過去ログ一覧前回次回


2005年05月23日(月) 和式トイレの疑問

先日、面白い話を聞いた。いま小学校で一年生に一番最初に教えることは、和式トイレの使い方なのだそうだ。
そうか、いまの子はそんなに和式トイレになじみがないのかあ……。
時代を感じて感慨に包まれていたところ、和式の便器を見て怖がったり、しゃがませると後ろにひっくり返ったりする子どもがいるというからびっくり。使ったことがある、ない以前の問題ではないか!

「私なんか外でトイレを使うなら、断然和式がいいけどなあ。汚い公衆トイレだと洋式が先に空いても見送るくらいだもん」
と職場で話したところ、同僚が「そうや、いまの子はうちらとはちゃうんやで」と頷いた。彼女はゴールデンウィークに田舎に帰省したとき、中学一年生の息子が大をもよおすたびに近所に住む親戚のマンションまで彼を乗せて車を走らせなくてはならなかったという。

「えっ、実家にトイレないん?」
「あるよ!でもな、和式やねん」
「だからなんなん」
「つまりな、息子は生まれたときから洋式トイレやろ。しゃがんではできへんらしいんよ」

ええええー!と声をあげる私。
実家のトイレが洋式に変わったのは、私が幼稚園のときである。つまり世の中に洋式トイレが普及しはじめてから三十年近く経つということだから、いま二十代以下の人が家のトイレが和式だった時代を知らなくても不思議はない。だから、慣れないからしづらいとか嫌いとかいう話ならわかる。
が、「できない」には驚いた。言っちゃなんだけど、中学生にもなって軟弱すぎるんでないの……。

と、ここで思い出したのが数日前に読んだ新聞の記事。
いま全国の学校でトイレにベンチやテーブル、掲示板を設置するなどして「3A(明るい・安心する・愛される)のトイレ」を目指そうという動きが広がっているという内容だったのであるが、そのトイレ改革はそこがあまり心地よい空間でないために排便を我慢してしまう子どもが多いのをなんとかしようと考えたところからはじまったものだとあった。
列車のトイレほどくさくて汚くて狭かったら、家まで辛抱しようと思うのも無理はないが、毎日掃除する学校のトイレがそこまでひどいはずはない。そんなデリケートじゃ生きていけんよ、とつい言いたくなってしまった。


ところで和式トイレといえば、実は少し前からものすごく気になっていることがあるのだ。洗浄レバーの押し方についてである。
友人五人で話しているときにうちのひとりが手で押していると言い、
「えっ、手で!?」
「なんで?手じゃないん?」
「あれは足で踏むもんやろ」
「手やで!」
「ほんまは手なんかなあと思うけど、気持ち悪くていつも足」
「うそおー!」
と騒然となったのだ。
手で押す派二人、足で押す派三人。私がどちらに属するかというと、「手で押している人がいると知って目から鱗が落ちる思い」だったのである。

あれは手で押すものなのか、それとも足で押すものなのか。正解はわからない。
が、なぜ私が後者だと信じて疑わなかったかというと、最大の理由は洗浄レバーの位置だ。
水を流すタイミングであるが、おしりにしぶきがかかるのを避けるため、多くの人は立ち上がってからレバーを押すのではないかと推測する。とすると、床から二、三十センチのところにあるそれを手で押すためにはうんとかがまなくてはならない。
写真を見ていただきたい。この位置、「足でどうぞ」と言わんばかりではないか。手で押すべきものなら、なんのためにわざわざこんな押しにくく、勘違いされやすい位置に設置するのか。
たまに腰くらいの高さにレバーがついていることがあるが、そういうときは私も「これは手用だな」と認識する。

そして、もうひとつはレバーの硬さだ。足でもわりとしっかり踏み込まなくてはならないことがあるのに、手で押すとなるとけっこうな力が必要になる。子どもやお年寄りにはむずかしい場合もあるのではないだろうか。

そんなわけで、私はこれまで公衆トイレでは迷うことなく足で押してきた。
いい機会なのでみなさんに訊いてみよう。よろしければアンケートにご協力を。コメントは後日紹介させていただく可能性があることをご了承くださいね。


  あなたは 
   男性   女性
 
  洗浄レバーは
   手で押す 
   足で押す
   その他

  その理由など
  
   
  
  
ありがとうございました!結果は後日。