2008年09月09日(火)  腰痛は気功で治せるか

産後一か月は横になっていなさいの忠告を体調がいいことに無視して、産院から退院するなりパソコンに向かった。しかも、ダイニングの椅子に座って。そのツケの腰痛に悩まされるようになって一年半。近所の整骨院に通うようになって、だいぶ症状は緩和され、痛みで眠れなくなることはなくなったけれど、完治にはまだまだ遠い道のり。ついに気功教室の門を叩くことになった。

背骨を動かすことで内臓をマッサージし、腰痛はもちろん万病を緩和し予防するという考え。「気」がのぼっていくのをイメージしながら、背骨を一本ずつ曲げていく。少しずつレベルアップして最終的には気をコントロールする術を体得するらしいが、初級編は背骨くねくねの動きを覚えるのが中心で、体操教室みたいな感じ。

体が気持ちよくなってくると眠気と邪念が湧いてくる。それを超えた境地をめざすらしいのだけど、わたしは眠気と邪念にすっかり支配されて、近所の子どもたちの泣き声はやたら大きく聴こえるし、仕事でやってる企画のあれこれのファイルが勝手に開いて、脳内で一人ブレストが始まってしまった。

「いいなあ、楽しいなあ、気持ちいいなあ、という感覚。わかりますか?」と独特のアクセントで語りかけながらお手本を見せる中国人の先生の動きは恐ろしくなめらかで無駄がなく、ちょっと人間離れした感じがある。顔色も非常に良く、体のどこも悪いところがなく、悩みも一切ないような穏やかで平和ないいお顔。何よりも教室の片隅にあるパキラがこれまで見たことないほど大きく立派に茂っている姿に、ここに漂う気はただものじゃありませんぜという説得力があった。教室の後は身も心もずいぶん軽くなった気がしたけれど、気がうまくめぐったせいなのか、運動不足が解消されただけなのか。見極めるためにも続けてみようと思う。

2007年09月09日(日)  マタニティオレンジ173 父母連総会で区長と話そう 
2005年09月09日(金)  アンティークボタンの指輪


2008年09月08日(月)  マタニティオレンジ331 おばけごっこ トンネルごっこ

2才児の遊びにも流行り廃りがあり、娘のたまの最近のブームは「おばけごっこ」と「トンネルごっこ」。「おばけごっこ、る!」と「トンネルごっこ、る!」とせがみ、親にシーツをかぶらせおばけ役をさせたり、足を上げてトンネルを作らせたり。保育園で今はやっている遊びらしい。

「おばけ こわーい」と言いながら笑顔で歓声を上げるさまは、怖くないおばけ屋敷ではしゃぐギャルのよう。トンネルをくぐるのは、何がそんなにおもしろいのか、飽きることなく何度もくぐる。パパとママの二連トンネルや壁に片足をつけての大型トンネルなど、トンネルにバリエーションをつけると、ますます遊びは終わらなくなる。たいていお風呂上がりに「る!」と言い出し、夜中にかけて調子づいてしまうので、寝るのが遅くなる。でも、昼間は保育園に預けっぱなしでかまってあげられないしとつい甘くなってつきあってしまう。

2007年09月08日(土)  対岸のタクシー
2006年09月08日(金)  マタニティオレンジ4 男の子か女の子か?
2005年09月08日(木)  文芸社パンフレットの取材
2004年09月08日(水)  東銀座の『台湾海鮮』
2003年09月08日(月)  「すて奥」作戦


2008年09月07日(日)  出張いまいまさこカフェ9杯目「映画祭審査員は五人五色」

池袋シネマ振興会のフリーペーパーbukuに連載中のエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の9杯目を書く。今回は「映画祭審査員は五人五色」と題して、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の話題。白熱した審査の模様などを綴った。7月下旬に開催された映画祭から、あっという間にひと月半。知り合った皆さんはどうしているだろう。それぞれの国で新作に取り組まれているだろうか。映画のマグマがたぎっていた祭りの熱気が懐かしい。

