2006年02月17日(金)  学生新聞「キャンパス・スコープ(campus scope)」取材

mixiの今井雅子コミュニティが縁で学生新聞キャンパス・スコープの取材が実現。代表の米盛君がドラマ『ブレスト〜女子高生、10億円の賭け!』を観て原作『ブレーン・ストーミング・ティーン』のレビューをmixiに書き込み、今井雅子コミュニティにも参加したことからつながって、トントン拍子に今日のインタビューが決まった。その間、わずか二週間。

日比谷シャンテ地下のチャヤマクロビカフェ&デリ(カフェの様子はブログにて)で待ち受けていたのは、米盛君と三人の女子学生、能島さん、小野さん、堀部さん。若い四人に囲まれてのインタビューに、元気と刺激をもらう。みなさん熱意と興味を持って話を聞いてくれ、予習もばっちりで、上手に記憶の引き出しを開けてくれた。

キャンパス・スコープは全国の大学に配布され、発行部数は12万部。年二回の発行で、わたしのインタビューが掲載される次号は四月発行。ちょうど『子ぎつねヘレン』の公開中だし、新学期の学生に『ブレスト』本を宣伝できるのもありがたい。どんな記事になるのか楽しみ。

2005年02月17日(木)  魔女田さんの新作『平成職人の挑戦』
2004年02月17日(火)  オーマイフィッシュ!


2006年02月16日(木)  『WEL-COME to パラダイス』と少年山賊団

NHKオーディオドラマのパーティーで知り合った大先輩の脚本家・吉村ゆうさんが作・演出の『WEL-COME to パラダイス』(劇団たいしゅう小説家第9回公演)を観る。吉村さんの舞台を観るのは3回目だけど、1本目は菊池寛の世界、2本目は熱い男の世界、3本目は歌あり踊りありのワンシチュエーションコメディ。見事にどれもかぶっていない。ドラえもんのポケット並みの引き出しをお持ちなのかも。

今回は日本の片田舎にある「舞網(マイアミ)」という名の海沿いの町が舞台。交通事故の加害者となった野球選手の故郷であるその町で、被害者である伝説のロックスターが療養し、彼のファンであり彼の歌をもう一度聴きたい野球選手の幼なじみたちがリハビリを手伝う。そこに昔の恋や保険金疑惑が絡み、話が二転三転……。次が読めない展開の面白さと絶妙な会話は、さすが。合間に入る生演奏や歌もなかなか聴かせてくれて(音楽・歌は石川よしひろさん)、肩の力を抜いて楽しめるエンターテイメントになっていた。

WEL-COME to パラダイス
2006年2月9日(木) 〜 2月19日(日)
東京芸術劇場 小ホール2

【スタッフ】
作・演出=吉村ゆう 美術=土屋茂昭 照明=黒尾芳昭 音響=川口博 舞台監督=深見信生 舞台監督=板垣周作 スタイリスト=片柳利依子 メイク=高森優子 音楽=石川よしひろ プロデューサー=高橋正行 ほか
【キャスト】
モト冬樹/菊池麻衣子/岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)/萩野崇/平野勲人(TEAM 発砲・B・ZIN)/首藤健祐(東京ハートブレイカーズ)/芽映はるか/石川よしひろ/岡田薫/鈴木輝美/大木初枝(演劇集団キャラメルボックス)/吉田聡/上南友美/中野幹雄/林部レオナ


この日いちばんの衝撃だったのは、前座に突如現れた少年山賊団というジャグバンド。ジャグバンドとは20世紀初頭のアメリカ南部でお金のない黒人たちが手近にあるものを楽器にして演奏を楽しんだスタイルのことらしい。棒に糸(釣り糸って言ってたっけ?)を張った弦楽器(これがまたいい音)、洗濯板に軽量カップや自転車のベルを貼り付け、スプーンで叩く打楽器などを楽しそうに奏でる三人組に目が釘付け。選曲がまたわたし好みで、『ドナドナ』『グリーン・グリーン』(この歌を聴くと、なぜかとても泣きたくなる)、牛と戦うオレオレオレ!の歌(歌詞で検索したら『トレロ・カモミロ』というタイトルらしい)などなど、胸の奥の懐かし袋をくすぐられるようなレパートリー。上演後はロビーで『パタパタママ』を披露してた。みんなの歌をテープに録って聴いていたわたしには、ほんとにど真ん中。『コンピュータおばあちゃん』も持ち歌なんだろか。話しかける勇気がなかったけど、とても素敵な三人組でした。

