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2007年11月30日(金) 「メールは時間帯を選ばない」か?

少し前の日経新聞土曜日版の記事に「困りものビジネスメール」ランキングが載っていた。
受け取ったとき不快に感じるのはどんなメールかを会社員千人に調査した結果で、「件名がいつまでも『Re:○○○』のまま」をトップに、「件名が空欄」「返信が遅い」「改行がなく読みづらい」と続く。どれもなるほどだったのだが、私がそうねえ……と思い浮かべたのは「開封確認をつけられたメール」である。
Outlook Expressであれば送信者からの開封確認要求に応えるか否かを選択できるが、私が会社で使っているメールソフトではメールを開くと自動的に相手に開封時刻が通知される。困るわけではないけれど、監視されているみたいであまりいい気はしない。急ぎの用件ならわかるのだが、どんなメールにもつけてくる人がときどきいてうんざりしてしまう。
そういう人たちの受信フォルダは「受信者は何時何分に開封しました」メールであふれかえっているのではないかと思うが、業務に支障はないのだろうか。

* * * * *

不快なメールと言えば、ときどき覗きに行くネットの掲示板で「朝の六時に携帯にメールを送ってくる友人がいて、迷惑している」という内容の書き込みを読んだ。……のだが、それについていたレスが私には少々意外なものだった。
「朝六時の電話なら非常識だけど、メールなら問題なしでしょう。時間帯を選ばなくていいのがメールの利点なのだから」
という意見がずらり並んでいたのだ。「メールは送るのも受けるのも何時でもオッケー」という考えの人が世の中にこんなに多いとは知らなかった。

「六時なんて非常識ですよね。今度会ったら『そんな時間のメールはやめて!』とはっきり言うつもりです」
と投稿主は書いている。その口調に対しては、べつにそんな言い方をしなくても「その時間はまだ寝てるから、何時以降にしてもらえるかな」とお願いすれば済む話なんじゃないの?と思うものの、その時間のメールは控えてほしいという言い分は私は理解できる。
家に固定電話をつけておらず、就寝時にも携帯の電源を切ったりサイレントにしたりしない友人が何人かいる。仮にそういう事情がなくとも、携帯を目覚まし時計代わりに枕元に置いている人もいるだろうと思うので、私は深夜早朝に携帯にメールは送らない。
私にとって「メールは時間帯を選ばない」はあくまでパソコンに送る場合のこと。携帯へのメールは電話と同じ扱いをする。つまり、電話できない時間には携帯にメールもしないことにしている。

もっとも、この配慮が通用しないこともあるのだけれど。
出張中の夫にメールを書いたがもう寝ているだろうなと思い、パソコンのほうに送ったところ、次の朝「真夜中に起こされた〜」と返信があった。
うっかりしていた。緊急の用件の仕事メールが入ることがあるため、夫はパソコンに届いたものをすべて携帯に転送しているのだ。
私は親しい人の誕生日には0時0分に「ハッピーバースデイ!」とメールを送ることがあるが、相手がもしこういう設定をしていたら「気持ちはうれしいけど、眠いよー」と思われているかもしれない。

それにしても。
「自分の常識は他人の非常識」とはよく言うけれど、最近これを実感する機会が多い。

【あとがき】
メールといえば、最近困っていることが。私はヤフーメールを使っているのだけれど、通常のメールがなぜか勝手に迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうこと。いつもそのフォルダは開くことなく全削除しているのですが、先日たまたま開いたところ、いつもやりとりしている人からのメールが混じっていてびっくり。それからは削除する前にチェックをしているのですが、他の方からのメッセージも何件かそこに振り分けられていたことが判明。この分だといままでにも気づかず削除してしまっていたことがあったかもしれない。
もし私からちっとも返事が届かないという方がいらしたら、もしかしたらそういうことかもしれないので、ご連絡を……ってこんなところで呼びかけてもだめか……。




2007年11月27日(火) 招かれざる客

職場の昼休み、「お歳暮」の話題になった途端、ひと回り年上の同僚がぷりぷり怒りだした。毎年この時期になると夫宛てに何件か到来物があるのだが、中にひとりものすごく図々しい人がいるという。
「うちにお酒を飲む人間がおらんことを知ってて、いつもビールやらウイスキーやらを贈ってくるねん」
どういうことかと思ったら、その知人は正月にお年賀も持たずに年始の挨拶にやってきては、先だって自分が届けた酒を所望するらしい。
「最初から自分が飲むつもりで贈ってきてるんよ!」
そして、おせちだなんだとたらふく食べて帰るそうだ。
いったいどういう神経をしているんだ、と彼女が言うのを聞いて、別の同僚が「常識のない人っているよねえ……」としみじみ頷いた。
現在のマンションに引越してきてまもなくの頃、休日にくつろいでいたら夫の友人から電話。家族で近くまで来ているから家に寄りたい、昼には着くと言われ、大慌てでスーパーに走った。やってきた一家は案の定、食事を済ませておらず。
「時分時に家族総出でやってきて手ぶらって、ちょっとそれはないんじゃないの」
と彼女。
手土産があるだのないだのと言うとせこいようだが、なにも菓子折りがほしいわけではない。よそのお宅を訪問するのにその程度の気配りもマナーも持ち合わせていない人が、家人にとって「ぜひまたいらしてね」と思える客になるわけがない、という話である。
転居のお知らせハガキの「近くにお越しの際は……」を真に受けて本当にお気軽にやってくるこういう人がときどきいるから、これからは“あらかじめご連絡の上”という文言を加えたほうがいいかもね、ということで意見が一致した。

