NM Syndrome

NM Syndrome
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2009年11月02日(月) Life Goes On

身体の中にビートが溢れる。
帰り道、Billie Jeanのリズムを刻みながら軽々と歩く自分がいた。
Michaelでいっぱいだった。
もういないんだけど、まだいるという感覚。
エクセレントだった。



というわけで、ワタクシ「THIS IS IT」を見て参りました。
出不精なんですけどね。でもなぜか急き立てられるように見なきゃ!と思って。
で、頑張って雨の中出かけてきたのです。
極めて不純な動機でしたが(中居が見たってだけ)非常に満足して、どころかどっぷりマイケルにハマって帰ってきました。あはは。

物凄く魅力的な人でしたよ、MJは(スタッフがみんなこう呼んでいる)
とてもとても美しい人でした。
立ち姿も、歩き方も、手の動きも所作の全てが、何より彼の芯になっているものがとても美しいと思いました。




全曲知っていたというのも良かったのかもしれないけれど、何よりMJが超一流のエンターティナーで真にプロフェッショナルで、得難いアーティストであったことがわかったこと。
それが私には一番心に残ったかも。

彼の頭の中で音が鳴っている。
目の奥で映像が映っている。
描いた全体像が彼だけに見えている。
それをスタッフやダンサーや最終的には見に来る人々に、伝えようとする意思がその場を強烈に支配しているのにピリピリした空気もない。
勿論緊張感がないという意味ではないよ。
ただ、それよりも前面に出ているのがMJへの愛だっていうのがもう何とも不思議で。
子供のように愛されてるなあ、マイケルは、と何度思ったことか。

「僕がキューを出す」
何度も何度も(時に執拗に)繰り返される言葉。
(確かにあのキーボードの音は早かったような気がした)
「もっと余韻が欲しいんだ」
(そう、そこは無音の中にこそ全ての感情を込められる)
「イヤホンの返しで音が聞こえないんだ。僕は直接音を取ることに慣れているから。怒っているんじゃないよ」
「どうしたらいいか言ってくれないか、マイケル。音量を下げてみようか」
ここのやり取りがとても繊細でドキドキする。私だけかもしんないけど。
そういえば前に中居も同じことを言っていたらしいね(私は覚えていないけど)
イヤホンから聞こえる音では音が取りにくいって。
中居サンが言ってたBillie Jeanのイントロは確かにヤバい。
ベース音が響いてきた瞬間、身体全体でリズムを取りたくなった。


リハだから流しながら踊っていたり軽く歌っていたり、その隙のある感じがすごくかっこよくて。
でも流しているはずなのにいつの間にか声に力がこもり、ダンスにキレが出てきだすとダンサーもスタッフもただのMJの崇拝者になってしまう。
なんてめちゃくちゃかっこいい瞬間!


勿論映像とのコラボは映画のようによく出来ていたし(半端ないお金がかかっている、と思った)ハンフリー・ボガードとの共演はすこぶるかっこ良く。
(ちょっと坂本さんにやってもらいたいと思ったのはナイショ)
メッセージ色が強いのでそれを嫌う人もいるかもしれないけれど、訴えかけるだけの力は持っていた。
何よりMJのイマジネーションはキラキラしている宝石箱のようなのだ。

可愛い人だなあ、マイケルは(え)


最終リハの日、ダンサースタッフみんなと円陣を組んでマイケルから一言。
また会おう、元気で。(と言ってたと思う)
思わず泣くところだった。



作っていく過程に関心がある人ならきっと興味深く見られると思うなあ。
私は元々が不純な動機なので開き直って思いっきりスマ目線で見てしまったけど(笑)
これを見たら絶対に中居はLIVEを作りたくてうずうずすると思う。居ても立ってもいられなくなると思う。
そりゃあもう絶対に。
そして改めて中居ソロには非常に大きなMJの影があることに気づいた。
ダンサーの使い方、音の取り方、細かな手の動き、身のこなし。
ああ、ほんとに影響を受けているんだなあ、と。
ふとした瞬間に重なる時がある。
まあこれは単に私が中居のファンだから思うだけですけど。
でも無理やりこじつけてるわけじゃないからねー(笑)

しかし上映中踊りたくて仕方がなかった。歌いたくてしょうがなかった。
だってLIVEなんだもの。
そして私はLIVEが大好きなんだもの。
それだけが唯一の不満かな。最後に拍手したかったわよ。
カメラワークも良かったなー。
あの人にスマもV6も撮って貰いたい(笑)

でもこれは完璧主義者のマイケルなら絶対に世に出さなかっただろうなと思う。
彼がいなくなったから世に出ることができた映像だと思うととても皮肉だ。
失ってからしか見えないものがあるって嫌だなあ。
できれば、自分の目で見て感じたことを信じられる強さを持っていたいと思う。

そうそう、エンドロールが終わっても立つべからず。
なんで終わってないのに席を立つ人がいるんだろうね。
ライトがつくまでがその作品なのに。
まあそういう人は残念ながらもったいないことをした!と思ってください。
最後までマイケルはチャーミングで素敵だったわ。



帰りにキルフェボンでケーキを買ってきたので昨日のお祝いの続きとして食べてます(笑)
久しぶりにMJが聞きたいと思って自分のラックを探したけど、ない・・・・・・・・。
BADくらいは持ってると思ったのにー(多分テープとかであるんだよ)
・・・・・買うか。





いやもう、今日は頭がマイケルで一杯なのでネクジェネの話はまた明日にでも。
スマスマも明日ね。



うーん、世界を見ているエンターティナーは凄いわ。