2005年04月20日(水)  東京ハートブレイカーズ公演『黒くやれ』

NHKオーディオドラマのパーティーで知り合った脚本家の大先輩、吉村ゆうさんよりお芝居のお誘いをいただき、中野のザ・ポケットへ。東京ハートブレイカーズによる三話のオムニバス『黒くやれ DO THE BLACK』。演出の西田シャトナーさんが第1話、THE SHAMPOO HATの赤堀雅秋さんが第2話、吉村さんが第3話を執筆。登場人物はまったく違うが、「黒」から連想される「灰」「影」「闇」「死」を匂わせる話が連なる。喪服、遺灰、海の底、精神の闇、後悔、戦場……。全編を通して黒のつなぎの衣装、手には抽選箱のような黒い箱を各々が持ち、中から黒い紙片を取り出しては、まいたり口に含んだりする。紙片は顔にはりつく小麦粉にもなり、小学校時代の作文にもなり、落ち葉にもなり、血にもなる。

吉村さんの書いた最終話はストーリーの起伏がはっきりしていてとっつきやすいが、1話2話は観念的な匂いが強く、行間にしっかりと想像を働かせないと取り残されそうな緊張感がある。3話が終わる頃に、なんとなく全体がつながったような気もして、ボディブローのようにじわじわと効く作品だった。固定ファンがついているのか、お客さんはリラックスして楽しんでいる様子で、拍手や笑いなどの反応も良かった。東京ハートブレイカーズは首藤健祐さん(去年観た吉村さん脚本の『父帰る』に息子役で出演されていた)が立ち上げたユニットで、出演者は毎回変わるらしい。今回は平野くんじさん(TEAM・発砲・B・ZIN)と保坂大和さんが出演。

打ち上げで吉村さんのさらに大先輩の脚本家・竹内日出男さんとご一緒する。「わたしの記憶違いでなければ、対談していますよね」と話しかけると、思い出してくださった。2000年3月のNHK-FM新人作家特集でインタビュアーを務められたのが竹内さんだった。漫画原作を中心に書かれている矢澤和重さんは、吉村さんと20年来のおつきあい。お互い出会った頃からあまり変わってないとか。

西田シャトナーさんは関西弁の豪快な人だった。神戸大学在学中に惑星ピスタチオを立ち上げたそう。解散前に公演を観ときたかった。観たいと言えば、TEAM・発砲・B・ZIN主宰のきだつよしさんも見えていたので「気になってます」と話す。宮崎映画祭で観た『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』とPLAYMATEの『隣のベッド』に出演していた小林愛さんのいる劇団で、チラシもポップ。

2002年04月20日(土)  16年ぶりの再会

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