2005年4月20日 東京ハートブレイカーズ公演『黒くやれ』
2003年11月23日 通帳で伝える愛 『まばたき』『父帰る2003』

2005年02月16日(水)  不思議なピンクの水、「ナーガ」水。
2002年02月16日(土)  パコダテ人@スガイシネプレックス


2006年02月14日(火)  一度泊まってみたいチョコレートのホテル

バレンタインデーらしく、チョコの話題を。

わが家でいちばんかさばっている(&のさばっている)のは古新聞、古雑誌。ネタになりそうなものを片っ端から切り抜くもののファイルしきれずに放置された紙切れが色あせ、端っこから破れ、みじめな姿をさらしている。どうしても必要なものだけ残して後は捨てよう!と紙の山を掘り出した中に、1999年12月のwinds(JALの機内誌)の15ページがでてきた。タイトルは「チョコのお城で甘い一夜を」。イタリア・ペルージャはサッカーだけでなくチョコでも有名で、この街に世界初のチョコレートをテーマにしたホテルが誕生。内装はチョコがモチーフ、宿泊フロアはミルクチョコ、ジャンドゥイアチョコ、ダークチョコから選べ、世界中のチョコグッズが集まるストアがあり、レストランではチョコ尽くしのメニューを楽しめるとか。

去年イギリスに行ったときにプディングのホテルを指をくわえて通り過ぎたけど、それに匹敵、あるいはそれを上回る誘惑。早速、そのエトルスカン・チョコホテル(ETRUSCAN CHOCOHOTEL)のサイトwww.chocohotel.itを訪ねてみると、トップページからとろけるチョコ。ホテルの外観はおいしそうなチョコレート色。お部屋はけっこうシンプルで、チョコチョコ感はあまりなし。でも、ルームキーは板チョコっぽい。スイミングプールの水はチョコレート……とはさすがにいかず、プールサイドがチョコレート色。ベタになりすぎないところがオシャレなイタリアらしいのかも。

2005年02月14日(月)  5年ぶりにケーキを焼く
2002年02月14日(木)  ゆうばり映画祭2日目


2006年02月12日(日)  『子ぎつねヘレン』完成披露試写

有楽町マリオン11階の朝日ホールにて、『子ぎつねヘレン』完成披露親子試写会。一時半の開場とともに、親子が続々入場。あっという間に会場は満席で、立ち見のお客様が出てしまう。

入ってすぐの物販コーナーにはヘレンのぬいぐるみ、原作ノベライズ、14日発売のフォトブック(学習研究社)が並び、けっこうなにぎわい。ここに絵本とストーリーブック(東京ニュース通信社)があったら……。早く仕上げて物販コーナーに加えたい。

2時過ぎ、多数の取材カメラが向けられる中、大沢たかおさん(矢島動物診療所院長 矢島幸次)、松雪泰子さん(カメラマン 大河原律子)、小林涼子ちゃん(矢島美鈴)、深澤嵐君(大河原太一)、河野圭太監督が登場し、舞台挨拶。作品への思いと撮影でのエピソードを披露。

苦労話を聞かれた大沢さんは、「キツネは生まれたときは黒くて、毛が茶色くなったと思うと、鼻がとんがった親ギツネになってしまう。子ぎつねでいる短い時間を狙っての撮影だった」。大物役者合わせのスケジュールよりスタッフ泣かせな「キツネ合わせ」。本物のキツネでよくこれだけ撮りきれたものだなあとしみじみ。作品の中で主人公一家はヘレンとともに成長するけれど、『子ぎつねヘレン』もまた、日一日と成長する子ぎつねとともに大きくなった。スタッフとキャストが一緒に「育てた」という気持ちが強くて、いっそう愛着のある作品に。太一の抱いていた宣伝用の特大へレンは、ずっしり重かった。

