Just for today !
re-invention



 伝わる風光

昨日の校外学習の余韻が冷めやらぬ一日。

この企画をもしかしたら一番理解してくださっているS先生から,
画家の杉山侃子さんとのやりとりの記録をいただく。
杉山先生とは,20年も前に同じ学校で勤務しただけの関わりで,
何度か作品を拝見する機会をもっているのだが,
ここまで突っ込んご自身の作品への思いを聞いたことはなかった。
作品から受ける印象でいろいろなな見方・受け取り方は,
語らなくてもよいものなのだろうが,
渾身の思いを込めて作品を作っておられるのだから,
それを知ることで,一気に世界が広がっていく。
この日のために,
わかりやすい資料を作って下ったことにも感謝。
杉山先生の世界観が
若いS先生の心をも揺さぶっていることがわかり,
その波動がこちらにも伝わってくる。
自分ができるささやかなことが,
確かに伝播していることも,本当にうれしい。
人と人をつなぐ何かが人を動かし,
その後の人生を大きく変えていく。
そんな瞬間に,立ち会えているような思い。

そのほかにも,新聞で取り上げていただり,
さらにはネット上に随分な記録をUPしてくださった方など,
感謝をしてもしきれない熱い思いの束を感じる。
可能性無限大の若者に対する期待は,いつの時代も変わらないもの。
うまくいかないこともあるのだが,
そんな彼らと日々接していることに,甘んじていてはいけない。

残された時間は限られている。
自分にできることを進めなくては。

2010年01月27日(水) 最短の長さ?
2009年01月27日(火) 教え込み習熟させる授業
2007年01月27日(土) 自分の仕事は
2006年01月27日(金) 数値目標
2005年01月27日(木) 私立高校1次選抜
2004年01月27日(火) 学ぶことに,何を感じるか


2012年01月27日(金)



 素敵な輪の中にいる

今日は総合的な学習の校外活動日。
「伝統を継承しつつ 時代に対応するには」をテーマに,
静岡県中部エリアの
建築,造園,和菓子,仏像仏具,お茶に関わる方々に,
班ごと出かけ,インタビューする。
別々の場所に行っても,テーマ追究が拡散しないように,
共通の質問を設けて集約していくこの手法も今回で2回目。
今回の質問は6つ。
・どんな思いで,日々仕事をしているのか。
・伝統的なもののよさをどこに感じているのか。
・どうしてこの仕事に就いたのか。そのきっかけとなったできごと。
・中学時代に学んだ(身に付けた)ことで,
 今も自分の中に生きていると思うこと。
・伝統を継承しつつ今の時代に対応するために,どうしているのか。
 (どんなことが大事か・どんな努力や工夫をしているのか。)
・京都や奈良で,ぜひ見て(話を聞いて)くるといいところ。

決して普通にいるばかりではない生徒たち。
朝早くの出がけから,いくつかのことがあるが,
そこは何と言っても担任の誠実さでクリヤー。
頭が下がる思い。

道中のトラブルも,何とか切り抜けて・・・
失礼の段もあっただろうに,
親切で熱心な対応をしてくださったことが,
帰ってきた生徒の表情からも伺え,心から感謝。
こんな時,責任者の自分はどこにも行けないのだが,
帰ってきた生徒一人一人の瞳の輝きを見るだけで,うれしいもの。

一期一会の関わりながら,
別々に依頼した方々が実はネットワークを持っていて,
実はどこかでつながっているというのも不思議な縁。
その一端に,自分の縁もつながっているよう。

可能性無限大の若者たちと,伝統を継承者の達人たちとの橋渡しは,
一教員にすぎない自分たちにとっては,なかなか負担で,
正直なところ,苦しいことだが,
「でもやってみると,おそらくは生徒たち以上に緊張し,
その結果,自分の中の何かが広がっている。」
そんな感想を言ってくださる,学年職員にも心から感謝。

風邪等で参加できなかった生徒もいるが,
そんな生徒たちをも巻き込んで,まとめや発表会を行い,
テーマについて考えを深め,
自分の生き方を見つめさせていきたい。

「一隅を照らす これ則ち国宝なり」
最澄の言葉が浮かんできた。
とても素敵な人たちの輪の中にいる自分は,幸せ者だと思う。


2010年01月26日(火) 混乱の中で
2009年01月26日(月) テストとのジレンマ
2007年01月26日(金) 数値目標の扱いに
2006年01月26日(木) 地域探訪
2005年01月26日(水) 願いを形に
2004年01月26日(月) 図形の中には関数がいっぱい


2012年01月26日(木)



 この世界を知っていると

大きな行事の前日。
欠席者が多く,今日もハラハラドキドキ。

授業は教科書に沿ってデジMATHで進める。
また,生徒同士の関わりあいはご法度だろうから,
自分が回って○付け法で確認していく。
塾のような学習スタイルか。
それでも,案外生徒は満足している。
できるということが,自信となって次のステップを楽しめる。
自分の理想をもう一度,考え直さないといけない。


夜は,某有名コーヒーショップのセミナーに参加。

コーヒー知識を五感で楽しませ,
パスポートへのシール貼り,お土産付きと,
上手にファンを増やす仕掛けがいろいろ。

コーヒーを味わう4ステップ
香りを楽しみ,すすり,舌の上に広げ,
最後はDescribe
「言葉で表現する」というのは,ちょっとおしゃれ。
とはいえ,いろいろ味わってみて,
実際に言葉にするのはなかなか難しいもので,
生徒のような気持ちの2時間。

コーヒーに関しては,銘柄の違いもあるのだろうが,
自分で日々焙煎していると,
焙煎の度合いと,焙煎からの日にちが
コーヒーの味を大きく左右することを実感している。
同じ生豆を購入している方と飲み比べると,改めてそう思う。

この世界を知っている自分にとっては,
焙煎した日がいつか分からないと店員が言う店では,
ダメだろうなと思ってしまう。
深煎りであるわけも,そのあたりかと勘ぐってしまう。

2010年01月25日(月) 第7回GC活用研究会
2009年01月25日(日) 見通しを持ちたいが
2007年01月25日(木) 麻の葉を鑑賞
2006年01月25日(水) 中途半端なスタンスでは
2005年01月25日(火) 授業の持つ深さ
2004年01月25日(日) 生き方を問う


2012年01月25日(水)
目次