2007年09月07日(金) マタニティオレンジ172 『パパは神様じゃない』
2006年09月07日(木)  マタニティオレンジ3 「食事のおいしい産院」で産みたい!
2004年09月07日(火)  韓国のカメラマン Youngho KWONさん


2008年09月06日(土)  マタニティオレンジ330  『ちょうちょう』熱唱! はじめてのカラオケ

ダンナが仕事でお世話になっているS氏のお宅を一家で訪問。先日ダンナとS氏が飲んでいたときに酔った勢いでわたしに電話をかけてきて、「うちのマンションのカラオケルームに来てくださいよ。とにかくすごいから」と熱っぽく勧誘されたのに乗った。マンションのすごいカラオケルームってどんなだろと想像がつかないまま高層マンションの高速エレベーターで最上階へ。階数表示は50階を越えていた記憶。一歩中に足を踏み入れると,思わず「おおっ」と感嘆のため息。壁一面のガラス窓から見はるかすビューの見事なこと。まさに天空のステージ。こんなところで歌ったらさぞ気持ちよかろう。

でもカラオケはとんとごぶさたで、何を歌えばいいのやら。娘のたまも一緒に楽しめる童謡なんか入ってるかしらんとブックを開けば、これまた窓外の景色に張り合うような充実のラインナップ。一曲目に『ちょうちょう』を入れ、たまにマイクを握らせると、小さな口にマイクの先が入り、なめるような格好に。マイクを見るのもつかむのも初めてで、扱い方がわからない。それでも歌の最後のほうにはほどよい距離を開けてマイクに声を乗せることを覚えた。

『ちょうちょう』は普段口ずさんでいるテンポより少々早めで曲に遅れがちだったけれど、2曲目の『ぞうさん』はのんびりペースでうまくメロディに乗れた。S氏の愛娘、4年生のミドリちゃんは、お姉さんらしくたまを温かく見守りながらときどき唱和してくれる。「よーし、こうなったら、今日は童謡縛りだ」とS氏。『いぬのおまわりさん』『おもちゃのチャチャチャ』『ぶんぶんぶん』と片っ端から童謡を入れて行く。2曲100円の設定なのだけど、童謡は短いのであっという間に終わり、コストパフォーマンスはよろしくない。「そうだ、『ポニョ』はどうだ?」とS氏。新譜で入荷したポニョを皆で熱唱。たまも大喜びで歌いながら踊る。「ポニョは長いな」と気に入り、童謡を数曲はさんで、またポニョで締めた。

その後、エレベーターで数十階下りてS氏宅で夕食をごちそうになる。面倒見のいいミドリちゃんにお風呂まで入れてもらい、たまはゴキゲン。親子でたいへん楽しい時間を過ごさせてもらった。たまにとっては初めてのカラオケの印象が強烈だったようで、帰り道もにぎりこぶしをマイクにして「ちょうちょ〜」と歌っていた。

2007年09月06日(木)  マタニティオレンジ171 苦し紛れの雨カバー
2006年09月06日(水)  マタニティオレンジ2 着たいがない!
2004年09月06日(月)  シナトレ1 採点競技にぶっつけ本番?
2002年09月06日(金)  ミナの誕生日


2008年09月05日(金)  アテプリスペシャルがDVDに!

