雲間の朝日に想うこと


< 想えば想う程壊れるのでしょうか >


想いを生ずる、
其の機構。

喜びを産み出す、
其の機構。

そして、
快楽を誘発する、
其の機構。




其の、
何れもが。

同一の機構を、
祖とし。



其の、
何れもが。

相対的な比較を礎とする、
機構だから。









零の想いが、
僅か、
一の想いを希ったとしても。


一に、
育ち行く想いは。

一の儘で留まる事を、
許さず。




一が二に、
二が三に。


そして。

求める数の多さに、
何時か、
想いは容量を超過して、
破綻するのだ。














 「何も望まなければ。」
 「小坊主と言い合いになる事も無いのかな。」


 「でも其れじゃ。」
 「其処に想いも何も無いよ?」


 「そうだけれど。」
 「どっちが良いか分からないよ。」



向き逢いながら。

姫は、
時に視線を外して終う。



想いを護る為に。














確かに。

望まなければ、
壊れる事など無いけれど。




残念ながら。

想う事は、
望む事無しに存在し得ない。






想いの破綻は。

決して、
避けられぬ事なのかな。






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2007年04月18日(水)


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History
2006年04月18日(火) 遅れても届く想いでしょうか
2005年04月18日(月) 毎年一度は過去に還ると言う事ですか
2004年04月18日(日) 想いを封じて聞けませんか
2003年04月18日(金) 予感は正しいのですか



< 其れは理由と言える代物ですか >


時に、
自身の想いに蓋を宛い、
やり過ごす為に。

時に、
自身の希望を抑制する為の、
方便として。

時に、
意図に反する事柄へ向く感情を、
受け流して終う為に。



何気なく。

御輿に、
担いで終い勝ちだけれど。









理由。

其処に、
宿り在るのは。



道を均し、
壁を除き、
自身を進める為に用いられる、
動力源なのだ。













其れ故に。







自身を後ろへ向かせる為に、
必要と成る、
そんな理由など。


理由足る価値は無い。




















言い訳を。

理由と言う、
甘美な言葉で着飾ってるに過ぎないと。



本当に。

気付いて居ないのかな。











いや。



気付いた上で。

更に、
理由と言う嘘を、
上塗りして居るんだろうな。






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2007年04月15日(日)


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History
2006年04月15日(土) 迷いに変化したのでしょうか
2005年04月15日(金) 拒絶は無くなったのでしょうか
2004年04月15日(木) 後何年間続けるのでしょうか
2003年04月15日(火) 夜桜は切ないですか



< ずれ続けるのでしょうか >


意識を向け、
注視する方向は。

何時でも、
自身の外に存在する対象だと、
勘違いし勝ちだけれど。


実際は。


自身の、
内側に注意を向けて。

外と、
内とを、
見比べて居るに過ぎないのだ。








其れ故に。



例え、
同一の対象へ、
視線を向けたとしても。


互いに映る、
其の、
対象は。

似て、
非なる物なのだろうか。








一つ、
一つ、
噛み逢う様に見えて。


一つ、
一つ。

微妙に、
ずれを生じて居る事に、
気付く。
















 「誕生日おめでと!」
 「今年はちゃんと乾杯出来たの?」

 「ありがと!」
 「一緒に杜に行った友達と乾杯したよ!」












飽く迄、
ちゃんと乾杯は。

昨年は、
出来なかったと言った相手との、
乾杯の意味で。



飽く迄、
一緒に杜に行ったは。

花見の彼女が、
友に付き添われて、
俺に逢いに来たと言う意味で。





俺には、
記録されて在るんだよ。





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References
 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」
 Mar.31 2007, 「強い意識が在ったのでしょうか」
 Apr.14 2005, 「手抜き工事の支柱では無いですか」







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2007年04月14日(土)


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History
2005年04月14日(木) 手抜き工事の支柱では無いですか
2003年04月14日(月) 対抗心だけでしょうか
2002年04月14日(日) お互いが道化師でしょうか



< 少しは軽く想えるのでしょうか >


既に、
数える事など放棄する程に。

積み重ねられた、
其の、
頭上の石を。


高が、
想い一つ如きで、
跳ね除けられるなどと。

想わぬけれど。




其れでも。


僅かな想いが、
少しでも、
其の世界を拡げる糧と成る様にと。


希い乍。







一方で。



其の、
積まれた石の重みを、
真に理解せず。

空想上の重みで、
無責任に、
潰れ掛けるのだ。













個対個。

直に、
向き逢う事を許された、
間柄ですら。



何度も、
何度も、
怯む俺に。









 「辛かったんだ。」
 「数人での交渉になると。」
 「どうしても聞こえない私が遅れてしまうから。」



個対複。

音の発する方向すら、
捉えられぬ、
坂の街の人は。


何を想うのだろう。

















 「絶対に卑屈にならなかったの。」
 「小坊主の想いに包まれていたから。」


坂の街の人が、
そう、
口にする程。






俺に、
芯は無いのにね。





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References
 Jan.29 2007, 「相手の言葉を使いこなせますか」
 Feb.25 2007, 「響きを贈れて居ますか」
 Apr.05 2007, 「好きな花は何ですか」







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2007年04月08日(日)


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History
2005年04月08日(金) 下着姿で転がって居る頃でしょうか
2004年04月08日(木) 迷いと確信は並立しないのでしょうか



< 好きな花は何ですか >


毎年、
毎年、
時季が訪れる事を、
待ち望み。

毎年、
毎年、
艶やかな眩しさに、
目を細める。




自身の、
奥深くに根付き。

幾度も想い返す、
其の花が。



其の、
盛りの時季に。

想いの範疇から、
消失するのだろうか。














鮮やかな色に宿した、
好きは。










一つの、
秘められた想いを。

具象化する為の、
方策だったのかも知れない。





















 「白木蓮ね。」

 「そう。」
 「好きでしょ?」


坂の街の人が、
好きだと口にした花を。

撮って、
贈ったけれど。








 「そう。」
 「好きでしょ?」

 「今は。」
 「小坊主と観た梅で一杯なの。」


坂の街の人は。

別の花が想いに在ると、
口にした。





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Reerences
 Feb.28 2007, 「何時か俺も消えるのでしょうか」
 Mar.31 2007, 「強い意識が在ったのでしょうか」
 Mar.21 2007, 「強靱な想いでしょうか」







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2007年04月05日(木)


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History
2004年04月05日(月) 痛みに耐えて迄贈る想いですか
2003年04月05日(土) 同じ贈り物が欲しいですか





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