* * * * *

私の家にも夫の友人や同僚が来て夕飯を食べたり泊まったりすることがあるけれど、みなたいていその日飲むお酒は持参するし、「奥さん、どうぞ」と私のために甘いものを買ってきてくれる人も少なくない。いまのところ「あんな人、もう二度と連れて来ないでよ!」と夫に訴えねばならなかったことはないので、私は夫の客人を招待するのは嫌いではない。
だっていろいろな人がいておもしろいんだもの。
朝、布団を畳む人もいれば、起きたままの状態にしている人もいる。帰り際、「ごちそうさまでした」を言う人もいれば、言わない人もいる。遠慮をして猫をかぶっていても地は出るもので、家で彼らがどういう「夫」をしているかが垣間見える気がするのだ。
だから、私は夫がよそのお宅にお邪魔するときはもちろんのこと、独身の友人のところに泊めてもらうときでも「なにか持って行ってちょうだいよ」「ちゃんとお礼を言ってね」と言って送り出す。そのあたりの常識は持ち合わせている人なので心配はないのだけれど、わが家にやってきた客人のことを思い出すとつい余分な口を出してしまう。

もっとも、気が利かないのは男性にかぎったことではないけれど。
友人の家に何人かで遊びに行くことになったとき、デザート担当を買って出た女性が百円ケーキを持ってきたときは驚いた。いくら自分は甘いものが好きでなく執着がないからといって、お呼ばれの手土産をそれで済ませるか……。
と思ったのは私だけではなかったようで、同じメンバーでクリスマスパーティーをしようという話が出たとき、「けど、ケーキはちゃんとしたの買おうね」と誰かが先手を打っていた。
万人が共有する常識はない。けれども、年齢相応、立場相応の常識というものはある。
いい年をして自分ひとりいつまでも学生時代の付き合いのようなノリでいると、恥をかくこともある。

【あとがき】
万人に通用する「常識」はない。でも、あまりに自分のそれと違う人とは疎遠になっていくものですね(友人には似た感覚の人が多い…のは、だからなのかな)。




2007年11月21日(水) 「自分語り」を読んでもらうために。

お昼を食べている最中、同僚のひとりが「見て、見て」と小さな紙片をみなに配りはじめた。カラフルな自作の名刺である。
パソコンで作ったらしくまめだなあと感心していたら、携帯番号の下の「http://」ではじまる一行が目に留まった。
「へええ、ブログやってるん?」
「そうやねん、まだはじめたばっかりやねんけど。みんな来てな〜」

最近こういうことがちょくちょくある。インターネットに関心があるようにはまったく見えなかった友人知人が次々とブログやmixiをはじめ、URLを知らせてくるのだ。
私はそんなふうに教えてもらったサイトはブックマークに追加してときどき訪問するようにしているのであるが、一番の仲良しの同僚はロッカールームでもらった名刺をバッグにしまいながらぼそっと言った。
「こんなこと言ったら申し訳ないけどさ、他人の私生活なんか興味ないねんよな……。友達でも何人かブログやってる子おって、見に来てとかコメント書いてとかよう言われるけど、正直困るねん。だってぜんぜんおもろないねんもん」

心の中でアイタタタ!と声をあげる私。彼女は私が日記サイトをしていることを知らないためずばり本音を聞かせてくれたわけだが、いやしかし、まったく彼女の言う通りなのである。
林真理子さんの「文章読本」の中にこんなくだりがある。
「有名人でもなんでもないあなたが誰と食事をし、どういう話をしたかなんて知らされても誰も喜ばない。あなたがどんなふうにご主人と出会い、どんな子育てをしているかなんて聞かされても誰もうれしくない。しかし、そこのところを勘違いしている人がとても多い。
『誰もあなたのことなんか知りたくないのだ』
素人の人はこのことをまず心に刻みなさい。それでも手記やエッセイを書きたいと思うのなら、相手の耳をこちらに向けられるようおもしろいものを書くための努力を必死でしなさい」
実に耳の痛い内容だが、意地悪でもなんでもない。なにを食べた、誰と遊んだ、といった他愛のない話を楽しみにしてくれる人がいるとしたら、恋人と故郷の両親くらいのものだろうと私も思う。

だから、私は林さんの言う「努力」とはどういうものかと考えた。素人の文章を「他人が読んでもおもしろいもの」にするにはなにが必要なのか……。
私が出した答えは、それが「人に読ませる文章である」ということを書き手が理解すること、である。
これは「読み手のために書く」ということではない。「自分用ではなく他人に読んでもらう文章なのだ、ということを念頭に置いて書く」という意味だ。
その点を意識するとおのずと書くことを取捨選択するようになるし、感情を抑制することも覚える。
「“自分語り”ではあるのだが、自己満足だけで終わらない」
というのは他人に読んでほしい場合は必須条件ではないかと思う。このことは作家のエッセイを読めばはっきりとわかる。
web日記には二種類ある。不特定多数の人に読まれることを期待するものと、個人的な話にも付き合ってくれる特定少数の人に向けて書くもの。
それぞれに違った楽しみがあると思うけれど、もし「私は日記帳につけるのと同じように書きたいんだ」という後者のタイプであるなら、自由度は高い代わりに読み手に多くを求めるのはむずかしいということを知っておかなくてはならないだろう。
「こっちがブログを読んでることを前提に話す子がおるけど、あれも困るねんなあ。ちゃんと読んでないのがバレそうで」
どうして読みに来てくれないのとか、読んだらコメントよろしくねとか。そういうことを言うのは酷というものだ。

ここで日記を書くようになって明日で丸七年。
「誰もあなたのことなんか知りたくないのだ」
この言葉をあらためて胸に刻もう。

【あとがき】
芸能人なら誰となにを食べた、話した、が立派な話のネタになるけれど、素人の場合はそうではないものね。努力、というとおおげさなと笑う人がいるかもしれないけど、でも創意工夫もしないで人に読んでもらえるわけがないのですよね。