4月に放映された『アテンションプリーズスペシャル〜オーストラリア・シドニー編〜』がDVDになることを知ったのは、数週間前。偶然ネットを渡り歩いているときに「9月17日発売」の情報を見つけた。DVD化が決まりましたという知らせがなかなか来ないので、今回はしないのかなあと諦めもよぎっていただけに、なんだ,知らなかっただけかと喜んだ。

そして今日、完成したDVDが到着。タイトル以外は文字情報を拝し、美咲洋子のキラリンとした笑顔だけのいさぎよい紙箱パッケージの中に、ケース入りDVDとオマケのミニ下敷き(?)。ドラマの放送や映画の公開には、心弾むお祭りのような華やかなうれしさがあるのだけど、手に取れるグッズになって帰ってきてくれるのは、抱きしめていとおしむようなしみじみとしたうれしさがある。4か月間の短期決戦で打ち合わせとホン直しを重ねた怒濤の日々までいとおしく思えてきて、手をかけた分だけ作品に親孝行されたときの感激もひとしお。

2007年09月05日(水)  モランボンの鍋ソング 
2006年09月05日(火)  マタニティオレンジ1 マタニティブルーの逆は?
2005年09月05日(月)  あたり前田のクラッカーと551蓬莱
2004年09月05日(日)  映画女優 高峰秀子『チョコレートと兵隊』


2008年09月04日(木)  佐瀬寿一さんと『はだしになって』

『およげ!たいやきくん』『パタパタママ』といえば、わたしが子ども時代に最もよく歌ったベストテンに入る思い出の歌。その作曲を手がけた佐瀬寿一さんが、わたしの書いた歌詞にメロディをつけてくさった。広告会社時代の大先輩、濱田哲二さんがコーディネイターと佐瀬さんとともに「チャイルド・オアシス・ソング」というプロジェクトを立ち上げた縁で、「今井も何か書いてみない?」と声をかけていただいたのだった。4月に歌詞を2つ送って、

>>>2008年4月16日マタニティオレンジ269 『およげ!たいやきくん』作曲家が贈る新しい童謡

待つこと4か月あまり、一案目の『はだしになって』のデモが完成。それを聴きながら打ち合わせしましょうとなり、高円寺にある濱田さんの「ギャラリー工(こう)」で佐瀬さんにお目にかかった。『およげ!たいやきくん』に至っては、子ども会で劇までやった(あの歌をお芝居に膨らませたのは、うちの母だったか?)ので、わたしの思い入れはただものではない。住宅街の突き当たりの道で通し稽古をした30年前のことを話しながら、あの歌の作曲家に会う日がいつか来るなんて考えもしなかったなあと不思議な気持ちと感激がこみあげた。

デモはちょっぴりとぼけた味わいの明るい曲調で、一度聴いたら口ずさめる親しみやすさ。わたしの書いた歌詞の3分の2ほどの分量のメロディになっていて、「これぐらいが歌いやすいと思うんですよ」と佐瀬さん。以前もある人に「君の歌詞はいろんなことを盛り込み過ぎ」と指摘されたことがあったけれど、シンプルにひとつのイメージを伝えることを心がけて言葉を選ばなくてはとあらためて感じた。

他にも「意味はよくわからなくても擬態語や擬音語のような言葉だけで遊ぶフレーズがあってもいい」「一番が春、二番が夏、三番が秋となってるけど、せっかくだから四番の冬まで作ってみては」などとアドバイスをいただく。冬に外ではだしになるのって、どんな場面でしょうねえ。温泉の足湯とか?などと雑談。いただいたデモを聴きながら歌詞を練ることに。

作詞作曲の世界では、CMなどを除いては通常ギャラはなく、印税(著作権料)が作詞料、作曲料となるのだとか。脚本料に加えて著作権二次使用料が入る脚本家とは勝手が違うけれど、そのかわり、売り上げに占める印税のパーセンテージは大きい。「この歌が形になったときはJASRACに入ったほうがいいですよ」と佐瀬さん。加入するときに5万ほどまとまった金額が必要だけれど、年会費のようなものはいらないとのこと。

2007年09月04日(火)  愛すべき映画『Little DJ〜小さな恋の物語』
2004年09月04日(土)  文京ふるさと歴史館
2002年09月04日(水)  暑い日の鍋


