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波津彬子の作品はうるわしの英国シリーズが一番好きだけど、日本の物だとこのシリーズはかなりお気に入りだ。 作家と書生、随筆と怪異、旅の便り、デブ猫。 少しだけ怖いような、すぐ隣に異界があるような、そんな曖昧な空気が好きだ。 何より、日本中を旅しているであろう謎の人物が寄越す手紙に書かれている日本の風景が美しい。 あと櫨染(ろぜん)さんが良い。 地域の猫たちを取りまとめているようなフィクサー的存在で、全てを見透かしているようなデキた猫。 ある種ブサ猫デブ猫ではあるが抱えあげられてでろーんと伸びてる櫨染さんは可愛らしい。 良いわー。 グッズがあるらしく危うく手を伸ばしてしまうところだった。 アブナイアブナイ。 書生の深山くんは素性が素性なのでこの先何かありそうだと思うけど、ひとまず彼も一歩踏み出す決心をしたようで良かった。 獺祭魚堂(だっさいぎょどう)のご主人みたいな人を描くのが波津は上手いな。 愛すべき趣味人。 知り合いにいたら楽しそうなんだけど厄介でもある(笑) あ〜でもやっぱり好きだな。 さて今回はこの本と短編集の2冊同時刊行なのであともう1冊が控えている。 一気に出さずにばらけてくれればいいのに、とはファンのワガママか。 でも出ない時はずーっと出ないからなあ。 嬉しいけど複雑・・・・・・・・・。
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