2007年11月16日(金) いまどきの名づけ

職場の休憩室でテレビを見ていたら、ある番組で「いまどきの子どもの名前」について取り上げていた。
最近の傾向として、名前からは男女の区別がつかなくなっていること、ドラマやアニメの登場人物から名前をとる親が増えていること、女の子の人気の名前上位100の中に「子」がつくのはたった二つしかないことなどが挙げられていたが、とりわけ私がへええ!と思ったのは当て字ならぬ“当て意味”の命名である。
その例としてフリップに並ぶ名前を見て、唖然。「宇宙」「星輝」「原子」「蒼海」「音奏」を、「コスモくん」「キラリくん」「アトムくん」「マリンちゃん」「メロディちゃん」と読める人がはたしてどれだけいるんだろうか。
名づけに使える漢字は法律で決められているが、その読み方についての規定はない。そのため、親が「こう書いてこう読むんだ」と主張すれば役所は受理してくれるらしい。しかし、これはもう連想ゲームの世界である。

いや、こんなふうにあらためて教えられなくても、「いまどきの名前にはついていけんなあ」と思うことは少なくない。先日年賀状の整理をし、子持ちの友人知人から届いたものを眺めながら、私はそれをつくづく思った。
ストレートに読めないのは当たり前。そのくらいならご愛嬌だが、パソコンでは手書き入力でないと呼び出せない漢字を使っている場合もあって、こういうのは周囲だけでなく本人にとってもかなりの不都合があるのではないかと心配になってしまう。
というのは、「人に名前を正確に読んでもらえない、書いてもらえない、聞き取ってもらえない」の不便さは私もさんざん味わってきたからだ。
私の場合は下の名ではなく、姓が難解だった。学校の先生にさえ初見ではまともに読まれず、書類の漢字が間違っていることなど日常茶飯事。電話では何度も聞き返される。それで自分の名前を嫌いになったりすることはなかったものの、「面倒くさいなあ」とはよく思った。
私のように苗字であればあきらめもつくだろうが、親の趣味で奇抜な名前をつけられた子どもはどのように感じるのだろう。

以前、雑誌で息子に「茶々丸(ちゃちゃまる)」と名づけた女性の投稿を読んだ。
「ありふれていないし、一発で名前を覚えてもらえるのでとても気に入っている」という内容だったのだが、私は十年後、二十年後のことを考えたんだろうかと思わずにいられなかった。いまは可愛い盛りのやんちゃ坊主もそのうち思春期を迎え、社会に出て働くようにもなる。自己紹介をするたび、名刺を差し出すたび相手に目を丸くされ、ときには笑われ、自分の知らないところで“珍名サン”と話題にされるなんて、私だったらご免だ。
先述の番組には『銀河鉄道999』の大ファンである両親に「メーテル」と名づけられた女性が登場し、自分の名前が嫌いだと言っていた。メーテルといえば誰もが知る美女キャラ。名乗ると必ず失笑され、どうしてこんな思いをしなくてはならないのかとずっと悩んできたそうだ。
「私がなんか悪いことした?と親に言いたい」
これを聞いて、私は高校時代の友人を思い出した。彼女もまた自分の「みき」という名前をとても嫌っていた。音は平凡なのだが、漢字が「美姫」。
「人に字を説明せなあかんときが一番恥ずかしい。この顔で『美しい姫』はないやろう……」
安藤美姫さんくらいのレベルなら「名前負け」の四文字が頭をよぎることもないのだろうが、月並みな容姿の女性にはかなりの重荷になるようだ。
ちなみに、メーテルさんは「芽絵輝」とかそんなふうな字だった(珍しすぎて忘れてしまった)。彼女には申し訳ないが、「夜露死苦」のノリと変わらない。
同僚の「こういうのってセンスの違いというより知性の問題って気がする」に思わず頷いた。

名前は親から子への最初のプレゼント。はりきって考えるのは当然で、あれこれ思いを込めたくなる気持ちはわかるが、親の自己満足で子どもに無用の苦労をさせることのないようにはしてやらないとなあ……。


人様の名づけに口をはさむなんて余計なお世話以外の何物でもないのだけれど、ここまで書いたついでに言ってしまうと、外国人のような名前を見かけるとなんだかとてももったいない気がしてしまう私だ。
知り合いの中にも、将来留学や海外赴任をするかもしれないし……とわが子に「マーク(真亜久)」「メアリ(芽亜莉)」的な名前をつけた人がいるが、せっかく日本人に生まれ、すてきな名前もいくらでもあるのになあ!とつい思う。
だって、インターナショナルな名前であるかないかでそのときいったいどれほどの有利、不利が出るというのだろう?
結局は彼、彼女次第なのである。その人がそれだけの人物であるならば、「スズキイチロウ」だって世界に通用するのだから。

「靴箱に 源氏名並ぶ 幼稚園」
『週刊文春』の「川柳のらりくらり」に掲載された一句である。下駄箱の前で目を白黒させている投稿者(七十五歳男性)の姿が浮かぶようだ。

【あとがき】
最近、中国で子どもに「@」の入った名前をつけようとした親が役所に却下されたっていうニュースが流れてましたね。個性的な名前を、という傾向は日本だけのものではなさそうですね。
「名前」というのは自分と他人とを識別してもらうためのものだから、人に正確に読んだり書いたりしてもらえないと困るのは誰よりも本人。親が自分たちの好みや願いを込めるのもいいけど、そのあたりのことは考えてやらないとね。




2007年11月13日(火) 100万アクセス達成記念本プレゼントクイズ結果発表

※ 「プレゼントクイズ?なにそれ?」な方は、こちらからどうぞ。

≪実施期間≫ 2007年11月5日〜11日
≪参加人数≫ 345人(うち本希望者258人)、男性:126人 女性:219人


★ 最高点 = 10点(6人)
★ 最低点 = 2点(9人)
★ 平均点 = 6.3点

≪出題者のコメント≫
出題にあたっては、「それについて書いたことがほとんどなく、該当日記を読み逃していたらぜったいにわからない」という内容は避けました。問題文を読んだだけでは答えは浮かばなくても、選択肢を見れば(長期に渡って熱心に読んでくれている人ほど容易に)消去法によって正解が導ける……という問題にしたつもりです。
とはいえこのクイズ実施の目的上、後に行くにつれ問題の難易度を上げたので、とくにQ.8やQ.9は長い間愛読してくださっている方にとっても超難問だったはず……。それでも全問正解者が6名も出て、びっくりするやらうれしいやら。
ではここで満点者のお一人のコメントを(お名前はHNの頭一文字だけ表記)。
カルトQというわりには簡単でした。おまけQ以外は全問正解のつもりです。上位10名でしたら全員が全問正解&第1巻所持者なのでは?夫の昔の愛車は?とかだったら私にはわからなかったですが。。。【男性・「ち」さん】
ひえ〜〜。す、すごい。もしかして私自身が知らないことまでご存知なんじゃ……。