2008年09月03日(水)  マタニティオレンジ329 アンパンマンがミッキーのおうちへ行く話

昨日と一昨日、仕事で帰りが遅くなり、娘のたまに淋しい思いをさせた。玄関を向いて座り、「ママ くる?」と帰りを待っていたという。今日、保育園へ送りに行ったときに「きょうは ママ(がお迎え)?」と聞かれたので、いつもより30分ほどだけど早く迎えに行ってから思いっきり甘えさせることにした。散歩して、絵本を読んで、ごはんを食べて、買い物ごっこをして、お風呂でお絵描きして、娘と一緒にたくさん笑った。

寝る前にひさしぶりに子守話を聞かせてあげようと思って、「何の話しよっか?」と聞いた。たいてい「ワニ」「ゾウ」などと動物の名前が挙がって、「ワニが何する話?」と突っ込んで聞くと、「ダンス」などと答えてくるのだけど、今日の返事は「アンパンマン」。「アンパンマンが何する話?」と聞くと、「ミッキーのおうち」。キャラクターの強さに自分のオリジナリティが負けた気がして、娘がちょっと遠くへ行ってしまったような淋しさを覚えた。娘と遊んであげているようで、わたしも遊んでもらっていて、娘が喜んでくれると思って差し出したものを受け取ってもらえなかったり、他のものがいいと言われたりすると、すねてしまう。

「今日ね、ショックなことがあったんだよ」とダンナに話したら、「別にいいんじゃないの?」とクールな返事。「たまにとってはアンパンマンもミッキーも動物もみんな友だちなんじゃない?」。アンパンマンがミッキーマウスの家を訪ねたら、そこにワニやゾウがいたっていい。その垣根のなさをわたしも面白がればいいのか。たまの世界が広くなったのに合わせて、わたしの作る物語も広がればいいだけの話。ゴムみたいに自由に伸び縮みして形を変える、子どもの発想みたいに。

子守話24 ころころニャーン

ニャーンちゃんと たまちゃん なにしてあそぼ。
ボールごっこして あそぼ。
でもボールがないよ。ボールになって あそぼ。
からだをくるんとまるめて さかみち ころころ。
すべりだい とんとんのぼって すべって ころころ。
どこまでいくの あれあれ とまらない。
ころころ ころころ うみまでころがって こどもたちに つかまった。
ボールになった ニャーンちゃんとたまちゃん
みぎにころころ ひだりにころころ なげられてころころ。
とうとう うみに ざっぶーん。
びしょびしょボールの ニャーンちゃんとたまちゃん
かえりみちは おもたくなって ごろごろ ごろごろ。

2007年09月03日(月)  お金を恵むのではなく
2004年09月03日(金)  下高井戸シネマで『Big Fish』


2008年09月02日(火)  マタニティオレンジ328 買い物ごっこ

牛乳を買いに行こう、と娘のたまを誘ったら、「おかね ちょうだいな」と小さな手を差し出された。買い物は今、たまにとって、ちょっとしたブーム。日曜日の夜、いきなり「コロッケ ちょうだいな」とわたしをお店の人に見立てて話しかけてきた。「お店入ってくるところからやってよ」とわたしが言うと、「がらがらがら」と言いながらドアを開ける仕草がつき、買い物ごっこが始まった。

「コロッケいくつ?」と聞くと、ニコニコしながら「うん」。もう一度聞いても同じ。何言われてるんだかわからないけど愛想笑いを浮かべてその場を切り抜ける能力は、2才にして備わっている。「いくつ? 一個? 二個?」と聞くうちに、「いくつ」は数を尋ねているのだとわかってきて、「いっこ」と答えが返ってきた。ちんぷんかんぷんだった言葉の意味が、やりとりを重ねるうちにぼんやり見えてきて、やがてくっきりとなり、そうかこういう局面ではこのカードを切ればいいんだ、と試しにやってみたら、欲しいものが手に入る。言葉が通じない国で買い物するときのあのワクワクドキドキする感じを、母国語で味わっているのだろう。面白いと思ったら飽きることを知らない2歳児の好奇心も手伝って、またやるの、まだやるのと「コロッケちょうだいな」を繰り返すうち、一種類だったコロッケは二種類から選べるようになり、ソースがつき、店を出て数歩あるいて家に帰り、「ピンポーン。パパ、コロッケ かってきたよ」とパパと食べる続きが生まれ、演劇でエチュードを繰り返しながら場面が出来上がっていくように、会話が進化していった。

