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■ 娘さんの文才に嫉妬。完全にＩＭＲＡＤ・・・
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なりきり作文
「リモコン」 娘さん 2015/01/20
カチャカチャおされる。
たまに強くおされていたい。
でもやさしくおしてくれてマッサージみたい。
ぼくの好きな番組のあるボタンをおしてくれたりする。
そういうときはリモコンっていいなと思ったりする。
ぼくには夢がある。
ぼくは動きたいということだ。
でもその夢はかなわないと思った。
生き物ではないからだ。
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親馬鹿ぽくて書きませんでしたが、娘さん小学校まだ三年間の中で二年、作文が文集に乗りました。乗ってない年はノミネイションで名前が載りました。
親馬鹿だろうが馬鹿親だろうと言われましても、ちとパパが小学校三年生の頃とは偉く違う文章力だな、と（汗）本はかなり読んでるのは分かってましたが、パパは算数だけを教えていたので国語や文章力は一切、教えてなかったんです。
なんでも、学校で「なりきり作文」という御題で、なにかものになりきって作文を書くという授業があったらしく、クラスの何人か選ばれてプリントされたのを持ってきたものを読んで、個人的に親とか子供とか関係なく驚きました。
しかし、テレビの好きな娘さんがリモコンを選ぶあたりは親視点で恥ずかしい限りですが（笑）いつも、カチャカチャやってるリモコン視点で、こんなことを考えているのか、と最初は思いましたが、
これ、完全にＩＭＲＡＤ（Introduction, Methods, Results And Discussion）の文章構成で書かれているんですよ
教えてないんすお。んな十数年先の学術論文の書き方なんて。
起承転結や、序破急なら微笑ましいものですが、「主張｣と｢根拠となる事実（エビデンス） / 仮定｣と｢根拠となる事実から主張を演繹 / 帰納するための推論過程（推論過程）｣の三要素を盛り込んだＩＭＲＡＤの形式で書かれているわけなんですよ。しかし、それらに、前二者の「転」と「急」を盛り込んでいるのだ。学術論文を文学的に仕上げている。
まあ、卒論書いたことのある人は使った手法でしょうが・・・パパ、娘さんにＩＭＲＡＤを教えてないんですよ。
さて、
久しぶりに馬鹿Ｄａｄ暴走です（爆笑）
ルードヴィッヒ・ウィトゲンシュタインがケンブリッジ大学の学位を取得していなかったが、博士論文を得るための論文で大学の面接試験官に「論考」を渡して「心配しなくていい、あなたがたが理解できないことは分かっている」レベルで小学生の実の娘さんの作文を「論考」する（爆笑）
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カチャカチャおされる。
導入部。コンテクストと問題提起のエッセンスについては、対象がリモコンである以上、悪くないとは思う。特に擬音を入れている時点でリモコンとそれを押す対象者の関係を一文で現している
たまに強くおされていたい。
でもやさしくおしてくれてマッサージみたい。
ぼくの好きな番組のあるボタンをおしてくれたりする。
研究方法。解析手法、標本抽出のようにリモコン視点で得られた知見を紹介。
特に、「たまに強くおされたい」という文言は、単にうちのリモコンのボタンがガタがきているのか（笑）ずっと、その番組を見ていたい娘さんの癖の現れか（爆笑）どちらにしろ、いかにもリモコンになりきって、リモコンの感想を書き連ねるデータ抽出を此処で完全に行っている
そういうときはリモコンっていいなと思ったりする。
結果。後述で重要になる導入部で提起した問題への答えとしての仮説を叙述的な説明を行う点では上手くまとめているわけよ
ぼくには夢がある。根拠
ぼくは動きたいということだ。仮説
でもその夢はかなわないと思った。論拠
考察。一見、急展開であるが、結果が示したデータがどのような傾向、意味を持つのか、仮説を与えている。
それらは標本抽出による研究手法により、対極的に論証されているが、根拠と仮説を結ぶ論拠を導き出している。
生き物ではないからだ。
まとめ、全体の総括。それはこれまでの羅列が考察で語られる「論拠」を事実として、まとめている。
しかし、驚愕すべきは文学的であり哲学的な言葉で締めくくっている。
これは前述のウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」の第七章の衝撃にひどく似ていて、パパは驚愕している。ウィトゲンシュタインの初期「論考」の第七章は「語りえないことについては人は沈黙せねばならない」の一文だけなのであるから！
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ここまで書かなくても、娘さんの作文は昭和の星新一のような短編を思わせるような深い場面展開とラストを書くことが、あの年齢でできるということを知り、パパはここ十年間、パパが自然に失われていたものに火が点いた。
しかし、うちの娘さん、末恐ろしい・・・
鳶が鷹を生んだということなのか？（←親馬鹿炸裂）
2014年10月25日(土)
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