さて平均点は6.3点ということで、6点前後になるようにと考えて問題作成したので、われながら「バッチリ!」でした。
うわー、いきなりの抜き打ちテストの気分でした。いつも仲良くさせていただいてるのに、回答みて「コイツ、まともに読んでないな。。。。」と思われそうで怖いです!【女性・「P」さん】
んなこたない、んなこたない!
それでは正解発表行ってみよ〜(よろしければ参照テキストも合わせてどうぞ)。





なんの会社でどんな仕事をしていて……なんていう話は書いたことがないけど、日記には「同僚」がしょっちゅう登場するので私が働いていることは明らかですよね! 【正解率87%】



毎年お盆は海外旅行のため日記をお休みするのですが、その際に「旅先から絵はがきをお送りします」とサイト上で希望者を募り、毎回50枚くらい書かせてもらっているのでした。で、今夏で七回目の実施になるはずだったのですが、仕事が忙しく旅行自体に行けず……。
というわけで、昨夏以前から読み続けてくださっている方は「ああ、あれね」とピンときたんじゃないかと思いますが、「わからなかったので過去ログで調べました(笑)」という方もちらほらいらっしゃいました。 【正解率90%】



これについてはわりとよく書いているような気がするのですが、意外と難しかったみたいで。
「書いた文章は一晩寝かせ、翌日更新する」を選んだ方が多かったんですが、私は毎回原稿は次の日に推敲してから更新しているのですよ。時間を置いて読み直すという工程を入れると、文章の出来がぐんとよくなるんだな。ま、それでもアップしたものを読み返すたび粗が目に留まり、オーマイガッ!となるんですが……。
で、そういうときは即座に直します。不具合のあるまま放っておくなんて耐えられませんもん。
他の3つの選択肢の実行率はほぼ100%(4番目についてはたまに返事のしようのないメールが届くこともありますけどね)。 【正解率41%】
●参照テキスト● 2004.1.30 「賽の河原に石を積むような……」



Q.3と逆で、私の予想を大幅に超えて正解率が高かった問題。
夫との出会いについては数えるほどしか書いた記憶がないのだけど、その数度のインパクトが強かったよう。「印象に残っているテキスト」として参照テキストを挙げていた方が何人もいらっしゃいました。 【正解率72%】
●参照テキスト● 2005.1.21 「なれそめ(後編)」



今日までに更新したテキストの数は1054。各作家のエッセイの登場回数は、
林真理子さん = 24回
内館牧子さん = 14回
酒井順子さん = 9回
渡辺淳一さん = 8回
林真理子さんがダントツですね。文章が好きなんですよ(小説は読んだことないけど)。
この後に続くのは村上春樹さん(6回)、俵万智さん・中村うさぎさん(5回)。 【正解率76%】



こんなに正解してもらえるとは思っていませんでした。だってふつうに考えたら一番ありえない選択肢ですしねえ。
でも「印象に残っているテキスト」でもっとも票が多かったのがこのエピソードを書いた日記だったので納得しました。 【正解率81%】
●参照テキスト● 2007.2.27 「自力本願」



ずばり解答につながるテキストを書いたのは2001年5月。この6年半の間に4組に1組のカップルがオメデタ婚という世の中になりました。もしいまこんな日記を書いてアップしたら失笑されてしまいそうです。私もずいぶん固かったもんだ。
いや、価値観自体は変わってはいないのだけど、「同棲していたことがある、なんてことは自分から言わないかぎり、のちの恋人や結婚相手の親にバレることはないのだ」ということに気づいたりしてね。
こんな大昔の日記を読んだことがあり、なおかつ覚えている人がいるはずはないですが、他の選択肢についてはちょくちょく話題にしているので答えは消去法で出していただこうと出題。 【正解率57%】
●参照テキスト● 2001.5.24 「私の同棲論」



小町さんが何らかの家事が苦手と読み取れたテキストを思い出せませんでした。答えは全くのカンです。何とか正解したいと、この一週間、時間を遣り繰りして過去ログを読み返せるだけ頑張ってみましたが分かりませんでした。ちょっと悔しいです。【女性・「真」さん】
4択問題の中では一番の難問になるだろうなと思いながら出題したんですが、やっぱりそうなっちゃいましたね。ゴメンナサイ(でも勘で当てた方が多かったみたい)。
そう、私は家事は苦にならないたちだけど裁縫だけは別。夫から「スラックスの裾の折り返しが取れちゃったから縫っといて」なんて言われると、うへえ〜と思います。 【正解率78%】
●参照テキスト● 2006.1.18 「私の弱点」



「そんなん知らんがな!」という声が聞こえてきそうな問題ですね。すみません、自分がどんなイメージを持たれているのか興味があったもんで……ハハハ。
もし勘だったら「167センチ」という選択肢はまず選びませんよね。なので正解の方は何度か書いたときのことを覚えておいでだったんでしょうね、お見事!でも中には、「ジーンズの裾を切ったことがない」という記述から解答を導き出したという方もいらして、これもまたすごい記憶力だと驚愕。
ちなみに、一番多かった答えは「157センチ」。そういえば身長の話をすると決まって「小柄なイメージをしていたので意外でした」というメールが届くのでありました(なんでなんだ)。 【正解率27%】