大スクリーンで観るのはわたしもはじめてで、ドキドキ。北海道の大自然、葛西さんの野生班が追った野生ギツネの姿は試写室の小さなスクリーンで観るよりずっと美しく力強い。子どもたちの笑い声が何度もはじけて、にぎやかな鑑賞。血統犬ロッシの演技は、アカデミー賞動物部門があったら、助演犬優賞もの。ロッシが出るたびに客席が「何かやってくれるのでは」と待ち受ける。小さな子どもたちが台詞を繰り返したり、画面に向かって動物の名前を言ったり(きっと指差しているのでしょう)するのも微笑ましかった。ぐずる子、泣き出す子もいたけれど、それも親子試写会ならでは。後半はすすり泣きがあちこちから聞こえ、途中から観たプロデューサーは「みんな花粉症なのかと思った」ほど。わたしはいつも同じところで泣いてしまうのだけど、今日はその瞬間、洟をすする合唱になった。

上映後、熱心にアンケート用紙に書き込む親子の姿を見て、母に連れられて舞台を観に行った子ども時代を思い出した。今観て感じたことを感動がさめないうちに自分の言葉にする、その経験が現在のわたしの書く力につながっている。

ひさしぶりに会う関係者たちと「反応よかったですね」「宣伝がんばりましょうね」と声をかけあう。控え室で、インタビューを終えた涼子ちゃんと嵐君に再会。嵐君はあいかわらず小さくてかわいい。涼子ちゃんは会うたびに顔が小さくなっている気がする。一緒に写真撮るときはわたしが一歩下がらないと、とんでもないバランスに。

2005年02月12日(土)  浸った者勝ち映画『ネバーランド』
2004年02月12日(木)  本のお値段
2003年02月12日(水)  ミヤケマイ個展 MAI MIYAKE EXHIBITION2003


2006年02月09日(木)  倉カルミネにて2006年の誕生日

2003年から毎年誕生日を祝ってくれているアートディレクターのE君とCMプランナーのT嬢が、ひと月前から「にくの日、空けといてね」と声をかけてくれ、今年も誕生日を三人で過ごす。広告会社時代に東京ディズニーランド/東京ディズニーシー担当で組んだトリオ。話もノリも合うので、仕事を越えて、しょっちゅうおいしいものを食べに行っていた。残業や休日出勤が苦にならなかったのは、この二人がいたから。おかげでなかなか会社を辞める気になられなかった。

今年のお店は表参道・骨董通りのパパスカフェの南を少し入ったところにある倉カルミネ(KURA CARMINE)というイタリアン。倉を改造したお忍びっぽい雰囲気も料理もとても洒落ていて気に入る。もちろん味も盛り付けに負けじとしっかり楽しませてくれた。おいしいパンが、そろそろなくなったなーという頃に足されるのも心憎い。いいお店を教えてもらった。

このE君とT嬢、わたしの知らない間に恋人となり、夫婦となっていた。会社を辞めて二か月ほど経って、「結婚式に来て」と突然言われ、びっくり。つきあっていることすら知らなかったわたしには晴天の霹靂だったけど、同僚によると、気づいてなかったのはわたしだけらしい。互いの誕生日を祝いあって四年の仲。まさか自分がお邪魔虫になっていたとは! そういうわけで、はじめて自分の立場を自覚しての誕生日。でも、とくに何が変わるというわけでもなく、会話の中に「わが家は」という言葉が増えたぐらい。この二人と会っていると、話すことが後から後から出てきて、時間がいくらあっても足りない。倉カルミネの近くにあるこれまた隠れ家風の七面鳥カフェで語るうちに日付を越え、誕生日は過ぎていた。

2003年2月9日(日) 何才になっても祝うのだ
2004年2月9日(月) 今年もハッピーバースデー
2005年4月15日(金)  トンマズィーノでアウグーリ!

2004年02月09日(月)  今年もハッピーバースデー
2003年02月09日(日)  何才になっても祝うのだ
2002年02月09日(土)  シモキタ(下北沢)


2006年02月08日(水)  クリピロ様セネガル行ってらっしゃい会

会社時代のコピーライターの大先輩、クリピロ様が恋人の待つセネガルへ旅立つことになり、中目黒のhuit(ユイット)にて元同僚女子たちで壮行会(行ってらっしゃいのケーキはブログをどうぞ)。セネガルという国、「アフリカのどこか」ぐらいの知識しかなかったけれど、アフリカ大陸の西のいちばん出っ張った辺りに位置し、「パリダカール」の「ダカール」を首都に持ち、面積は日本の約半分、人口は一千万人強。

クリピロ様の恋人の日本での仕事は「ミュージシャン」だったけど、「セネガル人はみんなミュージシャン」(クリピロ様談)。人口の95%がイスラム教徒だけど、顔をすっぽり隠す必要はない。「足は隠すけど、胸はときどき見せる」そうで、男の人をからかうときに「やーい」というノリでシャツをまくり、「これが好きなんだろー」と胸を見せるのだとか。「セネガルの女性は皆たわわだけど、わたしがやったら貧弱さに驚かれるかも」とクリピロ様。「砂埃が激しいので、防塵のパソコンを持っていかないと壊れる」という話も面白い。料理はけっこう日本人の舌に合う味らしく、カレーっぽい煮込みもあるそうで、「ぜひレシピを教えて」とお願いする。

セネガルは一夫多妻を認めていて、クリピロ様の恋人の家も父が一人に母が二人。それぞれがどんどん子どもを産んで、実家は二十人家族。その大家族がまるごと一緒に暮らせる家がクリピロ様の仕送りで建ったとか。わたしたちは勝手に「クリピロパレス」と名づけ、いつかその家(城?)の建つ国を訪ねてみたい、と夢見るのだった。

そんなこんなで、今まで全然縁がなかったけど、にわかに身近で興味をかきたてられる国、セネガル。日本人は二百人程度しかいない(政府系機関や商社関係者が中心)そうで、「クリピロ様、セネガルにいちばん詳しい日本人になるチャンス!」とけしかける。とりあえず、セネガルでの生活をはじめたら、ブログ(タイトルは「クリピロ通信」?)に綴ってくれるそうなので、楽しみ。ブログがオープンしたら、いまいまさこカフェでもお知らせします。

2005年02月08日(火)  映画『不良少年の夢』試写会
2004年02月08日(日)  FRIDAYの亀ちゃん
2002年02月08日(金)  フライングワイン


2006年01月29日(日)  空想組曲『白い部屋の嘘つきチェリー』

日付がずれてしまったけど、26日に空想組曲の『白い部屋の嘘つきチェリー』を観た。赤沼かがみさん主宰のG-upプロデュース公演。空想組曲は、作・演出のほさかよう氏を中心に「『ものがたるものがたり』をキーワードにした、ミステリー&ファンタジー要素に満ちた多彩なジャンルの作品を上演すべく結成」されたユニットとのこと。ほさかよう氏が手がけたG-upプロデュース公演『金魚鉢の中で』(作・演出)、『Deep Forest』(劇作)はどちらも感心し、楽しんだ作品。一作ごとに着実に力をつけ、毎回「期待に応え、予想を裏切る」挑戦をしてくるので、目が離せない。今回は、一年前と現在の桜の季節が交錯する構成で、見終わったとき、近くの席にいた人が「映像に近づいているね」と話していたけど、わたしもそんな印象を持った。頭がごちゃごちゃになる一歩手前の緊張感をうまく出している。どうやって計算しているだろ。

三作品を並べてみると、どれもミステリー(サスペンス)の要素があり、二作目、三作目はファンタジーの要素が濃く出ている。わたしはこのミステリー×ファンタジーのテイストが好き。「おまじないでずらしたパジャマのボタン」といった伏線のディテールにもセンスを感じる。今回は「嘘が嫌いな男」と「すてきな嘘しかつかない女の子」が美しい奇跡を起こす話。登場人物たちのつく嘘には、それぞれ切実な事情や愛せる理由があり、ひとつひとつに共感できた。嘘は自分を守る鎧でもあり、大切な人を傷つけないための盾にもなる。舞台は病院。入院患者たちが結託して使う「退院」という嘘の悲しさ、切実さにも涙を誘われた。

主役の男女を演じた有川マコトさんと後藤飛鳥さんがとてもはまっていた。有川さんは絶対王様の講演で観たときより、よかった。全身から愛らしさといじらしさを発散させていた後藤さんは新谷真弓さんだと思って観てたら、別人でびっくり。『パコダテ人』に出演していた小宮山実花さんが看護師役で出演。舞台を観るのは初めてだったけど、なかなかチャーミング。声もすごくかわいかった。


空想組曲『白い部屋の嘘つきチェリー』
シアターV赤坂


【CAST】
有川マコト・後藤飛鳥・山本卓・日栄洋祐・篠崎たかし・渡辺裕樹
中村早千水・小宮山実花・中谷千絵・浅野智・石澤美和・佐藤良幸・他
【STAFF】
作・演出:ほさかよう
舞台美術:福田暢秀

