んだのと植木鉢が粉々になったのはほぼ同時だった。
 シュウウゥ。そんな音をたてながら足下に転がる植木鉢の破片。手にとって本物だということを確かめて。
 これって本物だよな?
 一方、つまづいた男はというと。
「こんなところにバナナの皮があるとは思わなかった。……ん? どうかしたかい?」
「なんでもない」
 隣の壁には固いものが深々と突き刺さった跡があった。

 検証その5。あの物騒な痕跡は何!?
「うわっ! 手が滑ったーーーー!!」
 なりふり構ってなどいられない。直接手を出して調べてみよう。軽くならそんな怪我にはならないはずーー
「あれ?」
 またバナナの皮か!? 身構えたのと口をふさがれたのは同時だった。
「はい。風船取れたよ。気をつけるんだよ。
 あれ? アール? どこにいったんだい?」
 足下にはなぜか所持者のない短剣が転がっていた。






過去日記
2005年09月03日(土) 中間報告十一回目
2004年09月03日(金) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,20UP
2003年09月03日(水) 髪を切ったら

2012年09月02日(日) アール・エドレッドの場合(仮)・9

「それで。見つかったのか?」
 まずは情報収集とばかりに相手に質問をなげかける。
「それがなかなか見つからないんだ。おかしいよな。確かこっちの方だって聞いたのに」
 捜し物を求めてさまよう幽霊。確かにあり得る話だ。ここはじっくり話を聞いて理解を深めなければ。
「どこに行きたいんだ? 手伝うよ」
 声をかけるとリザはうーんと腕をくんで答えた。
「共同墓地って言ってたかな。人が眠ってるんだ」
「それって知り合い?」
 なにげなく尋ねると、リザは寂しげな笑みを見せる。
「うん。長いこと逢えてなかったんだ。
 オレにもう少し勇気があればね」
 表面上はのうてんきそうに見えてもその裏には色々なものが秘められているらしい。人は見かけによらずなんだなと実感しつつ脳内の地図を広げてみる。
 今いる場所から墓地まではさほど遠くはない。案内をしつつ、ここはさぐりを入れることにしよう。
 となるはずだったのだが。
「おかしいなー。全然つかないや」
 再会したのは日がでて間もない頃だったのに、何時間たってもいっこうにたどり着く気配がない。
「ここはまっすぐ進む」
「わかった。まっすぐだね」
 一つうなずいた後。藍色の髪の男は目の前の道をまっすぐーー
「って、そっちは左だろ!?」
 真剣な眼差しで反対方向に進もうとする男の首ねっこをつかんで指摘する。
「おっかしいなあ。まっすぐ進んだつもりだったのに」
 全然つもりになってない。
「ほら」
 地図を片手に悪戦苦闘する男に右手を差し出す。男と手をつなぐなど謹んでお断りしたいところだがこのまま二人して路頭に迷うよりははるかにましだ。
 手と手をとってーーというか、ちゃんと握れたということは幽霊ではなかったのか。それとも実体のある生き霊だったのか。






過去日記
2006年09月02日(土) 「EVER GREEN」10−3UP
2005年09月02日(金) 「SkyHigh,FlyHigh!」Part,71UP。
2004年09月02日(木) 最近読んだ本

2012年09月01日(土) アール・エドレッドの場合(仮)・8

 先日の会話を思いおこせば行き先を特定するのは簡単だった。あとは容姿を思い浮かべるだけ。

 しばらくして、男は見つかった。
 声をかけようとして、ふと変な思いにとらわれる。本当にそんな人物に自分は遭遇したのか? 周りが言うように、あれはただの思い過ごしではなかったのか。
(「忘れろ。それが貴様の身のためだ」)
 だれかから冷たい忠告を浴びせられたようなきがして足をとめる。周りにはだれもいない。
 だからどうした。
「幽霊が怖くて記事なんか書けるか!」
 誰にともなく反論すると後ろ姿に呼びかける。
「リザ!」
 声にふりかえったのは藍色の髪に紫の瞳の男。間違いない。
「君は――」
「アール・エドレッド」
 この前会ったばかりなのに名前も忘れちまったのか? こっちはさんざん探し回ったというのに。
「オレのこと覚えてる?」
「約束しただろ。旅行記を読ませてやるって」
 実のところ記事はまだ書き上がってない。けど約束した以上、声をかけないわけにはいかない。そもそも彼自身が大きなネタなのだ。ここで捕まえなくていつ捕まえる。 
「いいよ。いつでも読むよ」
 幸い時間はいくらでもあるんだ。紫の瞳の男はそう言って心から嬉しそうに笑った。






過去日記
2005年09月01日(木) おさわがせしました。
2004年09月01日(水) とある姉弟の会話(6回目くらいにしておこう)
2003年09月01日(月) 「桜」
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