これが開設当初(2000年11月)のサイト。こっぱずかしくなるようなデザインだ……。
それはさておき、「われ思ふ ゆえに・・・」はもともと「結婚ノススメ」というサイトの一コンテンツだったんですね。この頃はプロフィールや結婚に至る道のりを紹介するページもあったんですが、だんだんいらないものが削り落とされて最終的に日記だけが残ったというわけです。
現在のサイト名に変更したのは5年ほど前。正解の方はその頃から来てくださっているということですよね、本当にうれしいです。
「結婚のススメ」など非常に惜しい解答は0.5点にさせていただきました。 【(完全)正解率9%】



正解者は21人。
ううっ、第一巻を買ってくれていた人がこんなにいらしたんですね……。もう「日記書き冥利に尽きる」の一言です。
ちなみに、「10点+おまけQ正解」というパーフェクト解答者は3名でした。


≪総括≫
クイズにご参加くださったみなさん、おつかれさまでした。そしてありがとうございました。
「本をご希望の方の中から得点の上位10名様にプレゼント」と言っておりましたが、同点の方が多数いらしてぴったり10人になりませんでしたので、10点の方3名、9.5点の方6名、9点の方15名の計24名の方を当選とさせていただきます。おめでとうございます!!

 本をご希望くださった方へ。
当選の方には数日以内にメールをお送りします。その際に住所とお名前をお伺いしますので、期日までにご返信ください(返信がない場合は残念ですがキャンセルということにさせていただきます)。
ただいま本の注文中につき、発送は今月末になる見込みです。しばらくお時間をいただきますが、楽しみに待っていてくださいネ。



「われ思ふ ゆえに・・・」さんには結構長く通っているつもりでしたが、わからない(・・・覚えていない・・・)ことが多く、管理人の小町さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです(>_<)【女性・「さ」さん】
いやいや、そういうものですよー。もし私が誰かのサイトでこういうクイズに参加したとしてもやっぱり、「たしか読んだのに〜。知ってるはずなのに〜!」と悶えるんじゃないかしらん。
それでも、残る部分は残るんですよね。
というわけで最後に、みなさんからいただいた「印象に残ったテキスト」の中から票の多かったもののご紹介です。

【印象に残っている話は、結婚前の話で、旦那さまの「忘れ物をした」というセリフです】 (男性・「n」さん)
⇒ 2007.6.22 「忘れ物はありませんか」

【2006年11月6日の模範の人生(後半)をプリントアウトして持っています(当方子無し)。私もいまだに出産&子育てに躊躇してるのです。帰省の際に何か嫌なことを言われたら、義母に読ませようと思って(爆)】 (女性・「う」さん)
⇒ 2006.11.3 「模範の人生」

【友情とセックスは共存できるか?という話。この話を読んでからそういう関係もありかもしれないと思うようになりました】 (女性・「W」さん)
⇒ 2007.1.19 「『ベッド』ありの友人関係」

【生き方を見直したり考えたりするキッカケを与えてくれる日記が好きです。同居歴3年ですが、「スープが凍りつくぐらいの距離に住んでちょうどいい」という言葉を痛感してます】 (女性・「F」さん)
⇒ 2007.2.9 「譲れぬ条件(後編)」

【海外旅行先でけんかをして、ホテルもおぼえていない状態なのに単独行動というかおきざりにされたエピソード。無事でよかったですが、過去の話ですが、心配しましたよ〜〜!】 (女性・「ら」さん)
⇒ 2005.9.12 「ケンカはこりごり」

【自分の知らないところで自分の個人情報を漏らされる怖さを感じました。私もブログを書いているのですが、自分も無意識のうちにやっていないかと不安になりました】 (男性・「ま」さん)
⇒ 2006.5.19 「誰が読んでいるかわからないから」

【この話題で上がっていた人達の話を聞いて、学校へつまらない事で苦情を言ってくる人達を思い出しました。(自分の子どもを徒競走でビリにするな、とかそういう類です)
「自分が世界の中心で、周りが合わせるべき」 という論理で動いている、他人の視点を持てない人が増えているように感じられますね】 (男性・「M」さん)
⇒ 2007.10.9 「苦手なのは『子ども』ではなくて」

【「誰もあなたのことなど知りたくないのだ」と林真理子が書いていた、という話。他の人のサイトを見てもまた来たいと思うのは本当に少なくて、その通りやなぁ〜と改めて思ったので。そしてその頃から計画していたブログを今は公開していて、訪問の少なさに、またまたその通りやなぁ〜と実感。(寂しい〜。)】 (女性・「t」さん)
⇒ 2007.2.2 「誰もあなたのことなんか知りたくないのだ」



書いた本人がすっかり忘れているようなエピソードを覚えておいでの方も多くて、「適当なことは書けんなあ」とあらためて思いました。
どんなことに目を向けて考え、どんなふうにまとめているだろうかと、楽しみにしてアクセスしています。 【女性・「葉」さん】
こ……光栄です。今後も精進せねば〜。

たくさんの方がコメントを書いてくださっていてうれしかったです。ずっと大事にとっておきます(個別にお返事できなくてごめんなさい)。
この企画に最後まで付き合ってくれたみなさん、本当にありがとうございました。これからも「われ思ふ ゆえに・・・」をよろしくお願いします。

【あとがき】
100万に到達した今春からずっと、記念に何かやりたいと思いながらなかなか手をつけられなかったので、なんか宿題を残しているような気分だったんですよね。無事に集計を終えることができてホッとしました。クイズに参加してくれた方、最後まで読んでくれた方、どうもありがとう!


2007年11月08日(木) 「食事中にお茶」か、「食後にお茶」か

先日、友人とランチをしたときのこと。彼女が突然「あ」と言ったので、皿の中に髪の毛でも発見したのかと思ったら。
「……もよおした」
バッグを掴んであたふたとトイレに向かう彼女の背中に「行儀悪いナー」とつぶやいた瞬間、あることを思い出した。

少し前、ときどき覗きに行くネットの掲示板で、
「ごはんを食べながらお茶を飲んでいたら、一緒にいた人に『食事中にお茶を飲むなんてはしたない』と注意された。そんなことをいままで言われたことがなく、とても驚いた。いったいなにが悪いのか」
という書き込みを読んだ。
そのとき私は投稿主同様、「はしたない」の意味がまったくわからなかった。お茶を食事のときに飲まずにいつ飲むというんだ?
そのため、その投稿についていた、
「私も同じ経験があります。料亭で懐石料理をいただいたとき、お茶がなかなか出てこないので仲居さんに頼んだところ、『いまはお茶をいただく時間ではございませんので』と言われ、結局食事の後までもらえなかった」
というレスは多少気になったものの、私は「不思議なことを言う人がいるもんだな」の一言で片づけてしまった。
しかし友人を待っている間に、そういえば夫の実家では食事の最中は飲み物はなく、全員が食べ終わってから熱いお茶が配られることを思い出した。初めてそのことに気づいたときどうしてなんだろうと思ったのだが、義母に尋ねたことはなかった。家庭が違えば習慣も違うものだ、と深く考えなかったのだ。
ふうむ。まあ、偶然の一致だとは思うけど……。
私はごく軽い気持ちで戻ってきた友人に「ごはんのとき、お茶飲むよね?」と訊いてみた。

そうしたら。
「私はお茶がないと食べられへん人やけど、本来はお茶は食後、やろうなあ」
と返ってきたものだから、私はイスから転げ落ちそうになった。
「本来はって、じゃあそれが正しいお茶の飲み方ってこと?」
「たぶん。うちの実家は最初からお茶出てくるけど、おばあちゃんの家ではご法度でいつも我慢させられてたよ。お茶欲しいって言ったら、そんなみっともないことしたらいかんって怒られたもん」
本当に驚いた。「食事中にお茶?飲むに決まってるやん」という答えしか予想していなかったから。
……しかし、である。
食事をしながらお茶を飲むことをダメと言われる理由がいくら考えても思い浮かばない。食事中にジュースを飲むな、ならわかるのだが、お茶である。いったいなにが問題だというのだ。だってお茶がなかったら喉が詰まるじゃないか。口の中をリセットできないというのも気にかかる。
そう言ったら、友人は祖母にこう言われたという。
「お茶や水があるとよく噛まずに流し込むような食べ方をしてしまいがちだし、おなかもすぐに膨れてしまう。口直しに必要な水分は吸い物からとりなさい。そのために和食には必ずお椀物がついているんだから」
うーん。すまし汁ならともかく味噌汁で口の中の味を消せるだろうか。それに余計に喉が渇きそうである。

が、百歩譲って「和食の一汁はそのためにある」に納得したとしよう。それでも合点がいかないのは、食事をしながらお茶を飲むという行為を「無作法」と言われることだ。
マナーとは一緒にいる人が気持ちよく過ごせるようにするための気遣いである。咀嚼中にお茶を口に入れたりガブ飲みをしたりする姿は美しくないから「はしたない」と言われるのはわかるのだけれど、食事の合間に適量を飲む分にも人を不快にさせるような難があるとは思えない。なのにどうして?
友人もわからないと言う。祖母からは食事中に飲んではいけない理由は聞かされたが、それと行儀との関係については説明されなかったらしい。

* * * * *

お茶は本来食後に飲むものだったとは……。三十五年生きてきて初めて知った。和式トイレのレバーは手で押すものだと聞いたときと同じくらいのショックである。
もし夫の実家で「あ、お茶がないですね。淹れますね〜」なんてやっていたら、マナー知らずの嫁になっていたのだ。

とはいうものの、心のどこかにまだ「なにかの間違いでは」という思いがあったので、家に帰ってネットで調べたところ。「なぜはしたないか」は誰も教えてくれなかったが、蕎麦屋で働いている女性の「食事中のお客さんにお茶をくれと言われても、作法に厳しい女将さんに注ぎに行かせてもらえない」という証言を発見した。もう疑う余地はないようだ。
そして、ある小児歯科クリニックのサイトでこんな内容の記述を見つけた。
「お茶に頼らないと噛む回数が自然と増え、唾液の分泌が促されるため、虫歯になりにくくなり消化がよくなる。また胃液が薄まることがないので殺菌作用が高まり、食中毒や感染症を防ぐ効果も期待できる。幼児期から飲みながら食べないよう指導することは口腔内だけでなく全身の健康管理に繋がっていく。『お茶は食後』というのは実に理に適った習慣なのだ」
言われてみればなるほどである。親たちはもしかしたら、唾液がどうの消化がこうのと言っても子どもにはむずかしいから「行儀が悪いからダメ」ということにして躾けたのかもしれない。

その後、私は「お茶は食後」を何度か試みている。
……のだが、これがけっこう苦痛なのだ。ここにお茶があったらもっとおいしく食べられるだろうに、とつい思ってしまう。
あれからトイレのレバーは手で押すようになったが、お茶の飲み方は変えられそうにない。
さて、みなさんの家ではどうですか?

(次回、記念本プレゼントクイズの正解と集計結果の発表です。ご参加くださった方、お楽しみに)

【あとがき】
でもうちの夫は食事中にお茶を飲む人。不思議に思って訊いてみたら、「エ、うち、ごはんのときお茶出てこないっけ?」とまぬけな答え。子どもの頃のことはとうに忘れ去り、現在は帰省すると自分は必ず晩酌をするので気がついていなかったらしい。
消化のことなんかを考えると飲まないにこしたことはないようだけど、何度もおかわりをするようなガブ飲みさえしなければまぁいいんじゃないかと思うんですけどね……(でも子どものうちに「お茶は食後」を自然に躾けられたらいいでしょうね)。