2004年10月9日(土) G-up第1回公演『金魚鉢の中で』
2005年5月31日(火) G-up presents vol.3『Deep Forest』

2003年01月29日(水)  清水厚さんと中島博孝さん
2002年01月29日(火)  年輪


2006年01月28日(土)  映画関係者の『女正月』に初参加

昨年のシナリオ作家協会の忘年会で映画ライターの小張アキ子さんと脚本家の小松與志子に「次は『女正月』で会いましょう」と誘われ、今年で12回目という女性映画関係者の新年会『女正月』に参加。見渡す限り知らない人で戸惑うが、子ぎつねヘレンの取材で網走でお会いした共同通信の記者さんや、前田監督と川喜多記念映画文化財団を訪ねたときに応対してくださった方と再会し、少し居場所ができる。初参加者の挨拶で「三十分前までは、帰ろうかと思うぐらい孤独でした」と話したら、「帰らないでー。紹介するからー」と見知らぬ親切な方(カメラマンの金中愛子さん)が現れ、「まず、高野悦子さんとこ行く?」と連れて行ってくださる。

一方的に存知上げていた岩波ホール支配人の高野悦子さんは、気品と優しさにあふれる美しい方。『子ぎつねヘレン』のチラシを手渡し、「試写の案内は届いていますか」と聞くと、「劇場で拝見します」。「若い方が加わってくれて、うれしいわ」とご自分からやわらかな手で握手してくださる。「女で損したこともあったけど、女で得したことのほうが多いわね。女には精神の自由があるから」などと話す言葉も詩のよう。後で皆の前で披露されたスピーチもすばらしく、「今日でこそ女が映画に関わっていても珍しがられることは少なくなったけど、昔はなぜ女が映画をやるんだと言われた。でも、女は男のコピーではないから、女がやるんだと答えたの」「人生で一人目標となる人がいれば、灯台のように、迷わずに進んでいける。わたしにとってその人は、川喜多かしこさん。二年後に彼女の生誕百年を迎えます」といった言葉の重みに引き込まれる。ちょうど二年後は高野さんが映画に関わって60周年にあたる。昨年第18回を迎えた東京国際女性映画際の歩みにも触れられ、「女が集まって何やるんだ?」と訝しがられた苦労話をユーモラスに披露された。「この人、かわいいから、並ぶと困っちゃう」と高野さんに紹介された映画監督の羽田澄子さんは、本当にかわいらしい人。八十歳になられると聞いて驚く。女性映画際ディレクターの大竹洋子さんも素敵な方で、「子ぎつねヘレン、試写観ましたよ」と声をかけてくださった。

金中さんの紹介ツアーはまだまだ続き、『三池 終わらない炭鉱の物語』(4/1よりポレポレ東中野でモーニングショー)監督の熊谷博子さん、『ぼくらの七日間戦争2』監督・脚本の山崎博子さん、ピンク映画でデビューし、300本以上撮り続け、『女が映画を作るとき』(平凡社新書)を出された浜野佐知さんらに出会う。気になっていた作品『トントンギコギコ図工の時間』の監督・脚本・編集の野中真理子さんともお話しできた。それにしても、皆さん、元気がいい、顔がいい。映画に関わっている人は魅力的な人が多いなあとつくづく思う。結局、おひらきになっても一時間近く会場に残ってしまった。おしゃべりに夢中で写真を撮ることを忘れていたので、宴の後をパチリ。国立能楽堂という場所も、この会にふさわしい。

2005年01月28日(金)  G-upプロデュース公演『ブレインズ』
2004年01月28日(水)  舞台『クレオパトラの鼻』(作・演出:上杉祥三)
2002年01月28日(月)  心意気


