雲間の朝日に想うこと


< 予感は正しいのですか >


君に宛てた誕生日の御祝いを、
メールに乗せて贈った。

きっと君は、
其の言葉を想う余裕すら無く、
ただただ深い悩みに囚われ、
雁字搦めに陥って居るに違いないけれど。













込み上げる無念の心。

君から届いた文に、
予想通りの言葉が並ぶ。



 「今実家にいます。」
 「一生もう帰らないかも。」



込み上げる無念の心。

予想通りの言葉が並ぶ事など、
俺は望んでやしないのに。




 「ふー意味深。」



君は何時もの様に、
吐き捨てた。











最後に吐き捨てた君の言葉が、
今迄と同じく、
前へ気持ちを向ける為の愚痴であって欲しいと、
そう願いながら。



突然浮かんだ、
別の予感が打ち消せずに。


俺の携帯に表示され始めた君の電話番号を、
途中で停めた。


2003年04月18日(金)


----------
History





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL