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雨模様ではあったものの今日は久しぶりのお出かけ。 遠出するのは去年の冬以来かしら? 仙台市博物館に「古代エジプト展」を観に行ってきました。 オランダのライデン国立古代博物館の所蔵品の中からエジプトのミイラを中心に今回は展示されています。 というのも今回展示されているミイラをCTスキャンした映像が世界初公開されているのです。 今まではX線を用いていたために不鮮明な映像だったものが CTスキャンによって包帯を外すことなく埋葬された人物の年齢や性別、その他諸々を鮮明な画像で映し出すことが可能となりました。 これは凄かった面白かった。 VTR映像を隅から隅まで見てきましたよ。 ミイラ自体は大英博物館で嫌というほど見たことがありますが(ちょっと気持ち悪くなってしまったくらい)今回の展示はとてもわかりやすくて良かったです。 棺の蓋を外して身と内棺の内部が見られたり、外棺の底にも美しい彩色が施されていたりエジプト人は小柄だったんだなとわかったり。 なんていうか、大英博物館よりずっと綺麗だったからかしら(包帯も綺麗だった) 凄く保存状態が良くて綺麗な美術品という感じです。 棺がメインなので当然副葬品も展示されています。 死者の書や宝飾品、護符、シャプティと呼ばれる死者のために労働してくれる身代わり人形、日用品などの数々。 パピルスに書かれた死者の書のなんと鮮やかな彩色よ。 面白かったのは象形文字の解読方法。 象形文字が右から左へ、或いは縦書きにできることは知っていたけど、まさか右を向いた人物や動物があればそこに書いてある文字は右から左へ読む、 逆に左を向いていれば左から右へと読むとは知らなかった。 一枚の死者の書の中に右から読む文と左から読む文が混在しているのです。 なんて自由な。 こういうこともっと知りたいなあと思いながら眺めてきましたわ。 昨日から始まったのでまだあまりお客さんも多くなく快適にゆっくり回れたのが良かったです。 夏休みに入れば混むだろうし会期後半にはNHKあたりで紹介したら更に激込みになる筈。 それ以前にコロナ次第では会期途中で閉幕になる可能性だってありますから早めに見ようということになりました。 大正解。 やはり展示物はゆっくり解説を読みながら見たいもの。 充実した時間でした。 こちらは戦利品。 ポストカードを買うつもりだったけどしおりがあったのでこっちに。 使えるものを買うのが最近の鉄則です。 クリアファイルは硬質で使いやすそう。
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