2006年01月26日(木)  李秀賢君を偲ぶ会と映画『あなたを忘れない』

赤坂プリンスホテルにて『故 李秀賢(イ・スヒョン)君を偲ぶ会 5回忌』と『映画「あなたを忘れない」製作プロジェクト韓国ロケ報告会見』。李秀賢さんは5年前の今日、JR山手線・新大久保駅でホームから転落した人を助けようとして線路に降り、犠牲となった韓国からの留学生。彼の人生を映画化するということで、一年前の4回忌の会場近くの喫茶店で花堂純次監督、プロデューサーの三村さんと竹村さんに会い、李さんの生い立ちを綴った本『あなたを忘れない―韓国人留学生・李秀賢おぼえ書き』(著:康煕奉 早稲田出版)を手渡され、映画化するならどんな方向がいいか話し合った。事故のことはわたしもとても関心を持ってニュースに接していたけれど、一部メディアであまりに美談化されていたのが気になっていた。日韓の架け橋となるために命を捧げたという英雄的な描き方ではなく、一人の心身ともにたくましい男(彼は「タフガイ」と呼ばれていた)がなぜ日本を目指し、あの日咄嗟に飛び込んだのか、その過程を描く中で、彼が幼い頃から身につけていた正義感や思いやりに光を当て、生きていく上で大切なことに気づかせる作品にしたい、というのがわたしの意見だった。「死にざま」が忘れられないのではなく、「生きざま」が忘れられない人物にしたい、と。結局、監督が脚本を書くことになったので、脚本家としてわたしが作品に参加することはなくなったけれど、監督の一ファンとして作品の成長を見守り、応援している。

日本語と韓国語が混じる会は終始和やかで、日韓友好と声高に叫ぶより、同じ場所で同じ話を聞き、同じ空気を味わうことが大事なんだなと思った。ロケ現場でも、お互いの違いに戸惑ったり、共通点を見つけて喜んだりしがら、理解を深め合っているのではと想像する。映画製作にあたっての合言葉は「共感」だという。

顔と名前がきちんと一致しなかったのだけど、ロケ報告会見に出席した韓国側の出演者は、以下の人たち。主演の人がたしか「イ・テソン」さんだったと思うが、日本語のスピーチに一同から大きな拍手。「日本と韓国の両国関係を超えた精神、愛の話。あなたを忘れないということは、人間愛、人類愛を忘れないということだ」と力強く語るお父さん役の俳優さんの言葉にも拍手が贈られる。この人は一言一言がユーモアと威厳に満ちていて、役者としてはもちろん人間としてもすばらしい人なのだろうと感心した。

イ・テソン (韓国映画「サランニ」 :大韓民国映画大賞新人男優賞ノミネート、青龍映画祭新人男優賞ノミネート)
チョン・ドンファン (冬のソナタ、海峡を渡るバイオリン 他)
イ・ギョンジン (美しき日々 他)
ソ・ジェギョン (Welcome to ドンマク村、春夏秋冬そして春 他)
ジョン・ヨンジョ (新人俳優)

2002年01月26日(土)  オヨヨ城


2006年01月23日(月)  いまいまさこカフェブログOPEN

先週あたりからせっせと書き溜めていた「いまいまさこカフェブログ」を公開。友人のみずのじんすけさんが書いている東京カリ〜番長のブログカレーがいい感じだったので、exciteブログをレンタル。更新がさぼりがちになっているお気に入りギャラリーの追加分は、今後ブログにのっけることに。写真のアップロードがラクチンなので、少しはマメに更新できるようになるかも。カテゴリーは今のところ以下の7つ。

【cafe/sweets/bread】 
ギャラリーのカフェめぐり日記(カフェの部食後の部)と甘いもの記録を合体。パン情報もこちらに。


【curry】
ギャラリーのカレーコレクションの追加分をこちらに。レトルトカレー比べ、お店記録、手作りレシピなど。

【anniversarycake】
ギャラリーのバースデーケーキの追加分をこちらに。誕生日ケーキ、ウェディングケーキなどの記念日ケーキ。

【fashion/ring/bag】
ギャラリーのファッションリングバッグを合体。

【heart】
ギャラリーのハートコレクションの追加分をこちらに。

【m&m】
ギャラリーのm&mコレクションの追加分をこちらに。

【gardening】
ギャラリーのガーデニングの追加分をこちらに。

【drawing】
ギャラリーのdrawingの追加分をこちらに。

【press】
お気に入りギャラリーとはちょっと違うけど、プレス情報はスピードが命なので。今井雅子本人や関わった作品の掲出・オンエア情報をアップしていく予定。

2005年01月23日(日)  中国禅密気功の師曰く
2004年01月23日(金)  今日はシナリオの日
2002年01月23日(水)  ラッキーピエロ

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