セクサロイドは眠らない

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2001年09月07日(金) 白く華奢な体に、赤い筋が走り、血が流れ出す。

その屋敷の美しい庭で、美しく微笑む娘と、その娘をいとおしそうに眺める父親。絵に描いたような美貌と、ありあまる財産を所有している父娘。僕は、ごくりとツバを飲みこんで、塀の格子の間からその娘の華奢な腕に、すんなりと伸びた首の上の小さな愛らしい顔に、じっと見惚れる。

あら。

という表情をして、娘がこちらを見たので、慌てて僕は、屋敷の塀を離れ、自分の安アパートの部屋に戻る。

彼女の顔。

こんなだったろうか。

幾枚も、幾枚も、彼女の顔をスケッチをしてみるけれど、記憶にある彼女の顔はうまく描けない。

寝室に散乱する、人形の頭。腕。脚。僕はそのうち一つの腕に、頬を預けて、彼女の華奢な腕を思い出す。ドレスをめくりあげて剥き出しにした腿に、唇を滑らせる想像をする。

そうだ。彼女の首を切り落として、あの素晴らしい屋敷の暖炉の上に置いてみるのはどうだろう?そうして、彼女の美しく残酷な瞳が見下ろしている、その柔らかな絨毯の上で、僕は彼女の肉体と戯れる。

脚や手が、僕を欲情させる。あの華奢な腕を、ぽっきりと肩から折り取って、その細い指が僕の体を這うところを想像すると、僕は、たまらず、自分の固くなったものを握りしめる。あんなに素敵な腕に出会ったのは初めてだ。あの腕に口づけすることができたら、僕はその場で死んでもかまわない。

いつの間にか、欲望は、涙に変わって、静かに流れ出していた。

なんておかしな人なの?

娘の声が聞こえた気がした。

そう。僕は、きっとおかしいんだ。まともな肉体には欲情することすらできない。

--

鞭の音が響く。

苦痛の呻き声が響く。

娘の白く華奢な体に、赤い筋が走り、血が流れ出す。

激しい苦痛の叫び声のあとに、快楽のすすり泣き。

父の手が、娘の、みみず腫れの走った小さく柔らかな乳房を乱暴に掴む。父がその乳房の傷口を舐めると、娘は、ますます身もだえして、体をくねらす。この、長く滑らかな喉もとに、父は舌を這わせる。

「ねえ。おとうさま。」
喘ぎ声の中で娘が言う。

「ん。なんだ?」
「あの、若者。あの、いつも塀の外から私を見ている。あの人、素敵だわ。あの人の目を見た?どこかに行ったまんま、そこから出られなくなったような目をしている。とっても素敵。」
「なんだ。気に入ったのか?」
「ええ。」
「はは。しょうがないな。」
「ね。今度屋敷にお招きしてもいい?」
「お前の好きにしなさい。」

娘はうっとりと、微笑む。

今まで、何人ものお友達が、この屋敷に遊びに来てくれて。死ぬまで私の相手をしてくれたわ。

彼とは飛びきり素敵な遊びができそうな気がするけれど、どうかしら?


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