たま「がらがらがら(と音とともにドアを開ける仕草)」
わたし「いらっしゃませ。今日は何にしますか」
たま「コロッケちょうだいな」
わたし「何コロッケにしますか?」
たま「うん」
わたし「野菜コロッケとカレーコロッケがありますが、どちらにしますか?」
たま「やさいコロッケ」
わたし「大きいのと小さいのがありますが」
たま「おおきいの」
わたし「大きい野菜コロッケ、おいくつ包みましょうか?」
たま「うん」
わたし「いくつ?」
たま「(うなずきながら)いくつ」
わたし「い・く・つ?」
たま「(指を一本立てて)い・く・つ」
わたし「一個ですね?」
たま「(うなずいて)いっこ」
わたし「ソースもつけますか」
たま「うん」
わたし「お代は90円です」
たま「(笑って)」
わたし「お客様。笑ってごまかされては困ります。お金をちょうだいできますか」
たま「(ますます笑って)」
わたし「いえいえいただくものはしっかりと。90円です」
たま「はい、ばっちーん(とわたしのてのひらにお金を置く仕草)」
わたし「あるじゃないですかお客様。百円お預かりしましたので、10円のお返しです。ありがとうございました」
たま「またねー」

2007年09月02日(日)  マタニティオレンジ170 せらちゃんのおさがり
2004年09月02日(木)  「とめます」と「やめます」
2002年09月02日(月)  My pleasure!(よろこんで!)


2008年09月01日(月)  『ブタがいた教室』と『ヤング@ハート』

8月の試写最終日に駆けつけたら満員で入れなかった『ブタがいた教室』の追加試写を観る。『パコダテ人』の前田哲監督の最新作で、撮影の葛西誉仁さん、制作の田嶋啓次さん、現場スタッフの澤村奈都美ちゃんと『パコダテ人』関係者率高し。3月にロケにお邪魔した(>>>2008年03月15日(土) 前田組「豚のPちゃん」に会いに行く)こともあって、身内の作品のような親しみを寄せている。

さて、気になる仕上がりは……試写室を出た瞬間、「よかった!」と監督に興奮して電話してしまったほど、引き込まれた。最後に食べるという前提で6年生のクラスで飼い始めたブタのPちゃんに次第に愛情が湧き、食べることに葛藤する子どもたち。名前をつけてしまった時点から家畜ではなく友だちになり、食べられなくなってしまう。Pちゃんを食べるのか、食べないのか。その答えを子どもたちに導かせようとする先生。卒業の日というタイムリミットに向けて学級会議が重ねられる。一緒に過ごす時間が長くなるほど離れがたい気持ちはふくらむ。けれど、食べないことが愛情なのか。Pちゃんを残して卒業するのは無責任ではないのか……。子どもたちのやりとりに口をはさまず、腕組みしてじっと成り行きを見守っている妻夫木聡演じる星先生の姿は、そのまま撮影現場の姿勢を思わせた。子どもたちには議論の台詞部分を白紙にした台本を渡したと聞くが、子どもたちの本音を引き出した演出は見事。大人の用意した言葉ではなく、自分たちの言葉で自分たちの結論を導いた子どもたち。説教臭くもなくお涙頂戴にもならず、映画のモデルとなった実話の教室で起きた化学変化を映画という形で表現することに成功していて、新鮮だった。公開は11月1日。前田監督の飛躍作になりそうな予感。

続いて、同じ試写室で『ヤング@ハート』を観る。ロックを歌うおじいちゃんおばあちゃんのコーラス隊を追ったアメリカのドキュメンタリー映画。シネカノンで予告を観て、これはいかにもわたし好みと思っていたら、先日『トウキョウソナタ』の試写で試写状をもらった。かわいいおばあちゃんになるのが夢のわたしにとって、チャーミングなお年寄りは人生のお手本。期待通り、いくつになってもヤング@ハートなコーラス隊の面々を観て、年を取るのが楽しみになってしまった。年を取っても趣味を持って仲間を持って張り合って負けたら悔しがって、ずっと自分らしく生きていけたら幸せだ。長生きしても人生から引退してしまったら時間を持て余すだけ。お年寄りがみんなこんなに元気なわけじゃないだろうけれど、人生が詰まった歌声を聴きながら、アメリカは日本に比べて寝たきり老人の数が圧倒的に少ないという話を思い出した。

2007年09月01日(土)  第2回ユニバーサル映画祭
2004年09月01日(水)  年を取らない誕生日
2003年09月01日(月)  「うんざりがに」普及運動


2008年08月31日(日)  マタニティオレンジ327 くるくる ぐるぐる 何度でも

広告会社時代の同僚、E君T嬢夫妻の新居を一家で訪ねる。三人で同じ得意先を受け持っていた仲で、わたしが会社を辞めてからも、二人が結婚しても、親しくおつきあいしている。料理上手、もてなし上手の夫妻は交替でキッチンに立ち、生ハムでアスパラやチーズを巻いたもの、かぶとクルミのサラダ、ビシソワーズ、庭で育てたバジルのジェノヴェーゼ、カレイのパン粉焼き、チキンライスを次々と手際良くテーブルに出してくれた。その連携は美しく楽しげで、バタバタアタフタしてばかりのわが家のせわしなさとはえらい違いだった。

余裕があると言えば、「前の家から二倍になった」という間取りもそうで、アジアン家具がゆったりと配された広いLDKでベランダの向こうの緑を望みながら食事をしていると、リゾートにいるみたいな気分になった。

床のない(物があふれているせいで)家に暮らし、歩くときは膝を大きく持ち上げないと転ぶような生活を強いられている娘のたまは、広々としたフローリングを駆け回り、ウッドデッキのベランダに飛び出してキッチンのドアから入る遊びを覚え、大はしゃぎ。キッチンに立っているT嬢が「あらあ、たまちゃん、来たのねー」と大げさに喜んで出迎えてくれるのがうれしいらしく、LDKからベランダ経由でキッチンに入りLDKに戻ってくるルートを何度もめぐり、そのたびにT嬢は「あらあ、たまちゃん」を繰り返す羽目になった。

ベランダぐるぐるの後、たまの関心は広いお風呂に移った。お湯を張ってない浴槽の中でひと暴れし、温泉みたいな腰かけられる段差にちょこんと座り、わたしやT嬢にも横にかけろと誘い、女三人で縁側トーク。「たまちゃん、悪い男にひっかかっちゃダメよ」とT嬢に言われて、たまはキャキャッと笑っていた。空のお風呂から上がると、「くるくるこっこ るー」と,家でお風呂に入ったときみたいにバスタオルで体を巻いてとおねだり。お風呂に入って、おっちんたんして、くるくるっこ。それを何度も繰り返すので、家中の大きなタオルが尽きてしまった。

「バレリーナ」が持ち芸のたまのために、マシュー・ボーンの『SWAN LAKE』のDVDも流してくれ、半日がかりでさんざん遊んでもらったのに、帰り際、「今日何がいちばん楽しかった?」と聞くと、「ニャーン」と猫の置き物を指差した。ちなみに「いちばんおいしかった」ものは、最後に食べたクッキーとのこと。

2007年08月31日(金)  『怪談』より怖い話
2005年08月31日(水)  佳夏の誕生日
2004年08月31日(火)  東京ディズニーランド『ブレイジング・リズム』

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