2007年11月06日(火) 100万アクセス達成記念本プレゼントクイズ

100万達成記念本プレゼントクイズ


100万(!?)アクセスありがとう
記念本プレゼントクイズ
「プレゼントクイズ?なにそれ?」な方、経緯はこちらをご覧あれ


【 回答の方法と注意点 】

● 全10問。問題は過去に日記にした内容から作成。後に行くにつれ、難しく(マニアックに)なります。
● 匿名フォームを使用していますので、あなたのメールアドレスはわかりません。
● 「本はべつにいらない」な方のお遊びでのご参加も歓迎です。本をご希望の方だけ、問題文の末尾にあるメールアドレス欄をご記入下さい。当選の場合(得点で上位10名の方)のみご連絡し、必要事項(住所、氏名)をお伺いします。
● 各種ブラウザで動作確認済みですが、万が一送信できない時はWindowsのIEを使ってね。
● チャレンジはおひとり様1回。
● 受付期間は2007年11月5日(月)〜11日(日)。正解と解答の集計結果は締め切り後にサイト上で発表します。コメントも匿名で紹介させていただく場合があります。


※ 文字の入力を間違えたときはBack Spaceボタンで消せます。

ハンドルネーム     男性   女性




【Q.1】 次のうち、私のプロフィールとして正しくないものは?

 関西在住
 専業主婦
 子どもなし
 長男の嫁


【Q.2】 サイト開設以来、毎年恒例にしている夏休み企画は?

 代打日記募集
 雑文祭参加
 希望者に旅先から絵はがき送付
 オフ会開催


【Q.3】 私が原則的に守っている日記書きのルール(こだわり)。この中にひとつだけ該当しないものがあります。どれでしょう?

 無断でリンクをしない
 書いた文章は一晩寝かせ、翌日更新する
 更新後の文章は手直ししない
 感想メールには必ず返信する


【Q.4】 私と夫が出会ったのは?

 職場
 お見合い
 カップリングパーティー
 インターネット


【Q.5】 私は作家のエッセイをよく話題にします。最も多く取り上げているのは?

 酒井順子さん
 林真理子さん
 渡辺淳一さん
 内館牧子さん


【Q.6】 私が大学を選んだ理由は?

 そこなら指定校推薦を取れると担任に言われた
 家から一番近い大学だった
 両親の出身大学だった
 そこの男子学生に一目惚れをした


【Q.7】 私が経験したことがないのは?

 一人暮らし
 夫婦ゲンカ
 同棲
 入院


【Q.8】 家事の中で苦手(キライ)なのは?

 掃除
 洗濯
 料理
 裁縫


【Q.9】 私の身長は?

 152センチ
 157センチ
 162センチ
 167センチ


【Q.10】 このサイトは開設から2年後に改名し、現在のタイトルになりました。元のサイト名は何だったでしょう?




次はおまけ問題です。
同点の方が複数いらした場合、「われ思ふ ゆえに・・・」本の第1巻(2005.10-2005.12)をお持ちの方を上位にさせていただきますので、もしいらしたらお答え下さい。

【Q.おまけ】 巻末の「あとがき」の冒頭で触れた過去ログのタイトルは?






本を希望される方だけご記入下さい。当選の場合のみ、ご連絡いたします。

E-mail 



感想などなんでもどうぞ。過去ログの中で印象に残っているテキストがあればぜひ教えて下さい。
(タイトルは不明だと思うので、「こんなふうな話だった」でOK!)




【 ご注意 】
下の「送信」ボタンを押すと確認画面が現れます。そこの「上記の内容で送信しますか」ボタンを押してから、送信が完了するまでに5〜10秒かかります。
「送信ありがとうございました」という画面に切り替わるまで、ボタンを連打したりせずお待ち下さい。


 


ありがとうございました。結果をお楽しみに!


2007年11月05日(月) ご愛読くださっている方々へ

ネットの世界には「敵性読者」なんていう言葉があって、うちにもそういうお客さんがいるのかもしれないけれど、今日は私の文章が好きで読みに来てくれている人たち宛ての日記です。
あ、今日のは日記じゃないけど。

本日は通常の更新はお休みです。ではなにをするかというと、おかげさまで100万アクセスを達成しましたのでちょっとした記念企画です。
サイト開設当初は来訪者が一桁台の日もありました。ここまでこられたのも日記を楽しみに読みに来てくれる人たちがいるから。この感謝の気持ちをみなさんに還元したいものだなあ……。
というわけでいろいろ考えましたので、お付き合いいただけたらとってもうれしいです。

(えーと、「どこが100万なんだ?」というツッコミはなしね。この通りカウンタが非常に見づらいもんで気づいたときには超えちゃってたんですよ……なわけはなく、春に達成したのはちゃんと確認していました。でも日々の更新と平行しての企画の準備は思うようにはかどらず、結局半年遅れになってしまったのでした)

* * * * *

本来、書き手が読み手の方に対してできる“お礼”といったら「いいもの(文章)を提供すること」しかないのですが、今回は「いつも読んでくれてありがとう」をなんとか形にして伝えたいと思いました。
で、考えついたのが、「本」のプレゼント。

二年前、サイト開設五周年の記念にブログの書籍化サービスを使って初めて日記を本にしました。過去ログからお気に入りの90本をピックアップして一冊にまとめたんですね。
書店に並ぶ本とは違って、見た目は「カバーを外した状態の文庫本」。そりゃあ地味なものだけど、巻末には奥付もあり、「本書の無断複写・複製を禁じます」というおなじみの一文も入っている。同じ文章なのにモニター上で読むのとは印象が違い、しみじみうれしかったのでした。
そしてこのたび100万アクセス達成記念に、その後書き溜めたテキストの中からやはり90本をチョイスして二冊目を作りました。
これを今回、希望者の方にプレゼントさせてもらおう!というわけです。
100万記念だけに100名様に!……と言いたいところですが、そんなことをしたらお財布がパンクしてしまうので、10名様ということで。

しかし、ここで問題がひとつ。メールで応募してもらうとしたら、どうやって当選者を選ぶかということ。
「こちらで厳正に抽選しました」ではなんだか説得力がない。「ほんとは親しい人の中から選んだんじゃないのお〜?」と思われたらカナシイ。
それに私としても、「今日たまたま飛んで来たらなんかやってたから申し込んでみた」という人よりはやっぱり、愛読してくれている人にプレゼントしたい。
そこでなにかいい方法はないものかと考えて……ひらめいた!
これなら公正に選んだことがわかってもらえるし、「より喜んでくれる人に差し上げたい」という私の希望も叶う。まあ、ちょっと照れくさいけど。

