雲間の朝日に想うこと


< 統べる腕を獲られるでしょうか >


離別には
幾つもの形が在って。

其の大多数は、
自身の差配など及ばぬ事が、
占めるのだけれど。




其の、
意図せぬ変化に面して。

如何に、
自身の有り様を、
誘うのか。



恐らくは。

其処に、
人の本質が在るのだろう。












ともすると、
眼前の離別を受容せずに在る、
俺へ。

最後の、
教えを贈るかの様に。




坂の街の人は。

一つ、
自身を駆る意思を掲げた。


自らの心の内に、
きっと、
蓋をして。

























何時か、
其の総てを話せる時が、
来る迄に。


俺は。

其処迄、
辿り着けて居るだろうか。












 「初めて寄り掛かれるひとだったのにな。」



坂の街の人の、
其の、
想いを。

統べる腕が、
俺には、
無かったね。





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References
 Aug.04 2008, 過ぎる位辛いのですか」
 Jul.27 2008, 「始まりの日が揃うでしょうか」







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2008年08月18日(月)


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History
2006年08月18日(金) 想えば雷鳴も嘶くでしょうか
2005年08月18日(木) 代わりの在る不可欠の存在ですか
2004年08月18日(水) 其の瞳は何に怯えて居るのですか
2002年08月18日(日) 身嗜みを整えませんか
2001年08月18日(土) 行動の積み重ねが大切に想えませんか



< 助けに成ったと想って居るのですか >


幹を断つ事も、
芽を摘む事も。

主たる存在の意思で為し得ねば、
歩に足らず。




補たる、
迂回路や水面下は。

唯、
臭い物に蓋をして隠しただけに、
他ならない。







其れ故に。







何れ程、
高質な想いを注ぎ込んだ心算でも。

如何なる意義も想いも、
其処には無くて。



飽く迄。


主へ面を合わせ、
主が意思を放つ様にと、
想いを注ぐ事へ。

意義は、
具わるのだ。





















 「私と小坊主の二人の恋を守るために。」
 「彼女と直にお話をしました。」

 「私は女同士の約束をしたから。」
 「墓場まで持っていく覚悟でした。」





水路の街の人は。

其の想いの丈を、
俺で無く、
坂の街へ向けて放った。


















切っ先を向けて良い場所は。

俺の、
喉元だけだろうに。



其の諸刃は。

きっと何時か、
還って来て終うのにね。





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References
 Aug.04 2008, 過ぎる位辛いのですか」
 Jul.27 2008, 「始まりの日が揃うでしょうか」







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2008年08月06日(水)


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History
2007年08月06日(月) 詮無い事でしょうか
2006年08月06日(日) 約束の華は待てば届くのですか
2004年08月06日(金) 約束の華は違う色彩でしたか



< 過ぎる位辛いのですか >


飽く迄、
結果は一つしか無くて。

其処に至る過程は、
過程に過ぎないのだけれど。



表出する結果の、
其の背景には。

本当は、
雲泥の違いが埋もれて居る。









時が噛み逢わぬのか。

時を噛み逢わせぬのか。


其の、
何れなのかと問えば。



恐らくは。

互いに、
想いを交わす意思が無かったのだ。









其れ故に。



機会を一つ、
逸して終う事へ。

過度と言う単語を、
添えずに居られないのだろう。





必然の結果で在る事を、
棚に上げて。



















自身の都合に、
俺の都合が逢わぬ事を、
捕らえ。

唯、
其の結果だけに固執し。



 「明日は同じ東京にいるのにこんなに遠いなんて。」
 「辛すぎる。」
 「辛すぎてどうしていいのかわからない。」



坂の街の人は、
悲鳴を振り回した。




















日々も。
日常も。
予定も。

何も伝えずに居たのは、
お互い様なのにね。





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References
 Jul.07 2008, 「想う空が見えて居ますか」







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2008年08月04日(月)


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History
2006年08月04日(金) 何処が御不満でしたか
2001年08月04日(土) 信じるに値しませんか



< 酔う程呑ませたでしょうか >


曇硝子の向こうが、
透ける迄。

薄く、
薄く、
其の硝子を研磨して置きながら。


其の先を、
決して覗かれぬ様にと。

必死で、
其の前を遮り続ける。




其れは。

混ざり気の無い想いが、
其処に投影されたからこその、
矛盾だろうか。














嘗ても。

そして、
今も。



もう一押し、
強引に踏み込めば。

此処には、
異なる想いの渦が在るに違いないと。


朧気に
想い浮かべながら。









塞いでは透かし。

汚しては磨き。

築いては壊す。



花見の彼女の、
其の姿を。

からかい半分に眺め続ける。





















 「息子は元気なの?」

 「息子は今日から合宿でいないの。」
 「だから泊まりに来ちゃ駄目よ。」

 「だったら言わなきゃ良いだろ。」
 「元気よだけで。」

 「私って安い女。」

 「人聞きの悪い・・・。」
 「未だ何も許して無いじゃん・・・。」

 「駄目だからね。」

 「分かってるから。」
 「もう少し大人に成れよ・・・。」
















そうね。


全部明け透けなのに、
頑な。

餓鬼みたいな、
其れが魅力だったよね。





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References
 Jun.22 2008, 「実は嬉しかったですか」
 Sep.20 2004, 「中身も備えた誘いでしょうか」







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2008年08月03日(日)


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History
2005年08月03日(水) 相手は何者なのでしょうか
2004年08月03日(火) 整体術に成ったでしょうか
2003年08月03日(日) 其れは違うと言えないのでしょうか



< 想いは華を化かすでしょうか >


色彩。
明度。
風。
気温。

互い違いの、
音。
光。



想像は。

其の違いを埋めて尚、
想いを、
満たし潤うのか。







其れとも。

互いの間隙を際立たせ、
傷みを呼ぶのか。











画面に届いた、
夏の華に。

想いを注ぎながら。


静かな川縁の土手で、
杯を傾ける。



















 「結構見えるもんだねぇ。」

 「うん。人少ないし。」

 「来て良かった。」

 「来年は友達誘って来よっと。」




初めて観る、
江戸川の、
裏手からの華を。

態と、
上書き消し去る様に。










懸命に。

水路の街の華を、
重ね逢わせた。






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2008年08月02日(土)


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History
2006年08月02日(水) 何方が非ずに相当するのですか
2005年08月02日(火) 終電は何時でしょうか
2004年08月02日(月) 挑発の応えに成り得る質でしたか
2001年08月02日(木) いつもより離れる気がしますか





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