どんな方法かというと、ヒントは『カルトQ』。
って言っても若い人は知らんかな?いや、若くなくても知らんか、こんなマイナーな深夜番組……。
なにはともあれ、たくさんの方のご参加をお待ちしてます!(→ こちら


2007年11月02日(金) 子煩悩もいいけれど

昼休み、休憩室のテレビで年賀はがき発売開始のニュースを見ながら同僚が大きなため息をついた。毎年友人から届く年賀状に悩まされているのだという。
彼女は大阪で一人暮らしをしているのだが、年末は帰省する。そのことを知っている地元の友人たちが実家のほうに年賀状を送ってくるのであるが。
「元旦に読めるようにって気をきかせてるつもりなんやろけど、はっきり言ってありがた迷惑やねん。っていうのがな、どれもこれも子どもの写真入り年賀状やねん」
つまりこういうことだ。小さな田舎町、中学・高校時代の友人のことは彼女の親もよく知っている。年賀状を眺めながら話は「○○ちゃんとこの子はこんな大きなったんやねえ」「あの△△ちゃんが立派なママになって……」では仕舞いにならず、「みんな先のことちゃあんと考えて結婚して子ども生んでるのに、アンタはどないする気や。自分で相手よう見つけんのやったらこっち帰ってきて見合いせい!」に発展するらしい。
毎年判で押したように繰り返されるこのやりとりのために実家の居心地が悪くてかなわない、と彼女はこぼした。

ふーむ、なるほど。子ども年賀状は好きじゃないという話を聞くたび、「年にいっぺんのことでしょう。褒め言葉を強要されるわけでなし、さらっと読み流してあげればいいじゃない」と思っていたが、こういう実害があったんだなあ……。
すると、彼女はきっぱりと言った。
「いいや、褒め言葉、強要されるでー」
彼女には年賀状とは別にもうひとつ、「子どもの写真」で困惑していることがあるという。友人の一人がわが子の写真を頻繁に携帯に送ってくることだ。
甥や姪ならともかく、他人の子どもである。冷たいようだが「ただいまお昼寝中〜♪」の姿を見せられてもなんとも思わない。
それでも最初のうちはなんとかコメントをひねりだしていたのだが、メールの内容にかかわらず毎回添付してくるので次第にお愛想をする気力もなくなってきた。
「それにな、画像を受信するの料金かかるやん。なんで見たいわけでもない写真にお金払わなならんのかって思ったらバカバカしなって」
そこで最近は子どものことには触れずに返信するようになった。そうしたら相手もつまらなくなって写真は送ってこなくなるだろうと思ったのであるが、相変わらずということだ。

彼女が閉口するのはよくわかる。私にも同じ経験があるから。
ほとんど付き合いのない従兄なのだが、子どもができてから休日に家族でどこかに出かけるたびわが子の写真を送ってくるようになった。パソコンのメール宛てだったので受信料うんぬんの気がかりはなかったが、それでもなにかコメントをしなくてはならないと思うとどっと疲れた。
彼とは十数年会っていないから、私は奥さんの顔も知らない。その子どもとなると、親戚ではあるのだけれど正直なところ身内の愛情みたいなものは湧いてこない。いつも「かわいいね」では芸がないし、かといって写真はしょっちゅう送られてくるから「大きくなったね」は使えない。子煩悩な男性は好ましいのだが、ここまでとなるとちょっとなあ……と思ったものだ。
が、このストレスからは一年ほど前に解放された。彼がブログを始めたからである。
人の幸せそうな様を見るのはいいものだが、子どもの写真がてんこ盛りの育児日記というのは私の一番苦手なジャンル。すまなく思いつつも数回しか訪問していない。

* * * * *

ところで、このところのブログやmixiの隆盛でアルバム感覚でweb日記をつけている知り合いはほかにも四、五人いるのだが、彼女は元気にしているかな?とたまに見に行くと、ちょっと引っかかることがある。
わが子と一緒に「お友達」も写っている写真が掲載されていることである。よく見かけるのだが、こういう場合は載せる前にその子の保護者に了解を取っているんだろうか。以前、友人から「旅行の写真を渡したら、私が写ってるのまで無断で彼女のブログで使われてびっくりした」という話を聞いたことがあり、ついそういうことが気になってしまう。
閲覧制限をしていないサイトでわが子の写真を公開するなどというのは私には考えられないことだが、それはまあ人それぞれ考え方がある。「神経質ね。リスクばかり考えてたらなにもできないわ」と思う人は好きにしたらいいのだが、しかしよその子どもはいかん。
親がどれだけ気をつけていても、名前や住んでいる場所を隠す気もないママ友のブログで「同じ幼稚園の××ちゃん」なんて顔写真付きで紹介されてしまったらひとたまりもない。自分や自分の家族のプライバシーに執着がなく危機感の薄い人は他人のそれについても同じように無頓着なことが多いから困ったものだ。

子どもの写真付きメールをじゃんじゃん送ってこられると「わが子の成長アルバムはブログでやってくれると助かるんだけどナ」と思うけれど、一緒に撮った写真をあげるときにいちいち「うちの子も写ってるのは載せないでね」と牽制しなくてはならないのは難儀である。

【あとがき】
ある育児日記で、「見知らぬ男性読者から、『お嬢さんかわいいですね。パソコンの壁紙にしました』というメールが届いた」と読んだことがあります。たとえ犯罪に巻き込まれなくてもこういうことがあると考えただけで私は十分気持ちが悪いです。
たとえmixi日記であっても設定を「友人の友人まで公開」にしていたら閲覧制限はかけていないも同じ。顔出しは考えたほうがいいよなあ……と私なんかは思うけど、そのあたりに危機感を感じていない人は少なくないみたいですね。